現代技術者の無双伝説 ~技術系提督とその仲間の妖精達が鎮守府に着任しました。これより幌筵泊地は最大強化されます~   作:提督兼指揮官兼トレーナー

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書き上げられたので投稿します。


今回から新章となりますのでよろしくお願いします


真面目に読まないように





欧州戦線 第1部
第38話欧州に迫る危機


大英帝国

 

 

世界初の産業革命を興し、世界の大半を支配した帝国は、深海棲艦の侵略において、劣勢に立たされていた。

 

 

もとより、通常兵器の効かない深海棲艦に対して効果的に攻撃を行うには、艦娘か、妖精が開発した兵器のいずれかしかない。

 

 

つまり、妖精や艦娘の保有数=戦力という式が成り立つわけで、これにより、今までの世界秩序は完全に狂っていた。

 

 

また、戦力的に他の列強に遅れを取っていた我々の世界で言うところの枢軸国は、早くから艦娘達の有用性について理解し、活用していたが、戦力的に余裕がある分、そう言った面で劣っていたイギリスやソ連、アメリカは国際的な立場を大きく落とし、ソ連に至っては北極海からやってくる深海棲艦の物量に勝てず、崩壊した。

 

 

だが、第一次世界大戦後に訪れた国際協調がずっと続いていたこの世界では、かろうじて米英は他の欧州諸国や、日本と協力し、戦い抜いていた。

 

 

 

 

 

「深海棲艦の大艦隊が、アイスランド沖に出現したのだと!?」

 

「は、既に付近一帯の船団とは連絡が取れず、急行した米艦娘部隊の報告によれば、姫級を含む強力な深海棲艦艦隊を補足したとの事。」

 

「くそったれ!、地中海の制圧作戦に参加中の艦娘もいる中でこれか!」

 

「アメリカからの援軍はどうだ!?」

 

「足りません!、それにアメリカもアメリカで深海棲艦の相手をしなくてはならない上、現状の増援では到底足りません。」

 

「ドイツとかはどうだ?」

 

「来てくれるそうですが……、あの数では正直あまり期待できません。」

 

 

 

となれば答えはただ1つ。

 

 

 

 

 

     「「「「日本を呼べ!」」」」

 

 

 

 

 

とにかく急がなければイギリス本土に上陸されるかもしれない。

 

 

 

要請を受けた日本政府は条件付きで、艦隊の即時派遣を約束した。

 

 

 

 

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

 

 

一方、その頃の幌筵泊地

 

 

 

 

「満州国並びに蒙古国、それに極東白色ロシア政府の承認か………、満州国や蒙古国が建国されたのが史実よりだいぶ遅い上、これを欧州諸国が認めるとはな……、なんか裏がありそうだ。」

 

 

 

新聞を読む多元が見ていたのはイギリスなどの欧州諸国が、つい最近建国された極東地域3カ国をまとめて承認するという記事だ。

 

 

 

「中国国内が史実以上に荒れている中で、関東軍や鶴舞中将達本土部隊による庇護がある分、情勢が中華民国よりも安定していた上、史実と違ってしっかり根回しているのか、多くの国から承認があったのは意外ですね。」

 

 

腰堀もそう語る。

 

 

毒ガスや、その他もろもろを使っても尚、終戦どころか、和平の余地すらない国共内戦を横目に、関東軍や艦娘部隊を運用する本土艦隊の支援が受けられる蒙古国、満州国は建国当初から、戦火を避けて来た中国国民に受け入れられつつあった。

 

 

皮肉にも、日本が海上からの脅威を守っているが故に継続してしまっているのが現状だ。

 

 

「ソ連の崩壊や中国大陸の安定化が見込めない現状で、不安材料を消したいという見方も出来なくは無いですが……」

 

 

「欧州での深海棲艦との戦いに参加させたいイギリスなどの思惑も見て取れる、というわけか。」

 

 

 

軍事衛星を史実よりだいぶ早く飛ばした幌筵泊地からすれば、世界で何が起きているかは一目瞭然である。

 

 

「鳳翔さん、欧州に出撃するとして、どこが1番適当だと思う?」

 

 

多元の問に、鳳翔は少し考え……

 

 

「まず有り得るのは、呉鎮守府です。首都防衛も行わなくてはならない横須賀鎮守府、現在トラック泊地と共同で、地中海に出撃中の佐世保鎮守府は出撃が難しいです。次に考えられるのは……」

 

 

 

一呼吸おいて、鳳翔は言う。

 

 

 

 

 

「私たちだと思います。」

 

 

 

 

 

 

多元が頷く。

 

 

 

 

「パラオ、タウイタウイには、トラック泊地が抜けた分の警備任務や、欧州に向けての資源輸送の任務があります。これ以上の負担は無理です。舞鶴鎮守府は、佐世保鎮守府が抜けた分のバックアップをする必要があり、更には補給の面で不安があります。」

 

 

鳳翔は続けて

 

 

「大湊警備府は無論のこと、単冠湾泊地も兵站が維持できるかと言われれば、難しいところがあると思います。」

 

 

 

要するに、幌筵泊地から多少なりとも魔改造を受けてしまった艦隊は、弾薬や機材の整備などで制約を受けることとなる。もちろんそう言った機材を幌筵泊地側が提供することも出来るが、だとしたらはじめから幌筵泊地が出た方が早いという考えになる。

 

 

 

「失礼します。」

 

 

通信妖精が1枚の紙を持ってきた。

 

 

 

多元がそれを読む。

 

 

 

「どうやら鳳翔さんの見方が正しかったようだ、U4改を用意してくれ、百里に向けて飛ぶ。」

 

 

 

各鎮守府への支援とは別に、幌筵泊地が帝都防衛のために用意したのが、現在の百里基地を整備して配置した、帝都防空団である。

 

 

陸海軍の志願妖精によって構成されており、地対空ミサイルや、F16Cによって構成された航空隊を傘下に置いており、大湊警備府や、単冠湾泊地派遣部隊を除けば、幌筵泊地以外で唯一の第4世代機運用基地である。

 

 

尚、現在のつくば市付近に幌筵泊地から送られてきた最新技術を習得するための研究施設の建設が進んでおり、同時に東京までの直通列車として第2常磐線(今のつくばエクスプレスに当たる存在)の建設も同時に始められている。

 

 

 

 

 

U4に乗り込んだ多元は一路、百里基地を目指した

 

 

 

 

 

海軍省にて

 

 

「すまないね、急に来てもらって。」

 

「いえ、大丈夫です。山本元帥。」

 

「早速本題に入ろうか、今回の件は欧州からの援軍要請についてだ。」

 

「欧州棲姫を主軸とした大艦隊ですね?」

 

「さすがに早いな、君たちの持つ衛星とやらで確認しているのか?」

 

「ええ、これまでの資料と参照してみても、かなり大規模なものであると予想できます。欧州側が対処できないのも納得いく内容です。」

 

「70点と言ったところだな。」

 

「はっ?」

 

「確かにこれだけの艦隊が欧州に迫ったことは稀であり、そのために援軍を出して欲しいと、こちらに対して頼むのは合っている。だが………」

 

「隠された意図があると。」

 

「そういうことだ。別に援軍を頼みたいのなら、米国にだって艦娘はいるし、ドイツなどの艦娘達と連合すればある程度数は揃う。」

 

「わざわざ日本から呼びたい理由………、今後の欧州戦線で、日本にも相応の負担を掛けたいということですか?」

 

「だいたいその認識でいい、要は情勢の落ち着いた太平洋戦線を担当する日本を手ぶらにさせないという意図があるとみていい。」

 

「で、我々を派遣する意図というのは?」

 

 

幌筵泊地は陸海軍にとって、いや、日本にとって最も重要な存在だ。わざわざ欧州に派遣することは要らぬリスクを負いかねない。

 

 

「君は、今日の新聞を読んだかね?」

 

「ええ、確かアジア地域の3カ国を欧州諸国が承認するという話でしたね?」

 

「あれは表向きの話だ。裏ではもう少し他の内容も含まれている。」

 

「というと?」

 

 

山本が挙げた極秘情報は以下の通り

 

 

1.欧州諸国は日本政府に対して自らが保有するアジア植民地において、資源関係の採掘権の50%を譲渡すること。

 

2.欧州諸国は、中東地域の油田の20%について、日本側に採掘権を譲渡すること。

 

3.欧州諸国は日本陸海軍が欧州で活動する際に、高い独立性と秘匿性を維持することを認める。

 

 

 

「随分高い要求を呑ませましたね……」

 

「ソ連という強大な国が消えた東欧は、彼らにとっては大規模な市場だ。深海棲艦の跋扈や、独立気運の高い植民地の利権なんぞ、ある程度ならくれてやっても惜しくは無いということだろう。」

 

「しかし、旧ソ連は現在深海棲艦の侵攻が著しいのでは?」

 

「アメリカがバックに付くのさ。」

 

「陸戦ならまだ分があると。」

 

 

これは極東白色ロシアの建国時にも指摘された内容だが、陸上の深海棲艦は防御こそ高いものの、離島棲鬼でも無い限り、人類側の兵器でも対処可能と言われている。

 

 

「そして、恐らく我々も介入を要求されると思われるのだが……、すまないが、これから陸軍省に向かってくれないか?」

 

「わかりました。」

 

 

 

 

 

陸軍省にて

 

 

「で、お話とは一体?」

 

「うむ、実は頼みがあるのだが………、その前に会ってもらいたい人がいる。」

 

 

ドアが開き、技術者らしき人物が入ってくる。

 

 

「彼らは我が国の戦車開発の技術者だ。幌筵泊地から47式戦車(61式のこと)を提供されてからは61式の整備をしつつ、技術習得を行っている。」

 

「彼らの大陸用の戦車開発を支援して欲しい。それが陸軍省としての頼みだ。」

 

「わかりました。陸上部門担当の人間との相談の上でどうするか決めたいと思います。」

 

 

 

これにて仕事は終わり、多元は幌筵泊地へと帰って行った。

 

 

 

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

 

 

幌筵泊地、地下司令部にて。

 

 

 

 

「というわけで、三○重工並びに日本製○所から技術者が派遣された。小玉さん、彼らへの技術支援と新型戦車の共同開発をお願いします。」

 

「わかりました。」

 

「そして、今回の本題は我が幌筵泊地の欧州派遣についてだ。」

 

 

 

転生者、艦娘、妖精たちを含めた全員が頷く。

 

 

 

「現状、太平洋戦線並びにインド洋戦線は、先の幌筵泊地迎撃戦において、戦力の大半を喪失、他の泊地や鎮守府の攻勢もあり、深海棲艦出現以前にまで戻りつつある。」

 

「だが、どうやらそれによって他にしわ寄せが行ってしまったようだ。」

 

 

スクリーンに衛星が撮った写真が映る。

 

 

「欧州棲姫をはじめとした各種姫級、その他もろもろがアイスランド沖で確認され、イギリス本土に向けて移動している。」

 

 

全員の顔に緊張がはしる。

 

 

「イギリス政府は日本政府に対して支援を要請、海軍省から幌筵泊地へ、欧州に向けて出撃せよとの命令が下った。」

 

「というわけで、今回は来る欧州戦線における作戦並びに派遣部隊の検討としたい。」

 

 

ここで、榛名が挙手する。

 

 

「欧州への派遣に際して、情報漏洩などの対策を取るべきだと思います。」

 

「もちろんだ、既に両政府の間で話し合いが行われており、駐留予定の地域には関係者以外の立ち入りを一切禁止するとのことだ。」

 

 

続けて鳳翔が発言を求める。

 

 

「駐留地域の防空についてですが、艦載機を常時張り付かせるのはあまり好ましいとは思えませんので基地航空隊の随伴を要請します。」

 

「それは難しいだろう、まず我々の機体を運用するだけの滑走路がそもそも少ない。」

 

「それについてですが、飛行艇担当の私からひとつ考えがあります。」

 

 

飛行艇担当の効払志津夫が発言する。

 

 

「空母の航空機用の燃料や、弾薬はどの道こちらから運ばなければならないため、蒼空改や、白鳳改の展開が不可欠です。ですが、海面への着水による耐久性低下を防ぐためにもネス湖への着水を提案します。」

 

「ネス湖か、政府間の調整次第だが、恐らく問題無いだろう。」

 

「さらに、ネス湖近くにコンクリート製の飛行場が確認されているため、これを利用するのがよろしいかと思われます。」

 

 

ここで小玉が発言する。

 

 

「だが、この飛行場は幅40m、全長1000m程度の長さしか無い。その規模を運用可能で且つ、最低限の設備で整備可能な高性能な機体が果たして存在するのか?」

 

 

 

 

 

その情報を思い返しながら、ふと多元は思いついたかのような素振りを見せた。

 

 

 

そう、普通の機体なら無理だ。

 

 

 

 

しかし、STOL性能を持ち、且つ最小限の整備で飛行可能で、誘導弾を用いて敵を圧倒する必要があるという今回のような条件ならおあつらえ向きの戦闘機が北欧に居た。

 

 

 

「JAS39E、グリペンか。」

 

「もちろんです。幸い、蒼空改はグリペンの輸送を考慮して設計されているため、分解せずに、4機の輸送が可能となっています。」

 

 

更に……、と効払は続ける。

 

 

「E-2Dホークアイも、貨物室の幅が10mあるので輸送可能となっています。」

 

 

そういえば、載せ忘れていたが蒼空改の貨物室については次の通り

 

 

長さ 70m

幅 10m

高さ 10m

 

 

 

こいつはすげぇ

 

 

尚、2段重ねできそうじゃんとか思われるかもしれないが、今回のような大型貨物の輸送の際には陸揚げも兼ねた揚陸艇型のパレットが用意されるので積むことはできない。

 

 

(コイツ一応飛行艇だからね、でも出来る。)

 

 

 

「最低限持っていくものとして、整備用機材、地対空誘導弾、高射機関砲、その他もろもろとして航空機だけでいけるのか?」

 

 

不安そうな転生者達に向けて効払は自信満々に言い切ってしまう。

 

 

「蒼空改は6機配備済みで、なおも2機完成、更に8機の量産計画があります。」

 

 

 

ゑ″ゑ″!!

 

 

 

「どうしてムリーヤの1.2倍とかあるクソデカ飛行艇を量産を平気でこなすんだ!!」

 

「だってうp主が<あんまり数無いと船で運んだ方が早いって話になりかねないから頑張ってね>とか言ってたんで、製造方法頑張って確立したんですよ。」

 

「どうしてそれを俺に言わなかった………」

 

「うp主も人外チート生み出しすぎたろ………」

 

 

 

どの口が言ってんだByうp主

 

 

 

「つまり、仮設基地に派遣予定の航空隊はその気になればすぐに送り込めると。」

 

「白鳳乙型も16機程完成してますんで、その他もろもろの輸送もバッチリです。」

 

 

 

ン???

 

 

 

ちょっと確認するか

 

 

 

機体名(機数) 分類

C-2(16機) 陸上輸送機

C-130(20機) 陸上輸送機

白鳳乙型(16機) 水上輸送機

噴式蒼空改(6機) 水上輸送機

KC-767、46(8機) 空中給油機兼輸送機

 

 

(尚、C-5なんかも作る予定)

 

 

 

うーむぶっ壊れ。

 

 

 

「とにかく、これで輸送については目処がたったとしてそれ以外の結論を早くだすぞ。」

 

 

 

その後、日本政府を通じて、イギリス政府からネス湖並びに周辺設備の借用許可が下りたため、部隊編成などを行った。

 

 

 

 

 

最終的に決まったのが次の通り。

 

 

 

 

第1段階

白鳳乙型8機による揚陸設備、必要重機の輸送

 

第2段階

噴式蒼空改による航空隊等の輸送と、白鳳甲型による人員と白鳳丙型による艦娘の輸送。

 

第3段階

各種輸送機による必要装備の輸送

 

 

派遣部隊

JAS39Eグリペン16機

E-2Dホークアイ2機

パトリオット6基

87式高射機関砲6台

基地近接防空火器×8台

各種装甲車×4台

バイク8台

SH60K4機

揚陸部隊、並びに警備部隊

 

 

鳳翔

吹雪

建御雷

扶桑

山城

深雪

愛宕

白雪

初雪

日月

 

 

追加で今回は多元も移動することとなる。

 

 

 

 

 

それから数日後………

 

 

 

 

「欧州派遣部隊第1陣、出撃!!」

 

 

白鳳乙型によって構成された欧州派遣部隊第1陣がついに飛び立った。






はい、というわけで、いよいよ幌筵泊地が欧州でドンパチします。


グリペンについてはどこかで出したかったのでこれで出てもらう予定です。

???「北欧仕込みの韋駄天さを見せてやる。」
⬆️
この人も大概ぶっ壊れなんだよなぁ


元ネタわかった人はコメ欄へ


次回もお楽しみに!


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