現代技術者の無双伝説 ~技術系提督とその仲間の妖精達が鎮守府に着任しました。これより幌筵泊地は最大強化されます~ 作:提督兼指揮官兼トレーナー
「オノレェェェェ!幌筵泊地メ!」
同胞の大半が消え、攻撃隊も全滅した南方棲戦姫は怒り狂った。
空母棲姫等を失ったため実質的な航空戦力が彼女のみとなった上、同胞の直掩機は燃料が尽きた機体から次々と墜落する有様。
さらに運の悪いことに、味方の潜水艦から他の艦娘達が迫ってきているとの報告があった。
最初の戦力さえあれば蹴散らせたが、今のこの戦力では勝てるか微妙といったところ。
加えて、あの憎たらしい幌筵泊地がまだピンピンしている状況。
悔しさをにじませながら、南方棲戦姫は向かってくる艦娘達に備えた。
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「攻撃隊、全機着艦しました。」
「全艦損害ありません」
ふたつの報告に安堵する鳳翔。たが、すぐに表情を戻して次の手を打つ。
「敵艦隊を可能な限り叩くという役目はまだ終わってはいません。最低でも航空戦力の無い状態の南方棲戦姫にして孤立させるためにも攻撃の手を緩める訳には行きません。」
その上で………
「第2次攻撃隊、発艦準備!」
残った姫級、護衛艦を叩くために再び攻撃隊が発艦する。今度の目標は
スペア隊(A12C)1番機と2番機(新兵器搭載)
残りの戦艦水鬼
雷光隊
駆逐棲姫全て
スペア隊残存機
重巡棲姫全て
サイクロプス隊
護衛艦全て(32隻)
そして、それに加えようやく攻撃圏内に入った横須賀鎮守府が南方棲戦姫を攻撃することとなったのだが、それらに関しては次の通り。
橘花改、噴式景雲改、目標は南方棲戦姫、以上。
えっ?と思われるが、我らが幌筵泊地が異常なだけで艦これ提督からすれば相当なもの
しかもその後水上艦からの砲撃もある。
幌筵泊地もさることながら、ほかも相当な気合いのいれよう。
果たして海戦の行方は如何に
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「第2次攻撃隊、発艦!」
建御雷、鳳翔から攻撃隊が発艦、残る戦力を根こそぎ奪うために深海棲艦艦隊に向けて飛行する。
そこから少し経ち
「攻撃隊、発艦始め!」
翔鶴、瑞鶴両名から第3次攻撃隊が発艦、これまで無傷だった南方棲戦姫に向けて航空攻撃を仕掛けるつもりだ。
第2次攻撃隊は低空を飛行せず、あえて高めの高度で相手のレーダー圏内まで飛ぶと、敵艦隊をロックオンした後、直ちにミサイル発射、さらに第3次攻撃隊の突入を容易にするために一部がある手を使った。
「チャフをばらまけ!」
既に敵のレーダー圏内に入っているが故、チャフをばらまくことによって相手のレーダーに敵がこちらにいると思わせて、迎撃隊をおびき出す。後は戦闘機隊が身軽になったところで迎撃隊を撃墜すればいい。
南方棲戦姫はチャフによって、見事にそこに敵がいると錯覚した。
即座に迎撃隊を発進させ、迎撃させる。
「敵さん罠に食いついたみたいだ。」
「じゃあこっちも始めるか、こちら雷光隊1番機、全機エンゲージ!」
「サイクロプス隊、エンゲージ」
空中戦を始めようとする両隊だが、その前深海棲艦に向け放たれたミサイルが着弾していた。
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またしても対艦ミサイルの雨が降り注ぐ
ドゴォーーーーーーン
ドゴォーーーーーーン
ドゴォーーーーーーン
小さなものはイ級から、大きなもので戦艦水鬼までの全ての深海棲艦(南方棲戦姫を除く)に理不尽なまでに撃ち込まれる対艦ミサイル。
イ級が爆発している横で姫級の四肢が吹き飛び、風穴の空いたホ級の近くでリ級が液体を撒き散らしながら沈んでゆく。
正に地獄絵図と言うにふさわしい状況。
「ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!」
味方が理不尽なまでに喰われてゆく様に耐えきれない南方棲戦姫。
戦って死ぬならいい、だがこれは一方的な虐殺ではないか!
恨みと怨念が積もりに積もる。
「ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!」
その時、不思議なことが起きた。
南方棲戦姫の体が赤く発光し、付近一体を覆い尽くすと、やがてそこには………
「忌々シキ艦娘共メ、コノ手デ必ズ……」
「「御意……」」
より赤が強調された南方棲戦姫と新たに2体の南方棲戦鬼がそこに居た。
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「最後の1機を確認!、機関砲で殺る!」
迎撃隊との空戦は一方的なものだった。
空対空ミサイルの一斉射撃からの近接格闘戦、如何に数が多くても亜音速にも届かない機体なんぞ演習用の標的にすらならない。
残った1機も雷光隊の機関砲で仕留められた。
「敵直掩機を排除、翔鶴、瑞鶴両航空隊は攻撃に入られたし。」
「迎撃感謝する。」
「先程入った情報だが、南方棲戦鬼が2体追加されたらしい。我々も追加攻撃を行うつもりだが、そちらはどうする?」
「やることは変わらん、ボスを殺る」
「了解、幸運を祈る。」
幌筵泊地艦隊攻撃隊と入れ替わるように第5航空戦隊の攻撃隊が向かう。
「全機突入!」
爆弾を抱えた初期のジェット機が一斉突入する。
今までのレシプロ機とは比較にならない程の速度
で突入する攻撃隊。
・・・・・
しかし、奴らは笑いながら迎撃を始める。
「遂二来タゾ……、コノ時ヲ待ッテイタ!」
そう、奴らは濃密な対空砲火を作り出し、第3次攻撃隊を待っていたのだ。
「対空砲火が濃密すぎる!、ジェット機でも落とされるぞ!」
「4番機が被弾!、7番機が撃墜された!」
「やられた!、脱t……」
2体の南方棲戦鬼と南方棲戦姫が作り出した濃密な対空砲火は、今までの恨みをぶつけるが如く、第3次攻撃隊に襲いかかる。
「こちら翔鶴攻撃隊指揮官機!、さらなる攻撃の必要を認める。我隊は現在、濃密な対空砲火によって3割強が撃墜、攻撃の効果も不十分、水上艦からの攻撃を!」
「逃ガスモノカ!」
対空砲火が翔鶴攻撃隊指揮官機を捉えた。
「グハッ…」
「攻撃隊指揮官との通信途絶!、2番機に引き継ぎます!」
予想外の展開に主力艦隊と前衛艦隊に激震が走る
「そんな……」
「最新のジェット機で構成された攻撃隊が……」
全員が言葉を失う中、翔鶴が次の手を繰り出そうとする。
「こうなったら、前衛艦隊と合流して直ちに水上艦による砲撃戦を行う必要があります。長門さんは直ぐに前衛艦隊と連絡を取っt……」
「敵の潜水艦を発見!」
「全艦対潜戦闘!」
その時長門の通信妖精から報告が入った。
「前衛艦隊パラオ泊地艦隊旗艦金剛より入電!、
<パラオ、トラック両艦隊、姫級を補足、これより戦闘に入る。>です!」
「私たちも直ぐに……」と瑞鶴
「ダメよ瑞鶴、近くに潜水艦がいる以上、迂闊に動くことは出来ないわ」
「そんな……、じゃあ前衛艦隊は……」
「まさか敵の狙いはそれか!?」
「敵魚雷を確認!」
「回避!」
議論する間も与えず迫る魚雷に大急ぎで回避する横須賀鎮守府艦隊。
こんな状況では航空機を発着艦させることも厳しいため、航空隊を送ることはおろか、艦隊を2分して支援に向かわせることも難しい。
歯ぎしりをしながら魚雷を回避し、対潜戦闘を続ける横須賀鎮守府艦隊だった。
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「全速前進!、前衛艦隊に急いで合流します!」
幌筵泊地艦隊は全艦が一斉に前衛艦隊に合流すべく動き出す。鳳翔や建御雷が加わっているのは、攻撃隊の収容と追加攻撃を行うためだ。
「こちら前衛艦隊パラオ泊地艦隊旗艦金剛」
「お姉様!?」
榛名が反応するが金剛はそこには反応せず
「ワタシたちとトラック泊地の艦隊はトラック泊地艦隊と共に南方棲戦鬼と南方棲戦姫を相手に戦ってイマスが…、こちらの火力ではなかなか厳しいデス。幌筵泊地艦隊の皆さん、どうか援護をお願いシマス。」
普段から仲のいい榛名に反応することも無く、ただ援軍を求める状況、かなり状況は不味いということが伺える。
そして何より……
[金剛と伊勢の火力で厳しい]
どちらも改二相当まで引き上げられているのに、その火力ですら厳しいということ。
<このまま突入しても榛名の火力ではお姉様と同じように……>
そう思った榛名は無線を多元に繋ぐ。
<<こちら多元、どうした?>>
提督、と1呼吸おいて
「例の兵器の使用許可を!、私の火力で万が一があった場合、建御名方さんだけでは危険です!」
少しの間が空く
<<真多くん、いけるかね?>>
<<問題ありません>>
<<そうか、ならばわかった。榛名に例の兵器の使用許可を出す、電源艦は攻撃隊発艦後の建御雷とした上で、姫の撃破を最優先とせよ!>>
「了解!、建御雷さん、準備はいいですか?」
「話は聞いています。攻撃隊発艦後直ちに電源ケーブルを接続しますので、発射準備だけ整えておいてください。」
その横で鳳翔が指示を出す。
「白雪さんと睦月さんは私の護衛を、それ以外の人は突入してください!」
「了解!」
「第4次攻撃隊、発艦準備!」
慌ただしく、突入態勢に移る幌筵泊地艦隊。
果たして榛名の秘密兵器とは……
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一方で、南方棲戦姫は狂喜していた。
第3次攻撃隊を濃密な対空砲火で撃破した後、敵の艦隊まで見つけられたことに。
今まで見えないところから一方的な虐殺を受けていた彼女からすれば正に喜び。
相手は金剛型が1隻と伊勢型が2隻。それ以外も重巡なんかもちらほら。
相手にとって不足なし
そう思った彼女の体は先程までとは全く違う何かが支配し、数段上の力を引き出していた。
「沈メ!」
主砲を放ち、艦娘達を狙う。
両サイドの南方棲戦鬼も同じようにして主砲を放ちながら、艦隊を追い詰める。
今まではこちらがやられていたが、今度はお前たちの番だ、と言わんばかりの砲撃。
まずその砲撃の中で秋雲が被弾。
1発で大破まで追い込まれた。
次に叢雲、萩風、由良、那智と次々に砲撃が命中して大破まで追い込まれる。
「沈メ、沈メ沈メ沈メ沈メ!」
ものすごい勢いで浴びせられる砲弾は前衛艦隊の被害をさらに拡大する。
そんな中で、金剛は1つの決断を下す。
「全艦撤退!」
金剛がそう叫び、トラック泊地艦隊を含めた交戦中の艦隊に撤退を促す。
しかし、そう呼びかける金剛も度重なる砲撃で被弾しており、中破相当の被害を負っている。
それでも、金剛は味方を避難させるためにも大破した味方の前に立ち、砲撃して味方の盾となる。
「戦艦が沈む訳には行きマセン!」
その声を聞いて、伊勢、日向も味方を逃がすために全力を尽くす。
ギリギリ発艦できた艦載機で注意を引き付け、砲撃によって損害を与えようとする。
しかし、そんな努力を嘲笑うが如く、砲撃を浴びせ続ける南方棲戦姫達。
如何に戦艦と言えど、そろそろ金剛にも限界が近づいてきた。
<提督、どうか武運長久を、ワタシ、バルハラで見ているネ>
どうにか艦隊を逃がせそうになったところで、金剛は覚悟を決めた。
「トドメダ!」
そんな金剛に南方棲戦鬼がトドメを刺すために笑いながら襲いかかる。
「金剛、逃げて!」
伊勢が叫ぶ
しかし、もはや自慢の高速性も失われた金剛に避ける術は無い。
そして、全員が諦めたその時だった。
スルスルと伸びてきた青白い光弾が今まさに金剛の息の根を止めようとする南方棲戦鬼を正確に撃ち抜いた。
というわけでいい感じのところで次回に続きます。
最後のやつについてヒントを出すならば、撃つと擬音語表現しにくいけど1度聞いたら耳に残るアレです。
次回もお楽しみに!
間違い、指摘はコメント欄にお願いします。