Lost shooting star 〜Planet journey〜 作: ハバキリ
第1章2話です。
1話→ https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=18942971
お久しぶりです。
まさか2ヶ月かかるとは思ってませんでした…
前話のサブタイトル『slight progress』は『小さな進歩』というニュアンスで受け取ってください。
誤字・脱字があるかもしれませんがご了承ください。
前回のあらすじ
ミソラは
その際、天地にハンターVGをアップグレートをしてもらえることに。
そして宇田海の発明により、水星まで探知できるようになった。
その際、水星にスバルの父『星河ダイゴ』の生命反応を確認した。
星河家
「ただいま〜」
「あら、おかえり。晩ご飯あるけど食べる?」
「うん。」
「なら温めておくから先にお風呂に入って。疲れているでしょ?」
「うん、そうするね。」
ミソラは寝巻きなどの用意を済ませお風呂に入った。
「ふぅ〜やっぱりお風呂は体が温まって最高だよ。」
「そうね〜」
「…だからなんでハープもお風呂に入って来てるの?」
「まぁまぁ良いじゃない。」
湯船に浸かるミソラの足先辺りにハープがプカプカ浮いていた。
「ダイゴさん、無事だと良いよね。」
「そうね、暫く時間も経っているからとっても怪しいわね。」
いつもならほのぼのとした会話が続くが、今回は状況も状況。そういう訳にはいかなかった。
「生きてるって喜べる反面、無事に帰ってくるかも分からない…スバル君はこんな思いの中、頑張ってたのかな?」
「スバル君、本当に凄い子ね。」
「夕飯の準備できてるわよ。」
「ありがと。」
ミソラはお風呂から出て、リビングの方へ移動したところだ。
ウォーロックも丁度散歩から帰ってきたのかリビングでテレビを見ながらゆったりしている。
アカネの前ではいつも通りを演じるというミッションを課せられたミソラとハープ。
ミソラはこのミッションに罪悪感を感じていた。
自分達を拾ってくれた人に嘘を突き通さなければならないのは居た堪れない。しかし、言ってしまえば最悪な方向に進んだ場合、アカネの精神にトドメを刺すことになる。それだけは避けなければならない。
一方ハープは、このミッションを達成できたとして、最悪な方向に進んだ場合、ミソラの精神が持つか分からない。ネガティブ思考になり、スバル救出を『どうせ無理だ』と諦めてしまうのではないかという懸念があった。
いつも何も考えずに当たり障りのない会話を4人でしてきたが、知ってしまったが為にそれが困難になった。
ミソラはアカネと話している隙にウォーロックが小言でハープに声をかけた。
「話がある。」
「…えぇ、分かったわ。」
夕飯を食べ終わったミソラはそのままリビングでアカネと話している。
一方ハープはウォーロックの呼ばれ、2階に向かった。
「おめぇらなんか隠しているだろ。」
ウォーロックは部屋に入って早々核心に触れた。
ハープは隠し通せそうにないと判断した。
「えぇ。ただ、貴方とアカネさんには話せないことなのよ。」
「それは何だ?スバルやダイゴが関係しているのか?」
「…どうかしらね。」
「図星だな。」
「どうしてそう思うのかしら?」
「なんとなくだ。おめぇらからそんな雰囲気が出てる。」
「へぇ〜貴方が乙女心を分かるとは思わなかったわ。」
「ミソラはともかく、おめぇは乙女じゃねぇだろ。…そんなことは置いておいて、オフクロに隠さなきゃならねぇことがあるんだろ。何なんだ。」
「私はまだまだ乙女よ!」
「んなこたぁどうでもいい。」
乙女であり続けたいハープは反論したが、ウォーロック一蹴した。
「おめぇらから何か隠してる雰囲気から覚悟はしてる。話せ。」
「…はぁ。分かったわ。私の負けね。」
そしてハープは包み隠さず、ダイゴの生命反応を探知できて水星にいること、救出に向かうまで5日、さらにそこから探し出すためには少し時間が必要であること、警備ウィザードを向かわせること。
それに加え、元々ギリギリ耐えていたこともあり、時間が経過しているため、既に手遅れの可能性があるとミソラとハープは考えたため、もし手遅れだった時、アカネにトドメを刺すことになるだろうと考えていることを話した。
「…それはマズイな。」
「えぇ、そうね。」
「違ぇよ。ミソラのメンタルだ。」
「…やっぱり貴方もそう思うわよね…」
ハープが薄々感じていた、ミソラの精神問題。ウォーロックも感じられたようだ。
「アイツはそんなに強くねぇ。今だって強がって平気なフリをしているだけだろ。いつ壊れてもおかしくねぇ。」
「でも、どうしましょう?」
ハープはこの問題をどうすれば良いか思い悩んでいたため、ウォーロックに尋ねてみた。
「俺が行く。」
「…え?」
ウォーロックの口から出た言葉を想定していなかったため、ハープは驚いた。
「俺がダイゴを助けに行ってくる。それに、元々俺がアイツらを電波化させたのが事の発端だからな。」
「それだと、助けられなかった時何も変わらないんじゃないかしら?」
「ダイゴは色んな宇宙人とブラザーバンドを結びたがっている。騙す形にはなるが、地球に帰らず宇宙を探検していることにすればミソラに確かめる術はなくなる。」
ウォーロックは自分の案を提案してみた。
「上手く行くかしら…?」
「おめぇらのあからさまな演技も大概だろ。ハッキリ言うが、アカネが気付くのも時間の問題だぜ。」
「…やっぱりそうなりそうなのよねぇ…」
ハープは溜息を吐きながらそう言った。
「ん?なんだ。隠し通す気はねぇのかな?」
「正直、私も無理な気がしてるのよ。」
「…ミソラか。」
「きっと、不安にさせたくないのよ。あの子、人の心配することに関しては意外に不器用なのよね。」
「まぁ、オリヒメの1件があるしな。」
「あら、貴方がそこに触れるなんて意外ね。地球に良すぎて、女の子の気持ちが分かるようになってきたのかしら?」
「女つってもミソラ以外ほとんど馴染んでねぇだろ。」
「委員長さんはどうなのかしら?」
ハープは駄目元で聞いてみた。
「アイツは偉そうな割には打たれ弱いからな。俺を見ただけでもビビり散らかしやがって奇声をあげやがるから馴染もうにも馴染めん。」
「あら、意外と馴染もうとはしたのね。」
「向こうはやたらとスバルにくっ付いてくるからな。関係が深まればどうしても付き合いってもんが必要になるだろ。ま、それが今の関係なんだが。」
「…やっぱり貴方は貴方ね。」
ハープはまた溜息を吐いた。
「ん?何がだ?」
「そういうところよ。」
「???」
ウォーロックの頭上に『?』が浮かび上がった。
そうこうしていると、ドアが開いた。
「ただいま〜」
ミソラがそう言いながら部屋に入ってきた。
ウォーロックとハープはミソラの方を向いた。
そして、2人は直感的に分かってしまった。
『ミソラは声自体は平静だが、明らかに身体は疲弊している。』
「ん?どうしたの2人とも。そんな深刻そうな顔してさ。」
ミソラは入るや否や、2人の表情が暗い方向に変わったことに気が付いた。
「「………」」
2人は黙り込んだ。
そこでミソラは直感的に理解わかってしまった。
「…ロック君に話したの?あのこと…」
ミソラの表情が一気に崩れた。
「えぇ。帰ってきてすぐに気付かれたわ。」
「んで、ミソラはこのことをオフクロに隠し通すのか?」
「…うん。」
「やめとけ。お前が持たねぇ。」
「…でもそれだと…」
「来週になってダメでしたって時にお前が壊れてどの道バレる。」
「………」
ミソラはまるで絶望したかのような表情となり、ハープは少し可哀想だと思ったが黙っておくことにした。
ミソラは無力感に打ちひされ、誰も笑顔にさせることができない自分を恨んだ。
(ははは…私ってホントに弱いな…)
もうすぐ今年が終わりますね。
皆さんは今年、どうでしたか?
私は楽しかったです。
話は分かりやすかったですか?
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