デート・ア・ライブ 魔法と鋼を使いし者   作:猫舌

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とある刹那の日常

〜朝、食卓にて〜


「セシア、アレ頂戴」

「はい。お醤油ですね」

「うん。ありがとう」

「・・・・・・」


〜その後フラクシナスにて〜


「・・・セン、アレを貰っても良いかな?」

「はい、ラムネ菓子はカバンの中です」

「・・・ん、すまないね」

「・・・・・・」


〜その後五河家にて〜


「せ、刹那。アレいいかしら?」

「?琴里、アレってちゃんと言ってくれないと分からないよ?」

「なんでよっ!?」

「?」


では、本編どうぞ!


第11話 《誕生!刹那サーヴァント!》

刹那サイド

 

 

十香が編入して一週間が経った頃のとある休日、僕の端末に一通のメールが届いた。それは昔知り合った友達からの物であった。それを僕は読み、溜息を付く。するとエネが心配して話し掛けて来た。

 

 

『どうしたんですかご主人。元気がありませんよ?』

 

「・・・このメールの内容だよ・・・」

 

『どれどれ・・・げっ、またあの人からですか?いい加減にして欲しいですよね』

 

「うん・・・でも今回はどうしても僕に来て欲しいみたいなんだよね・・・」

 

『まあ丁度休日ですしセシアさんにも声掛けて行くしかないですね』

 

「そうだね。じゃあちょっと呼んでくるよ」

 

 

そう言って僕はセシアを呼びに行き、話をして未だに端末で夢の世界にいるロックも連れて転移魔法を使ってその場所へと転移した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜少年とパートナー達移動中〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

転移を終えて僕達が着いたのは明らかに地球とは思えない森の中だった。周りに生えている植物や、飛んでいる鳥等はどれも僕達の世界には存在しない。何故なら此処は《冥界》と呼ばれる世界の森だからだ。冥界と言うだけあってかなり危険なのでセシアをセットアップした状態で森を進む。今や《ウインドモード》を基本として使ってるな僕・・・。暫く進んでいると、友達との待ち合わせ場所に着く。其処で少し待っていると草むらがガサガサと揺れ、

 

 

「ゲットだぜぃ!」

 

 

と言って某有名なモンスターゲームの主人公を丸パクリした様な男性が現れる。そしてその男性は僕を見つけると走り寄ってきた。

 

 

「よう刹那!久しぶりだな!」

 

「うん。君も相変わらずだね《ザトゥージ》」

 

 

彼はこの森、通称《使い魔の森》で日々使い魔マスターを目指している《悪魔》だ。僕等が挨拶をしていると早速エネが毒を吐く。

 

 

『うっげー、相変わらずのテンションの高さですねー。周りの生命力でも吸い取ってるんですか?』

 

「エネ、やめなさい。ザトゥージが此れまでにないくらい落ち込んでるから」

 

「と、兎に角だな・・・今日来てもらったのはコイツをお前に見せたかったんだ」

 

 

そう言ってザトゥージは背中のリュックからある物を取り出す。それは、一つの卵だった。でもデカイ。子供一人分位はある。と言うか良くリュックに入ったよね・・・。

 

 

「・・・卵?」

 

『ほえー、綺麗ですねー』

 

『まるで星空みたいですね』

 

『zZZ・・・』

 

「ロック、いい加減起きて」

 

 

ロックを起こしつつ僕はもう一度ザトゥージの持っている卵を見る。その卵は全体的は白色で、所々が星の様にキラキラと輝いていた。ザトゥージは卵を大事そうに抱えて説明を始める。

 

 

「実は此処最近にこの使い魔の森にある一匹のドラゴンが来たんだ」

 

「ドラゴン?でもこの森って・・・」

 

「ああ、この森には龍王の一角の《天魔の業龍(カオス・カルマ・ドラゴン・ティアマット)》がいるからな。余所者でしかもドラゴンだからな。当然目を付けられたんだ。そんでそのドラゴンがティアマットと戦闘をして和解したんだが・・・」

 

「・・・体が限界だった」

 

「そうだ。元々そいつは決まった生息場所を持たないらしいんだ。それで最後にこの卵を産んで息絶えたんだよ」

 

「で、何で君が其れを持ってるのさ」

 

「だってこのままじゃコイツは他のモンスターに喰われるぞ。其れにそのドラゴンを調べていて凄い事が分かったんだ」

 

「凄い事?」

 

 

僕が首を傾げるとザトゥージはニヤリと笑いながら言った。

 

 

「この卵の親はかつて冥界で伝説と言われていた龍の子孫だったんだ」

 

「伝説?どんな伝説なの?」

 

「ああ、そいつは《星屑の龍(スターダスト・ドラゴン)》って言ってな、かの有名な《赤龍帝》や《白龍皇》でも敵わなかったらしい」

 

「確かに凄いね・・・」

 

「ああ、しかもそれだけじゃ無い。星屑の龍はな、その身体を進化させるんだ」

 

「進化?」

 

「まあ、進化と言うより覚醒だな。一定まで育つとその姿を第二形態へと変える事が出来るらしいが・・・正体は良く分からなかった」

 

 

そう言ってザトゥージは肩を落とす。それでも凄いな・・・伝説かぁ・・・。そう思っているとザトゥージは咳払いをして再び話し始めた。

 

 

「それでなんだが・・・刹那、この卵から生まれたドラゴンをお前の《使い魔》にしてみないか?」

 

「え、僕!?」

 

「ああ、このドラゴンが孵化するには条件があって伝説には《星屑の龍目覚める時、母の腕、認められし者の腕の中と書かれているんだ」

 

「その卵の生みの親はもう・・・だから認められし者って事か・・・でも何で僕?」

 

 

僕は疑問に思うとザトゥージが笑顔で言った。

 

 

「お前はこの森で死に掛けていた俺を助けてくれた奴だ。しかも悪魔と分かってこんなにも仲良くしてくれてるんだぜ。認められし者はそんな優しさを持ったお前しかいねえ!」

 

 

そう言ってザトゥージは指をビシッと此方に向ける。ザトゥージと出会ったのは数年前、僕が中学生の頃だった。転移魔法の座標をミスして間違って冥界のこの森に来てしまった。そして森で最初に見たのは崖から落ちたらしく死に掛けていたザトゥージだった。僕は直ぐに回復魔法を掛けてザトゥージを治療した。それ以来彼とはよく会うようになったのだが・・・毎回毎回使い魔を見つけろと言ってくる。どうしても僕に良い使い魔を手に入れて欲しいらしい。でも僕もう凄い強い使い魔ポジションを陣取ってる人がポーチの中に眠ってるんですけど。

 

 

『呼んだか刹那』

 

『うわっ、ビックリした。心を読まないでよ《レティ》』

 

 

突然の念話に僕は驚いた。今の念話の相手がゲイムギョウ界からの付き合いである《轟天》と呼ばれる特別な馬のモンスターで僕は《レティ》と言う愛称で呼んでいる。性別は女性で前世では吸血鬼だったらしい。レティはその時の名前から取っている。

 

 

『まあ、私はまだ出る時では無い様だからもう少し寝るぞ。夜になったら出てくる』

 

『了解、おやすみ』

 

『ああ、おやすみ』

 

 

レティとの念話が切れた。彼女は寝たのだろう。そして僕は再びザトゥージとの会話に戻る。

 

 

「いや・・・僕以外にも優しい人は居ると思うよ。だって・・・僕は復讐したい相手が居るから」

 

「ああ、知ってるさ。でもお前は其れを躊躇っているだろう?お前が優しい証拠さ。だから・・・」

 

 

そう言ってザトゥージは卵を僕に渡して言った。

 

 

「ソイツのマスターはお前に相応しい」

 

「・・・分かったよ。でも生まれなかったら返すからね」

 

「ああ!じゃあその卵を優しく抱いてくれ」

 

「・・・こう・・・かな?」

 

 

言われた通りに卵を抱きしめる。・・・撫でてみようかな。そう思って卵を撫でていると、その卵が光りだす。あまりの眩しさに思わず目を閉じていると、徐々に腕の中の感触が変わっていくのが分かる。硬い卵からこう・・・柔らかい人間の・・・こう・・・セシアとかをギュってした時の感じの様・・・な・・・?

光が消えた目を開けると、僕の腕の中には十香位の身長の銀髪の女の子が居た。その子が目を開けると僕を見る。その目は綺麗な青だった。碧眼・・・だったっけ?するとその女の子は僕にギュッと抱きついて言った。

 

 

「見つけた・・・私のマスター!」

 

 

どうやら僕の家族が増えた様だ。でもその前にこの子に服を着せないと・・・色々ヤバイ。僕はポーチからコートを取り出してその子に着せて精神が落ち着くのを待った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜数分後〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・で、ザトゥージ。使い魔の契約方法って何?」

 

「ああ、普通は呪文詠唱でいいんだが・・・その星屑の龍との契約した事例が無いから分からないんだ」

 

「そっか・・・どうしよ」

 

「私知ってるよ!」

 

「本当?」

 

「うん!」

 

 

そう言って星屑の龍の子供はえっへんと胸を張る。その子の動きに合わせて美九よりも大きなおもちがたゆんと揺れる。おいこらザトゥージ、鼻の下を伸ばすな。

 

 

「どうして分かるの?」

 

「うん!私の種族はね、御先祖様の知識を受け継ぐの!その中に一回だけ契約した事のある御先祖様が居たから分かるんだ!」

 

「そうなんだ。凄いね」

 

「でしょ!もっと褒めて!」

 

「うん、凄い凄い」

 

「えへへ〜♪」

 

 

僕は女の子の頭を撫でる。その子は嬉しそうにスリスリと子猫の様に寄ってくるのだが・・・。その・・・めっさ当たってるんですよね!そのさ・・・僕だって男の子な訳で・・・前世の記憶もあって現在の年齢も思春期真っ只中な訳ですよ・・・。正直辛いです。兎に角煩悩を消しながら僕は改めて方法を聞いた。

 

 

「それで?どうするの?」

 

「うん、じゃあ手を貸して」

 

 

言われた通りに手を差し出すと女の子は僕の右手の甲にキスをした。するとそのキスの痕に激痛が走る。

 

 

「痛い!?」

 

「我慢して!今私とのパスを繋いでるから!」

 

 

やがて痛みは無くなり、手の甲には龍と星を組み合わせた様な複雑な文様が浮かんでいた。暫くするとその文様は消える。

 

 

「えっと・・・コレで良いのかな?」

 

「うん!これから宜しくねマスター!」

 

「名前で呼んでも良いよ。別に拘らないからさ」

 

「本当!じゃあ刹那!私に名前を付けて!」

 

「分かった。それじゃあ・・・星だから・・・《ステラ》でどう?」

 

「うん!気に入った!これから宜しくね刹那!」

 

「うん、宜しくステラ」

 

 

こうして新たな家族のステラが増え、僕達は楽しく話しながら帰宅した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「と言う訳で新しい家族の《ステラ》です」

 

「ステラだよ、宜しくね!」

 

「何がと言う訳よ!」

 

 

琴里にこの後滅茶苦茶説教された。

 

 

刹那サイド終了

 

 

三人称サイド

 

 

刹那がステラと出会っていた頃、天界で二人の人物が頭を抱えて居た。最高神《ゼウス》とその娘である《アテナ》だった。その原因は二人の目の前にある報告書であった。其処にはこう書かれている。

 

 

報告書

 

本日不手際により二人の転生者が五河刹那の居る世界に転生。

年齢は五河刹那と同年齢で両方女性

プロフィールは後程

 

以上

 

 

「・・・本当に大丈夫なんだろうかこの天界は」

 

「もうダメなんじゃないですかね・・・」

 

「恐らくその二人は刹那君の事を踏み台と勘違いするぞ」

 

「下手すると誤解が解けてフラグが建設される可能性が・・・」

 

「いや、そう言う事では・・・」

 

 

この二人、噛み合ってる様で噛み合っていない。ゼウスの言葉にアテナは涙目で言った。

 

 

「だって考えてみてください!刹那さんは人を惚れさせやすいですけど本人も惚れやすいんですよ!?」

 

「いやまあ・・・彼は人生経験上そうだが・・・」

 

「仮に刹那さんがあの世界と結ばれたらのあさんが刹那さんをniceboutしますよ絶対」

 

「ヤンデレは怖いぞ・・・私の妻も一時期は・・・」

 

「それはお父さんの所為じゃないですか。最高神の癖に堕天使とキャバクラに行くからです!」

 

「・・・面目ない」

 

「取り敢えず刹那さんに連絡を入れましょう」

 

「そうだな・・・」

 

 

こうして親子によるカオストークが終わった。

 

 

三人称サイド終了

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