FREEDOM WARS IGNITION RTA「人類史の再点火」エンド_前作主要キャラ全員生存縛り(No Major Glitchless)   作:匿名希望の柄付きコンカッション

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今回はとんでもない字数になって難産だったゾ
約12000字はいやーキツイっす
ハイノネン戦の3択はもっと詳しい感じで載せたほうがいいんですかね?


セ1-1号&1-2号:再教育ボランティアⅠ&Ⅱ 咎人

ハートマン教官の地獄の基礎訓練を終え、ふらつく足を動かし、アクセサリに引っ張られるまま何とか独房に移動した。

絶対塹壕戦の訓練とかいらないだろ。

まさか半日程度で独房が天国の様に思えるようになるとは思わなかった。

 

「バイタルに極度の低下が見られます。効率的な貢献を行うために休息が必要です。休息をとりますか?」

 

あーとるとる、是非とらせてくださいよ

 

横になって寝る権利がまだないから、ベットに座ってそのまま寝ることにする。

ハートマン教官自作のPTケイデンスで死ぬほど刷り込まれたからそこら辺はよくわかってる。

 

「只今の時間は22:50。疲労回復を考え明日の起床時間は07:00に設定します。消灯しますか?」

 

力無く頷く。

 

「では消灯します。本日の貢献活動お疲れ様でした。」

 

壁面タッチパネルの光度が低くなり、部屋の照明が落ちる。

 

寝そうになっても殴らずにお疲れ様でしたとか言ってくれるの感動物だ。

ハートマン教官の地獄の基礎訓練と、アクセサリの機械的であるが故の優しさが落差激し過ぎて涙が出そう、てかもう出てるわ()

部屋が暗くて良かった。

最初に作ろうとしたデザインとは違うけど、美少女なのは変わりないから涙とか見せたくない。

むしろ急いで決定したから自分でデザインした感が全くなくてヤバい。

何考えてんだろう俺……さっさと寝よう。

 

 

 

色の反転した幽界の独房で、アリエスは『   』に話かける。

 

「おーい、聞こえてルー?」

 

へんじがない、ただのしかばねのようだ

 

「あ〜あ、眠りが深すぎて潜在意識まで落ちちゃってるヨ。これじゃ何も伝えられないナ。」

 

アリエスはしゃがみ、『   』の顔を覗き込みながらひとりごちる

 

「まさか幽界で寝ちゃうとはネ。中々出来ることじゃないヨ?」

 

『   』の頭を撫でる。

 

「けどあの教育アクセサリの訓練を、半日もしないで突破するなんてネ。結構やるじゃン。」

 

アリエスは立ち上がり、帽子を被り直す。

 

「じゃあ、また来るネ。」

 

そう言い残したアリエスは、壁を通り抜けて退室した。

 

 

 

「『前作時のチュートリアルミッション。はーじまーるよー!』」

 

うるせぇ!

頭の中に“声”が大音響で響く。なんて最悪な目覚めだ。

夢も見れないほど深く眠れたから休み無しで動いてる気分になる。

 

「『前回は鬼教官の基礎訓練を僅かな時間でクリア。今回でやっと前作のボランティアですよー』」

 

「おはようございます。バイタルの回復を確認。本日も貢献活動に励みましょう。」

 

あぁそうだ、1日が濃密すぎてまだ2日目なのか……。

こんなのが毎日続いたら俺持たないぞ。

 

「朝食です。第一階層の咎人は栄養ブロックが配給食となります。」

 

「『人間の三大欲求は食欲・性欲・睡眠欲、スーッ、その中でも、えー、食欲は人によって、生命維持の為に必要な行動であり、ン゛ン゛ッ!』」

「『食事を摂る事により、満足感、また、美味しいものを食べる事により。喜びは、精神上、好ましい影響を与えます、ンンッ!』」

 

その独特な言動はさておき、“声”が比較的まともな事を言い始めた。

この[下級栄養ブロック]とかいう配給食も「こんなの」の構成要素の一つだ。

一見某熱量の友達の仲間に見えるが、フィルムを剥がすとどう見ても消しゴムなのだ。

おまけに味が無いし食感も悪い。

グニュグニュしててモサモサしてる。

 

「『食事しないとスタミナが減って空腹デバフが付きますからね。(栄養とタイム的には)うん、おいしい。』」

 

だから美味しくないって

昨日の基礎訓練では教官がこれを口の中に押し込んできた。

無理やり食べたあとにこれを讃えるPTケイデンスはとてもつらい。

 

「飲み物です。水分補給も済ませてください。」

 

独房では蒸留水で流し込めるだけマシだ。

因みに常温で冷えていない。

あとパックに蒸留水って書かれてるけど嘘だと思う。ほんのり薬品臭さを感じるんだが?これ蒸留水というか薬品かなんかで処理した手洗い用の水だろ。

 

「『うん、非常に新鮮で、非常に美味しい』」

 

“声”が壊れ始めた。それともこれも語録とやらなのだろうか。

食事を済ませ蒸留水(自称)パックと栄養ブロックのフィルムを捨てる。

歯磨きするための洗面台と歯ブラシがないから、口の中に残った水で口を濯いでそのまま飲み込む。

クチュクチュする度に薬品の匂いが倍増していく気がする……多分気の所為ではない。

鼻の奥に力を入れて少しでも薬品臭さが登って来ないようにしながら飲み込んだ。

 

「『アクセサリ君、今日の予定は何かな?』」

『→今日の予定をアクセサリに質問する。』

「今日の予定はなんですか?」

 

また“声”に身体を乗っ取られる。

 

「本日のご予定をご連絡します。[セ1-1号:再教育ボランティアⅠ]を申請する。以上、ご確認をお願いします。」

「『申請完了!大丈夫だって安心しろよ〜簡単簡単。』」

 

こいつまた勝手に申請しやがって

 

「『おう、アクセサリ姉貴。手早く目隠しを頼むぜ。』」

「ここから訓練場到着までの間、視界を制限させて頂きます。」

「『オッスお願いしまーす!』」

 

今日の再教育訓練が簡単なものである事を願うばかりだった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「『やって来ましたセルガーデン。[再教育ボランティアⅠ]はA〜Gの7部屋を真っ直ぐ走り抜けて、道中の訓練用アクセサリを7体転がすだけ!ベイビーサブミッションだぜ!』」

 

“声”によると本当に簡単らしい。

アクセサリから聞いた説明と殆ど同じだ。

 

部屋A

「今回の再教育ボランティアでは音声であなたをサポートします。そのまま正面奥の扉へ進んで下さい。」

 

アクセサリのナビに従い歩き出そうとする。

 

「『だが断る!そのまま進むとロスです。茨を扉の正面の床、凡そローリング回避距離の半分程手前にシュート。あとは茨を引き戻す力で移動します。』」

 

部屋の天井まで持ち上げられて一気に急降下する無茶な移動を強要される。

内臓が持ち上がって一気に下がるこの感覚は吐きそうだ。

撃ち込まれた茨の直ぐ先にはシャッター型の扉。

そこに転がりながら突入する。

拙い!このままじゃぶつかる!

 

『『慣性の力で地面に1回分転がれば、ちょうど半開き状態の扉も潜れます。』」

 

ギリギリで潜り抜けた。危うく顔面を強打するところだった。

 

部屋B

「『(次の部屋に)じゃまするぜ?(オルガ)』」

 

階段とバリケードだけがある広い部屋にでた。

一目で想定されている移動方法がわかる。

階段を登ったあとにバリケードを乗り越えてまた階段を下ればいいんだろ?

けど“声”が許してくれないんだよなぁ()

 

「『そんなロス、認めるわけがなーい!天井に茨を射出し全部無視します。教科書の入射角と反射角そのままの動きで着地&ローリング。また半開きのシャッターに滑り込んで次の部屋にGOだ!』」

「次のフロアを目指して進んで下さい」

「『アクセサリ姉貴のナビちょっと遅いんとちゃう?』」

 

部屋C

「『お、開いてんじゃーん』」

「茨を使って先に進んで下さい」

「『アクセサリ姉貴も食い気味にナビし始めましたましたね……。はい、この部屋は茨を活かした立ち回りが求められる部屋です。』」

 

“声”が部屋Cと呼ぶ部屋は、入口と出口が垂直4mの壁で囲まれている誰も進めないような部屋だった。

入口のギリギリから茨を射出し壁を登る。

登りきった先には15m程の距離がある4mの深さの堀があった。

周囲には柱が8本聳え立ち、おそらくそれらを活用して迂回しながら扉を目指すステージなのだろう。

今の茨の性能じゃ対岸まで届かないのは明白だ。

 

「『茨で壁を登るところまでは同じですが、ここからが腕の見せ所さん。』」

 

限界まで後ろに下がってクラウチングスタートの構えを取らされる。

まさか…おいバカよせやめろ!あああぁァァァァ!

 

「『小剣のダッシュ攻撃で正面方向に加速、地面に足が付く寸前まで距離を稼ぎます。身体が沈み始めたら茨を射出し、反対側の壁に移動。』」

「『反対側の4mの壁から飛び降り、着地の衝撃をローリングで打ち消します。』」

「『このローリング中に武器を小剣のムラサメMk.9から個人携行火器のカッツェⅠ短機関銃に切り替えましょう。』」

「『装弾数は80発!このマガジン一本分でクリアだ!』」

 

受け身中に武器交換なんてさせるから肩を強く打った。

しかし思ったほど痛くない。いや、痛いよ?

普通の人間なら骨折不可避だが、咎人は肉体的に強化されているらしい。

肉体面だけじゃなく精神面も調整してくれお願いだからぁぁ!

もしくは“声”が心もシャットダウンしてくれよぉぉぉ!

 

部屋D

「資源を回収して下さい」

 

「『ここではフィールド資源の回収方法、弾薬箱から弾薬補給を済ませる方法、アイテムボックスから戦闘用アイテムの回収を済ませる方法を学べます。』」

「『配置としては、一番奥にフィールド資源に見立てた非実在ゴミ資源という名のゴミ。』」

「『左側に弾薬を25-50%回復する[弾薬箱:小]と、弾薬を100%回復する[弾薬箱:大]。』」

「『右に[フラグG]が3つ入った赤色のアイテムボックスと、[アドレナリン]が入った青色のアイテムボックスがあります。』」

 

けど“声”の助言は正確だ。何もわからない世界で知識をくれるのはありがたい。

2つの保管ケースの間を通り抜けながら、両手でそれぞれの中身を掴む。

手の中には“声”の言う通り、手榴弾と薬品の入った注射器があった。

注射器の中身は“声”曰くアドレナリンらしい。絶対に打ちたくない。

そう思いながら非実在ゴミ資源という名前のゴミを回収する。

全ての資源を有効活用するPTで、ゴミが出てしまうのはよろしくないというPT上層部の考えからこんな呼び名になったらしい。

10万年以上経過しても政治家は変わりなさそうで何よりだ。

 

「資源回収を確認。扉を解除しました。」

「『この部屋は資源回収しないと一生開かないので忘れない様にしましょう。(7敗)弾薬箱の方はまだ一発も撃ってないので今回は無視します。』」

 

 

部屋E

“声”が部屋Eと呼ぶ部屋はただの通路だった。

見たことある部屋だ…具体的には部屋Aと同じだ。

「『なので天井に入射角&反射角移動します。』」

デスヨネー

 

「次のフロアを目指して進んで下さい」

「『もう進んでるがな……。この時選択中のアイテムは[フラグG]になっているか確認しましょう。次の部屋への扉が開いた瞬間には投げ入れます。』」

 

腰に付いている[will'oドライブ]という名前の黒くて四角い2つの箱へ、手榴弾を「再構築」するように思考を飛ばす。

神経に疑似神経回路を介して繋がれたwill'oドライブは、思考を読み取り手榴弾を一つ再構築した。

基礎訓練の説明で1番驚いたのがこの[will'oドライブ]だ。

武器や弾薬をその場でwill'o磁性流体とかいう謎物質に組み替えて保存し、必要になったら再構築する超科学の産物だ。

どういう原理で動いているのか皆目検討がつかない。

“声”曰く“今作”では医療物資は入らないらしい。

やはりよくわからん。

因みに無理に腰から外すと死ぬらしい、なにそれこわい。

 

 

部屋F

部屋Fでは[訓練用アクセサリ]3体を撃破することが扉の開放条件とのことだ。

いよいよ始まる「人型」相手の訓練に緊張しつつも、扉の前で手榴弾の投擲準備をする。

 

「『(こいつの肩は赤く塗らねぇのかい?)(貴様塗りたいのか!)』」

 

“声”の“語録”を無視して集中する。

 

「『訓練兄貴の配置は堂々たる佇まいで正面に立つ1体、部屋の左右にある柱に隠れる2体というものです。配置がフロムの視線誘導式の罠そのものです。釣り野伏せじゃ!』」

 

ッ!扉のライトが封鎖中の赤から開放中の緑に変わった。

扉が開く音と同時に真っ正面にむけて手榴弾を投げた。

見えたのは被ったヘルメットごと真っ赤に塗装されたアクセサリ。

手にはこちらと同じカッツェⅠ短機関銃を構えて武装していた。

こいつが訓練用アクセサリかと姿を覚える。

投げた手榴弾は訓練用アクセサリの胴体に当たり起爆。

先ずは1体撃破!。

真っ赤な機械だったからか、人型を攻撃する忌避感はあまり感じなかった。

このまま柱の後ろに周りこんd「『撃破したら左側の柱の頂上に登ります。』」え?

 

「フロア内の敵を一掃してください。」

 

アクセサリの指示を無視して“声”は柱へ登らせ始める。

登り切るとそこにはフィールド資源のゴミがあった。

そして右下を向くと訓練用アクセサリの2体目が見えた。

 

なるほど、“声”の狙いは地の利の確保と資源回収を同時にすることかと理解する。

“声”の計らいに感謝しつつ資源を回収し、2体目の訓練用アクセサリに狙いを定めた。

 

「『訓練兄貴②の方向を見ながら回収と同時に後ろへ向かってローリング、そのまま下に落ちます。』」

「は?」

 

その場でバク転させられ10mはある柱から落下する。

茨を射出しようとしても“声”がロックしているのか、左腕の茨質管制装備から一切の反応が無かった。

 

「クソがぁぁぁ!」

 

右手の短機関銃の銃床を壁に押し当てて減速をさせようとする。もちろんそれでも足りない。

着地の瞬間に左側に向かってローリングして衝撃を何とか受け流す。

柱の陰から飛び出した先には、3体目の訓練用アクセサリの背中があった。

 

「『着地時に左側へローリングすることでそのまま訓練兄貴②の射線を訓練兄貴③で遮りながら、訓練兄貴③の真後ろを取る事が出来ます。フリーダムウォーズ版ef式ツヴァイローリング降下術です。』」

「アアアァァァ!!!」

 

落下の恐怖を闘争本能で誤魔化すかのように叫びながら戦う。

3体目の訓練用アクセサリの脇に銃を突っ込んで、こちらに振り向けないようにする。

そして3体目を盾にしながら2体目に射撃。撃破!

振りほどこうと藻掻く3体目の背中を蹴飛ばし転倒させて射撃。撃破!

出口の扉の左側に茨を撃ち込み、張り付くような姿勢で銃を構えながら待機する。

 

死ぬかと思った。死んだと思った。

心音がうるさい。“声”絶対に許さない。

 

「敵勢力排除を確認。扉を解除しました。」

 

 

部屋G

扉が開くと真っ正面に4体目の訓練用アクセサリがいた。

壁を盾にしながら構えていた銃で撃つ。撃破!

 

「『問題はここからです。部屋に入ると右の高所で射線を確保した訓練兄貴⑤、左奥のフィールド資源を守る訓練兄貴⑥、左の左右を壁で守られた鉄壁の布陣の訓練兄貴⑦、合計3体に包囲される事態になります。3人に勝てるわけ無いだろ!』」

「『しかも全員がバリケードで自分を守っている万全の迎撃態勢なので射撃もあまり通りません。』」

 

この先はキルゾーンらしい。これホントに訓練か?

そして“声”がこの手の説明をするときは碌なことにならない。

 

「『やはりヤバい(再確認)ならば突撃あるのみ。着剣せよ!!(大日ぺ帝国)』」

 

“声”に再び身体を操作される。

頼むから完全に操ってくれ。なんで途中で解除されるんだ。

 

武器を近接武器に変更し、茨を解除して4体目がいた場所に射出して移動。

 

「フロア内の敵を一掃してください。」

 

到達と同時に壁面を蹴ってバックドロップで空中回転。

身体をねじり右側の5体目に直接茨を撃ち込み、ククリナイフを突き刺しながら突撃する。

 

「こいつまだ斃せてない!」

 

バリケードの裏側に隠れながら5体目に乗っかりもう一度突き刺す。

撃破。これで5体目!

 

“声”指示通り部屋の右奥にあるもう一つの資源を回収しつつ、バリケードで身を護る6体目に横から接近する。

武器を銃に切り替えて攻撃する。6体目を撃破!

6体目を撃破したら近くのフィールド資源を回収。

 

「『訓練兄貴⑦にはフラグGを上から投げ入れて終わり!』」

 

手榴弾を一つ取り出してぶん投げる。7体目撃破!

 

「『はい、工事完了です。タイムは1分32秒!ではアクセサリ姉貴が訓練終了を宣言する前にフラグGとアドレナリンを回収します。』」

 

“声”の助言通りに手榴弾とアドレナリンを回収する。

貰えるなら貰っておく根性で行こう。

 

「お疲れ様でした。再教育ボランティアを終了します。」

 

1分32秒がとても長く感じた。こんな密度じゃ気と身体が持たない。

 

「『ミッションリザルトの時間だオラァ!!』」

「『[アドレナリン]は希少度2の戦闘補助アイテムなので持ち帰る事は出来ませんが、[フラグG]や[ファーストエイド]等の希少度1の戦闘補助アイテムの倍の恩赦ポイントが貰えます。

あまり配給されない[AMMOパック]2個を残して戦闘補助アイテムは全て納品しましょう。』」

「『だいたいこれで120年分は追加で減刑されます。作戦行動中に受領した戦闘補助アイテムは貰って良い制度太っ腹過ぎひん?』」

 

こいつまた勝手に……。

ん?アクセサリが近付いてくる。

 

「おめでとうございます。」

「安全保障局ボランティア管理部、貢献活動審査会より通達です。積極的にフィールド資源を回収する行動が評価され。[特別成果報酬]が交付されました。交付品は[大剣:TB-32/H]です。」

 

訓練だったとはいえ、戦闘中も監視されていた事に気付く。

そうだよな、あんな狭い独房にも監視カメラが4台もあるし見てないわけない。

 

「『やったぜ!所要時間2分足らずで最低品質の大剣をゲットだァ!(杉田智和)』」

「『このように特別成果報酬が何らかの条件を満たすと受け取れる事があります。』」

 

これは素直に嬉しい。男の子だから武器には心惹かれる。

 

「『大剣系の武器は攻撃範囲と威力に優れています。特にこの[TB-32/H]は搭載された姿勢制御推進システムにより、威力と取り回しのバランスが良い初心者におすすめな大剣です。』」

「『チャージ技でアブダクターの腕ごとぶった斬るのは、ああ~~気持ちがええ^~~(変態糞土方)』」

 

「それでは独房へ戻りましょう。視覚を制限させて頂きます。」

 

「『あっ、おい待てぃ(江戸っ子)まだ肝心なとこ(次の再教育ボランティアⅡ)洗い忘れてるゾ』」

「『独房に戻らなくてもアクセサリに次のボランティアは無いのか?と聞くとフラグが立ちます。さっそく問い正しますよ。』」

「次のボランティアは無いのか?」

 

こいつまた勝手に……。

 

「……。再教育プログラムの進行に伴い。新たな権利とボランティアが開放されました。」

「このまま次の再教育ボランティアに向かいますか?」

 

頼むからやめてくれ、肩とか背中とか痛いんだ。

せめてそのファーストエイドとかいう医療アイテムを使わせてくれ!

 

「『もちろんさ(教祖様)』」

「あぁ、案内してくれ。」

「[セ1-2号:再教育ボランティアⅡ]が申請されました。」

「ここから次の訓練場到着までの間、視界を制限させて頂きます。」

「『移動時間なんてロスそのものだから短縮していきます。ではイクゾー!(デッデッデデデデ)』」

 

俺はもう駄目かもしれない。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「『はい、[セ1-2号:再教育ボランティアⅡ]の会場にトウチャコしました。セルガーデンでA〜Eの5部屋を真っ直ぐ走り抜け、道中の訓練用アクセサリ6人とアブダクター2機を相手して市民奪還するだけ!これもベイビーサブミッションだぜ!』」

 

部屋A

部屋Aはただの通路だった。この移動方法にも慣れた。

 

「再教育ボランティアでは音声であなたをサポートします。そのまま進んで下さい。」

「『このときに遠距離武器に切り替えておきましょう。』」

 

武器を近接武器のムラサメから遠距離武器のカッツェに持ち替える。

 

「『装弾数は80発!このマガジン一本分で訓練兄貴を6体撃破します。今回もリロードはしません。扉には滑り込まず完全に開くのを待ちます。』」

 

部屋B

この部屋には5体の訓練用アクセサリと2個のフィールド資源があるらしい。

そこまで行くには扉の前の10mの壁を越えていく必要がある。

 

扉の外からギリギリの場所に茨を射出して8mほど移動する。

更に追加で茨を射出、目標地点は登りきった先の天井。

 

「フロア内の敵を一掃してください。」

 

天井に張り付いたら眼下の訓練用アクセサリ1体目に射撃、撃破。残弾70発。

 

「『左を向けば訓練兄貴②の足が見えるのでそこにも射撃しましょう。』」

 

左を向けば2体目の訓練用アクセサリの足が見えた。

ほんとに片足しか見えないのだが?

かなりの弾数を指切り射撃で発射、撃破。残弾45発。

 

「『足だけに撃つので25発も使いましたが、余裕の弾数だぁ。』」

 

部屋の左側手前に茨で移動し、フィールド資源を回収。

そこから180度方向転換して歩く。

 

「『そのまま歩けば訓練兄貴③の頭だけが見えるのでヘットショットを狙います。』」

撃破、狙いやすかった気がする。残弾47発。

 

「『訓練兄貴③を撃破したら下に降りると2個目のフィールド資源があるので回収。回収しつつ壁沿いに2歩歩いたらローリング。』」

 

茨を使いながら下に降りて安全に着地。

足元にあるフィールド資源を回収して2歩歩いて前転。

 

「『1…2…ローリング、ここだ!はい、扉を守る訓練兄貴④⑤を地形に守られながら一方的に射撃で殲滅します。』」

 

おぉ、壁に守られながら一方的に撃てた。残弾17発。

 

「敵勢力排除を確認、扉を解除しました。」

 

部屋C

「『入射角&反射角移動!半開きの扉にローリング入室!』」

「先に進んで下さい」

「『遅い遅い、そんなナビじゃ遅すぎだよアクセサリ姉貴。残り弾数は17発、十分だな!』」

 

レーダーを見ると次の部屋には大きな反応がひとつあった。

大型アブダクターだ。

 

部屋D

「フロア内の敵を一掃して下さい。」

 

「『この部屋にいるのは、汎用ニ脚甲型1機と訓練用アクセサリ1体です。一掃して下さいじゃなくて、どこをどう攻撃するかをナビしてくれよな〜頼むよ〜アクセサリ姉貴〜』」

 

部屋に入るとこちらを感知した最後の訓練用アクセサリがムラサメ片手に突撃してきた。

 

「『そんな(単純な突撃)んじゃ咎人も殺せねぇぞお前!』」

 

全弾残さず撃ち尽くす。撃破確認、残弾は0。

 

「『リロードはせず近接武器に持ち替えてアブダクターに挑みます。白兵戦準備、行くぞ!(ア・オバア・クー防衛兵)』」

 

マガジンが空になったカッツェをしまい近接武器のムラサメに持ち替える。

 

「『茨で高所に移動して強攻撃チャージ技の2段階目を発動。

連続縦回転斬り!これで首を落としたら大ダウン中のアブダクターにもう一度地上で発動して終わりです。』」

 

茨で高台に登り、ムラサメの柄のスイッチを親指で押しながら構えをとる。

スイッチの信号により開放されたwill'o電磁弁に通った液化will'o推進剤に、左側の給気口から吸い込まれた大量の空気が峰の推進装置の中で混じり合う。

推進装置に火が灯る。まだだ、もう1段階溜める。

推進装置に蒼い火が灯る。今だ!

 

柄のスイッチを離すと推進装置から一気に蒼炎が吹き出し、予め設定されていた“溜め攻撃2段階目”を発動させる。

will'o色の炎が推進力となり空中へ跳躍。

ジャイロセンサーが推進装置の向きを調整し反転。急降下。

重力を味方につけた縦回転の高速連続斬り。

それの直撃を受けた汎用ニ脚甲型は、頭を首の装甲をごと吹き飛ばされ、胴体の鳥籠も真っ二つに引き裂かれて崩折れた。

 

着地の衝撃をアブダクターに攻撃することで弱めた俺は、“溜め攻撃1段階目”を地上で発動する。

今度は青くない赤い炎が吹き上がり2・3回程度の縦回転斬りで、汎用ニ脚甲型の左肩を削りとった。

今度こそ、この大型アブダクターは沈黙した。

 

「…………なんか異常に弱くない?」

思わず口に出してしまった。

 

「『強攻撃2回で沈むとか、ウッソだろおまえwwwと思いの視聴者兄貴姉貴が多いことでしょう。このアブダクターがこれほどまでに弱いのは廃棄寸前までしゃぶり尽くされた中古品だからです。』」

「『その証拠に破壊したパーツに触れても資源名が表示されません。既に資源価値が無いレベルだから簡単に破壊できるんですね。』」

 

なるほど、それなら納得だ。

なんで親兵の教育にこの世界の戦車ポジションの兵器である大型アブダクターを1機も投入してるのかわからなかった。

これは体のいい廃棄処分なのね。

 

「『では扉のロックが解除されるまでに[フラグG]と[アドレナリン]とフィールド資源を回収します。』」

 

アブダクターを囲むように立っている柱4本からアイテムを回収

する。

あと高台の資源も忘れない。

 

「敵勢力排除を確認、扉を解除しました。」

 

部屋E

「『(次の部屋に)お邪魔するわよー。この部屋では鳥籠に市民を捕獲したアブダクターが出てきます。市民の奪還と搬送を学ぶ部屋ですね。』」

 

「敵の胸部にある鳥籠(ケージ)に、溶断攻撃を行って下さい。」

 

次の大型アブダクターの鳥籠には小さな人が入っていた。

背丈は平均的な背丈の2/3程度だろうか。

あれが頭脳労働者の“市民”って奴か。

基礎訓練場の市民模型のサイズ感は間違ってなかったらしい。

 

「『市民を鳥籠に捕獲したアブダクターが相手ですが、倒す必要はありません。市民を回収すればクリアです。』」

「『なので鳥籠に茨で張り付き溶断攻撃を行います。小剣はこういうときに便利便利。』」

 

鳥籠に向かって茨を射出し、茨で鳥籠にはりつく。

今度は右手のムラサメの柄にある別のスイッチを握る。

刃がオレンジ色に鈍く輝き熱を帯び始めた。

小剣にのみ搭載された特殊攻撃機能“溶断”だ。

鳥籠に刃を突き立て、強固な琥珀状のwill'o結晶体を融かし断つ。

中の市民に当たらないように鳥籠を引き裂いて、救助出来るだけの隙間をあけたら、中の市民の手を掴んで引っ張り上げる。

奪還成功!後はお姫様抱っこで護送機まで搬送するだけだ。

 

「やるわね新人君!さあもうひと頑張り!」

「???」

訓練ではここで『早く助けに来い咎人』とか『触るな汚らわしい』とか言われるって習ったのに違うぞ?

この活発そうな銀髪の女性は本当に市民か?

 

「『この銀髪赤眼太眉の兎みたいな市民は訓練場市民姉貴です。咎人を見下す市民が多い中、新人咎人の助けになれたらと再教育ボランティアに救助者役として参加しているんだとか。』」

「『聖人かな?職場は[生産管理局民生院]ですねクォレワ……。』」

 

はー聖人。とりあえず「ありがとうございます!頑張ります!」と伝えておいた。

 

「市民を護送機まで運んで下さい。」

 

「『訓練場市民姉貴は特別な訓練を受けているので咎人に運ばれ慣れています。お姫様抱っこだろうがお米様抱っこだろうが抱かれ慣れているので動じません。どんなやつにも抱かれやがってこの尻軽女が!』」

 

“声”が凄まじく失礼なことを言い始めた。

お前こんないい人に何てことを……。

 

「『今地面から迫り上がって来たポットの様な物が[護送機]と呼ばれる転送装置です。市民を後方に飛ばすときに使われます。1人転送するのに咎人派遣護送車で往復100回分のエネルギーを使うらしいっすよ?』」

 

護送ポットに到着して仮称「訓練場市民姉貴」を降ろした。

 

「見所あるわね!もし攫われそうになったらよろしくね!」

 

じゃあね!といった具合に退室する訓練場市民姉貴に手を振る。

因みにポットはダミーで中に滑り台みたいなのがあった。

新人教育一回で輸送車両往復100回分は誰だって嫌だろう。

 

「『じゃあの訓練嬢じゃなかった、訓練場市民姉貴。おっぶえ!護送機裏側の資源も忘れず回収だ!』」

 

迫り上がった護送機のダミーの裏にフィールド資源が一つあった。

死角に置くとは性格が悪い。無事回収した。

 

「お疲れ様でした。再教育ボランティアを終了します。」

「『タイムは2分32秒、いいんじゃねえの?(オルガ)』」

 

2分32秒か。かなり濃密だったがそこまで大変ではなかった。

やはり他人との会話があると違うな!

 

「『ミッションリザルトの時間だオラァ!![アドレナリン]と[スティックG]は希少度2の戦闘補助アイテムなので持ち帰る事は出来ません。』」

「『新登場の[スティックG]は粘着手榴弾です。ヘッシュ弾とかそういうのじゃなく文字通り張り付きます。ここは英国だった…?アブダクターのパーツ破壊用ですね、結構ダメージが出ます。』」

「『あまり配給されない[AMMOパック]2個を残して戦闘補助アイテムは全て納品しましょう。これでちょうど100年分追加で減刑されます。』」

 

「おめでとうございます。」

「安全保障局ボランティア管理部、貢献活動審査会より通達です。積極的にフィールド資源を回収する行動が評価され。[特別成果報酬]が交付されました。交付品は[槍:L-6E1]です。」

 

今度は槍か。長物の武器は男の子だから好きだ。後で確認しよう。

 

「『槍ですねぇ!(食い気味)やりますやります。まあ対咎人ボランティアなんて当分無いけどな!ガハハハ』」

「それでは独房へ戻りまs「そこの咎人ちょっと待った!」

「『ん?あ(察し)』」

 

後ろからの声に振り向くと、そこには赤い服を着た顔に傷のある男がいた。

なんかこう歴戦の強者感がある強面の漢って感じだ。

色は違うけど監視アクセサリと同じ服だ。もしかして監督官とかいう偉い人か?

 

「さっきの訓練、見事だった。とても記憶喪失中の咎人とは思えん!」

「はぁ、それはどうも。」

「『あぁああ嗚呼ああああ!』」

 

なんか滅茶苦茶笑顔で褒めてくれる。

あと“声”が過剰に反応している。うるさい。

 

「計算され尽くした移動!徹底した弾数管理!アイテムの効果的な運用!そして近接攻撃の思い切りの良さ!その全てが素晴らしい。」

「いや、そんなことないですよ。」

「『(ヘイノネン)おじさんやめちくり〜』」

 

“声”に操られている時もあるので手放しに喜べない。

ん?この人も腰にwill'oドライバを付けている?

 

「話には聞いていたが……それ以上に優秀じゃねえか!」

「『やだ!やだ!ねぇ小生やだ!』」

 

眼の前の男はニヤリと笑うと、will'oドライバから槍を出現させその切先を向けてきた。

 

「さぁ……俺と楽しく遊ぼうぜ?」

「『ああ(大幅なロスから)逃れられない。ああああああああもうやだああああああ!』」

 

 

やはり、俺はもう駄目かもしれない。




走者は主人公を操作していますが、完璧に操っているわけではありません。
あと主人公君には走者の(ちくわ大明神)の中の言葉は聞こえません。
RTA動画の音声だけを聞いている感じなので、語録だとわかってもなんの語録かわからない感じです。

誰だ今の

原作補完の為の架空PT追加について

  • 原作に忠実であれ、PT追加は認められない
  • 生産系PTなら捏造してもいい
  • 追加の同盟PTは捏造してもいい
  • それっぽくなるなら捏造も一向に構わん!
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