デート・ア・ライブ 魔法と鋼を使いし者   作:猫舌

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第26話 《刹那復活?昼休みの放送室》

刹那サイド

 

 

理事長の腕の中で眠った僕は昼休み頃に目を覚ました。目を擦りながら見上げると、理事長が僕を見て微笑んでいる。段々目が覚める毎に顔に熱が溜まって行く。僕は先生に大丈夫と言って腕の中から出た。

 

 

「えっと・・・あ、ありがとうございます。おかげで落ち着く事が出来ました」

 

「気にしなくて良いわよ。貴方が無事で良かったわ」

 

 

そして僕達は無言になる。うう・・・どうしよう。そう思っていると、保健室のドアがガラリ!と乱暴に開いた。

 

 

「「刹那!/先輩!」」

 

「ぶ、部長に桜?どうしたの?」

 

「どうしたじゃないわ!貴方倒れたそうじゃない!」

 

「先輩!痛い所はありませんか?誰ですか?誰にやられました!?」

 

「ちょ、ちょっと落ち着いて。別に誰m「金田君が質問したせいよ」理事長!?」

 

 

やめて理事長!そんな事言ったら・・・

 

 

「そうですか・・・殺すわ」

 

「フフフ・・・先輩にそんな事するなんて・・・どうしてくれましょうか」

 

 

ほら見た事か!何か二人から凄いオーラ的なアレが出てるんですけど!?前にも見た事あるけどそれはダメ!マジで人死んじゃうから!

 

 

「いいじゃない。貴方を泣かせた罰よ」

 

「お願いだから地の文を読まないで!」

 

 

必死に止めていると廊下を走る音が幾つかあり、やがて保健室に入って来た。入ってきたりする音は分かるが、僕の寝ているベッドはカーテンがあって部長達の様に声を上げたり、僕の前に来ないと分からない。すると足音は僕の目の前に来た。その正体は木乃子、クール、椎名さん、戸村さん、八束さん、櫻井さんだった。

 

 

「えっと・・・皆さんお揃いで・・・どしたの?」

 

「どうしたじゃない!マジで心配したんだぞ!またあの時みたいに目を覚まさないんじゃないかって・・・」

 

「わわわ・・・ごめんごめん。もう大丈夫だから。ね?」

 

 

泣きじゃくる木乃子の頭を撫でる。そっか・・・あの時の事まだ気にしてたんだ。こんなでも一応神だから死にはしないんだけどね。死ぬかもとは思ったけど・・・。木乃子を撫でていると、櫻井さんが話し掛けて来る。

 

 

「五河君。今日の放送でのゲストは先輩達に出てもらうから君は保健室でゆっくり休んで」

 

「いや、櫻井さんがいいなら何時でも行けるよ?」

 

「えっ!?ダメだよ!五河君さっき倒れたんだよ!?」

 

「大丈夫だって。ほら!っておっとと・・・」

 

「大丈夫ですか五河君?」

 

「ありがとう椎名さん」

 

 

ベッドから立ってよろけた僕を椎名さんが支えてくれた。八束さんと戸村さんも支えに回ってくれる。

 

 

「えっと・・・放送室って何処かな?」

 

「・・・分かったよ。でも気分が悪くなったら直ぐに言ってね?」

 

「うん。えと・・・もう大丈夫だよ。三人ともありがとう」

 

 

僕は再び立ち上がって放送室へ向かう。向かうが・・・。

 

 

「ねえ、櫻井さん。この引っ付いて離れない幼馴染はどうすればいいと思う?」

 

「う〜ん・・・連れて行っちゃえば良いんじゃないかな?」

 

「ですよね〜」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜少年と少女達移動中〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さあ、今日のお昼の放送の時間です!」

 

 

櫻井さんの声に放送が始まる。席は桜井さんの真正面に木乃子を横抱きに抱えた僕と、その両隣に部長と桜が座っている。

 

 

「今日はゲストに交換留学生の皆さんが来てくれましたー!それでは早速一年生の間桐さんから自己紹介してもらいましょう!」

 

 

櫻井さんの言葉に桜が自己紹介を始める。

 

 

「一年の《間桐 桜》です。趣味は料理と弓道です。よろしくお願いします」

 

「では続いて二年生の五河君!どうぞ!」

 

「二年の《五河 刹那》です。趣味はサッカーと昼寝です。よろしく」

 

「それじゃあ最後に先輩、お願いします!」

 

「三年の《レイチェル=アルカード》よ。これからよろしくお願いするわ」

 

 

三人全ての自己紹介が終わると櫻井さんは楽しそうに話し掛けて来る。

 

 

「はい、ありがとうございます!早速質問なんですけど・・・ズバリ!今回の交換留学のメンバーってどうやって決まったんですか?」

 

「簡単な事よ。私達三人の成績が学年でトップと言うだけよ。因みに全校にしたら間違いなく刹那が一位よ。彼は大学の問題もできるから」

 

「ほ、本当なの五河君?」

 

「え、ま、まあそうだね。何か高校の教科書って薄いから問題解いてると直ぐに終わっちゃうんだよね・・・」

 

 

突然の振りに少し焦りながら答える。そして首元にスリスリして来る幼馴染が擽ったい!そんな僕を見て櫻井さんがニヤリと笑みを浮かべる。そしてノリノリでとんでもない事を言った。

 

 

「今ですね。私のクラスの木乃子ちゃんが五河君の膝の上で甘えてます!可愛いな〜」

 

 

その瞬間、防音の放送室の筈なのに何処かから「五河アアアアア!」と言う声が聞こえた気がした。幼馴染に視線を向けると今の言葉が耳に入っていないのか更にスリスリの位置を顔に近づけてくる。髪の毛が鼻に当たって呼吸がしにくい。取り敢えずこれ以上被害が増えない為にガッシリと木乃子をホールドして何とか顔の位置を胸辺りまで下げるああ、酸素が美味しい・・・。そう思っていると、僕を見て櫻井さんが顔を赤くしていた。・・・何故?

 

 

「えっと・・・五河君って結構大胆な事するんだね・・・」

 

「大胆?何が?」

 

「この子天然・・・?(今の光景はどう見ても恋人を抱きしめてる様にしか見えないし、木乃子ちゃんのあんな蕩けた表情初めてだよ・・・)」

 

 

天然って何さ天然って・・・。櫻井さんは質問を続ける。

 

 

「それじゃあ次の質問!五河君達って同じ部活って聞いたけどやっぱり其処が皆との出会いなのかな?」

 

「違いますよ。私は小学校の頃から知り合いでしたし、部長は中学時代に知り合いました」

 

「そうだね。部長との初対面は中学の時の休日だったね。あの時の部長は・・・ふふっ」

 

「せ、刹那。あの時の話は止めなさい」

 

「何それ、凄く知りたい!ねえねえ、教えてよ!」

 

「僕は良いけど・・・部長が泣きそうだから止めておくよ」

 

 

そう言って部長を見ると若干涙目になっている。ああ・・・やりすぎた。僕は部長に謝る。

 

 

「えっと・・・すいません。言い過ぎました」

 

「・・・撫でなさい」

 

「分かりました。では失礼・・・」

 

 

僕は空いている手で部長を撫でる。う〜ん・・・やっぱり猫みたいだ。部長は気持ち良さそうに目を細めている。すると反対の腕を引っ張られる感覚があり、桜が頬を膨らましながら僕を見ている。えっと・・・やっぱり?僕はもう片方の手を使い、桜を撫でる。今度は胸元の木乃子からの上目遣い。・・・どうしろと?

 

 

「刹那・・・♡」

 

「先輩・・・♡」

 

「刹那・・・♡」

 

「・・・さあ!放送は終わりです!」

 

「えっ?終わり?」

 

 

突然告げられた終わりに僕は一瞬呆ける。すると櫻井さんはマイクに叫んだ。

 

 

「恐らく今日は学園中のブラックコーヒーが売り切れる事でしょう!私も今から十本程買って来ます!」

 

 

そう言って櫻井さんとその他の放送室に居た生徒達が走って廊下に出て行く。取り残された僕は動くことができぬまま、部長達の相手を続けた・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・この日、学園内のあらゆる所でブラックコーヒーが売り切れたらしい・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

刹那サイド終了

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