現代技術者の無双伝説 ~技術系提督とその仲間の妖精達が鎮守府に着任しました。これより幌筵泊地は最大強化されます~   作:提督兼指揮官兼トレーナー

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というわけで、前回中途半端に終わってしまった鹵獲作戦です。

今回、登場する艦娘はくっつく飴玉様より頂きましたフィラデルフィア計画艦のエルドリッジとなっています。アイディア提供ありがとうございました。

前回、武装解除はいぶき流だと言ったんですが、どちらかといえばちょうかい流ですね(一応いぶき流でもあるが)


前置きはこれぐらいにして、本編をどうぞ


第24話多元、パラオ泊地へ往く

「「「「ОГОНЬ!」」」」

(撃てぇ!)

 

 

吹雪に搭載されたオート・メラーラ127mm単装速射砲がF艦の魚雷発射管へ向けて火を噴く。

 

 

 

ドカッ

 

 

 

吹雪や砲雷長の的確な狙いは正確に魚雷発射管を撃ち抜く。

 

 

「…………」

 

 

しかし、これでも慌てることが無いのか、魚雷発射管を投棄して、直ぐに主砲をこちらへ向けて照準してきた。

 

 

 

「「「「ОГОНЬ!」」」」

(撃てぇ!)

 

 

立て続けに火を噴く艦砲が、F艦の主砲を捉えた

 

 

ドカッ、ドカッ、ドカッ

 

 

 

搭載された全ての主砲を破壊した。

 

 

 

だが、まだ仕事は残っている。

 

 

 

「航空隊の皆さん、お願いします!」

 

 

「了解!、吹雪ぃ、離れてろよ!」

 

 

 

先ずは超音速まで加速したF35Bが勢いよくF艦のそばを通過する。

 

 

これにより、まともに反撃出来ない状況を作ってから、最後に残された機銃などをF35からの機銃掃射で始末する。

 

 

 

さて、武装解除(力技)は終わった。後は頭のあれを取り外す(物理)だけだ

 

 

 

頭を傷つけないように慎重に狙いを定める

 

 

 

「照準良し!」

 

 

砲雷長からの報告を受けて直ちに吹雪は指示を出す。

 

 

 

 

「「「「ОГОНЬ!」」」」

(撃てぇ!)

 

 

 

オート・メラーラ127mm単装速射砲から放たれた砲弾は、吹雪とその妖精達の訓練の成果を表したかのようにギリギリの位置で命中、洗脳装置と見られる物体と、F艦との分離に成功した。

 

 

 

「目標、倒れます!」

 

 

砲撃の衝撃か、はたまた別の理由からか、洗脳装置らしきものを分離したF艦は崩れ落ちる。

 

 

 

「周辺海域に敵影なし、ソナー、レーダーにも反応無し、速やかに目標を確保します。」

 

 

吹雪の艤装に搭載されたカメラから多元も状況を把握していた。

 

 

 

「了解、後続と合流して直ちに現場海域を離脱、俺もそっちへ行く。」

 

 

 

「えっ?、でもU4改は整備中じゃあ……」

 

 

「突貫で終わらせた、1往復分なら問題ない」

 

 

「ええー!、それじゃあ、帰る時は……」

 

 

「ん?もとより自力で帰って来させるつもりだったんだが?」

 

 

「そんなー!、ガックリ…」

 

 

 

 

なんて茶番があったが、とりあえず対象の鹵獲に成功した吹雪は直ちに後続の艦隊と合流、多元も急遽メンテナンスを間に合わせたU4改と空中給油機を使ってパラオまで平河や真多と一緒に向かったのであった。

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

 

「ですから、当該艦はこの南方戦線で回収された艦です。当初の取り決め通り、我々の元で管理させていただきたいのですが……」

 

 

「しかし、これは完全に未知の艦です。中央で分析するのが妥当でしょう。」

 

 

「我々はこの艦についての情報を持っています。我々こそ分析するのにふさわしいでしょう。」

 

 

「しかし……」

 

 

 

 

 

パラオで激しい舌戦が繰り広げられる。

 

 

 

未知の技術が得られるかもしれないということもあったため、パラオ、横須賀、トラック、そして我らが幌筵泊地が泥沼の会議を行っていた。

 

 

 

 

そこへ……

 

 

 

「海軍省からの通達文が来ました!」

 

 

 

 

通信妖精から渡された1枚の紙が、全てを決めた。

 

 

 

 

 

「当該ノ艦娘ニツイテハ、当初ノ決定通リ幌筵泊地ヘ引渡スベシ」

 

 

 

 

 

よし!、と多元は心の中でガッツポーズを決めたのだが、次の内容を見て、愕然とする。

 

 

 

 

 

「尚、幌筵泊地二アタッテハ、敵戦力ヲ誘引スル陽動部隊トシテノ任務ヲ行エ」

 

 

 

 

やはり一筋縄ではいかないようだ。

 

 

(別に大したことないが)

 

 

 

 

とりあえず、確保した艦娘の様子を確認すべく、多元は医務室へと向かって行った。

 

 

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

 

幌筵泊地に来ている転生者の数は多元達の転生以降ポツポツと増え続けているが、およそジャンルは決まっている。

 

 

軍事産業、医療従事者、その他各種技術者etc……

 

 

全て理系の人材となっていて、その全てが妖精となって転生して来ている。

 

 

その結果、幌筵泊地では、周辺地域が1947年レベルの水準であるのに対して、2030年代後半の技術レベルを保有している。

 

 

当然の事ながら、何度か妖精と装備の転属が行われそうになったが、およそ1世紀に近い格差は転属後の運用に障害が出るとして、当面行われそうに無い状況にある。

 

 

そんなこともあり、日本全体としての技術レベルは未だに1947年レベルでストップしている。

 

 

そのため、医務室もおおよそ大戦時の医務室と遜色無いものであった。

 

 

 

そこに1人の艦娘が寝かされている。

 

 

髪は、先の方がゆるふわカールした金のセミロングで殆どフードに隠れて見えない。

 


回収を担当した吹雪によれば、目の形は垂れ目気味の伏し目がちで、瞳は碧眼だそうで、

 


服はグレーのワイシャツに、オリーブグリーンの膝下丈プリーツスカート。

 


それらの上に、目にうるさくない程度に虹色の反射光を持つ、下地がグレーの化学繊維で出来てるフード付きロングコート。

 


脛に傷(後ろ暗さ)を臭わせる系少女。顔も、目に隈があったりと、若干不健康な印象。

 

 

 

先程の吹雪の情報によれば、この艦の名前はエルドリッジ、真多による簡単な艤装調査によれば現代(2030年代後半)の技術レベルでも理解できない未知の技術が使われているものもある。

 

 

 

「容態は?」

 

 

「安定しています。おそらく過度の疲労が溜まっていたのでしょう。」

 

 

続けて、

 

 

「おそらく、南方戦線での偵察、破壊活動に日夜駆り出されていたのでしょう」

 

 

「自らの思考を許されず、ただ命令されるがままに動かされる戦闘マシーンか、」

 

 

 

クズが、と毒を吐きながら多元は一息ついた。

 

 

洗脳装置の解析も順調進んではいるが、深海棲艦というものはやはり、我々とは技術体系が違うということが再度顕になった。

 

 

 

 

とにかく彼女を設備の整ったところへ運ばなければならない。

 

 

 

 

 

「担架は用意できてるな?」

 

 

 

多元は転生者である元医官の妖精に聞いた。

 

 

「準備できてます。点滴を打ちながらそのまま移動させる予定です。」

 

 

「了解、次段作戦まで日が長くない、急いで幌筵泊地に戻る。パイロットにもそう伝えろ。」

 

 

「了解!」

 

 

 

その後、エルドリッジと多元達を乗せたU4改はパラオを発ち、幌筵泊地へ戻った。

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

そこから数日後

 

 

 

 

「それでは、これより作戦概要について説明したいと思う。」

 

 

パラオ泊地提督によって作戦参加中の艦娘に作戦概要が伝えられる。

 

 

「まず、横須賀鎮守府艦隊は南方戦線攻略の主力艦隊として、トラック島泊地並びに我がパラオ泊地艦隊の援護のもと、E海域に突入する。」

 

 

 

地図に鉛筆で描き込みを入れるパラオ提督

 

 

 

「その前に幌筵泊地艦隊は敵の航空戦力の誘引と敵戦力の把握をしてもらう。具体的な手段については私では君らの運用法は考えられないので提督から聞いておくこと。」

 

 

この辺り自分の知らないことはちゃんと詳しい人間に任せる(投げてる?)ところは好感が持てるパラオ提督であった。

 

 

 

そこで、運用法を知っている人物から作戦概要を伝えてもらうことになった。

 

 

 

 

 

要は多元である。

 

 

 

 

 

「では、作戦を説明する」

 

 

 

 

「まず、敵の戦力を偵察する必要があるが、これには鳳翔航空隊のF35Bを投入する。」

 

 

多元の発言の後に鳳翔に渡されているタブレットの映像が動く。

 

 

鳳翔に見立てた空母からF35Bが発艦し、深海棲艦艦隊に向けて飛行する様子が映し出される。

 

 

(ちなみに、鳳翔さんはあまり電子機器が上手に使えないので、建御名方や吹雪などが手伝う)

 

 

 

 

「一応、先行しているゴーヤやシオイによっておおよその戦力は把握出来てはいるが、やはり詳細な情報を必要とするならば、空から見るのが1番いい。」

 

 

「了解です」

 

 

鳳翔含め、全員が納得したところで次に進む。

 

 

「では、次の内容だ。敵航空戦力を引きつけるという役回りがあるが、我々がそこまで貧乏くじを引いてやる義理は無い。」

 

 

「と言うと?」

 

 

「敵航空戦力の誘引に成功したところで、敵空母部隊を倒す。」

 

 

続けて、

 

 

「建御雷からはF14と支援機を除く全て、鳳翔さんからもF35Bを全機対艦ミサイルを積んで出撃させるように」

 

 

「でも、それでは艦隊の守備をたった32機で守り抜くことになります。危険ではありませんか?」

 

 

これは鳳翔からの質問

 

 

「心配無い、恐らく敵は飽和攻撃を行うが、トムキャットである程度減らせるし、何よりそういうのに1番強いやつがこの泊地には3人もいる。」

 

 

「それって……」

 

 

 

 

幌筵泊地の面々が愛宕、榛名、建御名方を向く。

 

 

 

「そう、イージスシステムを積んでいる彼女たちならば、飽和攻撃を軽くはじき返すレベルの対空戦闘が出来る。」

 

 

「そういえばこの間、愛宕と演習した時は俺を除いて全滅したもんな」

 

 

いつの間にか来ていた雷光隊隊長妖精が思い出したように話す。

 

 

ちなみに、彼はその時超低高度飛行を続けて愛宕との距離10km地点でポップアップ、無誘導で対艦ミサイルを放って愛宕に中破判定を与えた猛者である。

 

 

(なんか化け物居た)

 

 

 

 

 

話を戻して

 

 

 

「という訳だ、我々の今回の目標は、敵航空戦力の撃滅とする。諸君、くれぐれも抜かりなく。」

 

 

 

 

「了解!」

 

 

 

 

その後、パラオより幌筵泊地艦隊が出撃、E海域の調査のため偵察機としてF35Bが発艦した。

 

 

 




というわけで次回からようやく戦闘パートです。
GW毎日投稿ってなかなかきつい


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