懲りずにまたやってるよ…   作:すつぬ

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ぶっちゃけサブタイトル、キャラ名以外対して意味なかったりする(たまに意味ある…かも?)


ゼラ/たわいもない話/~???~

「しっかしウチも!気づいたらこんなにも大除隊!なっ!マスター!」

 

「ここまで来ると逆に大除隊って言葉で収まらないレベルだがな…。茶菓子ここでいいか?」

 

「おっ!サンキューサンキュー!いやぁ久しぶりに人里に降りてみるもんだねぇ!こう…色々変わってる!」

 

「そりゃ、俺と会ってからも修行だ!!とか言って山にずっと篭ってたからな。俺と会ってから人里に1度でも降りたかよ?」

 

「いんやぁ降りてないねぇ♪だからほんっっとうに久々だよ。あんたが拠点を構えて、私らの隠れ家…というか、山に遊びに来なくなってから初めてじゃないかね?それに、あんたが拠点を構えたって聞いたのも、つい最近だったしな!」

 

「そう言えやお前とアルジェ、それとファスカには伝えてなかったな…。言うてファスカの奴は既に知ってそうだがな…。あいつは旅人だ。風の噂でちょい前から知ってるだろうな…。ちなみに、もう拠点を立てて10年経ちそうだが?」

 

「たぁぁ!!つまりマスターがあたしと出会ってからもう13年も立ってるのかぁ!!いやぁ……修行さまさまだなっ。」

 

とか言いながら和菓子をむしゃむしゃと食べ進めていた。そりゃ山篭りのせいも相まってまともな物を口にしてないんだろうな…。やっすいお菓子でもウマウマって言いながらりす並に頬張ってるからな…。

 

「ん~…しかし不思議だよなぁ。こんなにも時が立ってると言うのにも関わらず、なんでかそれほど寂しくないんだよなぁ…。なんでだ?」

 

「俺とお前がパスで繋がってるからだろう。ほれ、たまに頭の中で会話してる奴。アレよ」

 

「んあぁ!!アレな!確かになんか修行で手が空いた時にマスターに連絡飛ばしてたな!そりゃ寂しくないわけだ…!昔までは修行って退屈だったから、いっつも飽きてたんだけどなぁ…そうか。それで続いてたのかぁ…。納得!!」

 

俺とこいつらは霊力パス…正式名称は、技術者(パズドラー)サポートシステムとかいう名前なんだが、なんかダサいので俺は『パス』で通してる。

 

まぁ、簡単に言うと『こいつっ…直接脳内に!?』ってな感じで、直接脳内に語りかけられるというもの。

まぁ、色々条件なんかあるが、基本的に俺の下についてる奴らはこのパスが使える。なんなら飛んでくる奴だっている。

 

「そう言えやマスター!サレーネの様子はどうなんだ?」

 

「お前が直接会いに行けばいいんじゃねぇーのん?ちょうど今、ヴェロアと図書室の整理でもしてると思うが…」

 

作業表をちらっと覗き込みながらそういう。今月の図書室の管理はサレーネとヴェロア。しかも今日はちょうど2人いる日である。

 

「なんなら今から一緒に会いに行くか…?久しぶりに同業者と話せるタイミングだしな」

 

そう俺が言うと、何故かポカーンっとした顔をすると『ん~』っと何か迷いの返事をする。…あれ?俺なんかやっちった?

 

「…んーん。だったら…会わねぇ。後であたし一人で会いに行くよ♪そっちの方が色々と都合がいいしな♪」

 

「…?」

 

普段しないようなはにかんだ笑顔をするので、思わず顔に出てしまった。それを見ると『あっ…』っと小さく声を上げると、『うぅ…』っと頬を少し赤くしながらポリポリと書くとボソボソと…

 

「ひっ…//…。//久しぶりにお前と2人きり…なんだ…//す、少しは堪能しなきゃ…だし…。そ、それに…よ…?あたしも…ほら…な…?///一応…異性…のぉ…部類ですし…///」

 

「なるほど。つまり嫉妬したと」

「ちったぁぁオブラートに包んで言ってくれてもよくねぇ?!//」

 

いやまぁ、だって…ねぇ?あからさまな態度からのウジウジと…こう、ね。言わなきゃ損やろ。

 

「なるほど。図星か」

 

「ぁっ…//っっ!//…そ、そうだよ!!なんか文句あるか!?///こんな修行しか頭にないあたしでもよ!い、一応そういう部分はあるんだぞ!?///」

 

「知ってる。だったらわざわざ時間を作ってまで俺にパスを飛ばさないし、1時間2時間も話をすることも無いだろうしな」

 

「マスっ!?//気づいてっっ…////」

 

「生憎と、俺は鈍感系主人公じゃないのよ。察しが悪いだけ」

 

「それもはや鈍感と変わりな…だぁぁぁ畜生…//なんかどんどん恥ずかしくなってきた…///」

 

「な、顔真っ赤だぞ」

「うるっっさいなぁ!?//今までアルジェと一緒だったんだよ!異性との対話なんてないんだぞ!?///」

 

「ははwテラワロスww」

「笑うんじゃねぇぇぇ!!////」

 

これが街では伝承に語り継がれる岩拳の大魔女という2つ名が着くほどの人かっての。全く、つくづく自分の理解できない奴らにはそういった2つ名や別称を付けるの好きだよな。人類って。

 

落ち着こうとなんかしてるゼラを横目に、そう窓の外を見る。誰も彼もが当然のように生活してるが、その生活が送れてるのは俺らみたいな技術者があってのもの…。だからか、俺らは同じ人類のはずなのに、同じ人類とはまた違った対応をされる。

 

力を持ってるが故に、その力に振り回された者。

力を持て余したが故に、国を一つ滅ぼした者。

 

そんな1部の反乱者が居るだけで、他とは違う正当な技術者までもが1つ2つと距離を置かれ、契約という名の鎖で繋がれ、飼い殺されてる。

 

そして俺は………。いや、よそう。

 

ゼラ「はぁ…はぁぁぁ…!あぁっ!あつい!マドゥでもいるのかってぐらい熱い…!」

 

どうやら冷静差…というか、いつもの調子を取り戻してきたようだ。よかたよかた。じゃーここで1つ。

 

「…素直に受け取るよ。」ニコ

 

ゼラ「へっ…?//はひっ…?//」

 

「ゼラの気持ちをだよ♪もちろん、ゼラだけじゃない。リーチェやサレーネ…皆の気持ちだよ。そんな皆の『思う気持ち』が、俺に勇気と力をくれる。…だから、そんな皆のあらゆる思いを俺は大切にしたい。…これからもよろしく頼むぜ…?ゼラ」ニッ

 

ゼラ「はっっっ…//はっはひっっ…//……サ、サレーネト、ヴェロアチャンニあって…きまひゅっ…////」

 

そう言うと、まるでロボットのようにギコギコと言う音が聞こえてきそうな動きで部屋を出ていった。

その次に廊下から『うぉぉぉぉぉっあぁぁぁぁぁぁ!!』っという声が聞こえだした。せめて無言で走れよ…。

 

「結局、俺もその反乱者と同じ事…なんだよな。」

 

強い力…強い想い…。俺よりも個で強い技術者なんて沢山いる。だが、俺が勝手できるのも、彼女ら『伝説級』の存在が複数所じゃないほど居ることだけだ。

 

 

 

人は、人類は、自分よりも格上の相手を忌み嫌い、嫌悪し、軽蔑する。力を持った個に、力を持たないもの同士が意見を混じり合わせ、やがてそういった流れを作る1つの『思想』に生まれ変わる。そうなりゃ話が早くなる。俺らのような特別な力を操れる物を『技術者(パズドラー)』と呼ぶように、力を持たないもの達が自分達を『人類(オリジナル)』というように…。

 

 

「…ふっ。考え事なんてらしくねぇ…笑

俺は俺さ。他や人類が知るか。俺は、俺のやりたいことをする。そう言う…契約だ。」

 

 

 

『人を…人類を…。(ドロップ)を操れる者を守れ…●●●』

 

 

 

 

「………。ま、大元はそこ…だよな。…はぁ。技術者も、楽じゃねぇーなぁ…笑」


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