現代技術者の無双伝説 ~技術系提督とその仲間の妖精達が鎮守府に着任しました。これより幌筵泊地は最大強化されます~   作:提督兼指揮官兼トレーナー

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注意⚠️
・今回のお話はこれまでの現代兵器とは全くかけ離れたオーパーツが出現します。

前回のコメント欄で色々予想された方は大体察しているとは思いますが、問題無いって方はそのままじっくり読んで頂いて。もし苦手な方は薄目で、なるべく速読を意識して読んでください。


第28話陽電子の青白い光

榛名砲雷長:「艦首陽電子衝撃砲命中を確認、南方棲戦鬼、爆沈します。」

 

 

榛名:「次弾装填、短期決戦で行きます。」

 

 

榛名砲雷長:「了解」

 

榛名射撃指揮所:「装置の冷却急げ!」

 

 

 

 

 

 

正に青天の霹靂。榛名から放たれた陽電子衝撃砲が南方棲戦鬼を見事に貫いた。

 

 

正確な射撃によって南方棲戦鬼は爆沈する。

 

 

 

 

20サンチ艦首陽電子衝撃砲

 

 

それは幌筵泊地の真多獅郎が偶然、偶然(大事なことなので2回言いました。)開発してしまった完全なるオーパーツ。

 

 

(彼曰く、天啓があったらしい)

 

 

原理は宇宙戦艦ヤ○トに出てくるものと寸分違わぬものとなっているが、威力は同口径のものと比べて数段落ちている。

 

さらに言うと、電源艦である核融合炉搭載艦が近くにいなければ発射どころか、装置の起動すらマトモに出来ないという仕様。

 

勿論、チャージにかかる時間もオリジナルと比べると10倍以上の時間がかかる。

 

オマケに3発以上は電源艦の機関が暴走する恐れがあるために、発射出来ない。

 

 

しかし、命中させれば姫級も一撃で撃沈可能であるその砲は、多元の指示により、榛名へと搭載されることとなった。(建御名方は設置スペースの都合上搭載が見送られた。)

 

 

 

明らかなオーパーツが南方棲戦鬼をあっさり死に至らしめる。

 

 

 

 

 

建御名方:「幌筵泊地艦隊突撃!」

 

 

 

 

 

さらに、それに続けて航空隊と建御名方を先頭に幌筵泊地艦隊が突撃する。

 

 

この砲撃と突撃がこの海戦の趨勢を決めた。

 

 

 

鳳翔航空隊[雷光隊隊長]:「オールウェポンズフリー、攻撃開始!」

 

 

追加で鳳翔、建御雷航空隊が攻撃を開始、対艦ミサイルの嵐を撃ち込む。

 

 

如何にジェット機を落とせるとはいえ、対艦ミサイルの飽和攻撃には対処出来ない。

 

 

吹雪:「対艦ミサイル攻撃始め!」

 

 

さらに幌筵泊地艦隊の駆逐艦が一斉に対艦ミサイルを発射し始める。

 

 

建御名方:「ウチはただの戦艦じゃない、見せてあげる。これが未来の戦艦の砲撃だ!」

 

 

掛け声とともに建御名方も搭載する51cmレールガンを放つ。

 

 

 

空と海からとてつもない量の対艦ミサイルが南方棲戦鬼と南方棲戦姫に降り注ぎ、建御名方からのレールガンの砲弾が命中する。

 

 

 

 

しかし、

 

 

 

 

 

「マダマダァァァァァァァァァ!」

 

 

 

 

脅威の防御力。何発もの対艦ミサイルを喰らっているはずなのに南方棲戦鬼も南方棲戦姫も一向に倒れる気配が無い、レールガンの砲撃は艤装の1部を剥ぎ取る等の一定の効果を示したものの、それだけではあの巨体を完全に仕留めきれない。

 

いや、効果はあるが、巨大化した彼女たちの体に有効なダメージを与えることが出来ていない。

 

弾薬庫も分散しているのか、ASM-3改二もあまり効果的な攻撃では無い様子。

 

 

「ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!」

 

 

撃たれっぱなしは嫌なのか、反撃に出た。

 

 

 

「忌マワシキ幌筵泊地メ、イマココデトドメヲクレテヤル!!」

 

 

 

愛宕レーダー士官:「敵艦発砲!」

 

 

愛宕:「SM3、大気圏内迎撃モード、攻撃開始!」

 

 

南方棲戦鬼、南方棲戦姫の砲撃に即座に愛宕が対応して、SM3を発射する。

 

本来は弾道ミサイルをその運動エネルギーによって破壊することを目的としたこのミサイルは、たとえ徹甲弾を使用していても、容易にその砲弾を撃ち砕く。

 

 

愛宕レーダー士官:「命中、撃墜!」

 

 

愛宕:「まだ終わらないわ、みんなに当たりそうなものを選んで撃墜して、電源艦役の建御雷さんと榛名さんは動けない、接近されないうちに終わらせないと2人が危ない」

 

 

愛宕が必死に迎撃を行っている最中、南方棲戦鬼と南方棲戦姫は被弾も顧みず、榛名、建御雷両名の元へと向かおうとする。

 

 

そこに立ち塞がるのは幌筵泊地艦隊古参駆逐艦の吹雪、深雪、初雪の3人。

 

 

吹雪レーダー士官:「南方棲戦鬼、南方棲戦姫共に榛名に向けて進行中!、ですが……、遅い?」

 

 

吹雪:「遅いってどういうこと?説明して」

 

 

吹雪レーダー士官:「南方棲戦鬼と南方棲戦姫両方に言えることなんですが、通常よりもはるかに速度が落ちています!」

 

 

<南方棲戦鬼と南方棲戦姫が両方とも速度を落としているはなんでだろう?、ゆっくり近づいていったらどの道あの砲撃の餌食になるのに……、>

 

 

 

吹雪は考え続ける。

 

 

 

いつしかそれは声に出ていた。

 

 

 

 

「低速にしか出来ない理由って…………、あっ!」

 

 

「どうしたの吹雪ちゃん?」

 

 

「白雪ちゃん、深雪ちゃん、魚雷戦用意!」

 

 

「魚雷戦!?、確かに対艦ミサイル以外でも私たちなら攻撃できるけど、どうして?」

 

 

「金剛さん達は全くダメージを与えられていないわけじゃないだよ!、むしろ逆!、金剛さんは上部にダメージが入らなかったから喫水線よりも下の部分を上手く攻撃したんだよ!」

 

 

徹甲弾は撃ち方によって水中を進む場合もある。

 

 

金剛は自らの大破と引き換えに南方棲戦鬼、南方棲戦姫の喫水線下の装甲や、機関部に打撃を与えようだ。

 

 

 

<<どうやらその見込みは正解だ>>

 

 

「「「提督!?」」」

 

 

<<さっき早期警戒管制機から送られてきた情報によれば、金剛が撤退するまでの間に放たれた砲弾の着弾地点は正しく吹雪の想像通りの内容になっている。南方棲戦鬼や南方棲戦姫が狙った艦の順番なんかも加味すれば、あいつらは自らの限界を突破して成長しようとした結果、喫水線下が弱点になっている。>>

 

 

「じゃあ、もしかして……」

 

 

<<ああ、対艦ミサイルすら硬さで凌ごうとしたのは驚いたが……、どうやらその代償に足元は弱いみたいだ、駆逐艦なら魚雷を撃ってくるから優先して狙ったんだろ。吹雪白雪深雪の3名は直ちに南方棲戦鬼に接近して魚雷戦を行え!、榛名は引き続き南方棲戦姫を狙え!>>

 

「榛名了解!」

 

「吹雪了解!、愛宕さん、突入のために援護をお願いします!」

 

 

「任せて、でも撃たれっぱなしは私も嫌だからちょっとその前に……」

 

 

愛宕がちょっと怖い笑みを浮かべる。

 

 

「LRASM、ロケットランチャー発射!」

 

 

 

愛宕から対艦ミサイルとロケット弾が次々と放たれる。本来は対地攻撃用のロケットも投入して、南方棲戦鬼を牽制する。

 

 

「吹雪ぃ、回避運動するにしても砲撃を浴びながら低速運転は厳しいだろ、俺が行く。」

 

 

「ヘリ妖精さん!?、危険です!」

 

 

「「俺達もついてるぜ!」」

 

 

「鳳翔さんと建御雷さんの航空隊!?」

 

 

「ああ、俺達が牽制している間に吹雪んとこのヘリコプターが対水上艦用のソノブイをばら撒いて音源を採取、後はそのデータを元に魚雷を撃ち込めばいいだろ。」

 

 

 

鳳翔航空隊からの提案に吹雪は即決した。

 

 

「わかりました、SH60K発艦!」

 

 

吹雪からソノブイを積んだヘリが飛ぶ。

 

 

 

「対艦ミサイルまだ持っている奴は奴らの目ん玉に向けて撃ち込んでやれ!」

 

 

「無いやつは接近して機関砲だ!、間違っても落とされるんじゃ無いぞ!」

 

 

戦闘空域を飛行するヘリを援護するために、一旦は離れていた航空隊が再び戻ってくる。

 

 

「間もなく投下ポイント!」

 

 

「雷光隊全機、機関砲掃射!」

 

 

 

どうやら最後の対艦ミサイル攻撃は腕を使って防いだ様子の南方棲戦鬼、南方棲戦姫両名に対して雷光隊が攻撃を加える。

 

 

 

「「「「「「ギャアアアアアアアアア」」」」」

 

 

今作戦2度目の目潰しも成功だったようで、体液を撒き散らしながら悶える2体。

 

 

 

「ソノブイ投下開始!」

 

 

 

その隙を突いて、ソノブイを投下。完璧なタイミングと完璧なポイントへの投下だ。

 

 

 

「155mm砲、攻撃開始!」

 

 

 

さらに愛宕が誘導砲弾を用いたアウトレンジ攻撃を開始、これだけやっても目潰し、目くらましにしかならないことからも南方棲戦鬼の異常な発達具合がわかるだろう。

 

 

 

「投下完了!、離脱する!」

 

 

ヘリは退避した。後は音紋を採取して魚雷を撃つだけだ。

 

 

 

「魚雷戦用意!、全艦ジグザグ航行!」

 

 

 

 

砲撃を回避するためにジグザグに航行する吹雪達

 

 

そしてその時がきた。

 

 

 

「音紋採取完了、データ入力も終わりました!」

 

 

「魚雷発射!」

 

 

吹雪、白雪、深雪の3人から18式魚雷を改良した47式魚雷が一斉に放たれる。

 

 

大日本帝国海軍ご自慢の93式魚雷なんぞ骨董品レベルに追いやる対艦攻撃用の高性能魚雷が南方棲戦鬼に牙を剥く。

 

 

「お願い、当たってください!」

 

 

追加で3人は主砲の127mm砲を撃ち込む。

 

 

FCSによって正確な照準は有り得ないレベルまで命中率を上げ、次々に着弾する。

 

 

 

「コザカシイ駆逐艦風情ガ……、沈メ!」

 

 

どうやらキレたらしい南方棲戦鬼が砲撃する。

 

 

吹雪砲雷長:「弾道計算開始……、1発直撃コースになっています!」

 

 

吹雪:「愛宕さん!!」

 

 

愛宕:「SM3発射!」

 

 

愛宕からSM3が放たれる。

 

 

弾道ミサイルをも破壊できるこのミサイルは、放たれた砲弾をしっかりと捉え、破壊した。

 

 

 

 

「マダマダァァァァァァァァァ!」

 

 

 

 

撃墜されても尚、戦意を失わない南方棲戦鬼だがその命に遂に終わりが来る。

 

 

 

 

ズゥーーーーーーーーーーーーーーーン

 

 

 

 

「ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!」

 

 

 

 

やはりというか、自らの弱点だった艦艇部を魚雷によって攻撃された南方棲戦鬼が絶叫する。

 

 

 

「セメテ………、キサマラダケデモ……」

 

 

 

それでも最後の悪あがきを見せ、駆逐艦を狙おうとする南方棲戦鬼に建御名方が禁じ手を使う。

 

 

 

「サーメート発射!」

 

 

 

テルミット焼夷弾の1種であるサーメートは超高熱を狭い範囲に集中させるえげつない兵器で、燃焼温度は約4,000-5,000度にもなり、鉄骨などを溶かせる。本来は構築物の破壊に使われるレベルの代物を幌筵泊地のマッドエンジニアどもが建御名方の51cm口径に使えるように大型化、強力化して、使えるようにした。

 

 

 

放たれた砲弾は周りの明るさに関わらず、南方棲戦姫を明るくしながら燃やし尽くす。

 

 

 

如何に頑丈といえども体に命中したサーメートには叶わず、駆逐艦達に迫っていた南方棲戦鬼は燃やされながらも、あまりの高熱から声すら出せずに炎上し、爆沈した。

 

 

 

 

 

そして、残された南方棲戦姫にも終わりが見えてきたようだ。

 

 

 

榛名砲雷長:「早期警戒管制機とのデータリンク並びに目標の座標データ入力完了、照準誤差修正マイナス三、砲撃準備よしっ」

 

 

建御雷機関長:「機関温度上昇中なるも、出力は安定を維持。発射に支障なし!」

 

 

榛名射撃指揮所:「エネルギー充填宜しっ!」

 

 

榛名砲雷長:「敵艦軸線に乗った、射線方向依然としてクリア!」

 

 

榛名「艦首陽電子衝撃砲、撃てぇ!」

 

 

榛名砲雷長:「ショックカノン、発射ァァァ!」

 

 

 

再び戦場に青白い光が輝く。

 

 

 

 

 

早期警戒管制機からのデータ、榛名砲雷長の正確な射撃によって、全身を貫かれた南方棲戦姫は、遂に爆沈。

 

 

横須賀鎮守府を攻撃していた潜水艦も、南方棲戦姫が撃破されたのを察したのか離脱。

 

 

幌筵泊地艦隊は直ちにトラック、パラオ泊地艦隊に合流して、救助を行った。

 

 

今回の作戦における損害は次の通り。

 

 

横須賀鎮守府

翔鶴 小破(雷撃)

瑞鶴 被弾なし

摩耶 中破(雷撃)

長門 雷撃を受けたものの、被害軽微

浜風 被弾なし

秋月 被弾なし

航空隊 未帰還機38%

 

 

 

パラオ泊地

金剛 大破(自力航行不可)

那智 大破

由良 中破(雷撃不可)

阿武隈 中破(雷撃不可)

萩風 大破

叢雲 大破(自力航行不可)

 

 

 

トラック泊地

伊勢 大破(艦載機喪失)

日向 大破(艦載機喪失)

高雄 中破(雷撃不可)

熊野 大破(艦載機投棄)

舞風 大破(自力航行不可)

秋雲 大破(自力航行不可)

 

 

 

 

 

そして、今回幌筵泊地にも損害が出た

 

 

 

榛名 艦首陽電子衝撃砲用射撃システムダウン

建御雷 機関部にダメージ

 

 

やはりオーパーツ過ぎた兵器は影響が強すぎた。

 

 

 

 

 

 

 

かくして、トラック、パラオ両艦隊に凄まじい被害を出し、参加部隊に大なり小なりの被害を出した南方海域攻略作戦はこれにて集結したはずだったのだが……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

鳳翔通信妖精:「これは………」

 

 

鳳翔:「どうかしたの?」

 

 

鳳翔通信妖精:「幌筵泊地より入電!、提督からで直接繋いで欲しいとの事です!。」

 

 

ただならぬ気配を察した鳳翔がすぐに全員に無線を開くように伝える。

 

 

 

<<こちら多元、現在幌筵泊地に通常型の深海棲艦の超大艦隊が接近中!、これより迎撃に入る>>

 

 

 

南方棲戦姫の最後の足掻きがどうやら現れてしまったようだ。




多分ショックカノンは今回の戦闘であったことを反映してもう載せられないとは思いますが……、転生者達次第ですね。とりあえず次回はサラッと出てきた迎撃戦………では無く、間話として色々やっていきたいと思います。(立て続けに戦闘回が続いたんでね)

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。


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