現代技術者の無双伝説 ~技術系提督とその仲間の妖精達が鎮守府に着任しました。これより幌筵泊地は最大強化されます~ 作:提督兼指揮官兼トレーナー
はい、というわけで幌筵泊地による陸戦です。
艦これ二次創作なのに陸戦主体の話とはこれ如何に??
1948年 8月
東ヨーロッパにて、人類史上最大となる連合軍と深海棲艦との陸戦が始まった。
先手を打ったのはバルト三国付近に布陣していたドイツとアメリカの連合軍で、アメリカ軍の最新の爆撃機であるB29による核攻撃で、前線の深海棲艦を殲滅すると、そのまま両国の陸上戦力が突撃を行う。
一応戦車による機動運用を予定していたドイツに対して、アメリカははなから核攻撃連打による殲滅を目論んでおり、その効果は確かに絶大だったものの、民間人の有無も確認せずに一方的に攻撃する様子は世界中の非難を浴びた。
もちろんその程度で萎縮するアメリカではなく、人類解放のための聖戦と称してこれを正当化した
一方、少し遅れて南部では……
「撃てぇ!」
ズドーン!
射撃の後、深海棲艦が鉄くずと化す
こちらもある意味一方的な戦闘が展開され、10式戦車や74式、センチュリオンMk9と言った戦車隊の砲撃や、MLRSの制圧射撃、89式の誘導弾攻撃などにより、移動型陸上砲撃小鬼を滅多打ちにしていく。
当初、10式戦車はAPFSDSを使用する予定だったものの、小玉が「戦中戦車では過貫通を起こす恐れがある」との報告をしたため、HEAT弾などに切り替えて射撃することとなった。
航空隊による索敵と、開幕航空攻撃、火砲や、ロケット砲による面制圧、ある意味米軍以上に徹底した攻撃に、陸上型深海棲艦はたちまち敗走、撤退しようとするも、10式戦車の優れた速度で撤退場所に先回りし、殲滅。
「奴ら(幌筵泊地)が通過した後には戦意を無くした深海棲艦がいる<撤退すらさせないために先回りすることがしばしばあるため>」
ちなみに、幌筵泊地は戦場でこんな音楽をかけていたらしい。
「おい、前線の右翼に新たな敵が出現した、戦車部隊は直ちに向かってくれ!」
「よし、わかった右翼だな!」
「流すぞ!」
(皆さんご起立の上、斉唱をお願いします)
わが大君に召されたる 生命光栄ある朝ぼらけ 讃えて送る 一億の 歓呼は高く 天を衝く いざ征け つわもの 日本男児!
華と咲く身の感激を 戎衣の胸に引き緊めて 正義の軍いくさ 征くところ 誰か阻まん その歩武を いざ征け つわもの 日本男児!
かがやく御旗先立てて 越ゆる勝利の幾山河 無敵日本の 武勲を 世界に示す 時ぞ今 いざ征け つわもの 日本男児!
守る銃後に憂いなし 大和魂ゆるぎなき 国のかために 人の和に 大盤石の この備え いざ征け つわもの 日本男児!
ああ 万世の大君に 水漬き草むす忠烈の 誓い 致さん秋到る 勇ましいかな この首途かどで いざ征け つわもの 日本男児!
父祖の血汐に色映ゆる 国の誉れの 日の丸を 世紀の空に 燦然と 揚げて築けや 新亜細亜 いざ征け つわもの 日本男児!
なんで街宣車が流すような曲流すんですかねぇ、この泊地……
ちなみに左翼が足りないからって言われると、今度はソビエトマーチを流したそうで……
左右極端に振れすぎんな……
えっ?中央だったらどうするんだって?
そしたらこれをロケット砲部隊担ぎ出しつつ流すんだな
「もすかう!もすかう!もすかう!もすかう!」
うん、
知 っ て た
そんなこんなであっという間にモスクワより南部の地域の解放を終わらせてしまった。
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「しかし、あのイギリスの山×将軍ってのもなかなかやるな、こちらの予定していた進行速度を上回る進撃を見せている。」
「提督、ちゃんと名前で呼んであげた方がいいのでは?」
「本人いないし、問題なくね?」
「まぁそれはそれとして……、俺は俺で別の仕事があるからねぇ………」
「先日横須賀に行った時に頼まれていた例の水上戦闘機ですね?」
仕事をしながら頷く多元。
パラオ泊地には、こんな噂がある。
「敵深海棲艦の艦上機相手に零式水上観測機で大立ち回りをする妖精が居る。」
「水上観測機に乗るはずが、水上戦闘機に乗って味方艦載機と共に空戦している。」
「艦娘が護衛任務から帰投中に敵艦載機40機からの空襲があったが半分を基地航空隊と共同の上で撃破した上、途中まで1人で空戦していた。」
「あまりにも強いため、水上観測機のはずが、水戦隊の教官までやっている。」
という話だ。
当初、もちろん幌筵泊地の面々は嘘だと思った。
というのも、日本における水上機のエースパイロットはたった2人しかおらず、その数少ない事例が存在するとは思えなかったのだ。
が、多元と小玉がこの間横須賀に行った時、パラオ泊地の提督が本人を連れてきたことによってその噂が真実だと受け取らざるを得なくなってしまったのだ。
んで、まぁここで多元達に合わせたということはつまりは何か作れということで、水上戦闘機を作って欲しいとの事。
まぁ当然の如くなんの対価も無しに動く訳にはいかない多元は小玉に交渉を依頼。だが、この男、パラオ泊地提督は予想以上の食わせ物で、幌筵泊地の交渉上手の小玉を苦戦させる。
結果、由良搭載零式水上観測機への水上戦闘機の製造と引き換えに得られたのは、幌筵泊地向けの資源供給量の1割増。
単冠湾泊地提督相手に搾り取った(提供していただいた)頃とはすっかり変わってしまった。
とはいえ、エンジニアとしてやるべきことはしっかりやるのが幌筵泊地転生者。
効払と、多元の2人で水上戦闘機の開発を行うこととなる。
水観妖精からの要求は以下の通り。
・航続距離はそのまま。
・由良に乗る大きさにする。
・40機落とせるようにする。
・優秀な格闘性能と、艦上機に勝てる速度。
端的に言おう。
「ムズすぎる。」
航空巡洋艦でもない5500tの軽巡洋艦の上に載せる水上機の開発なんぞ、やったことは当然無い。
(参考までに5500tクラスの軍艦ならだいたいあさひ型護衛艦辺りである。)
「しらねとかはるなレベルのヘリ甲板に載せられる戦闘機をどう作れってんだよ……、しかもパラオ提督からは口頭で<ジェット機>って言うし、何より由良そのものには手をつけられないし、手をつけたらそれはそれで問題になるし……、しかも整備性上げないと頻繁に向こう行かなくちゃいけなくなって、手間がかかる上、下手すれば引き抜きに遭いかねないし……。」
「高度なFCSを積むにしても大きさが……」
「40機落とすのって確実なのか……、R-60でもそんな数積めないぞ………」
「ミサイルの射程を最低レベルに抑えればいけますがどうします提督?」
「うーん、ここは俺がやってみる。機体設計は効払君頼んだ。」
「わかりました。」
ここからは両サイドに別れて行う。
効払サイド
「整備性となればこいつしかいないな。」
効払が手にしたのはA4スカイホーク。
「速度性向上ならフロートの引き込みは必須だから真ん中のこの辺りをくぼませて……、追加で翼端も引き込み式にする……。」
続けてエンジン
「亜音速域ならターボジェットより燃費がいい方がいいからターボファンエンジンにするか。」
幸い、小型のターボファンエンジンならそれなりあるため、これを低バイパス化した上で上手くまとめることで、機体構造変更による燃料減少にも対応できると判断した。
「後は垂直尾翼を斜めツインテールにして、エアインテークにフィルターが付けられるようにした上で整備性の確保も忘れずに……」
・最高速度 1150km/h
・航続距離 3200km
・全長 12.22m
・全高 着水時 5.8m 離水時 4.8m
後はスカイホークと共通
機体設計は割とサクサク進んでいた一方………
多元サイド
「小型ミサイル1発で戦闘機落とすってかなりの難題だぞ、しかもスカイホーク並の機体に40発も載せるなんて尋常じゃない!!」
あっちこっちの資料を見る多元。
「ハイドラ70の誘導版でどうか……、あれなら誘導付きで2kmは飛ぶな……、でもこいつドローン向けだよな……、深海棲艦の艦載機に効くか?」
更に……
「この数なら確実に多目標ロックオンが必要なんだが機体サイズを考えて………」
んで
「整備性を考えたら、この部品の耐久寿命に合わせてこいつらまとめて意図的に耐久値落とせばまとめて交換できるから便利だな。逆に言えば、その時までは基本放置でいいんだから。」
と、部品に関して工夫を重ね………
「直撃前提だから、命中直前の高機動にも耐えられてかつ、信頼性は絶対だからな……」
点検方法についても分かりやすくまとめあげる。
「ハイドラ70よりちょっと口径が大きくなった代わりに抜群の信頼性を得たな。」
80粍近距離空対空誘導弾
直径 80mm
長さ 1.1m
重量 7.0kg
射程 2km
誘導方式 赤外線誘導方式
弾頭 HEAT
「ふぅ……、さすがに疲れたな……」
「あ、提督、出来ました?」
「何とかな……」
ここで効払と多元が合流し、完成したものが次のような機体となる。
名称 噴式強風
全長 12m
最大幅 17m(格納時12m)
全高 5.8m(飛行時4.8m)
エンジン ターボファンエンジン
速力 最大マッハ1弱
航続距離 3200km
固定武装 20mm機関砲(300×2)
追加武装 近距離空対空誘導弾他
兵装搭載量 5.0t
設計者の過労の末に完成した本機。妖精からの反応はと言うと……
「すげぇ、これならヲ級艦載機相手に圧倒できてしまうぜ。」
「提督さんと技術者の皆さんに感謝しなさい。」
「へーい、ありがとうごせぇやす。」
そして、早速乗り回す。
「うっほぉ!、コイツは速え!、これなら橘花にも勝てるんじゃねぇか?」
「どうなんですか?、幌筵泊地提督さん。」
「音速を諦めた代わりに上昇、加速にステを振っている上、近距離空対空誘導弾があるから、本人の腕次第で大抵の敵は勝てる。」
「すげぇや、誘導弾ちゃんと48発積んである。機銃と合わせればヲ級の第1次攻撃隊程度なんぞ返り討ちにできるぜ!!」
ロケット弾ポッドは新たに作ったが、1個当たり12発入るため、機体下部4箇所に取り付けて48発というえげつない数を落とせる。
射程は削られたが、多目標ロックオンや、大型機にも通用する高威力を手に入れた。
「いやぁ……、幌筵泊地提督、すまないねぇ。」
「いえ、最近こういう縛りのある仕事はやったことが無かったので、新鮮でした。むしろ、あそこまで条件があったのに、結局蒸気カタパルトの設置を認めてもらって申し訳ないです。」
「私としては、ぜひ由良の改装もお願いしたかったのだがねぇ……」
「それは私の専門では無いので……」
パラオ提督は、南方の泊地の中でも階級は高く、多元と同じ大将である。
「君たちには南方戦線で世話になった。あと少しで私は貴重な部下を失うところだった……」
「我々も驚きました。まさかあそこまで深海棲艦が強化されるとは………」
正直、幌筵泊地は焦っており、現在幌筵泊地では急遽思い立った(読者アイディア)のこちらの装備を考えている。
スレイブ・シップ ベース:アーセナル・シップ(米海軍が計画していたやつ) 全長:280m 全幅:30m 武装 Mk41 VLS mod.HOROMUSHIRO-X(セル数合計500セル、VLSから発射可能な全てのミサイルと、ASM-3の艦対艦ミサイル仕様であるSSM-4の運用能力あり)、大型ミサイルVLS×80セル(48式大型対地・対艦誘導弾 ABM-1専用) 備考:無人艦 戦艦のみが使用可能な艦艇。データリンクを徹底することにより無人での運用を可能とし、その分を武装に振り分けているため、上部構造物が全くない。船体はズムウォルト級と同じような波浪貫通タンブルホームで、ミサイルを輸送・発射することしかできないため、誘導は指揮する艦艇が行う。
また、必要があれば敵艦隊のど真ん中でミサイルを誘爆させるといったことも可能。ただし、巻き込まれないように気を付けなければならない。
(DESPAIRED様、アイディア投稿ありがとうございました!)
「こっちの弾の数を増やすことも大事ですが、前線に回せる艦娘も増やすべきですね。」
太平洋戦線とインド洋戦線の2つを安定化させた大日本帝国だが、その結果として、大西洋や、北極海への出撃回数が増え、艦娘の長期の離脱が問題視されていた。
特に、どんなに潰しても出てくる黒いやつ……、1匹見かけたら100匹のやつ………
ゴキb……、おっと、お食事中の方、申し訳ありません。潜水艦と、たまに現れるはぐれの深海棲艦に関しては、無視できないものであり、本土近海や泊地周辺ならば、幌筵泊地より提供されたP3C対潜哨戒機や、陸軍妖精の操る双発機、従来の基地航空隊などが対処できるが、微妙に離れてしまえばそうもいかない。
これに対抗するのは海防艦と一部の駆逐艦だったものの、戦線と本土の距離が広く開いてしまう現在は、この護衛任務の駆逐艦すら引き抜きになりそうな始末。
なんとか、日本近海……、出来れば西太平洋は艦娘の力がなくとも最低限、潜水艦や、はぐれものから守れる力が欲しいものである。
そこで、平河と児玉は、パワードスーツ技術と、艦娘の艤装技術を応用した量産型の艤装の開発を進めることにした。
さて、次回は量産型艤装と陸戦です。
転生者達の回答は如何に?
次回もお楽しみに!
間違い、指摘はコメント欄にお願いします。