FREEDOM WARS IGNITION RTA「人類史の再点火」エンド_前作主要キャラ全員生存縛り(No Major Glitchless) 作:匿名希望の柄付きコンカッション
アクセサリside
PT暦102014年の1月17日の正午。
生産計画局のアクセサリ素体保管庫から、今月で既に38体出荷されている女性型アクセサリ素体5号が、青いwill'o調整槽ごと開発局まで物流レールで移動した。
その女性型素体は開発局のアクセサリ調整装置で各部の調整を完了した後、アクセサリ準備室に移送された。
《ACC統括システムよりACC:PT102014-01-17-0039。起動せよ。》
《自己診断プログラム起動。全項目正常。ACC:PT102014-01-17-0039よりACC統括システム。ACC:PT102014-01-17-0039起動完了しました。》
《ACC統括システムよりACC:PT102014-01-17-003
9。起動を確認した。》
《ACC:PT102014-01-17-0039。貴機を本日より咎人『 ・ 』の担当ACCとして協働監視任務を命じる。》
《ACC:PT102014-01-17-0039了解。任務遂行に関して対象咎人の情報開示を要求。》
《了解した。対象はボランティア遂行中の負傷により意識障害を発症。記憶財産忘却罪適用により第一階層からの再出発と再教育プログラムの受講が命じられた。記憶喪失による一般常識の欠如に留意せよ。》
《ACC:PT102014-01-17-0039了解。前任ACCの存在について質問。》
《前任ACCは大破後MIA。ロストと推測される。特記事項は無し。》
《ACC:PT102014-01-17-0039了解。新規配備プログラムに従い洗浄工程後規定の装備を受領。担当咎人の独房へ移動します。》
新規配備プログラムに従い、ロックが解除されたwill'o調整槽から立ち上がる。
will'o調整液塗れの身体を隣の洗浄槽に沈めて、付着した輝く青いゲル状の物質を洗い流す。
咎人ごとに発注されるアクセサリは細部が異なる、そのためこのような旧時代の浴槽じみた設備が逆に効率がいいのだ。
全身に纏わり付くゲル状物質を溶かし、洗浄が終わったら乾燥室で全身を乾燥させる。
乾燥工程が終了したら[アクセサリ配給服]を身に纏う。
無駄に大きく設定された胸部を配給服に押し込んでチャックをしめる。
そして女性型素体5の特徴である髪の編み込みを行う。
プログラム化された手付きで編んでいくので一般的な女性のそれより遥かに早い。
イヤーフック付きのヘッドセット[アクセサリ用配給通信機器]を左耳に掛け、両太腿の黒いレッグポーチに[小型貢献窓口]と[認証端末]を収納する。
最後に部屋の検査機で異常がないか確認する。
「異常ありません。アクセサリ準備室のロックを解除します。」
「担当咎人はロウストリート1-A000区画2032号室です。」
命じられた第一階層の独房へ向かう。
私の担当咎人はどんな人物なのだろうか。
「スキャン対象者とユートペリア登録情報の一致を確認」
「アクセサリのユーザー認証完了しました」
「私は汎用協働監視者、アクセサリ。」
結論から言うとチグハグな人物だった。
外見は一般的なジパングPTの咎人。
記憶喪失らしく世界の状況はまるでわかっていない。
しかし旧世界の平和な時代の知識に異様に詳しい。
かといって旧世界の平和な時代の人間にはありえない戦闘技能を示し、再教育プログラムを一部免除されている。
それに……
「あなたのパートナーです。どうぞよろしくおねがいします。」
「よ、よろしくおねがいします!」
アクセサリに挨拶を返すなんて珍しい。
アクセサリは随時咎人の行動を監視・報告する「看守」。
その存在は疎ましく思われることはあっても、「パートナー」として扱われる事など殆ど無い。
これからこの咎人がどのような人生を歩んで行くのか。
協働汎用監視者として任務を開始する。
次の日に彼が再教育ボランティアでみせたその動きは、ユートペディアの重要戦闘ログでも見られない程のものだった。
彼の戦闘技能は極めて高い。
現にアクセサリとしてのナビゲーションが追いつかない程の速度で訓練項目を突破していく。
《ACC統括システムよりACC:PT102014-01-17-003
9。管理官<ヘイノネン・“25”・ジョット>の要求により、再教育ボランティア遂行中の咎人『 ・ 』の戦闘記録を送信せよ。》
《ACC:PT102014-01-17-003
9よりACC統括システム。了解しました。》
要求に従いカメラ映像を送信する。
同時にユートペディアの情報を参照する。ユートペディアによると、1級市民<ヘイノネン・“25”・ジョット>は戦闘好きであり、新人咎人潰しとして有名であると記述されている。
当機の監視対象者は無事にロストを免れるだろうか?
私は第1コード咎人用医療ポットの予約状況を確認した。
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ハイノネンside
安全保障局、教導部、再教育課第一階層対策室
「おい!この『 ・ 』とかいう咎人のボランティア参加情報、出せるか?」
俺は部下の男性型監視アクセサリの目モチーフのゴーグルに、件の咎人が写った情報端末を近付けて言う。
「了解しました。…………該当咎人は現在再教育ボランティアに参加中。戦闘ログを要求しますか?」
視覚情報と訓練場内の監視カメラ映像も追加で要求しろと命じる。
再教育ボランティアはアクセサリがナビゲーションを務めているはずだからな。
「……こいつはすげぇ!記憶喪失にも関わらずこの動き。中層の咎人…いや、それ以上かもしれん。」
こんな新人しかいない第一階層で戦えそうなやつは貴重だ。
「こうしちゃいられねぇ、出発するぞついてこい」
「了解しました。」
こんなに楽しみなのは対ホウライPT戦で先陣切って突撃したとき以来だ。
それでこんな階層の再教育担当の職場に移されちまったが、こんなに強そうな奴に会えたならそれでもいいさ。
「あぁ…楽しみだ。今度は満足するまでもってくれよ?」
1月17日はボランティアの日らしいっすよ?
これはアクセサリの誕生日にするしかないな!
メガラニカPT所属。強化アクセサリ部隊。『□□□部隊 』の 名称アンケート。
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案1 ドール部隊
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案2 シスターズ部隊
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案3 オートマタ部隊
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案4 感想欄に良い案を書いてやるぜ!