現代技術者の無双伝説 ~技術系提督とその仲間の妖精達が鎮守府に着任しました。これより幌筵泊地は最大強化されます~ 作:提督兼指揮官兼トレーナー
割とほのぼのとした雰囲気に仕立てあげてはいますが、その前に1つ
瑞鶴ファンの皆様、申し訳ありませんm(*_ _)m
それと、もう1つ
誤字訂正ありがとうございます
今後も誤字等に気をつけますが、もしまた何かあったら訂正等への御協力よろしくお願いします。
ではどうぞ
「基地航空隊直掩機、間もなく撤収時刻です。」
幌筵泊地を出撃してしばらく立ち、太平洋を南下する艦隊は、これまで上空支援を基地航空隊から受けていたが、間もなく撤収時刻となる。
「私から航空隊も出しますが、建御雷さんも航空隊による艦隊直掩任務を開始してください。」
鳳翔の指示で艦隊の空母から艦載機が飛ぶ
鳳翔からはF35B、建御雷からはF14Eが発艦する
流石に今回はデンジャーゾーンは流れなかった。
直掩機を上げた幌筵泊地艦隊は中継地点であり翔鶴率いる第五航空戦隊との合流を目指して横須賀鎮守府へと向かっていた。
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幌筵泊地を出てからしばらくたち………
「それにしても、一体何時間かかるんだろう。」
吹雪の発言は尤もである。
幌筵泊地を出てからずっと艤装をつけながら航行しているので、如何に訓練しているとはいえ、流石に辛いものがある。
尚、現在幌筵泊地艦隊は2隻の空母艦娘を中心に、輪形陣を組んで航行している。
先頭に愛宕、吹雪、中央に建御雷、鳳翔、その両サイドに榛名、初雪、建御名方、深雪、後方に白雪と睦月が布陣しており、対潜、対空警戒を厳にしている。
「現在三陸沖を通過中、横須賀までまだまだ時間がかかりそうだね。」
吹雪の質問に深雪が答える。
「そういえば、提督は確か輸送機を持っていましたよね、あれを使って私たちを輸送出来なかったんでしょうか?」
榛名の疑問は尤もである。
以前、横須賀鎮守府へ多元が出張した際は、鳳翔や建御雷、建御名方を乗せて帰って来ることができていたので、同じことをすればよいと考えるのは自然な流れだった。
<<ああ、それも出来はするんだが、それが出来ない事情っていうのがあってな>>
「えっ、?提督??、どこから?」
「作戦会議の時説明しただろ?上空を飛んでいる早期警戒管制機と、鳳翔さんや建御雷が運用している早期警戒機を通じてリアルタイムで連絡が取れるようになっているって。」
S&A通信システムが前線にいる艦娘と後方で指揮を執る提督とをひとつに結ぶ。
「それで確か輸送機で送るって話しだな?、あれも俺は考えたんだが、ふたつの理由からやめることにした。」
まず1つは輸送手段の問題である。
U4改は現状1機しか保有していない上、それ以上の輸送機は保有していたとしても、運用出来る空港が付近に存在しないということだ。
(一応、腰堀をはじめとしたチームが大型、中型輸送機の開発を行ってはいる)
さらに言えば、その虎の子のU4改がメンテナンスに入った上、とある事情でメンテナンス明けに多元が使うことになっていたからだ。
もう1つは運用上の問題である。
幌筵泊地艦隊は長距離の作戦行動の経験がほとんど無いため、今後行われるとされている、とある作戦に備えられないという問題があった。
経験が無いのなら経験すればいい。
いささか無理矢理ではあるものの、実戦経験が何よりの経験になることは全員承知していた。
今回の作戦において、わざわざ北方の僻地から基地航空隊の1部を飛ばしてきたのは単にステルス艦の探知だけではなく、不測の事態が発生した際に直ぐに状況が把握出来るように情報収集を行うことも兼ねている。
結果として、艦娘が自力で向かうという結論がくだされ、先ずは最初の中継地点であり、第五航空戦隊との合流地点でもある横須賀鎮守府を目指すことになったのだ。
そして、吹雪はあることに気づいた。
「あれ?そういえば榛名さん、艦首に付いているそのカバーってなんですか?」
「えっと、これは確か船舶部門の平河さんの部下の方……、確か真多さんだったはずですけど、その方が<既存の艦砲では効かない敵に対して使うように>って言われているものなんですけど……」
「中身は何なんですか?」
「機密保持のため、使用時以外は教えてはいけないそうで……」
会話の中身を知った建御名方も会話に入ってくる
「あっ、ウチも平河ッチから聞いてたけど使う時には榛名に電力供給してやれって言われてた。」
核融合炉を持つ建御名方と連携する必要のある兵器とは一体何なのか?
吹雪の謎は深まるばかり……。
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幌筵泊地を出撃して更に時間がたち、ようやく最初の中継地点が見えてきた。
「間もなく、横須賀鎮守府へ到着します。基地航空隊が上空直掩にまわるそうです。」
鳳翔の報告に搭乗員の妖精が不満を漏らす
「あいつら来たところでIFF持ってないからなんかあった時誤射しても困るから来てもらわなくて良かったんじゃないか?」
鳳翔は素早く反応し、
「そういうことは言わないように」
とたしなめた。
とはいえ、幌筵泊地の面々からすればミサイルを使用した攻撃をする際にIFFを積んでさえいないジェット機が飛んでいたら誤射のリスクは大いにあることであり、皆口には出さないものの、
[あんまり来て欲しくないなぁ]
と思っているのもまた事実である
幌筵泊地から航行してきた艦隊は、燃料補給と休息を兼ねて、ここで一時停泊することとなる。
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横須賀鎮守府、女子風呂にて……
「あ〜、生き返る~」
「まだまだ先はあるとはいえ、やっぱり長距離航海の後のお風呂は良いですね」
「幌筵泊地から遠路はるばるご苦労さまです。」
「出撃まで時間はありませんが、ここまでの疲れを癒していってください。」
「助かるわ」
幌筵泊地の面々と今回出撃する横須賀鎮守府艦隊の面々が一緒に風呂に入っている。
「……………」
「どうしたの瑞鶴?」
「なんでもない」
どうやら瑞鶴は建御雷、建御名方双方に意味ありげな目線を送っていたようだ。
<あちゃー>
深雪は何かを察したようで知らないふりをした。
ちなみに、瑞鶴は建御雷だけでなく愛宕にも同様の目線を送っていた模様。
(全国の瑞鶴ファンの皆様、どうか物を投げないでください。)
そして、大浴場から上がった幌筵泊地、横須賀鎮守府の面々は補給(食事)のため食堂へと向かった
一方その頃の鳳翔航空隊妖精達は……
「カニカマ美味ぇー」
「サラダによく合うし、ツマミにも良い。」
「あの連中は神みてぇだ。」
「喜んでもらえて何より、カニよりもスペースを取らないから気軽に使えるね、保存料が入ってないから日持ちはしないけど。」
割烹着姿の妖精が言う。
「しかしまぁ、未来にはこんなに美味いものがあるとは……、ちなみに、温めるだけで食べられるカレーもあるみたいだぞ」
「ウチらの仕事が無くなる……」
「いやいや、いくら直ぐに食べれる飯が増えてもお艦や、あんたらの作る料理方が美味いって」
「そうそう、ああいうのは直ぐに食べ物が用意できない時に使うもので、食べれる時には手料理を食べるのが1番だって」
妖精達が慌ててとりなす
レトルト食品の普及がこちらでも進む一方、
<俺たち失職するんじゃね?>
との不安は給養員の中に存在しつつある。
一方、食の話題は艦娘達の間でも……
「へぇー、幌筵泊地のご飯にこんな感じで麺が配られることがあるなんて……、面白い」
「提督の話では、これはソフト麺って言う食べ物でよくミートソースとか、カレーソースとかと和えて食べると美味しいですって、私たちも食べたんですけど、美味しかったですよ!」
「へぇー、あ、これは何?」
「これは揚げパンって言ってまぶされたきな粉が甘くて美味しいんですよ~」
「美味しそうだけどカロリーが凄そう……」
ちなみに、ここでピンと来た方も多いかと思われるが、幌筵泊地のご飯というのは、基本的に多元が防衛大学校時代に食べていたものと、転生者の面々が小・中学校で食べていた給食をベースにしたものに変更されている。
珍しいものや美味しいこともあって艦娘達にはウケがいいようだ。
「米粉のパンケーキにプリン、ミニクレープ……どれも美味しかったなぁ~」
美味しいスイーツを思い出し、顔が緩む吹雪
「吹雪ちゃん、顔顔!」
睦月に指摘され、大慌てで顔から垂れていたヨダレを拭く。
如何に艦娘といえど美味しいご飯やスイーツの前では見た目相応の振る舞いになる。
横須賀鎮守府での一時は、妖精、艦娘を問わず、戦闘前のつかの間の休息となったようだ。
そして、補給を受けた後……
「五航戦、出撃!」
「幌筵泊地艦隊、抜錨!」
合流した2つの艦隊が横須賀鎮守府を出発、一路南下し、特にトラブルや戦闘が始まること無く、今回の作戦において前線基地となるパラオ泊地に停泊した。
この時、なぜトラック泊地で停泊しなかったのか
それは、以前謎の艦により攻撃を受けたため、停泊中に襲われることを防ぐ目的がある。
そして、到着と共に新たな情報が入った。
<被弾箇所などを分析した結果、泊地を攻撃したのは7.6cm~12.7cmクラスの砲を装備しており、赤城大破の原因は魚雷である>
この情報は直ちにS&A通信システムを用いて幌筵泊地の会議室へと届けられる。
「では、これより分析を行う」
転生者が集められた部屋で送られてきた情報の分析が始まった。
さて、次回からようやく戦闘回に入れます。
今回は給食やカニカマの話題でしたが、皆さんの給食の思い出はなんですか?
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