「なぁ」
「どうした?我が主よ。」
「ミサイル撃てるならよ?魔改造して魚雷撃てるようしてみようぜ」
「ゑ」
昼下がり、メンテナンスを受けていたノーチラスの腕元を見てそう思った。
「ほら、元々神話の時代に海を渡る兵器として神々に開発されたのがお前だろ?」
「た、確かに我の元ネタはそこではあるが…しかし魚雷か…。」
「なにか不都合でもあるん?」
「…いや、我が手に変身前のシーウルフ殿がいると思うと…」
「それは草」
「ザッショォイ!!」
「おわわぁ!?どうしたの急にそんな大声上げて!?」
「あー、すまんすまん。鼻元の排気口に微生物が…。」
「マ、マシンでも一応そういう機関あるんだね…」
「本当に一応だがな…。しかしウスイ殿も凄いな。この俺の速度についてこれるのだから。ロイヤルオークは如何せん耐久力がないからな…」
「ま、まぁ…ロイヤルさんはマイペースですから…」
「だがむしろ良くないか?ほれ、本体がノーチラス。手元にシーウルフってのはよォ?」
「我木属性ぞ…?」
「そうだった。タイプとか関係なしに属性だった。」
そもそもお互い神話時代に神々がそれぞれの地で作られた遺産だからな…。仲間になったところでその力は反発し合うし…
「それに我はミサイルブッパ出来ればそれでいいのである。ほら、我は形こそあれだが、元々陸での防衛戦がメインの故、ロイヤルオーク殿やシーウルフ殿のように水面体や水面内で戦うことを前提として作られておらぬ。」
確かにロイヤルオークやシーウルフには空気口しか着いておらず、その分ノーチラスには陸用に展開できる360度回転するローラーが両足に着いている。
それにこいつと会った時も戦後の防衛跡地の門の正面だったもんな。
「なのに副属性に水を要するんだな」
「恐らくそれは我の内部機構にもあるのだろうな。我のミサイルは水爆による水の力で飛ばすものであるからしてそのようになったのだと推察する。それに、お2人のように我には付属の専用刀が無い代わりに、盾のような槍を持ってる。尚のこと陸全般なのだろうな。」
「確かに攻めると言うよりかは、守りとしての機能が多く搭載されてるからな」
「如何にも。だから、こうして日々のメンテナンスは欠かせないというもの。いつミサイルが我に牙を向くか分からないからな」
「ね。それで前誰かさんのお家ぶっ壊してたもんね」
「あのような事はもう二度と起こしたくない。彼女の逆鱗には二度と触れたくない」
「半分分解されかけてたもんね」
「やめろ思い出させるな…。我は半分トラウマなのだ…」
神々の意志によって製造された兵器をこうも怯えさせるとは…。流石はスピカさん。おっとり系お姉さんが怒ったらとんでもないという都市伝説は本当なのだよ。