デート・ア・ライブ 魔法と鋼を使いし者   作:猫舌

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第3話《目の前でのガチバトル!いや、何でさ!》

刹那サイド

 

 

メールを全て返し、夢の世界へとダイブしてから約三時間後。始業式も終わり、僕は帰り支度を始めていた。この後は琴里とファミレスで昼食になる。午後からは久しぶりに河川敷でサッカーでもやろうかな・・・。

 

 

「五河〜、どうせ暇なんだろ、飯行かね?」

 

「あ、それなら私も一緒が良いっす」

 

 

殿町とモモが既に支度を終えて話し掛けて来る。

 

 

「ごめん、今日は先約が・・・」

 

「なぬ?女か」

 

「まさかせっさん・・・何時の間にか彼女を!?」

 

「違うよ、琴里と待ち合わせなんだ」

 

 

全く・・・ゲイム業界の時だって奇跡だったのに僕なんかに彼女ができるわけ無いじゃないですか〜・・・。いや、それに僕妻居ますし。

 

 

「んだよ、驚かすんじゃねえよ」

 

「それなら安心っす。それじゃ私は先に失礼するっす」

 

「うん、じゃあねモモ」

 

 

そう言ってモモはササッと教室を出て行った。そして殿町は何か考えている目で僕に話し掛ける。

 

 

「なあ、俺もお前に着いて行って良いか?」

 

「別に良いよ?どうしたの急に?」

 

 

僕が聞くと、殿町は目を光らせながら言った。

 

 

「なあなあ、琴里ちゃんって中二だよな。もう彼氏とかいんの?」

 

「あ゛?」

 

「いえ、何でも無いです!サーセンした!」

 

 

僕が人睨みすると殿町は見事なジャンピング土下座を見せた。全く・・・絶対にコイツ琴里にアプローチ掛けようと思ってるでしょ。

 

 

「ハア・・・邪な考えが無いなら着いて来ても良いよ」

 

「おお!お義兄様!」

 

「人の話を聞けこのアワビが!」

 

「ヨゼフッ!?」

 

 

僕は殿町の目に人差し指と中指をドスっと突いた。殿町はその場で転げまわる。ざまあみろ。そう思っていると、

 

 

ウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ------------------------------------

 

 

「・・・・・・ッ!?」

 

「な・・・何だ何だ?」

 

 

殿町と突然のサイレンに驚いていると、機械越しの音声が流れ始めた。

 

 

『-----これは、訓練ではありません-----』

 

 

間違いなく空間震の警報だ。直様教室の皆がシェルターへの避難を始める。流石この地域の住民と言うべきか、全員落ち着いて行動している。僕も殿町と一緒にシェルターへの避難を始める。だが、一人だけ昇降口から外へと出る人影があった。そう、鳶一折紙だ。

 

 

「ちょっ、鳶一さん!そっちにシェルターは無いよ!」

 

「大丈夫」

 

 

そう言って鳶一さんは行ってしまった。何なんだもう・・・と考えているとふとある事に気が付いた。僕は直様端末のアドレス帳から琴里の名前を選び、電話を掛ける・・・・・・・・繋がらない。続いてモモの電話に掛ける・・・・・・・・・・繋がらない。

 

 

「琴里はGPS付きの携帯だから良いとして・・・モモは自力か・・・」

 

 

琴里の携帯は親が安全を考えてGPS付きにしているので、直ぐに場所は分かるがモモは分からない。取り敢えず僕は琴里の現在地を表示する。其処は朝に約束したファミレスの前だったのだ。

 

 

「あのお馬鹿・・・!」

 

 

僕は急いで昇降口へと向かう。殿町が何か言っていたがそんな事を考えている余裕は無い。僕は急いで外へと飛び出す。

 

 

「せっさん!?どうしたっすか!?」

 

 

校門の前まで走るとモモが其処に居た。心の中にある不安が一つ消えた気がした。どうやら学校から余り離れていなかった様だ。

 

 

「モモ、君は先にシェルターに逃げて。僕はちょっと用事を済ませてくるから」

 

「用事って・・・ってせっさん!危ないっすよ!」

 

 

モモの声を無視して僕は走ってファミレスへと向かった。・・・待ってて琴里。絶対に助けるから!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

人影一つ無い街を只々駆け抜ける。

 

 

「・・・・ん?」

 

 

僕は走りながら視界の上に何かを見つけた。三つか四つ位人影の様な物が浮いている。次の瞬間、

 

 

「にゃっ!?」

 

 

突然目の前を眩い光が包み、爆発音と衝撃波が飛んできた。僕は不意打ちで後ろに倒れる。

 

 

「イタタ・・・・・・・え?」

 

 

体を起こしながら目の前を見ると、先程まであった街並みが,無くなっていた,。くり抜かれた様にごっそりと。そしてその中心には金属の塊の様な物が聳えていた。

 

 

「・・・何アレ?」

 

 

見た目はゲームで出てきそうな玉座の形をしている。でも驚くのはそこじゃない。その玉座を足場にして一人の少女が立っていたからだ。その少女は妙なドレスを来ていて、一人立っていたのだ。

 

 

「何であんな所に・・・?」

 

 

長い黒髪とスカートから少女と思われる。すると少女は気怠そうに首を回し、僕に顔を向けた。

 

 

「ん?」

 

 

僕に気付いた・・・のかな?そう思っていると少女は動きを続ける。ゆらりとした動作で玉座の背凭れから柄の様な物を握ると一気に抜いた。その手には巨大な剣が握られていた。幅広の剣で、虹色に輝いた不思議な刃だ。そして其れを・・・・・僕へ向けて横凪にした。

 

 

「にゃっ!?危な!?」

 

 

僕が頭を下げた瞬間、先程まで僕の頭があった場所を刃の軌跡が通りすぎる。後ろを見ると、周りのありとあらゆる物が、豆腐の様に切り裂かれていた。oh・・・。突然の事に頭が追いつかない・・・。すると、

 

 

「お前も・・・か」

 

 

酷く疲れた声が、頭上から響いた。声の方を見ると、先程まで遠くに居た少女が僕の目の前に居た。膝まであろうか黒髪に、愛らしさと凛々しさを兼ね備えた貌。まあ、その・・・・格好とかその手に持ってる大変物騒な金属塊とかアレな部分は多いが、僕は間違いなくこの子に見とれていた。

 

 

「・・・君の・・・名前は・・・?」

 

 

僕は気が付くとそんな事を聞いていた。すると少女は目線を下に下げて答える。

 

 

「・・・・名か。-------そんなものは、ない」

 

 

どこか悲しげに少女は言った。その時、僕と少女の目が初めて交わった。酷く憂鬱そうな-------まるで今にも泣き出しそうな顔をしていた少女は昔の僕と同じ目をしていた。そんな表情の少女はカチャリと音を鳴らしながら剣を握り直す。って!?

 

 

「はい、ストップ。ちょっと待とうか君」

 

「・・・何だ?」

 

 

僕の静止に少女は不思議そうな顔をする。

 

 

「その握り締めた手で何をしようとしてるのかな〜?」

 

「それはもちろん-------早めに殺しておこうと」

 

「なんでやねん!?」

 

 

思わず知り合いの所で教わったツッコミ術が出てしまった。いや、何でさ!?

 

 

「なんでって・・・当然ではないか」

 

 

少女は物憂げな表情をしながら続ける。

 

 

「だってお前も、私を殺しに来たんだろう?」

 

「え?何で?」

 

「何?」

 

 

そう言った僕に少女は困惑した表情を浮かべる。その時だった。

 

 

『刹那!上空からミサイルが接近中です!』

 

 

セシアの声で僕と少女は上に視線を向ける。其処には変な服を来た女性達がMSみたいな装備でミサイルを発射して来たのだから。この距離なら化身で・・・!そう思った瞬間、僕達の上の方でミサイルが突然静止する。

 

 

「・・・・・・こんなものは無駄と、なぜ学習しない」

 

 

そう言って少女は剣を握っていない方の手をミサイルの方へと向けてグッと握った。するとミサイルは握りつぶされた様にへしゃげ、その場で爆発した。上空の女性達は少し驚いた顔をすると、直ぐにミサイル射撃を再開する。

 

 

「-------ふん」

 

 

少女は息を吐くと、また泣き出しそうな顔を作る。そして、

 

 

「・・・・・・消えろ、消えろ。一切、合切・・・・・・消えてしまえ・・・・・・っ!」

 

 

そう言いながら少女の持つ剣が上空へと振られた。再び斬撃が飛び、上空の女性陣は退避して行く。それと同時に、別方向から光線の様な物が少女へと飛んでくるが、これも先程のミサイルと同じ様に弾かれる。そして僕の後方に一つの人影が舞い降りる。其れは、見慣れないボディスーツにスラスター等を装備した鳶一折紙だった。

 

 

「え?・・・鳶一・・・さん?」

 

「五河刹那・・・・・・?」

 

「え?何その格好?」

 

 

僕は聞くが、鳶一さんは直ぐに目線を少女へと移す。そして少女は手元の剣を鳶一さんに向けて振り抜いた。鳶一さんは地面を蹴って何時の間にか手にしていた武器から光の刃を出し、少女と鍔迫り合いを起こす。その衝撃波に飛ばされそうになるが、僕はその場に踏み止まる。少女と鳶一さんは一旦距離を離し、お互いに向かい合う。そして突然僕の端末が鳴り響き、二人は再びぶつかり合った。その際の圧倒的な風圧に僕は飛ばされる。

 

 

「イタタ・・・・・・ってあれ?」

 

 

そして突然僕の体は転移魔法の時と同じ浮遊感に包まれて僕は気を失った。

 

 

刹那サイド終了

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