現代技術者の無双伝説 ~技術系提督とその仲間の妖精達が鎮守府に着任しました。これより幌筵泊地は最大強化されます~ 作:提督兼指揮官兼トレーナー
私の作品が初見という方にこの作品の空気を味わってもらおうと書きました。
艦娘魔改造流行れ!!
幌筵泊地、地下司令部にて
「早期警戒管制機より報告!、幌筵泊地北東100km付近に深海棲艦機らしき航空機編隊が接近中!!」
「総員対空戦闘用意!、第1航空団は直ちに出撃し、これを撃破せよ!、艦隊は?」
「現在訓練を終え、帰投中、鳳翔艦載機から8機が出撃可能との事!」
「了解、その8機を出すように伝えろ!、防空部隊は展開し万が一にそなえろ。」
「了解、SAM展開します!!」
慌ただしく動く妖精達、ここがもし現代ならさして違和感を感じないだろうが、何とここは史実とは流れの異なるものの、時代は1947年。
なぜ現代のような防空戦闘が展開されるのか?、その答えは指揮を執る提督以下100名を超える妖精達にある。
「提督、ココ最近奴ら活動が活発化してますね。」
「全くだ、前居た世界も国際的緊張度は高かったが、それでも日本周辺だけでも武力衝突になってないだけまだ平和だったな……」
「ま、技術格差があるからまだ一方的に叩き潰せるだけマシですけどね。」
「そうだな………、おっ、1番機が離陸するな。」
モニターに滑走路で離陸体制をとる日本の国籍マークが描かれた双発のジェット戦闘機が映る。
「第1航空団、F-15J改イーグル1番機、発進します!!」
「了解、幸運を。」
轟音を立てながら灰色の鷲が飛んでいく。
そう、ここにいる多くの妖精達、そして何より提督自身が我々の住む世界、時代で言うと2030年代から転生してきた転生者なのだ。
彼ら転生者達は、幌筵泊地に突如として転生して以降、滑走路や港湾設備の改良、戦闘機の更新、艦娘の魔改造(という名の実質的新造)、対空兵器の充実化など、あらゆる面で技術格差を生かせるように手を加えまくった。
そして、文中にちらりと出てきた艦娘の魔改造もその一つだ。
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幌筵泊地沖にて
「司令部より入電!!、艦載機の出撃許可が降りました!!」
「了解、風向き良し、航空部隊、発艦!!」
和服を着た女性が矢を番え、前方に向けて撃ち出す。
矢はしばらく飛翔し、火花とともに4機の戦闘機へと変わる。
F35JB
第5世代マルチロールステルス戦闘機として、世界中で導入されているF35のB型にして、日本仕様に改造した幌筵泊地の魔改造機である。
今回はステルス性を重視しないため、翼下ハードポイントにも対空ミサイルを装備して参戦する。
「雷光隊、8機発艦しました、続けて対空戦闘用意!!」
「了解です。鳳翔さん。」
艦娘達が鳳翔と呼ばれた女性を中心に輪形陣を取る。
艦載機はどんどん高度を上げ、敵編隊を捉える。
「マスターアームON!!」
「目標を補足!!」
「第1航空団の連中と被らせるなよ?」
「そんなヘマこくやつはいませんって。」
<<鳳翔航空隊、並び第1航空団、攻撃を許可>>
「了解!、Fox2!!」
各機2機ずつロックオンし、48発のミサイルが深海棲艦に襲いかかる。
「命中!、撃墜を確認!」
「敵編隊のおおよその数がわかりました、数およそ350!」
「勝てないからって最近やたら物量を増やしてきましたね………」
早期警戒機からの報告を受けた鳳翔が呆れた声をだす。
「直掩機と基地航空隊の戦闘機だけで全部で何機落とせますか?」
「今落としたのも含めて300機程です。」
「致し方ありませんね、吹雪さん、敵編隊は?」
「現在泊地から80km、艦隊から30km地点です。」
「味方機が攻撃を完了次第、直ちにミサイル発射を」
「了解」「了解」「了解!」「了解」
レーダー上の敵編隊の数が減り、味方機が誤射を避けるために退避する。
「攻撃始め!」
「ESSM発射!」
護衛の吹雪、深雪、白雪、初雪が一斉にESSMを発射する。
対艦ミサイルやジェット機を撃墜するこの高機動ミサイルから逃れる術は無い。
「命中!、20機撃墜!」
「あと30機!」
「鳳翔さんもお願いします!」
「ESSM攻撃始め!」
対空戦闘能力の高い鳳翔もESSMを発射し、対空戦闘に参加する。
「主砲対空戦闘用意!」
「SeaRAM発射用意!」
万が一に備え、近接防空も怠らない。
「敵編隊の全滅を確認。」
「ふぅ……」
「間一髪でしたね……」
接近に備えて用意していたものの、杞憂で済んだ。
「全艦帰投します。」
「了解。」
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幌筵泊地にて……
「敵編隊はやはり北方より接近したんだな。」
「そうみたいですね。」
鳳翔とともに分析に当たるのはこの泊地の提督にして、転生者の代表である多元実。
元々、防衛大学校から幹部学校に進み、海上自衛隊のエリートとしての道が約束されていたものの、諸事情により幹部学校卒業後まもなく退官、たまたま興味があった航空宇宙工学を学ぶために、再度大学進学した上で、日本有数の重工メーカーに入社したという変わった経歴の持ち主。
当然、艦隊指揮も装備開発もできる二刀流であるので、幌筵泊地にて存分に力を発揮している。
「ここ最近の深海棲艦の動きは、南方における我が軍の優勢を阻止する動きとみて間違いないだろう。」
「最近の南方戦線では、強力な大和型なども投入したかなり本格的な作戦でしたからね、深海棲艦としても、押されたぶん北方で巻き返したいのかと。」
「そうみたいだな、しかしまぁ……、まさか俺が提督なんて呼ばれるようになるとはなぁ………」
「まだおっしゃるのですか?」
「いやさ、僕だって海上自衛隊である程度のことは学んだけど、何せ10年以上前だったりするわけで、覚えていないこともあったはずなのよ。それなのに、まるで歴戦の提督みたいに指揮を出してるのがすげぇ違和感あるって言うか……」
「でも、提督の指揮は本物ですよ?」
「いやいや、凄いのは鳳翔さん始めとしたここの艦娘と、妖精達だよ。いきなりとんでもない武器を渡したはずなのに、短期間で扱えるようになってるんだから。」
実際、現在の艦娘と妖精はおおよそ2020~2030年代の自衛隊装備となっており。その戦力はこの世界のあらゆる鎮守府、泊地を敵に回しても並ぶものはいないだろう。
終戦直後の日本人にWindows10のパソコンを使いこなさせるレベルである。本当に彼らの努力には頭が上がらないというのが、多元達転生者の率直な感想だった。
如何に兵器を整えようと、結局使うのは人(妖精)であり、装備が性能通りの働きができるかどうかは使う人次第である。
「もう転移から数ヶ月経つのか……、月日が経つのは早いな。」
窓の外を見て多元はそう呟いた。
さて、魔改造艦娘による爆撃機撃退、如何だったでしょうか、本作ではこのように魔改造された艦娘達と基地航空隊で深海棲艦を蹴散らすというシンプルかつロマン溢れる作品となっております。もし良かったらお気に入り登録と高評価よろしくお願いします。