現代技術者の無双伝説 ~技術系提督とその仲間の妖精達が鎮守府に着任しました。これより幌筵泊地は最大強化されます~ 作:提督兼指揮官兼トレーナー
というわけで、幌筵泊地防衛戦決着となります。
なかなかギリギリの戦いとなりますので、今回は長めです。
それではどうぞ
「よく頑張りました、後は提督と私たちに任せてください。」
「鳳翔さん!?、どうして!?」
「提督の采配です。幌筵泊地でたった1機だけ制作されていた大型飛行艇によって、私たちをトラック島からここまで運んで来てくれました。」
「大型飛行艇!?、でも二式大艇ならそんなに早く戻って来れないんじゃ……」
「二式大艇ではありませんよ」
「俺が開発した武装輸送飛行艇、白鳳だ。」
「誰!?」
「紹介が遅れたな、私の名は効払志津夫。幌筵泊地でジェット飛行艇の開発を担当していた。」
この効払という男、前にいた世界では、優秀な飛行艇技術者であり、飛行艇の可能性について研究していた飛行艇界のエキスパートである。
彼の転移後、まだ彼の配置が決まってなかったこともあり、多元直轄の実験航空団にて旭○の艦隊で出てくる白鳳の再現と性能拡張を行ったのだ。
こうして出来上がった武装輸送飛行艇白鳳の詳細なデータが次の通り。
正式名称 武装輸送飛行艇
全長 33m
全幅 42m
全備重量 64000kg
最高速度 940キロ
巡航速度 900キロ
航続距離 12000km
武装 20mmバルカン砲×4基、近距離ミサイル×6発
乗員 8名
乗客 装備状態の艦娘20名と人間40人
機関 耐水性ターボファンエンジン×4基
尚、これは汎用型の甲型で、他にも純粋な輸送に絞った乙型や、強襲展開任務用の丙型などを計画していた。
(強襲展開については今後紹介)
多元は今回の襲撃に対し、何とか完成していた甲型の試作機に開発者の効払と損傷艦に対する応急処置を行うために真多を乗せて、急遽トラック島まで派遣したのだ。
往復約1万キロの行程をおよそ13時間かけて行うことで、かろうじて撤収に成功、何とか最終防衛ライン到達前に主力艦隊が再出撃可能なレベルに仕立てあげたのだ。
「多元提督より伝言だ、<幌筵泊地臨時艦隊は直ちに転進し、幌筵泊地へ帰投せよ>との事だ。」
「了解、直ちに転進します。」
「機長、着水してくれ。」
「了解、揺れますよ」
巨体が漆黒の海面に着水する。
「艦娘の皆さん、扉が少し狭いですので気をつけてください。それと、完全に静止するまで決して海面に降りないように。」
この機体では、滑走中に艦娘を展開させることは不可能だった。
しばらくの間漆黒の海面を滑走する白鳳
やがて停止し、後部側面の扉が開く。
「幌筵泊地、主力艦隊、出撃!!」
鳳翔の声で、幌筵泊地艦隊が次々と扉から海面へと降りる。
「全艦娘出撃完了!」
「機関最大出力、上昇して離脱する!」
全員の出撃を確認したところで、白鳳が再び漆黒の空へと飛び立つ。
「ジェットブラストディフレクターよし、航空部隊発艦!」
「全艦載機、発艦!」
鳳翔、そしてかろうじて戦闘に参加できた建御雷から艦載機が飛び立つ。
「ここで勝負を決める、活動可能な全部隊は対艦攻撃に移れ!」
多元の指示で200km地点での迎撃が開始、最初の攻撃は幌筵泊地主力艦隊航空部隊と、幌筵泊地から再出撃してきたスペクター隊、デルタ隊、第5から第9航空団である。
(尚、この再出撃で無理をしたのか、妖精に負傷者が出てしまった。)
デルタ隊を除き、全機対艦ミサイルフル装備なのでとんでもない量の対艦ミサイルが降り注ぐ計算となる。(デルタは対艦用爆弾装備)
計算すると
幌筵泊地基地航空隊
スペクター隊40機×8発=320発
第5航空団36機×6発=216発
第6航空団36機×6発=216発
第7航空団36機×6発=216発
第8航空団36機×2発=72発
第9航空団36機×4発=144発
幌筵泊地艦隊
雷光隊8機×4発=32発
ガーゴイル隊32機×4発=128発
スペア隊16機×4発=64発(ASM-3改ニ)
サイクロプス隊16機×4発=64発
護衛艦相手に降り注ぐ対艦ミサイル
計1408発
戦艦ル級をぶち抜く対艦ミサイル
計64発
空母ヲ級へ降り注ぐ爆弾
計512発
この攻撃で、侵攻中枢と見られるル級改フラグシップを除いて、主力艦にはお亡くなりになってもらうつもりだ。
「目標に着弾!」
4桁にも登る対艦ミサイル飽和攻撃は、見事に成功し、旗艦を除いた主力艦を全て蹴散らした。
しかし、それでもまだ深海棲艦自体はまだ5000隻程残っている。
「対艦ミサイル発射!」
「巡航ミサイル発射!」
吹雪、深雪、初雪、白雪、睦月、愛宕、榛名、建御名方から対艦ミサイルが発射され、愛宕は追加でNSMを撃ち込む。
その数160発。
先程の飽和攻撃に比べれば少ないが、それでも放たれた数だけの深海棲艦を葬る。
「敵艦隊のデータ入力完了!」
「SSM1、撃てぇ!」
正確にはSSM1(改)だが、そんなことに気にしている余裕は無い。沿岸部に配備された12式地対艦誘導弾が一斉に攻撃を開始し、対艦ミサイルの雨を降らせる。
「ミサイル艇、波号、攻撃態勢に入ります。」
「提督!、宇宙部門から連絡で、試作品ではありますが、極超音速滑空弾が数発あり、実戦投入が可能とのこと!、如何しますか?」
「ル級にぶち込め!」
どうやら松輪島にいた宇宙部門もやれるだけのことはやっていたらしい。突貫工事で完成させていた極超音速滑空弾を発射した。
轟音が鳴り響き、ル級改フラグシップが消滅する
と同時に、地対艦ミサイル部隊、波号潜水艦、ミサイル艇から発射された対艦ミサイル合計200発が弾着する。
「舞鶴噴式航空団、攻撃始め!」
「全機発射!」
舞鶴基地への配備のため訓練されていたF1支援戦闘機から対艦ミサイル32発が発射される。
「第3航空団、全機突撃!」
A-10 36機による近接航空攻撃が行われると、主にイ級にとって戦場はさらなる地獄と化す。
なんせ自分たちがようやく対空戦闘出来る相手が来たと思ったら、近接信管では全く相手にならないような相手であり、しかも、イ級程度のやわらかさでは簡単にGAU-8の餌食となってしまう。
(尤も、これは戦艦ル級を失った全ての深海棲艦に言えることではあるが)
そして、その間にも幌筵泊地のMLRSやイージスアショアから発射された巡航ミサイルによってリ級やホ級、チ級も沈められていく。
(幌筵泊地のイージスアショアは改良されており、巡航ミサイルの発射が可能になっている。)
「敵艦隊150km圏内に侵入!」
「進撃止まりません!」
「艦隊より通信!これより突入するとのこと。」
「航空隊もう出せないの?」
「残った航空戦力を出撃準備中!、まだしばらく時間がかかります!」
「ドローンはどうだ?」
「航続距離が足りません!」
「ハボクックの艦載機は来れないの?」
「確認中!」
「クソっ、数が多すぎる!」
「敵残存勢力は?」
「およそ4000隻!」
「さっさと撤退しろよ!、なんでこんなになるまで突撃してくるんだよ!」
「愚痴ってる場合か!」
幌筵泊地内もまたひとつの戦場であった。
襲いかかる敵艦隊に対して、対艦ミサイルを初めとした物資の運搬、製造、搬入。効率よく運用するために準備はしてきたが、やはり今回の数は如何せん多すぎる。
もとより幌筵泊地では深海棲艦による波状攻撃や飽和攻撃に対応するために、普段から対艦ミサイルのフル生産を行っていたため、弾薬には心配が無いものの、それらを発射するプラットフォームはそうはいかない。
「陸上部隊に連絡、最悪の事態が考えられる。陸戦を想定して待機。」
信じられない量の物量作戦に損害覚悟の陸戦に備える幌筵泊地であった。
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一方その頃………
「砲雷撃戦用意!」
「主砲、斉射、始め!」
「撃てぇ!」
「第2次攻撃隊発艦!」
前線で戦う艦娘達もまた、死闘を繰り広げていた
「スタンダードミサイル、対艦攻撃モード!」
「了解、目標セット完了!」
「撃てぇ!」
空母が消え去ったからといって、榛名、愛宕、建御名方は、自分の持っていたスタンダードミサイルを対艦攻撃に転用し、さらに敵艦隊を叩く。
「魚雷発射!」
吹雪達は魚雷を1発ずつ確実に命中させ、敵艦隊を削りに削る。
更に………
「全機ミサイル発射!」
鳳翔、建御雷の2隻から再度攻撃隊が発艦、電子戦機まで投入して敵艦隊を沈めにかかる。
「敵艦隊3000隻を切りました!」
「まだ足りない!、第3次攻撃隊の編成を急いでしてください!」
「間に合いますか?」
「いいからやりなさい!」
鳳翔達から激が飛ぶ
戦場では建御名方のレールガン、駆逐艦娘から放たれた12.7cm砲弾、榛名の41cm砲弾、愛宕の155mm砲弾が飛び、水中を魚雷が突き進む。
「吹雪、深雪、初雪、白雪、砲弾尽きました!」
「直ちに転進、迎えに来ている単冠湾泊地艦隊と合流してください。」
「愛宕並びに榛名もそろそろ弾が尽きます!」
「建御名方、レーザー砲でまだまだいけます!」
「無理はしないでください!」
南方戦線から撤退してきた幌筵泊地主力艦隊もそろそろ残弾の問題で撤退する艦娘が出てきた。現在攻撃可能な艦娘は
・榛名、愛宕が後数斉射分
・建御名方はレーザーで依然応戦可能
・空母組は航空攻撃が残り1回分
である。尚、残弾の無くなった艦娘達は、予め連絡しておいた単冠湾泊地によって、戦闘地域外に待機している護衛部隊の護衛のもと、単冠湾泊地に退避することになっている。
(IFF積んでない他泊地が戦闘参加はさすがに不味すぎるというのはご承知の通り。)
「現在の敵艦隊は?」
「基地航空隊による最後の航空攻撃を前に対潜哨戒ヘリが下に即席で括りつけたアルミニウム箔が効果を出したのか、若干コースがズレて進撃に遅れが出ています。」
「攻撃隊の発艦を急がせてください!」
いよいよ手数が少なくなってきた幌筵泊地だが、最後の足掻きをしようとする。
最後の航空攻撃は、幌筵泊地主力艦隊の空母から発艦した攻撃隊と、混成航空団、実験航空団、対潜哨戒ヘリによる対艦ミサイル攻撃だ。
これが終わると、いよいよレーザー砲の砲身が持たなくなった建御名方と、残された空母2隻、護衛の睦月は撤退し、海上戦力は伊401、ゴーヤの2人と再装備の終わったミサイル艇、波号のみとなるうえ、航空攻撃はドローンと戦闘ヘリ、可能性があるとすればハボクックの航空隊となる。
(伊401の航空隊は今回参加出来なかった)
この最後の航空攻撃に参加する部隊と対艦ミサイルの本数が以下の通り。
幌筵泊地基地航空隊
ラファール×16機×4=64発
F35A×16機×4=64発
B2×16機×16=256発(巡航ミサイル)
B21×8機×16=256発(巡航ミサイル)
FS-X×2機×4=8発
X32×2機×4=8発
SH60K×18機×2=36発
幌筵泊地艦隊
雷光隊8機×4発=32発
ガーゴイル隊32機×4発=128発
スペア隊16機×6発=96発
サイクロプス隊16機×4発=64発
計1012発
この攻撃が成功すると深海棲艦残存勢力は1000隻を切る。
「敵艦隊100km圏内に侵入!!」
「攻撃開始!!」
既に軽巡、重巡クラスは攻撃によって消えた。
残りは駆逐艦クラスのみ。
「自爆ドローン全機射出準備!」
「沿岸砲砲撃開始!」
「MLRSもSSM-1も撃ち続けろ!」
「イージスアショアより巡航ミサイル発射!」
「リーパー攻撃準備!」
毎分10発の発射レートを誇る沿岸砲も迎撃し、深海棲艦を近寄らせない。
「沈め沈め沈め沈め沈め沈め沈め沈め沈め沈め沈め沈め沈め沈め沈め沈め沈め沈め沈め沈め沈め沈め沈め沈め沈め沈め沈め沈め沈め沈め沈め沈め沈め沈め沈め沈め沈め沈め沈め沈め沈め沈め沈め沈め沈め沈め沈め沈め沈め沈め!!」
鬼のような形相で沿岸砲をぶっぱなす妖精。
「最後の海上部隊、攻撃を開始します!」
幌筵泊地に最後まで残ったミサイル艇、及び波号潜水艦とここまで出番の無かった伊401、ゴーヤがいよいよ攻撃を開始する。
「対艦ミサイル発射!」
水中から、水上から、対艦ミサイルの槍が深海棲艦に刃を立てる。
再び襲いかかる対艦ミサイルの雨嵐。
当初の10分の一にも満たなくなった深海棲艦艦隊に動揺が続く。
普通、ここまでの攻撃を受けたら人型と呼ばれる深海棲艦(リ級以上)は確実に撤退という考えが出てくるはずだが、知能が幾ばくも無いイ級レベルの駆逐艦クラスでは撤退という考えや、戦術の練り直しという思考は持ち合わせていない。
こいつら(イ級)は所謂使い魔扱い。
与えられた任務をこなすことしか出来ないのだ。
しかし、その単純な脳が幌筵泊地にとっては最大の脅威となってしまう。
敵残存艦隊、残り500隻
距離、80km
「潜水艦並びにミサイル艇の攻撃終了、残る敵艦は500隻を切ります!」
「沿岸砲砲撃続行中、対艦ミサイル部隊、MLRSは移動を完了!」
「イージスアショア最後の攻撃を完了、被弾に備えてVLS内部のミサイルは全て撃ち切り、隊員は全員退避しました。」
「敵艦の射程圏内まで後60km!」
「提督!、このままの勢いですと沿岸砲だけでは到底間に合いません!」
現在、沿岸砲は毎分10発の発射速度を何とか維持しながら砲撃している。
しかし、このままでは、沿岸砲による壊滅と敵艦の砲撃の可能性がどっこいどっこいという状況。
ちょうどその時………
「自爆ドローン、並びにリーパー、攻撃開始!」
本当に、これが最後の航空攻撃。
自爆ドローンであるウォーメイトが敵艦隊に目掛けて突入し、リーパーが上空から爆弾とヘルファイアミサイルを撃ち込む。
突如として行われた謎の攻撃の混乱は敵艦隊の足止めと被害拡大を引き起こし、これが幌筵泊地を救うこととなる。
「ドローンによる攻撃で、敵艦隊の侵攻鈍化!、敵艦の射程圏内まで後50km!」
「この機会を逃すな!」
この機会を逃さんばかりに、沿岸砲が攻撃し、対艦ミサイル部隊も可能な部隊が攻撃する。
しかし、どうにか島に近づけたと思ったのか、深海棲艦も最後の足掻きを見せる。
「敵艦隊残り20隻!」
「残り10隻!」
「敵艦の射程圏内まで後10km!!」
「5km!」
「3km!」
そして遂に……
「敵艦隊、消滅、迎撃成功……」
2万発以上の弾薬を消費し、20人以上の負傷者を出した上、第3航空団所属機の被弾は大きかったものの、どうにかして迎撃に成功したのだった。
書いてる側も「これ本当に迎撃できるの?」って思いました笑笑。
それはさておき、おそらく次回は魔改造回となります。
幌筵泊地の匠の力をどうぞお楽しみに!
間違い、指摘はコメント欄にお願いします