デート・ア・ライブ 魔法と鋼を使いし者   作:猫舌

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第32話 《いざ霊界へ!刹那VS聖獣!》

刹那サイド

 

 

翌日、僕と部長、桜、精霊ズはアルカード家の庭に集まっていた。僕は集合した全員に言う。

 

 

「昨日も言ったけど、今日は霊界って言う場所でメンバーのヘッドハンティングをしたいと思うんだ」

 

『ねえねえ、霊界って何なの刹那君?』

 

「うん、霊界って言うのは文字通り霊達の住む世界なんだけど中には聖獣と呼ばれる聖獣が居て、今回はその中でもトップクラスの《四聖獣》を仲間にしようと思うんだ」

 

 

僕はよしのんに答える。四聖獣とは、《朱雀》、《青龍》、《玄武》、《白虎》の事で、そのメンバーが居れば確実に勝てるだろう。今回のゲームは勝つだけでなくなるべく相手に此方の情報を渡さない様にすると言うのもある。十香達には当然の如く精霊の力を使わせる訳にも行かなければ、僕はデバイスを使う事が出来ない。幸運な事に十香達には全員魔力の才能があるので、其れをメインに戦ってもらおうと思っている。その為の講師も呼ぶつもりだし、その人には戦車の枠に入ってもらう。連絡済みだし、少し問題もあったがサーゼクスさんに話も通した。僕は全員の準備を確認し、札を取り出す。

 

 

「それじゃあ、行くよ。霊門よ、開け」

 

 

言霊を紡いで札を前に向ける。すると札が光って光のワープホールが出現する。

 

 

「じゃあ皆、僕に続いて」

 

 

僕はそう言って歩き出す。門の先は暫く真っ白な空間が続き、ひたすらに目の前を歩く。やがて真っ白な空間から出ると、其処は楽園だった。辺り一面に花が咲き誇り、空には七色の鳥が飛んでいる。空気も新鮮で、小川から心地よい水の流れが聞こえる。後ろの皆もほう、としている。

 

 

「皆、こっちだよ」

 

 

僕は其処から先に入らない様に迂回して歩く。皆が目の前の景色に夢中になっている様なので、僕は石を拾って花畑に放り投げる。その瞬間、すべての花から牙が飛び出し、石に貪りつく。鉱物特有の砕ける音が聞こえ、どれだけ硬い牙で砕いているのかを物語って居た。

 

 

「一つ言っておくけど此処では僕の言う事に従ってもらうよ。でないと・・・死ぬから」

 

 

僕の言葉に全員が顔を青くして何度も首を縦に振った。さてと、じゃあ行きますか。僕は皆を案内しながら歩いて行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜少年達移動中〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はい、到着だよ」

 

 

歩き始めて着いた場所は霊界の中でも奥地の《霊峰》と呼ばれる場所だ。其処は一つの山で僕達は其処の頂上まで登って来た。そこまでの間、沢山の霊達が来たが、卑弥呼とジャンヌを見せたら全員逃げた。それじゃあ、今の内に皆の師匠を紹介しますかね。僕は一枚の式神召喚用の札を取り出す。

 

 

「それじゃあよろしく、《黒歌》」

 

「はいは〜い。任せにゃさい」

 

 

札から出てきたのは、着崩した着物の猫耳の着いた黒髪の女性だった。彼女は僕の一番最初の式神の猫又の黒歌である。黒歌を見た瞬間、部長が驚いた表情で叫ぶ。

 

 

「刹那!その猫から離れなさい!彼女は主殺しで有名な犯罪者よ!」

 

「・・・あ〜、ごめん黒歌。説明してなかった」

 

「そんな事だろうと思ったにゃ」

 

 

僕は部長に誤解を解く為に説明を始めた。

 

 

「部長、黒歌のその話は知ってます。でもそれは黒歌が悪い訳では無いですよ」

 

 

黒歌の事は今から数年前、僕が小学生の頃に遡る。黒歌は元々、白音と言う妹と二人で冥界に暮らしていた猫又だった。だがある日、とある悪魔のバカ貴族に無理矢理眷属にされたらしい。そして無理矢理戦わせられる事になり、黒歌は妹を守る為に人間界へ逃げて来て、追い詰められていた所を偶々其処に居た心が荒んでいた状態の僕と遭遇。僕を見て殺そうとして来たので卑弥呼でファイヤーして黒歌達を手当しようとした所で変な気配を察知。転移で逃げたが、黒歌が白音のみを残した。理由はあの状況の場合、自分達姉妹が殺したとされ、妹に被害が及ぶ為、自分がその場から姿を消す事で全ての罪が自分に行くからという事で妹思いの自己犠牲を行ったのだ。実際悪魔を殺ったのは自分なので、せめてもと黒歌を少しチートを使って悪魔から転生前に戻し、僕の式神にして隠していたのだが、この姉猫は途轍も無いシスコンで普段は保護されてとある悪魔の眷属になった妹を何時も陰ながら見守っている。その為に何回も隠密用の道具を僕が作っているのだが、罪悪感もあってか反論できないでいる。サーゼクスさんに昨夜事情を全て話し、黒歌の指名手配は無くなった。僕は黒歌に罪を被せてしまったお詫びにサーゼクスさんの頼みを一つ聞く事になったが・・・。僕が説明を終えると、部長は黒歌に謝罪をする。黒歌は軽い感じに許した。改めて僕は話を進める。

 

 

「今回皆は黒歌から魔力の使い方を覚えて貰いたいんだ。精霊の存在を知られる訳にはいかないから相手の土俵で戦う事になるからね」

 

「見た所全員才能があるから育てがいがあるにゃ〜♪」

 

「皆は此処で修行ね。部長、桜は結界を張っておいてもらえますか?」

 

「分かったわ。刹那は?」

 

「僕は目的を果たして来ますよ」

 

 

そう言って僕は飛行魔法を使って空を飛ぶ。向かう所は空の上、雲の上だ。飛んで行きながら卑弥呼を出し、霊装を展開する。これで空中の寒さも気にならない。やがて雲の上へ辿りついたので其処で霊力を多めに解放する。

 

 

「これで暫く待つ、と・・・」

 

『霊力を辿って四聖獣が来ると言うことかの。カブトムシをおびき寄せる餌みたいじゃな』

 

「自由研究に四聖獣の剥製とか?あ、来た来た」

 

 

気配のある方向へ視線を向けると、此方に向かって朱雀、青龍、玄武、白虎が此方に向かって来た。まさかこんなにもあっさり引っかかるとは・・・。やがて四聖獣は僕の目の前で止まり、朱雀が念話で話し掛けて来た。

 

 

『何やら強大な霊力を感じたと思ったら神剣持ちの人間か。目的は何だ』

 

「どうも、僕は如月刹那。君達を式神にしに来たんだ」

 

『何?ハッハッハ!私達を式神に?随分と舐められたものだな』

 

『ねえ、君。私達が誰だか分かってる?」

 

「うん。四聖獣って言う偉そうに君臨(笑)してる鳥とトカゲと亀(蛇付き)と猫でしょ?」

 

 

青龍の質問に答えた瞬間、殺気が飛んで来る。玄武と白虎が怒りを含んだ口調で言った。

 

 

『ちょっと今のは聞き捨てならないかな〜』

 

『・・・調子に乗りすぎ・・・』

 

「図星だからってキレないでよ。面倒くさいな・・・」

 

『小僧!いい加減にしろ!死にたいか!』

 

 

そう言って朱雀が叫び、その周りから炎が吹き上げる。僕は溜息を吐いて殺気と霊力を解放する。これでも殺気と霊力は両方共1%も出していない。僕の殺気は本気を出すと神も殺せるし、霊力は卑弥呼曰く、下手すると天地がひっくり返るレベルだそうで舐めプを強いられている。僕の飛ばした殺気と霊力に四聖獣の動きが完全に止まった。玄武に関しては甲羅に閉じこもってしまっている。

 

 

「ほら、人間一人に怯えてるし・・・僕この剣の力は一切使って無いよ?霊装を展開してるだけだし・・・。」

 

 

呆れていると、空の向こうから気配が一つ此方に近づいて来る。それから発される霊力は四聖獣とは段違いで、僕の殺気と霊力が打ち消された。その気配がやがて僕の前に姿を現すと、頬から冷や汗が流れた。

 

 

「まさか貴方がお出ましとは・・・《麒麟》」

 

『人の子よ・・・此処で何をしていたのですか?』

 

 

僕は麒麟の質問に即座に答える。

 

 

「僕は其処の四聖獣を式神にする為に来た」

 

『此方もはいそうですかと彼女達を任せるわけにも行きません』

 

「・・・彼女達?」

 

『まさか・・・気づかなかったんですか?』

 

「どうでもよかったんで・・・」

 

『四聖獣をどうでもいいって・・・』

 

『家の主がすまぬな麒麟よ。此奴も色々あって焦っていての・・・協力してくれんかの?』

 

 

僕をフォローする形で卑弥呼が麒麟に頼み込む。麒麟は考える様な声を出してやがて思いついた様に言った。

 

 

『では、此処に居る全員と戦って倒した者を式神にすると言うのはどうでしょう?この子達も偉そうにしてるだけなので丁度良い機会です』

 

「・・・やっぱり図星じゃん」

 

 

僕の言葉に四聖獣は全員目を逸した。ダメだコイツ等・・・早く何とかしないと・・・。

 

 

「じゃあ、それで良いよ」

 

『では、最初に誰g「貴方で」・・・私?』

 

「最初に強い奴から倒したいし。それに・・・僕は君が欲しい!」

 

『わ、私が欲しい!?////』

 

「君が居れば百人力だ!寧ろ君だけ居ればいい!」

 

『そ、そんなに私が欲しいのですか・・・?』

 

 

・・・四聖獣(笑)よりも確実に強い麒麟を選ぶ。

 

 

「勿論!だから絶対に勝つ!行くz『参りました・・・』・・・あれ?」

 

 

剣を構えた瞬間、麒麟は降参してきたそして何故かモジモジとしながら念話を続ける。

 

 

『貴方の誠意に負けました・・・貴方の力になりましょう』

 

「ま、まあ手間が省けたから良いけど・・・よろしく麒麟」

 

『私の事はサクヤとお呼びください』

 

「分かった、僕は如月刹那。刹那で良いよ。宜しくサクヤ」

 

『刹那・・・素敵な名前・・・////』

 

 

サクヤは僕の名を呟きながらトリップ状態に入ったので取り敢えず契約して札に収納して懐に仕舞う。そして僕は四聖獣を向いた。四聖獣はビクッとなりながら僕を見る。

 

 

「いやあ、若干消化不良気味だから・・・少しは楽しませてよね!」

 

『『『『いやああああああああああああああああ!?!?!?!?』』』』

 

 

僕の言葉に四聖獣の悲鳴が響いた。さてと・・・ショータイムだ!

 

 

刹那サイド終了

 

 




この話で今年の投稿は終わりです。
皆さん、良いお年を!そして来年も宜しくお願いします!
それでは、

猫舌、刹那「「良いお年を〜♪」」
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