Lost shooting star 〜Planet journey〜 作: ハバキリ
前話: https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17383459
ブライさんチッス。
流星のペンダントについてはスバルがノイズに飲み込まれる直前にハープ・ノートの首にかけました。ハープ・ノートはロックマンを、ハープはミソラのことに必死で首にかけられていたのを気付かなかっただけです。
原作主人公、星河スバルが大事に持っていた流星のペンダントが本作主人公、響ミソラに引き継がれたことで主人公交代です。
これから彼女の活躍にご期待を。
誤字・脱字があるかもしれませんがご了承ください。
メインはpixivで活動するので、こちらに投稿し忘れる可能性がございます。
pixivはこちら→https://www.pixiv.net/users/39335425
WAXA日本支部
『世界を救ったスバルと、スバルを命懸けで助けようとしたミソラは死んだ』
誰もそう思いたくなかった。しかし、そう思うしかなかった。
ハープ・ノートの周波数は感知しきれない程僅かだった。そこにロックマンの周波数が消失したとなると、もうどうしようもない。
ただ、受け入れるしかない。
ルナ達、アカネ、天地、ヨイリー、WAXA職員達は絶望した。
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宇宙
「……ラ!……ラ!」
(誰?何を言ってるの?)
謎の声の呼び掛けに気が付いた。
「…ソラ!ミソラ!」
「…はっ!」
「良かった…やっと目を覚ましたわね」
「…ここは?」
そう言いながらミソラは周囲を見渡した。
「宇宙空間ね…メテオGが無くなったことで繋いでいたウェーブロードも完全に崩壊しちゃったみたいね…」
ハープはハープ・ノートを地上に戻すために試行錯誤しながらそう言った。
「スバル君!?スバル君はどこ!?」
ハープ・ノートはハープに問い質した。
しかしハープは視線を逸らし、答えなかった。
「…嘘だよね?」
ハープ・ノートは顔を青ざめながらハープに確認した。
ハープが返答をする前にハープ・ノートが続けた。
「…私のせいだ…私が弱かったから…スバル君に全部押し付けてたからだ…」
ハープ・ノートは自分のせいだと酷く落ち込んだ。
「あなたは頑張ったわ。それにあなたのせいじゃない。誰も動けなかったあの状況で勇気を出して動けたじゃない」
「助けられなきゃ何の意味もないよ!」
ハープ・ノートは激昂した。
「…落ち着いて。一旦地球に戻って左半身を修復してもらわないとあなたが…」
「イヤだ!スバル君と一緒に帰る!」
「今のあなたに何ができるの!?」
今度はハープが激昂した。
「…っ」
ハープ・ノートは言い返す言葉がなかった。
「…でもヤダよ…スバル君を見捨てて帰るなんて…」
弱々しくそう言った。
「…ミソラ、ブラザーのリストを見てみなさい」
ハープは優しくそう言った。
「え?」
なんでだろうと思いながらハープ・ノートは自分のハンターでリストを確認した。
「…え?!」
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WAXA日本支部
天地は念の為衛星を使い、宇宙空間がどうなっているか確認している。
(頼む…2人とも生きていてくれ…!)
天地はそう思いながら手を動かす。
一方ヨイリーはアカネやルナ達に外の空気を吸わせるために退出させていた。
「…!?これは!」
「天地ちゃんどうかした?」
「博士!ミソラ君を確認しました!」
「無事だったのね!」
「…な…ミソラ君の左半身が崩壊している…」
「…!?まずいわ!ミソラちゃんにはノイズ対策プログラムがない!このままじゃ!早急に警備ウィザードを送り込んで!」
「博士!ダメです!ウェーブロードがないので警備ウィザードでは行けません!」
「…くっ!何か手は…ん?」
「何者かがハープ・ノートに急接近しています!」
「…誰だ!」
「…トランスコード002、ブライです!」
「なんだと!?」
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宇宙
なんとそこには『星河スバル キズナリョク500』と表示されていた。
「…な…なんで…?」
「ブラザーバンドが切れる条件はその人が亡くなるか、その人が自分で切るかの2択…あとは分かるわね?」
「生きてる!スバル君は絶対切らないもん!」
ハープ・ノートは喜んだ。
が、ハープ・ノートは急に体勢を崩した。
「…あ…れ…い…し…き…が…」
「!?ミソラァァァァァ!!!」
ハープ・ノートは完全に意識を失った。
「大変!このままじゃ宇宙の真ん中で電波変換が解けちゃう!?そうなったら人間のミソラは…」
「…ロックマンはどこだ?」
「…だ…誰!?」
(最悪ね…こんな時に接敵するなんて…)
が、振り返ってみるとそこにいたのはブライだった。
「…なんであなたがここに?」
「ヤツが戻ってくる前にメテオGが消失したからな。くたばったのか確認しに来た。」
ブライは辺りを見渡しながらそう答えた。
「…チッ!ヤツの周波数を感じない。くたばったのか…まぁいい。これで分かっただろ。絆なんてものに縋るからこうなる。」
「…お願い!ミソラを!せめて地球まで運んでほしいの!人間は宇宙では生きれない!だからお願い!」
ハープは必死に懇願するしかなかった。
「…なぜオレがこのオンナを?」
しかし、Yesとは答えてもらえなかった。
「…ダ」
ブライのウィザードであるラプラスがハープ・ノートの胸元を指した。
「…なぜそのペンダントをこのオンナが持っている?」
「…え?いつの間に…」
ブライは本来、ロックマンの人間の姿の方が首からかけていたはずの流星のペンダントに目がいった。
「………」
(あの中からヤツの周波数が少し感じるな…なるほど、そういうことか…)
「…気が変わった。」
「…え?」
「…気が変わったと言ったんだ。」
そう言いながらブライはハープ・ノートを抱えて地球の方に移動を始めた。
(オレの推測が正しければ電波が分解されただけだろう…ならあのペンダントを使ってデータを再構築すればヤツとまた戦える)
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WAXA日本支部
職員はブライが今度は地球に急速接近していることから2人を救出してくれたのだと考え、すぐに修復できるように機材を起動したり、担架などを用意した。
「…あのブライが人を助けれるとは思えません…」
すると1人の職員がそう言った。
「そもそも彼は電波障壁で外部と一切の接触ができないはずです。なので仮に2人のところに行ったとしても救助はできないのでは…」
この場にいる全員が忘れていた。彼の持つ電波障壁のことを。
「…それでも、今はそれにかけるしかないわ…」
ヨイリーが弱々しく返答した。
(お願いシドウちゃん…あの2人を救ってあげて…)
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宇宙
ハープはブライの背中を付けていた。
彼女もWAXA職員と同じような疑問を抱えていた。
(電波障壁で触れることができないはずなのにどうして…)
「これはオレの力だ。オレが自在に操れないでどうする。」
そう、自身の意志問わず弾く電波障壁を自在に操れるように成長していた。
「通りでミソラを抱えることができるのね…」
なにはともあれ、ミソラが救われる可能性があることにハープは安堵した。
しかし、この世は無情だった。
「先に言っておくが、このオンナは助からないだろうな。」
「…ど…どういうこと!?」
ハープは驚愕した。
「このオンナにはノイズの耐性がない。しかも既に半身を失う程ノイズに侵されている。到底ここから修復できるとは思わん。」
「どうにかならないの…」
「知らん。用があるのはこのオンナが首にかけているペンダントだけだ。」
しかし、そう言いながらもブライはこう考えていた。
(このオンナを失えば仮にロックマンが戻ってきてもまともに戦えないだろうな。くだらん。だからオレは絆が嫌いなんだ。1人で生きていくこともできないヤツらめ…)
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???
「…ここは…」
何者かが目を覚ました。
「何もない…」
辺り一面真っ白だった。
「…ウ…ウゥ…」
隣に何かがいる。まるで獣のような何かが。
「…ここは…どこだ?」
獣のような何かが目を覚ました。
「…君は何?」
「な…スバル…何言ってやがる…頭でも打ったのか…?」
「スバル?何それ?」
どうやら獣のような何かはその者を知っているようだ。
「分からねぇのか!お前は星河スバル!人間だ!」
「…星河スバル?人間?それって何?」
「…ど…どうなってやがる…」
獣のような何かは驚愕した。
「クソったれ!いい加減にしやがれスバル!」
と言いながら獣のような何かがその者に殴りかかった。
しかし、すり抜けてしまい、拳を当てることができなかった。
「…な!?実体がねぇだと…?」
「邪魔だからここから消えてくれる?」
「…なに?!」
そう言いながらその者は手を獣のような何かに向けた。
すると、その者の手が光り、獣のような何かが光に包まれた。
「何をする気だ!」
「邪魔だからここから消すのさ」
そして獣のような何かはその場から消えた。
「…ごめんロック…これが僕にできる最後の力なんだ…母さんとミソラちゃんを頼んだよ…」
そう言いながらその者は消えていった。
いかがでしたか?
前話のあとがきで暗い展開になるといったものの少し明るい感じになりましたね。
(ミソラちゃんが死ぬかどうかの境界線に立ってますが)
ブライについて、個人的にはこういうキャラなんだという認識です。
話は分かりやすかったですか?
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