UC0050年代以降の地球連邦軍の艦隊整備とその運用について 〜マゼランマフィアと呼ばれた男〜 作:一番になれないおじさん
あくまでも宇宙世紀世界の一軍人だったミック氏が、自身の経験と取材から書いた本
という設定なので、ミック氏が第4の壁を超えて知っている情報は無いものとしてください。
ミック氏はガンダムのパイロットは「アムロ・レイ」であると知っていますが、「アムロ・レイ」が「機動戦士 ガンダム」というアニメ作品の中でどの様な発言をしていたかは知りません。
また、そんな設定なかっただろ!みたいな考察が挟まると思いますが、それはあくまでもミック氏から見た視点ということにしてお許しください。
・意気揚々とガバガバ推理をします。
・恐らく一部の設定を意図的に無視する可能性があります。
・本来意図されていない世界観やキャラへの曲解が含まれると思います。
上記の理由から「私の知っているガンダム」ではなくなる可能性が大いにありますので、それでもよろしい方は暇潰しにでも読んでもらえたら嬉しいです。
現代(UC0118)における地球連邦軍の主力兵器とは何か?
この様な質問を問い掛けたのであれば、多くの者が「それはモビルスーツである」と答えるだろう。
一年戦争においてジオン公国軍が投入し、赫々たる戦果を上げて時代を変えたMSという兵器。
一年戦争中頃から地球連邦軍においてもMSの開発・実戦投入が行われ、反攻と勝利の原動力になった。
一年戦争の後もMSの運用・開発は継続され続けており、今なお、日夜新型MS開発が行われている。
では、何故MSが主力であるのか?
この様な質問を問い掛けたのであれば、多くの者が「それはモビルスーツこそが最強の兵器であるから」と答えるだろう。
一年戦争以前、最強の兵器と信じられてきた宇宙戦艦を打ち破り、その後の戦場の主役であったのはMSである。
MSはMSによって対抗するのが最も効率が良く、MSは他のどの兵器に対しても有効的な存在である。
よってMSは万能かつ最強の兵器であり、故に主力である。
では、何故MS以外の兵器が必要とされ存在するのか?
この様な質問を問い掛けたのであれば、多くの者が「それはモビルスーツの運用を円滑にするための支援兵器であるから」と答えるだろう。
MSは万能かつ最強の兵器であるが、しかし無敵の存在ではない。
必ず整備と補給を必要とするが故に基地や母艦が必要となる。
そして、その基地や母艦もまた自衛するために武装が必要となる。
また、MSでは過剰戦力となる事態への対応や既存戦力の活用という面で運用されることもあるであろう。
近年、大型化、高額化するMSに対する回答としてMA(いわゆる、ボールの再開発)の研究が進められている事もこの一環である。
(最も、MSの小型化計画の方が本命であることは当然のことであるが明記しておく。)
では、地球連邦軍においてMSが主力と定められたのはいつか?
この様な質問を問い掛けたのであれば、多くの者が「それは一年戦争中期、遅くとも一年戦争末期」と答えるだろう。
実はこれは間違いである。
言葉遊びの様で大変申し訳無いのだが、ここでいう主力とは「数多く生産された」でも「数多くの戦場で活躍した」ではなく、「軍の運用思想としてその中核にあるもの」を指すと定義させて頂きたい。
MSが主力であること、それはMSという存在が運用思想の中核にあるということである。
MSを最強の兵器として位置づけ、そのMSを運用するべくその他の兵器・システム・人材も含めて整備している。
そういった状況にある軍隊はMSを主力とした軍隊であると言うことが出来る。
つまり、現代の地球連邦軍はMSを主力とした軍隊である。
よって、この定義を先程の主力とは何かの質問に当て嵌めたとしても破綻しないことは理解してもらえたと思う。
そこで改めて、「MSを主力と定めたのがいつであるか」に戻る。
当時の連邦軍、はっきりと明言してしまえば宇宙軍にこの定義を当て嵌めてみたい。
この時代の連邦軍MS運用が黎明期であったことを前提条件に含めたとしても、主力であったとは言い難い。
何故ならそれは、当時の連邦軍に明確なMS運用艦が存在しないからである。
無論、ペガサス級強襲揚陸艦や改トラファルガー級もしくは改ネルソン級MS母艦、あるいはアンティータム級改コロンブス型軽空母等、MSが運用できる艦艇が存在していたのは事実である。
だがそれが艦隊戦力、ひいては宇宙軍の中核として運用されていたであろうか?
答えは否である。
一年戦争末期のソロモン要塞攻略作戦「チェンバロ作戦」、ア・バオア・クー要塞攻略作戦「星一号作戦」(星一号作戦の本来の目標がジオン本国である説もあるが、結果としての狭義の意味で要塞攻略と位置づける)においての中核は間違いなく艦隊戦力であった。
しかもそれはペガサス級の様なMS運用艦ではなく、ルウム戦役で大きな被害を出した筈のマゼラン級戦艦やサラミス級巡洋艦であったのだ。
それは何故であろうか?
連邦軍にはルウム戦役からチェンバロ作戦までの間、実に約10ヶ月程度は準備期間があった。
にも関わらず、その間にMSが戦力化されるのを知っていた上で旧来のような艦艇群を再建した。
MSを開発しても、連邦軍宇宙軍は時代錯誤的な感性を捨てられずに大艦巨砲主義にしがみついてMSを軽視している。
当時においてさえ、そのような見方をされることがあったことは否定しない。
だが、この言説は正しくない。
連邦宇宙軍はMSの威力を誰よりも深く知る存在であるにも関わらず、敢えて艦隊を旧来の形に再建したのである。
その上でMSに対抗する為のMSを開発・配備した。
それは何故であろうか?
その理由を突き詰めていくと、地球連邦宇宙軍の、ひいては地球連邦政府の宇宙移民への考え方、独立運動への考え方にまで及ぶのである。
そして、宇宙世紀の短くも激動の歴史の中でその思想がどのように変化していったかを見ることが出来る。
本書はその歴史を紐解くことで、UC0100以降続くこの平和な時代をどのようにして保つべきなのかを考える切っ掛けになればと思い執筆するものである。
本書の執筆に当たり、ご協力頂いた地球連邦宇宙軍OB、OG諸氏、また地球連邦軍公立文書館、そして今は亡き我が上官、故アルフレッド・マウントウッデン元帥に敬意と感謝を評して前書きとさせていただきたい。
UC0118/05/22 元地球連邦宇宙軍少将 ミック・J・ファーバス
宇宙世紀におけるP〇P文庫的な所から恐らく出版されている設定なので、自分の文章の癖もありますがそういう感じの書き方をします。
恐らく読みづらいと思いますので、ご意見があれば是非お願いします。
(とはいえ、治らない可能性がありますが……。)