現代技術者の無双伝説 ~技術系提督とその仲間の妖精達が鎮守府に着任しました。これより幌筵泊地は最大強化されます~ 作:提督兼指揮官兼トレーナー
幌筵泊地無茶ぶり回です。こんなことが果たしてできるのか?
「出来ませんでは良心が無い。」
えぇ…。
さて、今回は幌筵泊地の陸上部隊の初実戦です。
新兵器も出るのでお楽しみください。
ポイントD占領から数日
「ポイントD地点における滑走路建設は順調に進んでおり、幌筵泊地のジェット戦闘機も今後利用可能になっていくと思われます。」
単冠湾提督がそう言うと、多元が手を上げ発言を求めた。
「予定通り、といったわけですな、さて、私からひとつご報告があります。」
多元が1枚の資料を取り出す。
「これは……」
多元を除く全員が固まる。
多元が出したのはポイントNの空撮写真だ。
「北方棲姫、北方水姫、港湾棲姫、飛行場姫をはじめとした陸上配備型の姫級、空母棲姫や防空棲姫といった艦艇型の姫級、PTや浮遊要塞、砲台小鬼なんかもこんなに………。」
「まさに鉄壁の要塞っといったわけですな。」
「しかし、どうしてまた、こんなところに大量に湧いたんだ?」
「どこかを侵略しようとしたのか……」
「「「「「「「「あっ!」」」」」」」」
大湊警備府提督の発言で全員が理解した。
「もしかしてコイツら、
北海道を狙う気か!?」
「だとすればポイントDにワ級が大勢居たのも納得出来る。このポイントNを侵攻司令部とした上でこの間占領したポイントDを北海道占領に向けた前線基地とすれば……」
「根室辺りを中心に強襲上陸を仕掛けて上陸、ポイントDにいた離島棲鬼なんかも投入しながら西へ向かい札幌市を攻略。南下して函館なんかも占領してしまえば……」
「本州への足掛かりが出来る。」
「しかも、我々幌筵泊地と単冠湾泊地は本土と切り離されて孤立、最悪の場合全滅します。」
多元の発言に全員の顔から血の気が引いた。
この作戦、いや、ココ最近の北方戦線で攻勢に出ようという動きができたのは、多元をはじめとする転生者が多数いる幌筵泊地とその麾下の艦娘達が居たからであり、現にここまでの対潜哨戒は幌筵泊地が行っているし、ポイントD上陸作戦の決定打を放ったのも幌筵泊地所属第3航空団によるものだった
そして、幌筵泊地に隠れてしまってはいるものの北方戦線と要となっている単冠湾泊地、ここには一航戦に次ぐ練度と性能を持つ第二航空戦隊が所属しており、まさに最重要拠点だ。
さらに言えば、その時最前線となるのは大湊警備府となる。
「そんなことになったら………、我が警備府ではとても対処できません。」
大湊警備府提督の発言が全てを物語っている。
大湊警備府というのは津軽海峡を監視、防衛する立場から、大型艦を配備せず、小回りの効く駆逐艦や海防艦を中心に配備していた。しかも、対空や対潜に特化させることで、津軽海峡を通じて日本海へと侵入しようとする深海棲艦の潜水艦に対処し、戦果を挙げつつ、その特性を活かして上陸作戦時の船団護衛を行うことで戦局に貢献してきた経緯がある。万が一最前線に立たされれば逆にその程度しかない警備府などやられてしまう。
驚きの事実に固まり、恐怖しながらも彼らは考察を続ける。
「しかしなんでまたこんな時に……」
「もしかして、南方で負けたからその意趣返しってことなんですかね?」
「いや、さらに悪い予想も出来る。」
単冠湾泊地提督がもう一度空撮写真を持ち出す。
「ここまで大量の戦力を集めたのにバレなかった或いは気づかれなかったのは、我々が南方戦線に注力していたことが原因として挙げられる。」
全員が頷く
「つまり、奴らは敢えて南方戦線を放置し、その上で北海道を狙おうとしたというわけだ。南方が安定化しても資源は海上輸送、潜水艦さえ送り込んでおけば麻痺させるのは難しくは無い。」
「北方戦線こそが本命ですか……」
単冠湾泊地提督は1つの決断をした。
「最早我々だけでは対処できない、横須賀に連絡を入れて増援部隊を要請しよう。」
「私からも口添えをしておきます。」
大湊警備府提督も同調する中で、ただ1人、黙ったままの男が居た。
もちろん多元である。
「単冠湾泊地提督、増援艦隊や、増援の上陸部隊を使うとして、一体どれだけの数が必要だとお考えですか?」
多元の突然の発言に戸惑う単冠湾泊地提督。一瞬詰まりながらもすぐに答える。
「艦艇は最低でも今の3倍、上陸部隊は4倍はないと無理だと考えております。」
「7日ほど時間をください。その間に大湊警備府提督につきましては万が一に備え、横須賀に応援要請を出していただきたい。」
「何をなさるお積もりで?」
一呼吸おいて多元ははっきりと述べた。
「幌筵泊地の全力を以て殲滅します。」
この会議場全てが大きく荒れた。
「何を言っているんですか!、これだけの強大な戦力が集まっているのに、幌筵泊地単独でこなしてどうやって勝とうというのですか、あなたがたは未来、それも異世界から来た存在とはいえ、完全に深海棲艦を見くびっています!」
単冠湾泊地提督の発言に大湊警備府提督も完全に同意した上で、
「そもそも、あなたがたの部隊には面を制圧する能力に欠けており、艦隊決戦では間違いなく最強クラスではありますが、このような上陸作戦では大きな欠点と間違いなくなるでしょう。」
「その通りです。もし、失敗すれば、我々は重大な損失を抱えてしまうのですよ!」
「そもそも、あなたがたの陸戦隊はどうなんですかね、いくら海上戦力や航空戦力が強くても上陸して制圧出来なければ結局無駄になりますぞ。」
次々と飛ぶ批判に多元は丁寧に返していく。
「まず、我々は面を制圧する能力が無いとおっしゃいましたが、厳密には違います。」
これを見てください。と、多元は1枚の写真を出した。
「これは……、」
「我々が開発した爆撃機です。名前はB1ランサー改といい、兵装搭載量は38トン、1式陸攻38機分の搭載料を誇ります。最高時速はマッハ1.5、秋水でも余裕で振り切れます。」
このB1ランサー改、何がヤバイのかと言うと、
〇スーパークルーズが出来る
〇兵装搭載量がオリジナルより多い
〇オリジナルより速い
〇オリジナルより燃費がいい
〇整備しやすい
〇量産しやすい
〇可変翼じゃない(それもはや別の機体では?)
となっている。もはやB1では無いと思われるかもしれないが、マッドエンジニア共によれば
「設計コンセプトも近いし、ベースにしたのはB1とTu160だし、何よりこっちに来て初めての爆撃機だから実質B1」だそうだ。
どっちかと言うとXB-70とかの方がいいのでは?
「これを今回10機用意しました。これを用いて爆撃を行い、徹底的に痛めつけ、しかる後上陸作戦へと移行します。」
多元を除く全員が黙り込んだ
当然である。いきなり写真を見せられたと思えば「これは陸攻を超える」とか言われたので、全員理解が追いつくはずもない。
「尚、現在我が幌筵泊地艦隊所属シオイとゴーヤが偵察任務を行っており、こちらも攻撃に投入して艦艇をスクラップにします。」
「しかし、陸戦隊がいないことにはどうにもなりませんぞ!」
大湊警備府提督の発言に不敵な笑みを浮かべながら多元が答える。
「我々も陸戦隊と戦車を保有しています。戦車については15両ほどしかありませんが、これがその詳細なスペックとなります。」
そう言って多元は10式戦車の性能表を取り出した
全長
9.42m
全幅
3.24m
全高
2.30m
重量
約44t(全備重量)
懸架方式
油気圧式
速度
70km/h(前進・後進速度[1])
主砲
10式戦車砲(44口径120mm滑腔砲)
副武装
12.7mm重機関銃M2(砲塔上面)
74式車載7.62mm機関銃(主砲同軸)
装甲
複合装甲(正面要部)
均質圧延鋼装甲
増加装甲(装着時は各部)
エンジン
三菱8VA34WTK
水冷4サイクルV型8気筒ディーゼル
1,200ps/2,300rpm
乗員
3名
「最高時速70キロ!?、チハなんぞ比べ物にならんくらいの速度だ!」
「120mm滑腔砲?、下手したら砲台小鬼はこの戦車だけで沈黙させられるぞ!」
「それだけじゃ無い、この複合装甲、仕組みは不明だが、基本的に正面装甲は自分と同口径の主砲に耐えられる。だとしたら、下手したら駆逐艦の艦砲すら耐えられてしまうぞ!」
そこで彼らは考えた。
艦娘よりも小さな戦車を爆撃を受けながら狙い撃つ余裕が深海棲艦に果たしてあるのかどうか?
あの近接航空支援機は大量に被弾していたが、撃墜された機体は皆無だった。
そんな奴のいる泊地がここまでして撃破を急ぐ訳とは……。
「そして、この写真を見てください。」
多元は写真を出す。
ここで、多元を除く全員が気づいた。
いや、気付かざるを得なかった。
奴らは自分達の島を取り返す気なんだと、
ワ級の数が異常に増えているのだ。
「皆さん、我々は時間とも戦っています。」
そこからしばらくして、<主力部隊到着までの時
・・
間稼ぎ>という名目での幌筵泊地単独での攻略作戦が司令部にて承認されたのだった。
「とまぁ、そんなわけだ、今回の上陸作戦には我々単独で行うこととする。」
早速各方面から非難の声が上がる。
幌筵泊地艦隊と合流した多元は、早速全員を招集して作戦会議へと移った。
「危険です。いくら私たちの装備が強化されたとはいえ、我々単独では敵を制圧することなど不可能です。再考をお願いします。」
早速鳳翔が反発した。
「いや、これは決定事項だ。」
「しかし…」
「では逆に聞こう、我々の増援が来るまで敵は待ってくれるのか?、前線基地をとられていて、且つそこに基地を作られているというのに?」
「これを見てくれ」
多元は提督達に見せたものと同じものを見せた。
「もう我々に余裕はないんだ。」
そこまで言われれば、鳳翔も納得せざるを得ない
奴らが待ってくれるというのは幻想にしか過ぎないのだ。
「しかし、私たちだけでは戦力が…」
「だから7日も取ったんだ。」
多元が全員を見回しながら説明する。
「ミサイル攻撃と爆撃を徹底的に行う。我々の点を撃破する能力を最大限に引き出すことで姫級、鬼級をはじめとした強大な戦力を徹底的に削ぎ落とし、上陸をしやすくする。」
そして、一旦切って多元は続けた
「そして、我々の持つテクノロジーの差を全力で活かして、相手が考えられないようなタイミングで上陸して虚を突く。具体的には夜だ、戦車はこの間開発した10式戦車を投入、一気に決着をつける算段だ。」
ここまで言われたら艦娘としても理解した。
「作戦名はアイアン・テンペスト作戦とする。各部隊は配布資料に基づき作戦行動に移れ!」
命令を受けた艦娘たちが一斉に動き出す。
しかし、
鳳翔だけが1人近づいてくると
「もうこんな無茶な計画は…」
多元は最後まで言わせなかった。
「わかっている、今回きりだ。」
鳳翔は一礼して去っていった。
翌日からアイアン・テンペスト作戦が始まった
「デルタ隊。発進!」
轟音を立てながら第四航空団所属B1ランサー改が発進していく。
彼らの任務は巡航ミサイルや無誘導爆弾、地中貫通爆弾を用いて、姫級の撃破を行う。
「発射地点に到達、攻撃開始!」
ウェポンペイから次々と巡航ミサイルが投下され飛翔する。
同時刻、北方海域某所にて
「ゴーヤちゃん、準備はいい?」
「もちろんでち」
「行くよ、トマホーク、攻撃始め!」
ゴーヤ、シオイの両方からトマホークが放たれる
潜水艦と爆撃機から放たれた巡航ミサイルは次々と姫級艦隊(姫級が多数なためこう呼称された)に弾着して姫級を片っ端から沈めていく。
「オノレ……、オノレェェエエ工!」
「カエレ!」
怒りの声をあげる深海棲艦だが、これはまだ序章に過ぎない。
作戦2日目
「雷光隊全機、ミサイル発射!」
93式空対艦誘導弾を装備した雷光隊が一斉に空母棲姫に対して攻撃を開始、対空砲火をあげる間もなく撃沈された。
港に泊まっていては埒が明かないと判断した深海棲艦だが、出撃しようとしても地獄を見る。
「全門斉射!」
ゴーヤ、シオイから12式魚雷が放たれる。
ズズウゥゥゥゥン!!
航跡が全く見えない魚雷は深海棲艦にじわじわと恐怖を与え、出撃しようとしても地獄、出撃しなくても地獄の二重苦を味あわせる結果となった。
さらにこの後、2隻の潜水艦は対艦ミサイルによって湾内を攻撃、追加で護衛艦を叩くなどの大戦果を挙げた。
そして、弾薬の尽きた2隻は撤退し、弾薬補給と休養を挟んで再出撃することとなる。
そして作戦3日目
「エコー隊全機へ、ベータ隊とともに突入し、発射地点にて地中貫通爆弾を投下、敵陸上型の姫級の撃破を行う。」
F/A18Eスーパーホーネット、そして何とか数を揃えることが出来たF15改二は翼下ハードポイントに地中貫通爆弾を装備して、ポイントN付近を飛んでいた。
既にEA18Gグロウラー(試作で2機ほど作っておいた。)によって電波妨害が行われ深海棲艦の目は奪われている。
さらに夜間の爆撃、これでは正確にこちらを捉えることすら難しい。
レーザー照射は何故か作ってあったF117改(機体表面がなめらかになっている)が行い、目標へと誘導する。
「第1目標へ投下!」
港湾棲姫に向けて地中貫通爆弾が投下される。
続けて他の陸上型の姫級にも相次いで投下、目標となった姫級は自前のバリアすら貫通するこの爆弾にその体を貫かれ、爆発した。
最も被害が大きかったのは港湾棲姫で、攻略用の弾薬に命中したのか、周囲のワ級も巻き込んで大爆発を起こした。
そして、4日目になると……
「ポセイドン隊、ミサイル発射!」
対潜哨戒機で構成されたポセイドン隊を投入、対艦ミサイル一斉発射でワ級を攻撃。
姫級と比べ遥かに脆いワ級は対艦ミサイル1発でも爆沈し、全滅。作戦開始4日目で北方深海棲艦部隊は上陸能力を完全に奪われたのだった。
「以上でアイアン・テンペスト作戦の第1段階となる敵侵攻能力破壊は完了です。尚、並行して島内へのクラスター爆弾や無誘導爆弾を利用した無差別爆撃を行い、上陸作戦時の障害となるPTボートや砲台小鬼などの破壊を行っております。」
ポセイドン隊による攻撃が成功した後、多元は司令部にてこう報告した。
「はじめはどうなるか不安でしたが、まさかここまで上手くいくとは……、ポイントD攻略時にあなたがたの実力を理解したはずですが、まだまだ甘いものでした。」
単冠湾泊地提督の発言に頷きながら、大湊警備府提督は立ち上がると多元の元へと向かい、
「横須賀には連絡済みで、現在第五航空戦隊と輸送船を中核とした増援艦隊の編成中との事。」
大湊警備府提督の報告に安堵する提督達。
「ようやく活路が見いだせましたな」
労を労うように語った。
「多元殿、この後はいかがなさるお積もりで?」
大湊警備府提督の質問に多元はこう答えた。
「増援艦隊の到着時期にもよりますが、7日目夜に上陸作戦を仕掛けるつもりです。」
「増援もほぼ同じ頃に着くでしょう、幌筵泊地は最初の占領を行い、占領維持は後続に任せるというのはいかがでしょう?」
「ありがたい、その方針を増援部隊にも同じように伝えておいてください。」
一通り、方針を話した後、解散となった。
作戦5日目
「対潜戦闘用意!」
「アスロック発射準備よし!」
「攻撃はじめ!」
幌筵泊地艦隊はローテーションを組みながら里野島(ポイントDの呼称)から出撃してきたP3Cと共同の対潜哨戒を実施した。敵水上艦艇を航空攻撃で攻撃した以上、残る海上戦力である潜水艦も徹底的に叩き、上陸作戦へと備える必要がある。
「2隻撃沈」
「1隻探知!」
「攻撃はじめ!」
ここでも幌筵泊地艦隊は大量の潜水艦を血祭りにして各方面を驚かせた。
作戦6日目
「クラスター爆弾投下!」
「ミサイル発射!」
「爆撃開始!」
トドメとばかり第1航空団と第3航空団、ポセイドン隊を除く全ての航空隊が参加した大規模空襲により、港湾部の深海棲艦は全滅、砲台小鬼や浮遊要塞に関してもほぼ全滅、侵攻中枢と予想される北方棲姫、北方水姫などの1部がかろうじて残った形となる。
そして、作戦7日目の夜
朝から残った砲台小鬼や浮遊要塞、北方棲姫、北方水姫などに対して鳳翔航空隊や第3航空団からの航空攻撃が加えられ、いよいよこの戦いに終わりが近づいてきた。
指揮を執る多元も、作戦に参加する妖精達も、艦娘達もそろそろ疲れが溜まってきた。
これで決める。
多元は無線のスイッチを入れて、洋上で待機していた輸送船に指示を出す。
「アイアン・テンペスト作戦最終段階へと移る、第1特車中隊並びに第1海兵団は速やかに上陸し、ポイントNを占領せよ!」
輸送船の後ろのハッチが開き、中からLCACが飛び出していく。
港湾部を壊滅させたので、上陸部隊は島の南側にある砂浜に上陸、事前の爆撃によって抵抗力が削がれていたためか、反撃を食らうことはなかった
「第1特車中隊前進!」
10式戦車が前へと進む、島の奥深くには北方棲姫、北方水姫とその取り巻きがおり、爆撃だけでは倒しきれていなかった。
「目標確認!、全車散開し、攻撃開始!」
特車中隊が生き残りを捉えた。
「カエレェェェェェエエエ!」
北方棲姫が絶叫にも等しい声を上げている。
「ヒトマル、各車、射撃開始!」
スコープには深海棲艦が写っている。
「距離良し、撃てぇ!」
10式戦車に搭載された120mm滑腔砲が一斉に火を噴く、チハや、1式、チハ改なんぞとは比べ物にならない火力が深海棲艦を襲う。
ドゴォーーーーーーーーーーーーーーーン
爆発があちこちで起こり、砲撃を喰らった砲台小鬼は簡単に沈黙、浮遊要塞も徐々に数を減らした
だが、恐怖は戦車だけでは無い。
「89式、攻撃はじめ!」
35mm機関砲と対戦車ミサイルが放たれ次々に北方水姫に命中する。
それだけでは有効打にはなり得ないが、その攻撃は第1海兵団の隊員が、レーザー照射を行う時間を稼ぐのに役立った。
「お願い、当たってください!」
吹雪から対艦ミサイルから放たれる。このミサイルは第1海兵団のレーザーによって誘導され北方水姫に対しての決定打となった。
残りは北方棲姫、損害レベルは損壊。
10式戦車は最後の足掻きをみせる北方棲姫の攻撃を回避しつつ、一斉射撃で仕留めようとする。
「弾種徹甲、射撃準備!」
中隊長が指示を出す。
「こちら砲撃準備完了!」
中隊長は直ちに命令した。
「fire」
「待ってました!」
満身創痍の体に120mm滑腔砲が突き刺さる。89式も対戦車ミサイルや機関砲を撃ち込む。
この攻撃が決め手となったため、北方棲姫は大爆発を起こして遂に沈黙。
幌筵泊地陸上部隊は占領を横須賀からの陸戦隊に引き継いだ上で撤退した。
幌筵泊地側の死傷者、轟沈艦はゼロだった。
これで北方戦線編はおしまいです。次回は再び魔改造回となります。
間違い、指摘はコメント欄にお願いします