生身の方が強いボーダー隊員   作:myo-n

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お久しぶりです。
亀投稿ですみませぬ……
頑張りますので応援お願いしますぞ……


第7話

 

「……」

 

セ、セーフ……

とりあえずはバレてなさそうだ。

 

「貴殿が傭兵として現れた時間の入国記録を遡ってみたが、データは無かった。そして我々が滅ぼした奴隷国家スレイブルクは貴殿が現れる数日前だ」

 

「何が言いたい」

 

「なに……ただの好奇心だ。貴殿が何者なのかの、な」

 

うーん……正直に答えてもいいけどガッツリ不法入国してるんだよね。

流石にそれだけで罰とかはないだろうけど変に怪しまれるのも困る。

 

……仕方ない、ここは正直に話すか。

 

「かつて私はあの腐敗していた国の奴隷だった。まさか今更不法入国で捕らえるとでも言うのか?」

 

「ふっ……経緯はどうあれアフトクラトルに貢献した貴殿を捕らえる事はない」

 

「そうか」

 

何か腑に落ちたのか、少しだけハイレインの口角が上がっている。

うーん……不気味だ。

 

「……それにしても、一体どの様な方法で奴隷から抜け出したんだ?確かスレイブルクは奴隷に専用の装置を埋め込むらしいが」

 

あの装置を思い出して、胸を撫でる。

思い返せば、自分の胸に手を突っ込んで取り外すなんてだいぶ狂気染みていたと思う。

よく死ななかったよな。

 

「あぁ……あれの事か。覚悟さえあれば取り外せる」

 

胸の傷を少しだけ見せる。

ハイレインは少し驚いた様子でこちらを見てくる。

 

「ほう……大分狂気染みてるな。正気じゃない」

 

「それはお互い様だろう?」

 

そもそも侵略戦争したり人殺したりしてる時点でそいつは正気じゃない。

ただ、頭のネジが外れている方が戦いだと大きなアドバンテージになるんだよなぁ。

 

……ジャンプの世界らしいのに何でこんなにエゲツないんだろう。

友情努力勝利はどこへやら。

 

「それもそうだな」

 

ハイレインがクスクス笑ったので俺も合わせて笑う。

胃が痛い、そろそろ帰りたい。

やっぱりこいつと話していると神経を使うな……

 

「話は終わりか?」

 

「いや……まだ一つ気がかりな事があってな」

 

沈黙が生まれる。

ハイレインはこちらをじっと見つめている。

 

妙に間を開けてくるな……早くしろよ。

 

「無闇矢鱈と人を探るのはどうかと思うが」

 

「あぁ、私も気が進まない。だが立場上探らねばいけなくてな」

 

これは……人を信じていない目だ。

こういう奴は裏切られる前提に物事を考えているから対処しづらい。

 

「……大変だな」

 

「理解できているようで助かる」

 

恐らく向こうが今の所分かっているのは俺が元奴隷だった事と異常なスピードどコネで遠征メンバーに入り込んだ事だ。

 

当主《アイツ》との戦い以降、生身では戦わない様にしていたからそれは知られていないはずだが…-それでも怪しいと思われて当然か。

 

何とか地球出身だというのは伏せないと……

 

「今回の遠征ではヒュースを置いていくつもりだが、貴殿はどう思う?彼の下で動いている仲間なのだろう?」

 

なるほど、俺がヒュースにバラすかもしれないと思っているのか。

確かに一緒に働く事もあるから仲間と言えば仲間なのだが……。

 

「……興味ない、私は忠誠心なんて物はなくてな。奴とは雇用主と傭兵……ただそれだけだ」

 

それはお前にも言えるがな。

ただ、仕事は仕事できっちりやる。

今回も前半までは侵攻側で動くつもりだし、エネドラも片付けるつもりだ。

 

その考えで動かないと裏切りがバレる可能性がある。

特にハイレインなんかそういうのを見抜くのに長けてるから本気で誤魔化さないといけない。

 

俺は侵攻側、おーけー?

 

「そうか……その答えを聞けて良かったよ。万が一ヒュースに情報が漏れたら厄介なのでね」

 

「誰であろうと雇用主の情報を漏らすことは無い」

 

「そうだろうな」

 

「心配なら私に付けてるトリオン兵でも確認すればいいさ」

 

「ほう、気づいていたのか」

 

傭兵として活動を始めた頃から、誰かがネズミサイズのトリオン兵を付けていたのは知っている。

最初は当主の差金かと思って放置しておいたのが、ここで役に立つとは……

 

「無論だ。その上で放置している事の意味を考えろ」

 

「……貴殿を疑いすぎていた様だな。尋問はこれで終わりだ。ミラにゲートを手配させよう」

 

今尋問って言いやがったよこいつ。

おっそろしいな。

 

数分後、俺の後ろにミラが作ったゲートが現れる。

 

「彼の屋敷に繋げてある。貴殿がここにくる前の任務については既に後処理しているからゆっくり休むと良い」

 

「感謝する」

 

無駄な航行時間を使わなくてラッキー!

いやぁ、ゲート様々だな。

泥の王よりゲート生やすトリガーの方が欲しい。

 

そうしてゲートに足をかけたその時、ハイレインが自然に滑らかに聞いてきた。

 

「貴殿と共に"地球"への遠征を楽しみにしてるぞ」

 

 

 

 

 

「……地球…………あぁ、玄界の事か。妙な名前で呼ぶんじゃない」

 

「貴殿は知らなかったのか?すまないな、とにかく来る日に向けて備えておいてくれ」

 

「了解」

 

そうしてゲートに踏み込んだ俺は当主の屋敷へと戻った。

 

「………………」

 

あっっっっっっぶな!!!

最後にカマかけてきやがったあいつ。

一瞬反応が遅れたけど多分大丈夫だよね!?

うん、そうだと信じよう。

 

本当、マジ、油断も何もできないわ……

 

取り敢えずもう寝よう……

 




セリフとかおかしい所あったら言ってくだされ……
設定とかは温かい目でみてくだされ……

いつも読んでくださり感謝いたす
また次回で会おうぞ……

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