デート・ア・ライブ 魔法と鋼を使いし者   作:猫舌

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第33話 《超次元召喚!再会と轟竜》

刹那サイド

 

 

「そらっ!」

 

『ひいいいいい!?』

 

「よっと!」

 

『ひゃあああああああ!?』

 

「よいしょ!」

 

『わあああああああああ!?』

 

「そいやっ!」

 

『・・・危ない・・・!』

 

 

さっきから四聖獣共がちょこまかと僕の振る卑弥呼と神炎を避ける。流石四聖獣と呼ばれるだけあって中々に良い身体能力だ。

 

 

「これならどうだ!《幻舞[胡蝶]》!」

 

 

卑弥呼を薙ぐと、其処から火の粉を纏った大量の蝶が出現して四聖獣に襲いかかる。四聖獣は其れを喰らって熱いと苦しみ始める。だが、実際はダメージを与えていない。これは神炎で創った幻だ。ダメージは無いが、痛みや感触は感じられると言う結構エグい技だ。幻舞を操って四聖獣を一点に集める。やがて蝶は消え、四聖獣が幻覚と気付いた時、既に僕は真上で卑弥呼を逆手に持って回転しながら斬り付ける。

 

 

「剣よ、仇なす敵を斬り裂け!《神薙[焔]》!」

 

 

確かな手応えを感じながら卑弥呼を僕の中に戻す。

 

 

「・・・その名の通り、この剣は,神を薙ぐ,・・・」

 

 

僕の言葉と四聖獣が地へ落ちるのは同時だった。僕はゆっくりと地上へ降下する。やがて地上へ着くと、地面にめり込んでいる四聖獣とそれを見て驚愕している皆の姿があった。僕は着地して皆に話し掛けた。

 

 

「いや、気にせず修行を続けて」

 

「「「「「「「「「「いや、無理だろ!」」」」」」」」」」

 

「あ〜・・・やっぱり?」

 

 

それじゃあ、説明せねば・・・。と思っていると、森の方からバキバキと木を薙ぎ倒しながら何かが進んでくる。そして森の中から一体の竜が姿を現した。竜と言うよりはトカゲに近い竜で走る事に発達した腕と足で此方へと向かって来る。それを見て僕は冷や汗を流しながら皆に叫んだ。

 

 

「全員今すぐ此処から距離を取って!あれはマズい!」

 

 

全員を下がらせてから僕は卑弥呼を呼び出す。

 

 

『刹那、また来たぞあの駄竜』

 

『刹那様、あの竜はまさか・・・』

 

『一応この辺の主かな・・・?轟竜ティガレックス。一度エンカウントすると厄介な奴でさ。昔此処で修行してた時も襲われた事があるんだけど流石に十香達には荷が重いよ』

 

 

何時の間にかサクヤが復活していた。と言うか見た事無いんかい・・・。そう思っていると、轟竜は腕を地面に叩き付けて岩の塊を飛ばして来た。僕は避けようとしたが、後ろで気絶してる馬鹿共に目が行った。行ってしまった。僕はそのまま剣を構えて岩を防いだ。衝撃が僕を襲う。何とか耐え切った次の瞬間、僕の体は吹き飛ばされていた。

 

 

「カハッ・・・!」

 

『『刹那/刹那様!』』

 

 

凄い痛い。体の彼方此方から悲鳴が上がり、多分内蔵も幾つか潰れてる。左腕が完全に動かない。するとサクヤから声が上がる。

 

 

『刹那様!私を使ってください!』

 

「ダメだ。そんな付け焼刃じゃアイツには勝てない。僕は初めてアイツに会った時、半殺しにされた・・・」

 

『まさか妾の炎が効かぬとは思わなんだ・・・』

 

「アイツは神格持ちだからもっと強い神格を持った何かで行かないと・・・待てよ?神格・・・神・・・女神!そうだ!」

 

 

僕は立ち上がる。その間にも轟竜は此方へと迫って来ている。卑弥呼とサクヤが何かを叫んでいるが、何を言っているか聞き取れない。朦朧とする意識の中、僕は叫ぶ。

 

 

「《超次元召喚》!来い、《ネプテューヌ》!」

 

 

その瞬間、僕の目の前を眩い光が包み込んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

----ちゃ・・・!

 

 

・・・声が聞こえる・・・。

 

 

----せっ・・・ん!

 

 

・・・何だろう・・・暖かい。

 

 

「せっちゃん!」

 

「う・・・ね、ネプテューヌ・・・?」

 

「そうだよ!私だよ!よかった・・・良かったよぉ・・・」

 

 

目を覚ますと僕を紫色の髪の少女が抱えていて、手には空の瓶が握られていた。彼女こそ僕の前世の世界、《ゲイムギョウ界》に存在する四つの大陸の一つ《プラネテューヌ》を収める女神パープルハートの《ネプテューヌ》であり、僕の妻の一人でもある。でも今は女神は他の者が受け継ぎ、ネプテューヌは天界で隠居中だから元と言う方が正しいだろう。彼女の持っていた瓶は回復アイテムのネプビタンだ。全快では無いにしろ、左腕は動く様になり、痛みもかなり楽になった。ネプテューヌに支えられて僕は立ち上がる。轟竜は突然の光にのたうち回っている。

 

 

「ネプテューヌ。久しぶりに力を貸して」

 

「うん!せっちゃんと組むの久しぶりだよね!それじゃあせっちゃんから!」

 

「分かった。《ミキシトランス[ネプテューヌ]!》!」

 

 

僕はネプテューヌの力を使ってミキシトランスを発動する。これで僕はネプテューヌの力をある程度使える。だが、僕一人ではどうにもならないのでネプテューヌにも助力を仰いだ。彼女は元女神と言っても飽く迄もゲイムギョウ界の女神を引退したと言うだけで、天界の方で戦神として頑張っている。

 

 

「それじゃあ、私も!刮目せよ!」

 

 

そう叫んだ瞬間、ネプテューヌは女神形態へと姿を変える。少女の姿から女神専用の装備である《プロセッサユニット》を身に纏った大人の女性へと変貌していた。

 

 

「せっちゃん。まだ隠し球があるのなら此処で使いなさい」

 

「分かってるって。《パープルディスク》セットアップ!」

 

 

そう言って僕はポーチから紫色のディスクを取り出す。そして僕の服装も変わり、紫の服にネプテューヌのプロセッサをモデルにした僕専用の装備が装着され、変身完了となった。

 

 

「うん、異常無し。何時でも行けるよ」

 

「さあ、あの竜に見せてあげましょう。女神と神のコンビネーションを!」

 

 

ネプテューヌの言葉と共に、同じ装備の太刀を構えて轟竜へと飛行した。

 

 

「「《クロスコンビネーション》!」」

 

 

僕とネプテューヌの斬撃に轟竜は苦しみの声を上げ、腕を振り下ろした。それと同時にネプテューヌが後退し、僕が腕を防ぐ。

 

 

「ネプテューヌ、《スイッチ》!」

 

「はああああああああ!《デュアルエッジ》!」

 

 

僕は合図を送って後ろに下がる。その際、バランスを崩して転んだ轟竜にネプテューヌが斬り掛かった。そのままネプテューヌが前線に上がって攻撃を続ける。そして轟竜が懲りずにもう一度腕を振りかざして来たので、ネプテューヌが防ぐ。

 

 

「せっちゃん、《スイッチ》!」

 

「行くぞ!ネプテューヌ直伝!《クリティカルエッジ》!」

 

 

ネプテューヌと入れ替わり、連続切りを決める。そして轟竜は悲鳴を上げて倒れ伏し、やがて光の粒子となって消え去った。この世界の生き物は息絶えると、霊力となってこの世界の自然に吸収され、やがて新たな命となってこの世界のとある場所で誕生する。戦闘が終了し、僕とネプテューヌは変身を解除した。僕も年齢魔法が解除されて小さい体に戻る。マズい・・・消耗が激しくて今にも気絶しそうだ・・・。

 

 

「せっちゃん、大丈夫!?また無理して・・・少しは自分の事も考えてよね?」

 

「ごめんごめん・・・でもちょっと眠いかな・・・」

 

「良いよ。私が膝枕してあげる。ずっと天界から見てたけどせっちゃんはそろそろ休まないとダメだよ」

 

「うん・・・ありが・・・t・・・」

 

 

ネプテューヌの言葉と共に僕は意識を落とした・・・。

 

 

刹那サイド終了

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