現代技術者の無双伝説 ~技術系提督とその仲間の妖精達が鎮守府に着任しました。これより幌筵泊地は最大強化されます~   作:提督兼指揮官兼トレーナー

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ということでアンケート始まっていますが、投稿します。
さて、何やら怪しい雰囲気が幌筵泊地に漂いはじめようとしていますね

どうする多元


第15話横須賀に出張するには飛行機しかない

横須賀鎮守府

 

 

深海棲艦との戦いを指揮する重要拠点であり、保有する装備や部隊の数も他とは比べ物にならないものとなっており、まさに人類の要とされた。

 

 

 

そんな横須賀で今回、南方に新たに発見されたという中枢棲姫を中心とした深海棲艦の対応を巡って近々会議が開かれることとなった。

 

 

 

そんな中、横須賀鎮守府で槍玉に上がったのが我らが幌筵泊地である。

 

 

 

「なぁ、翔鶴、幌筵泊地って知ってるか?」

 

 

「確か、北方の要である単冠湾泊地よりもさらに北のソ連との国境付近にある泊地ですよね?」

 

 

「地理情報じゃない、中身の話だ。」

 

 

「確かあそこには鳳翔さんと特型駆逐艦と睦月型駆逐艦の方々がいると聞いてますが?」

 

 

「最近新しい提督が着任したのは知ってるか?」

 

 

「ええ、知ってます。」

 

 

「こいつの名前、多元実っていうんだが、こいつの名前と顔を覚えているやつがそいつの同期に1人もいないんだ。尤も、あいつの同期は深海棲艦からの攻撃でほとんどいないんだがな。」

 

 

「妙ですね、いくら大人しく過ごしていた人でもひとりやふたり覚えていてもいいはずなのに…」

 

 

「そ、それにだ、この間の北方戦線で大量の深海棲艦が見つかった話があっただろ?」

 

 

「私も増援艦隊として向かったので覚えていますけど何が………、あっ!」

 

 

「そう、あの時金剛石島(ポイントNのこと)を占領したのは幌筵泊地なんだよ、あの泊地のあの規模の艦隊がどうやって占領出来たのかさっぱり分からない。」

 

 

「単冠湾泊地提督や、大湊警備府提督は何て仰っているんですか?」

 

 

「正直嘘のように聞こえるんだが……、多元を含めた幌筵泊地の面々は…… 転  生  者 だって言われているらしい。」

 

 

「転生者?そんな話があるんですか?」

 

 

「俺もそう思う、なんせ20世紀にもなって転生者がいるなんて、そんなオカルトじみた内容をどうやって信じろって話だ。」

 

 

「誰かに探ってもらった方が良いのでは?」

 

 

「俺もそう思う。だからうちの青葉を前線取材って名目で派遣した。多分何か掴んでくると思う」

 

 

「ちなみに、提督を含めた鎮守府の方々はどう考えているんですか?」

 

 

 

ここで言う鎮守府とは横須賀、舞鶴、呉、佐世保の計4つの鎮守府のことだ

 

 

「俺と舞鶴提督は他国の工作員説を疑っている。あれだけの戦力でも他国からの支援があったとすれば攻略は難しくは無い。」

 

 

 

深海棲艦出現以降、唯一の対抗策とも言える艦娘の保有数がそのまま国際的地位に繋がるようになってしまったため、大日本帝国がトップになりつつある状況がある。当然アメリカやイギリスが黙って見ているわけが無い。

 

 

「呉提督は単冠湾泊地と大湊警備府の両提督の意見を支持している。戦艦まで引き渡す位だから何か掴んでいると思う。」

 

 

「佐世保提督は?」

 

 

「分からないという感じだ、そこで、青葉からの報告にもよるが、今度の会議と並行して彼の査問会を行いたいと思う。」

 

 

「メンバーは俺、呉提督、佐世保提督、舞鶴提督、そして海軍省から米内光政閣下が来られるそうだ。」

 

 

もし工作員だったらとの質問に対して横須賀提督の回答は……

 

 

「特高に引き渡す。」

 

 

 

 

 

 

極めてシンプルだった。

 

 

 

 

 

 

果たして多元の運命や如何に

 

 

 

 

 

一方その頃…

 

 

 

 

 

「はいはーい、こちら前線取材担当の青葉です!今回はこちら、幌筵泊地を取材することになりました!」

 

 

「前線取材担当?」

 

 

「あら、提督ご存知ないのですか?、青葉さんは各地域の鎮守府や泊地を回って取材をして、その内容が毎月作られる青葉新聞という新聞になって配布されているんですよ。」

 

 

「へぇー、所謂従軍記者ってところか、だいたいわかった。」

 

 

「早速取材の方を……」

 

 

「わざわざ本土から来てもらったんだしここは俺が案内することにしよう、鳳翔さん、あとをお願いします。」

 

 

「わかりました。」

 

 

 

 

 

横須賀提督からの連絡を受けた青葉が取材を兼ねた諜報任務を行っていた。

 

 

 

が、青葉はここへ来る前に既に驚きを隠せないでいた。

 

 

<単冠湾泊地からの定期便を護衛していた機体にプロペラが無かった!?>

 

 

 

青葉の見た機体は幌筵泊地に配備された新型の対潜哨戒機であるP1対潜哨戒機だ。

 

 

<聞いた話だと対潜哨戒機らしいのですが、あんなに大きな機体を使うなんて……>

 

 

 

青葉達の感覚(というよりこの時代の人の感覚)からすれば、P1クラスの大きさでは爆撃機である。

 

 

 

<コレは徹底的に調べる必要がありますね…>

 

 

青葉は多元について行きながらそう決意したのであった。

 

 

 

「それで、まずはどこから見ていきたい?」

 

 

「まずは戦闘機部隊を見てみたいです。」

 

 

「わかりました、では第5航空団へどうぞ」

 

 

 

 

 

 

第5航空団格納庫

 

 

 

「全員気をつけ!、敬礼!」

 

 

パイロットスーツに身を包んだ妖精達が一直線に並んで整列し、青葉と多元に向かって敬礼する。

 

 

「団司令、説明を頼む。」

 

団司令を務める妖精に説明を頼む多元

 

 

「はっ、我が第5航空団は先の里野島攻略直後に創設された戦闘機部隊で、現在のところ航空団規模では幌筵泊地内唯一の戦闘機部隊です。」

 

 

 

 

ここからはインタビュー形式となる

 

 

 

 

 

 

──────青葉

 

「第5、ということは第1から第4もあったということですか?」

 

 

──────妖精

 

「はい、第1航空団は現在単冠湾泊地での防空任務についており、第2航空団は大湊警備府における防空、対艦攻撃部隊として配備されており、第3航空団は対地攻撃専門の部隊で近接航空支援を行っています。第4航空団は爆撃機を保有しているため、先の金剛石島攻略においては爆撃を行い大きな戦果を上げました。」

 

 

──────青葉

 

「なるほど……、後ろにいるのがこの航空団の戦闘機ですか?」

 

 

──────妖精

 

「ええ、我が第5航空団の戦闘機にして最強クラスの戦闘機となるF15改二です。」

 

 

──────青葉

 

「教えられる範囲での性能をお願いします。」

 

 

──────妖精

 

「まずは最高速度から、最高速度は音速の2.5倍にあたる時速2421キロをほこります。上昇限界はおよそ18000メートル、固定武装として20mmバルカン砲を一門装備しています。」

 

 

──────青葉

 

「機体サイズの割に随分と武装が少ない気がするのですが、これは何故ですか?」

 

 

──────妖精

 

「その理由は………」

 

 

 

 

 

 

 

 

この後、丸1日かけて基地航空隊の様子を見学した青葉はその日のレポートにこう記した。

 

 

 

<今日、私はとんでもないものを見てしまった。横須賀にいた頃には見たこともないような機体が幌筵泊地を飛んでいた。音速を超える速度で飛行する戦闘機、迎撃機よりも速く、一式陸上攻撃機の何倍もの搭載量をほこる爆撃機、どれもこの時代のものとは思えない性能だった。また、戦闘機は機関砲が主武装ではなく、ミサイルという誘導装置のついたロケット弾を使用しており、我々で言うところの五号爆弾のようなものを対地攻撃や対艦攻撃にとどまらず対空戦闘用にも使われていることに大きな驚きを感じた。こんな機体は他国でも決して開発できないであろう。おそらくは…>

 

 

 

 

その時、青葉の部屋の周りで声がした

 

 

聞き耳を立ててみると、それは……

 

 

 

「いやぁ、こいつのありがたみは知っていたけど、いざ改めて作ってみるとやっぱりこれがあると徹夜仕事も楽ですわ、お湯さえ注げば常にラーメンを作ることができる。」

 

 

 

「全くだ、元いた世界でこれを開発した安藤百福はやっぱり偉大だな。」

 

 

「この時代じゃまだインスタントラーメンですら開発されてませんしね、いやぁ、フリーズドライ用の機械が作れて良かった良かった。」

 

 

 

 

この時代!?、元いた世界!?

 

 

 

やはりこの泊地には転生者が!?

 

 

 

 

この日最後のまとめにはこう書いてある。

 

 

 

<彼らはおそらく転生者である、有効に活用することが望ましい>

 

 

 

 

と記された。

 

 

 

 

 

 

 

翌日、青葉は多元の案内の元、幌筵泊地艦隊の訓練を見学した。

 

 

 

 

「敵編隊接近中!」

 

 

「対空戦闘用意!」

 

 

「前甲板VLS、1番から6番にESSM装填完了、発射用意よし!」

 

 

「攻撃始め!」

 

 

 

 

 

吹雪達がESSMを発射する様子に青葉は再び驚きながら多元に質問した。

 

 

 

「あのミサイルはどれくらいの射程ですか?」

 

 

「ざっと10kmは超えるね」

 

 

「そんなに…!」

 

 

誘導装置のついたロケット弾が10km以上先から飛んでくる、しかも回避する手段は無い。

 

 

 

 

「そういえば、以前幌筵泊地が単冠湾泊地と演習した時って……」

 

 

「単冠湾泊地を全滅させたね、でもその時はほとんどこのミサイルは撃ってないよ」

 

 

 

撃ってない、ということは直掩機によって全て叩き落とされたということ、一昨日までの自分なら信じていないが、今なら……

 

 

 

<これはうちの鎮守府でも勝てない>

 

 

 

 

昨日、この泊地の妖精達の会話や見学を通して改めてこの泊地の特異性を理解していた青葉だが、今日の演習を見て、報告書の内容に苦労することとなる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、報告書を受け取った横須賀鎮守府では…

 

 

 

 

 

「なるほど、他国からの支援と考えても有り得ないレベルの技術力と戦力というわけか、確かにこの写真のものが本当に性能表通りなら呉や大湊警備府、単冠湾泊地の提督達の言っていた通りになる上、我が国に大きなメリットとなる。査問会については予定通り開くとして、とりあえず各地域の提督に海軍省から招集命令を出してもらうようお願いせねば…………」

 

 

 

南方に新たに発見されたという深海棲艦、それに対抗するために連合艦隊を結成することを決定。

 

 

そのため各方面の提督は横須賀提督からの要請を受けて、様々な手段で向かうこととなった。

 

 

 

 

 

 

そして我らが幌筵泊地

 

 

 

 

「さーて、横須賀まで頼むよU4改」

 

 

「忙しい中作ったかいがあるってもんですよ、短距離離着陸能力も高めて航続距離もそれなりに持たせろとか、無茶ぶりもいいとこですよ。」

 

 

「だが、そうでなくては困るんだよ、この時代の滑走路は短いものが多いからな。」

 

 

「横須賀は確かこの間延長されたらしいですよ」

 

 

「前線視察はともかく、他の泊地や鎮守府に行くのが毎回オスプレイじゃなあ」

 

 

「ハイハイ乗ってください、航空隊の増備はやっておきますから。」

 

 

「お土産にアキバでアニメグッズ……、そうかまだ秋葉原はオタクの聖地じゃなかった。」

 

 

「行ってくる。」

 

 

「お気を付けて!」

 

 

妖精達の見送りとともに鳳翔とU4改に搭乗した多元を確認した後、機体は横須賀に向けて飛び立った。

 

 

 

 

 

 

 

U4改スペック表

(この小説に出てくる乗り物ってひとつとして魔改造されてないやつ無くね?)

 

 

 

全長 27メートル

推力 2基合わせて140kN

最高速度 980キロ

離陸距離 1400メートル

着陸距離 1000メートル

航続距離 8000km

その他 ドラッグシュート使用時にはさらに着陸距離は短くなる模様

 

 

 

 

 

 

 

 




さて、多元がいよいよ1947年の横須賀に降り立ちます。


中央で査問会とは……どこの紅茶提督かな?


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