新生奇譚「Oneshot Assassin」   作:黒刃卿

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第三話「NEXT STAGE」

 

ケイが電話をかけている相手は「ミスター・ノーバディ」、彼の本名は不明で、当人がこのコードネームを名乗っている。彼はアメリカ政府に属する秘密工作組織を取り仕切るトップ。

そしてケイに直接電話で依頼を依頼する事が出来る数少ない人物だ。

 

 

 

ケイside...

 

 

 

ノーバディ「...休みたいのか君?」

 

ノーバディはさも不思議な感じでケイに問いかけてくる。

 

ケイ「...当たり前だが、流石に疲れたんだよ。」

 

ノーバディも5年近く無休で世界を飛び回っていて疲れないとは思っていない。

しかしコイツは長期間無休で仕事が出来る人間が惜しいのだろうな...

 

ケイ「...一応聞くが、今ある依頼はどういったヤツがある?」

 

そう言うとスマホの画面に大量のファイルが映された。

 

ノーバディ「シリアの反政府組織の殲滅、インド北部の極右藩王の検挙、カリブ諸島の独裁国家の調査、後は我等が合衆国国内のカルト教団の検挙及びそれの撃滅ぐらいかな。」

 

色々なファイルを流し読み、目頭を抑えながら疑問を唱える。

 

ケイ「あー...一応聞くが、俺以外に依頼している相手は居るのか?」

 

ノーバディ「あぁ!心配してくれるのかい?だが心配ご無用、一応面白いチームを見つけてね、彼等にちょくちょく依頼するつもりさ。」

 

そう言ってカイナのスマホの画面に新しいファイルを送信する。

 

ケイ「...ドミニク・トレット……ゼロワンレースねぇ...」

 

更にファイルを流し読み、再び目頭を抑えながら呟く。

 

ケイ「ある種のレーサーグループかよ、大丈夫なのか?」

 

一抹の不安どころじゃない程の不安を抱くが直ぐにノーバディが返答する。

 

ノーバディ「あぁ、だが中々面白い連中だ...君も会えば気に入るはずだ。」ゴクッゴクッ

 

そう言いながらスマホの向こうで喉越しをあげる音が聞こえてきた。

 

ケイ「アンタいい歳して夜中に何飲んでんだ?」

 

そう言って質問するが直ぐにノーバディは返答する

 

ノーバディ「あぁ!気になるかい?コレはベルギー産のエールだ。」

 

呆れた事にこの男は真夜中にエールを飲みながら仕事の話をしているのだ。

 

ケイ「てめぇ仕事の話をしてんのにアルコールキメてんじゃねぇよ。」

 

当たり前の文句をたれるが、そんな俺の怒りに心外とばかりに反論する。

 

ノーバディ「こんな仕事をしていると仕事中にでも酒を飲んでないとやってられないんだよAssassin君。」

 

納得出来るが何故か気に入らない理由にケイはがくりと肩を落として返答する。

 

ケイ「もういいわ、それで。」

 

 

 

 

 

 

話は一応進んでいき、ある程度の譲歩をさせる事は完了した。

 

まず初めに国外の仕事は報酬を倍額払うなら請け負う事を認可させた。

 

その代わりにノーバディは合衆国国内の依頼は比較的安価な報酬で請け負う事を条件にだし、承諾した。

 

その次にノーバディ側が持っている協力者の情報や連絡先を提供して貰う事を条件にだし、承諾させた。

 

以上までの内容で新しい契約を結ばせ、晴れてケイは自由を手に入れた。

 

契約を確認したケイは、あるアドレスに電話をかけていた。

 

 

 

???「...もしもし、ケイか?」

 

聞き慣れた声に安堵と安心感を感じながら応対する。

 

ケイ「はい、お久しぶりです御師。」

 

???「ははは、私を呼ぶ時はジョンでいいと言っただろ?」

 

ケイに慣れた口調で話をするこの男は「ジョン・ウィック」... 裏社会から恐れられていたが結婚を契機に足を洗った伝説の殺し屋であり、ケイの義父でありあらゆる技能を教えた師匠でもある

 

軽い社交辞令を言い合い本題を口にする。

 

ケイ「ジョンさん、俺偶の休みが取れたので其方に遊びに行ってもいいかなって事を確認したいんですよ。」

 

ジョン「そうか、ソッチ(※ロサンゼルス)からだとかなり距離があるが大丈夫か?」

 

距離や移動の問題を聞いてくるが問題なく答える

 

ケイ「問題ないですよジョンさん、あっ...一応聞いておきますが(ホテル)の連中が消し掛けてきても返り討ちにしてもいいですよね?」

 

ケイが言っている(ホテル)とわ【 コンチネンタル・ホテル ⠀】という暗殺者コミニティーの名前で、過去にケイが暗殺者グループに襲われたことがあるが、この一件の背後にホテルの連中が裏で糸引いていたのだ。

 

ジョン「あぁ、容赦しなくていいぞ。」

 

 

 

 

そう言った後は普通に近況報告等で会話を進めていた。

 

ケイ「...それじゃぁジョンさん、また今度。」

 

ジョン「あぁ、おやすみケイ。」ピッ

 

通話を終えて時間を確認すると(4時30分)を切っていた。

 

ケイ「あぁ...やっべ、つい会話に夢中になっていたな。」

 

そう言って再びソファに寝転がり、瞼を閉じる。

 

ケイ「(休暇か……)...あっ。」ガバッ

 

ある事に気付き飛び起きるケイ。

 

 

ケイ「休暇ってどう過ごすんだよ…」

 

そう言って起き上がり、そのままパソコンを起動して旅行サイトを開く。

 

ケイ「シアトルやサンディエゴ……ベガスもいいが…」

 

そう言ってサイトの欄をスライドさせていくと、ある記事を目にする。

 

ケイ「...ソルトレイクシティ……レースがあるのか...ん?」

 

そう言っていると類似情報が告知され、ケイはその告知をタップする

 

ケイ「...メキシコのバハ・カリフォルニアのレースか...

 

 

この男は確か……良し、行ってみるか。」

 

 

 

 

to be continued……

 

 

 

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