現代技術者の無双伝説 ~技術系提督とその仲間の妖精達が鎮守府に着任しました。これより幌筵泊地は最大強化されます~ 作:提督兼指揮官兼トレーナー
今回も中々ぶっ壊れた兵器が出てきます。ご注意ください
お気に入り190突破ありがとうございます。
更新が遅いことはありますが失踪だけはしないので今後ともよろしくお願いします
「まさかとは思ったが、ホントに出てくるとは思っていなかった………」
「全くです。提督。」
話の話題はハボクックについてだ。
「しかも暖房の効いた部屋にうっかり入ってしまった途端、倒れましたからね、彼女の扱いについては慎重にしないと不味いな。」
「泊地内で轟沈とかジョークにしても笑えな過ぎますね。」
「だが、彼女も他の艦娘と同じ我が幌筵泊地の大切な仲間だ。どうにかして有効に活用する方法があればいいんだが…………。」
「ちょうどソ連も崩壊したとのことですし、北極海からの深海棲艦流入が懸念されます。そこで、彼女に監視任務を行わせるのはいかがでしょう?」
「一応まだ崩壊した訳では無いぞ、平河くん。洋上監視任務か、確かに妙案だな。彼女の艤装自体も普通の艦娘に比べて格段に大きいからな、海上要塞としてはもってこいだな。改装はどうするつもりだね?」
「製氷用の設備が多少と、対艦、対空兵装が必要でしょう。なんせあの巨体で艤装はほぼ氷です。耐久性というか、回復力は相当でしょう。」
「その分電力の消費も凄そうだがな。」
「まぁ、その辺は核融合炉が出来れば何とかなるでしょうね。尤も、我々にはまだ開発できる技術力がない以上ある程度は覚悟すべきだと。」
「そうだな、改装については任せる。もちろん何かしら必要ならばいつでも頼って欲しい。」
「了解。」
平河は一礼して退出した。
「ふぅ、とりあえずこの件については片付いたとしておいて……、そろそろ時間だな。」
多元はそう言うと、服装をキチンと整え、航空基地へと向かった。
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幌筵泊地第1滑走路
1機のP1対潜哨戒機が着陸する。到着した機体には素早くタラップが設置され、中から1人の陸軍軍人が降りてくる。
「ようこそ、幌筵泊地へ、私はこの幌筵泊地の司令官をしております多元実と申します。」
「君が噂の転生者かね、話は聞いているよ。私が誰かはわかるかね?」
「細見惟雄中将ですな、あなたがわざわざこのような辺境の地へ来るとは意外です。」
「そうかね、私としては君たちが我が陸軍へ新しい戦車を渡してくれると聞いて気になって来てみたというわけだ。」
この細見惟雄という男は史実においては戦車第1師団の師団長を務めたり、ルノーFTの研究をするなどの戦車に深く携わっていた人物である。
今回は陸軍の代表として多忙な大臣クラスの代わりに幌筵泊地にやってきたのだった。
「わかりました、ではこちらへ。」
「それにしても、君たちの技術力には驚いた。ドイツやアメリカですら難渋しているジェット機を開発することが出来て、それらを対潜哨戒機にまで取り付けて運用できているとは……。つくづく君たちが転生者だと思い知らされるよ。」
「今回提供する戦車は日本の技術力でも運用しやすいとは思いますので、是非とも中将の戦車第1師団でも運用していただきたいです。」
「欲を言えば君たちが北方戦線で使用したという戦車が使いたかったが………、我が国の国土事情だと厳しいものがあるそうだね。」
「はい、10式戦車は同世代の中でもトップクラスの実力と軽量化を進めた戦車ではありますが、それでも40tは超える重量です。まだ国内の道路の多くが未舗装では、運用に支障をきたすかと。」
「国内の整備も同時に進めないといけないのか、まぁその辺は私の関わるところではないな。」
「一応、我々からも国内のインフラ改善については報告書をまとめているところです。今後改善されていくとは思いますが………、あちらの倉庫に入っています。」
そうして多元が指を指した先には大きめの倉庫があった。
「小玉さん、開けてください。」
「了解。」
多元の指示でシャッターが上げられる。
「これは……」
中に入っていた戦車の特徴はと言うと……
車両の基本構造は鋳造砲塔と鋼板溶接車体の組み合わせであり、車体前面は60度傾斜、砲塔はお椀形状であり、避弾経始が考慮されている。
主砲先端部にはT字式のマズルブレーキが付き、砲塔は後部にも張り出している。
履帯のたるみを支えるのは3個の上部転輪。
全体的にはM41軽戦車のような見た目である。
「この戦車は一体……」
「私たちが以前居た世界で、大日本帝国陸軍の後に国防をになっていた陸上自衛隊、その最初の国産戦車である61式戦車です。」
61式戦車
かつてゴ○ラや戦国武将相手に戦った歴戦の戦車
であり、戦後に日本が初めて製造した戦車として親しまれている。
主砲には90mmライフル砲を装備し、この時代に配備されたどの日本戦車の口径を上回る。
また、本車最大の特徴として加速力が挙げられ、0~200mにおける加速力は後の第三世代MBTにも匹敵するレベルとなっている。
「これなら深海棲艦との陸戦、アメリカのシャーマンにも対抗出来る!、多元くん、早速こちらの設計図等の資料に加えて、先行配備として何両か送ってくれ。」
「了解です。そうおっしゃるかと思いまして、この後ご紹介する戦闘機、小銃等を合わせた分を既に貨物船に載せてあります。」
「小銃もか?」
「はい、はっきり言って大日本帝国の小銃は様々な意味で欠陥の塊です。こちらの小銃に切り替えてもらった方がよろしいかと。」
かなり踏み込んだところまで言う多元。しかし、どうやらこの世界の陸海軍はそれなりに柔軟な思考を持っていたこともあり、細見もまた特にそのことについて言及することはなかった。
「これがその銃か」
「はい、陸上自衛隊が採用していた64式7.62mm
小銃です。」
別の転生者(妖精)から説明を受けて早速射撃してみる細見。
(尚、64式もそれなりに欠陥があるとは言ってはいけない)
「ふむ、確かに強力だな、後は……、戦闘機か、私は専門家では無いが……、見せてもらおうか。」
「わかりました、間もなく飛来します。」
空を見上げて見ると1機の戦闘機が飛来していた
高翼配置の双発機が轟音を立てながら飛行する。
「速いな、海軍の橘花よりも強そうだ。」
「全く性能が違います。こちらの機体は生産の一部を我々が行う方針でいきたいと思います。」
「それはなぜかね?」
「相応の技術力が求められるからです。尤も、他の武器もそれなりの技術を要求されるところではありますが……。」
「なるほど、やはり我が国の技術力はドイツやアメリカのそれと比べ劣っていることは否めんな。」
「同感です。私たちが居た世界でも、世界有数の技術立国に躍り出るまで長い月日を有しました。」
ちなみに、幌筵泊地並びにそこにいる転生者達については、陸海軍の将官クラスの間で配られた極秘レポートによって彼らの専門、役割から元いた世界の歴史等について詳しく載せられていた。
(これを転生者目録なんて呼ぶ人もいる)
このレポートによって、日本の改革が進められることとなる。
「それはそうと、あの機体はなんと言う名前なのかね?」
「日本が戦後、最初に開発した超音速ジェット戦闘機で、対地対艦攻撃もこなせるマルチロール機であるF1支援戦闘機です。」
ちなみに実態は少し異なる。
どちらかといえばジャギュアに近くなるようなイメージだ。
例を挙げると
・不整地離着陸能力の付与
・各種対地攻撃用コンピュータの装備(F1には爆撃用しかなかった)
・一部設計の変更(整備性考慮)
・対空能力up(装弾数増加等)
まぁ要するに、ジャギュアとF1のいいとこ取りをしたようなF1である。
「ふむ、しかし我が国に英語名は合わないな。」
「でしたらこのような名前はいかがでしょう。」
多元が出したのは陸海軍向けの名前であった。
「噴式戦闘機1型 水剣か、なるほど確かに見た目は剣のように鋭いからな、良しそれでそのまま提出しておきなさい。多分認められるから。」
「了解」
この後、幌筵泊地の見学を終えた後細見は帰っていった。
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「さて、平河くん、ハボクックについてどうなったか教えて欲しい。」
「こちらがスペック表です。」
全長 1800メートル
全幅 200メートル
機関 核融合炉
搭載機数 1200機
速力 10ノット
艦載機 JAS39グリペン、E2Dアドバンスド・ホークアイ、SH60K等
兵装 VLS×8基、レーザー兵器多数(艦艇攻撃も可能)
安定のぶっ壊れ
なんせ鋼鉄の咆哮でも1600メートル、海流を利用して5ノットなのをマッドエンジニアどもはその上を平気でやりやがる。
うーむぶっ壊れ
ちなみに、なんで核融合炉積めてんの?って思う方もいるかもしれないが、平河くんが彼女の艤装を確認したらあった。ただそれだけの事。
武装の種類は少ないが、そもそも海上要塞としての運用なんだから自らが戦わなくてはならない時なんぞほんとにやべぇときなんだからあんまり気にする必要は無く、積んでる兵器についても建御名方に積んだレーザーを元に威力やら射程やらを改善したもの。
それでも姫級以外なら焼け死ぬレベルである。
ちなみに、駐留場所は幌筵泊地北東300kmの洋上となった。(移動がめちゃくちゃ大変だった)
そんなわけで紆余曲折あったが結果的に幌筵泊地に新たに海上要塞と艦娘3人が加入したのだった。
間話は後1話くらいやります。
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