新生奇譚「Oneshot Assassin」   作:黒刃卿

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第二話 「completion to Reunion」

 

アメリカ合衆国 カリフォルニア州 ロサンゼルス

 

 

国際新聞を片手にビールを飲む中年男性がたまな来客に陽気に問いかけていた。

 

???「まったくお前は、また派手にやりやがる。」パサッ

 

男が手にしている新聞には中国語の記事でデカデカとある事故の事が掲載されていた。

 

【⠀上海市 松江区の 蔓鉈瓏タワー 大崩落!!】

 

【⠀欠陥工事が原因か...】

 

見出しにはデカデカと崩落した高層タワーの写真が載っており、被害のデカさをひしひしと感じさせる記事であった。

 

ケイ「...仕方ないだろ、思いのほか抵抗されたんだからな。」パクッ

 

そう言ってケイはココに来る前に買ったドーナツを口にする。

 

彼が依頼遂行した後にタワー内部にいる残存する敵兵をタワー諸共爆破したのだ。

 

???「ナカトミビルの時もそうだったがお前はやる事一々派手なんだよ、民間人に犠牲は出てないんだよな?」

と、揚々とケイに確認するとビールをあおぐ。

彼にケイ、【Oneshot Assassin】に軽々とした態度で話しかけているこの男は「ジョン・マクレーン」、かつてケイと共闘し、そしてケイを唯一逮捕出来た警察官だ。

 

ケイ「問題ない、ウォンをビルから離れたエリアに大量にばらまいたからタワー周辺には人はいなかったらしいし。」

 

そう言ってコーヒーをあおぐ。

 

マクレーン「てめぇの(問題ない)は大抵問題ありなんだろうが。」

 

そう言って立ち上がると、そばにある本棚から(ヤラカシ)と記載されたファイルを取り出した。

 

マクレーン「ダレス国際空港のときも、サイモンのときも、ガブリエルのときも、お前はやる事一々派手にやるから後始末が大変だったんだぞ…たくっ。」ヒラヒラッ

 

そう言ってケイの頭の上にファイルを置いて、冷蔵庫から追加のビールを取り出して愚痴を吐く。

 

マクレーン「俺なんか5徹だぞ5徹!?」

 

ケイ「...悪かったと思っているが仕方ないだろ...アイツらが持っていた爆弾が誘爆したんだからさ。」

 

マクレーン「仕方ないで済ませるかよ?!」

 

???「はいはいそこまでにしなさいよジョン、ケイも気をつけてよね、夫が過労で倒れるのは御免よ?」

 

部屋に入ってきた女性は「ホリー・ジェネロ」、マクレーンの妻である。

 

ケイ「ホリー氏、ご無沙汰しております。」

 

ケイは立ち上がるとホリーにお辞儀をして挨拶するがホリーが止める。

 

ホリー「よしてよケイ、アナタはジョンやルーシーの恩人なんだから畏まらないで。」

 

ぎこちなくもケイはホリーの意思に従う。

 

ケイ「は、はぁ...わかりました。」

 

マクレーン「はっ、ウチのカミさんには頭が上がらねぇか?」

 

マクレーンが拗ねてケイを煽り散らす。

 

彼はここ数年ホリーと別居状態だったのをケイの助力で首の皮一枚つなぎ止めれていた。

 

そんなマクレーンに一瞬イラッときて少し喧嘩腰になる

 

ケイ「うるせぇぞマクレーン、その絶滅した毛根諸共頭の皮を引き剥がすぞ。」パキッゴキッ

 

一触即発を雰囲気にホリーが仲裁に入ってくる。

 

ホリー「はいはい、喧嘩するなら夕食は抜きにしますよ。」

 

ケイ・マクレーン「「すんません。」」

 

やはり彼女ホリーには頭が上がらない2人。

 

 

 

 

 

 

無事夕食を済ませた3人は再び団欒を謳歌していた。

 

ホリー「...そう言えばケイ、貴方最近休んでないでしょ?」

 

ケイ「...ブフッ」ゴホッゴホッ

 

突然の発言に噎せ返るケイ...それもその筈、彼はここ数年まったくと言っていい程仕事漬けをしていた。

 

各国政府からの依頼「210件」

 

知り合いからの依頼「30件」

 

武器輸送、要人護衛、反政府アルカイダの殲滅、某国の政府幹部の暗殺、etc...

 

ここ数年これらの遂行に時間を裂き、就寝以外まったく休んでいなかったのだ。

 

ケイ「...い、いや、普通で「ダウト。」...せめて最後まで言わせて下さいよ。」

 

ホリー「貴方は図星の時は必ず吃るでしょ。」

 

マクレーン「...あぁ、確かにコイツ偶に吃ってたな。」

 

2人からの追求に観念したのか、ケイは深く溜め息を吐きながらソファに沈む。

 

ケイ「...最近合衆国政府から極秘の依頼が十数件寄せられていたんですよ、断るのも面倒だし…嫌いなコミー共にも嫌がらせにもなるし、まぁいいかなぁって。」

 

そう言ってコーヒーをあおぐが、どこか彼の目は酷く澱んでいた。

 

マクレーン「...コイツ重症だな。」

 

ホリー「...貴方は少し休むべきよ、それ以上は貴方が壊れてしまうわ。」

 

2人の目にはやはり、酷くやつれたケイが見えているらしく、本気で心配してくれている。

 

ケイ「ありがとう、でも大丈夫ですよ。」

 

そう言ってソファから立ち上がると、帰り支度を始める。

 

マクレーン「なんだ、もぉ帰るのか?」

 

ケイ「まぁな...後、休暇の件は考えてみるよ。」ハイコレつ

 

そう言ってケイはマクレーンに2つの箱を渡す。

 

マクレーン「んあ?、コレは?」

 

ケイ「前に買った(ベルーガ ウィスキーデカンタ)と(ブラックボウモア 31年モノ)だ。」

 

※ちなみにブラックボウモア の31年モノは市場価格で390万円もしました。

 

マクレーン「おいおい!、そんな上物があるならもっと早く出せよ。」

 

突然渡された高級酒にマクレーンは文句をたれる。

 

ケイ「だしたらてめぇが飲むだろうが、この飲んだくれ。」

 

当然とばかりに答える。

 

ホリー「ありがたいけど、どうして?」

 

不思議な感じでケイに質問するホリーにケイは

 

ケイ「ほら、ルーシーもジョンももうすぐ成人するし、祝い酒も必要でしょ?」

 

世話になった人達にはこういった気配りを忘れないようにしているケイには当たり前の行動だったらしい。

 

ホリー「まぁ...ありがと、ありがたく貰っておくわ。」

 

マクレーン「おいおい、勘弁してくれよォ...」

 

そう言ってマクレーンから酒箱を没収して部屋から去るホリーにマクレーンは悲しい悲鳴をあげた。

 

ケイ「...はぁ、おいハゲ。」ポイッ

 

マクレーン「あだっ、何しやが...あん?」ヒョイ

 

ケイがマクレーンに投げた物は2つのアルミ製の酒筒だった。

 

ケイ「ジャパンの知り合いから送られてきた(ウイスキー963)っていうヤツらしい。」

 

ケイの行動に少し驚愕するが、すぐに冷静になって鼻で笑い飛ばす。

 

マクレーン「はっ、娘が見てるジャパンアニメのヒロインかてめぇ?……まぁ感謝するさ。」ゴクッ

 

ケイ「誰がツンデレだ殺すぞハゲ。」

 

酒を味わいながら小馬鹿にするマクレーンにキレるケイ。

 

 

 

 

 

 

マクレーン宅での一幕を終えて帰路に着くケイ。

 

乗車している(VRSCDX ナイトロッドスペシャル)を噴かせながら、先程言われた提案を考える。

 

ケイ「(……休暇か、確かにここ数年取ってないが…)」

 

地獄(※人体実験)を味わい、地獄(※施設大虐殺)を造り、地獄(※師匠のしごき)を乗り越えてきたケイは、人として色々と欠落していた。

 

疲れを感じない、しかしふとした瞬間に急に体を壊す。

そんな事が多々起きていた事をふりかえり、思案する。

 

 

 

長い帰路を走りながら考えていたらいつの間にか敷地に着いていた。

 

バイクを大量の高級車や外車が鎮座している車庫にしまい、家に入り、リビングのソファに身を預けて携帯を取り出す。

 

数回コールした後にかかり、陽気な声が聞こえてきた。

 

???「やぁ!!Assassin君、こんな夜更けにどうしたかな?...あっ、分かったぞ、仕事の斡旋かな?」

 

陽気な態度で矢継ぎ早に喋り出す相手には少し悪いが本題を口にする事にした。

 

 

ケイ「...いやぁー、実はむこう数年は休む事にしたんだ。...

 

 

 

 

 

ミスター・ノーバディー。」

 

 

 

 

to be continued……

 

 

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