刹那サイド
朝食を摂った後、僕達は再びビーチに出ていた。そして今、僕は女神化したネプテューヌと対峙している。
「さあ、久々の勝負と行こうか」
「ええ、久しぶりに楽しめそうね」
そう言いながらネプテューヌは自分の得物を構えながら楽しそうに言った。僕もファイティングポーズを取りながら構える。
「なら僕も新しい力を見せるよ!」
僕は魔力を操作する。そして全身から魔力が吹き出す。様々な色の魔力色が吹き出し、体に纏われていく。魔力の光が消えると、僕は純白のカンフー服に身を包んでいた。これは今自分が使える属性魔法全てを身に纏った《変換武装》の最強形態で、全ての属性攻撃に対応している。防御力はセシアに計算させてみた所、ミサイル弾を喰らっても無傷で済むレベルらしい。僕はライとアルを装備してネプテューヌに笑いかける。ネプテューヌも更に楽しそうな笑顔を浮かべた。そして暫く無音が続き、波と風の音だけがその場を支配する。誰かが足を動かして、砂が擦れる音がした瞬間、右手のライとネプテューヌの太刀がぶつかり合った。
「やっぱり君の剣撃は重いね!」
「貴方こそ動きが前世より鋭くなったわね。やっぱり貴方との戦いは最高ね!」
「同じくだよ!ギアを上げるよ!」
『Boost!』
『Dvide!』
ライとアルのパワーが貯まり、更に風を足に纏わせてネプテューヌの後ろに回り込んで蹴りを放つが剣で受け止められ、後ろにやむ無く距離を取る。
「まさか僕の《神風》を見切るとはね・・・」
「前世で何度も見て来たのよ?それに手を抜いた動きでは私は倒せないわ」
「てっきり天界でサボってばっかりだと思ったけど大丈夫みたいだね」
「当たり前よ。サボる前に皆に怒られるもの」
「怒られる前に仕事しようね・・・」
『Boost!』
『Dvide!』
「じゃあ、次はコレだ!《龍帝刀[紅]》!」
僕の言葉に右手の籠手が紅い刃の刀に変化する。そしてネプテューヌに斬り掛かり、鍔迫り合いになる。両手で剣を握って耐えるネプテューヌを見て僕はニヤリと笑みを浮かべる。
「貰った!《龍皇刀[月光]》!」
今度は左手のアルが籠手から純白の刃の刀に姿を変える。実はこの形態での新しい禁手化があるのだが、少し狡いのでこの戦いでは使わない。アレは寧ろ複数戦闘だったり巨大な相手専用だ。逆刃にしてネプテューヌの脇腹に叩き込む。直撃はしたものの、流石は女神なのかネプテューヌは少し仰け反るだけで、直ぐに距離を取られた。
「まさかその籠手にそんな力があるなんて思わなかったわ・・・」
「本当は一番得意な,アレ,を使いたいけど手加減できる自信ないから・・・」
「まだソレなだけ勝率はあるわね。ハアアアアアアア!」
「負けるか!行くよ、ライ、アル!」
『ああ!決めるぜ相棒!』
『我らの力の本領発揮だな!』
僕とネプテューヌの剣撃がひたすらにぶつかり合う。何度も、何度も、何度も周りから「吹き飛ぶ」とか叫び声が聞こえるが、気にしている余裕は無い。何度ぶつかり合った頃か、僕の剣撃がネプテューヌの剣を弾き飛ばし、首に刀を突き付ける。
「僕の勝ち・・・だね」
「ええ・・・私の負けよ」
こうして僕とネプテューヌの模擬戦は終わりを告げた。きっとコレで皆へのレクリエーションになったはず・・・。そう思いながらネプテューヌと皆の方を見ると、聖獣達以外は全員木にしがみついてヘナヘナになっていた。
「あれ・・・?何でこんな事に・・・《レイラン》、説明求む」
僕はそう言うと、レイランと呼ばれた人間形態の朱雀が答える。
「二人の剣擊による風圧に吹き飛ばされない様に先程までしがみついていたと言う事だ。私達は最近まで此処で危険種の討伐をしていたからこれ位は余裕だ」
「なるほどね。ついつい楽しくて周り見て無かったよ」
「全く・・・困った主だ」
「その主に複数で掛かってボコボコにされたのは何処の誰かな?」
等と話していると、隣のネプテューヌの体が透け始めた。超次元召喚の限界時間が来たのだ。
「ネプテューヌ・・・久しぶりに会えて嬉しかったよ。次会う時は二人でデートしよう?久しぶりに夫婦水入らずでさ」
「私も楽しみにしてるわ。他の皆も呼んであげるのよ?」
「うん。あ、最後に・・・ん」
僕はネプテューヌにキスをする。ネプテューヌは一瞬驚いた表情を浮かべた後、綺麗な笑顔を浮かべて消えていった。・・・よし!これからも頑張ろう!そう思っていた瞬間、海の方からモンスターが現れた。モンスターは二体で、2体とも怪獣レベルの巨体だ。一体は巨大なイカのクラーケン、もう一体はイルカ型のモンスターのドルフィンだった。この二体が現れた瞬間、僕の中で何かが切れた・・・。
「・・・あのさあ・・・」
自分でも震えるのが分かる位に怒る。
「確かに僕は心の中で頑張ろうって思ったよ?でも其処はもう少し余韻に浸ったりさせてくれたって良いじゃないか大体何なのさ何時も何時も何時も間の悪いタイミングで厄介事ばかり舞い込んでさそりゃ僕だって霧島仙境では忌子って呼ばれたりもしてたし、厄介者扱いだったけどさだからってコレは無いでしょああもうキレたコイツ等は徹底的に潰す絶対潰す血祭りだ!」
僕は両手の刀を上へ放り投げる。
「禁手化!《龍解》!」
僕が叫んだ瞬間、刀が光を放ち、姿を変える。光が消えるとモンスター達の前には僕が持っていた刀を持ち、装甲を身に纏った二体の巨大なドラゴンが居た。そしてその二体は名乗りを上げる。
「俺は《赤龍龍解ドライグ》!燃やし尽くすぜ!」
「我は《白龍龍解アルビオン》!我の光で消し飛ばしてくれる!」
そう言って二人の刀がそれぞれ炎と光を纏い、抜き放たれる!
「《赤龍一閃》!」
「《白龍一閃》!」
ライ達の攻撃に二体のモンスターは塵一つ残さず焼かれ、消し飛ばされた。そう、先程言った新しい禁手化とはライ達を強化して元のドラゴンの状態で開放する《龍解》だ。これで巨大モンスターの相手や、複数の敵を一気に薙ぎ払うことが可能である。ライ達の体が光り、僕の中に戻る。
「ありがとう。結構スッキリしたよ」
『こっちも久しぶりに外に出れたからな!スッキリしたぜ!』
『うむ、これで明日から頑張る事が出来る』
「さて、それじゃあ皆の所に戻ろうk・・・」
そう言って皆の方に振り向くと・・・、
「き、気絶してる・・・」
再び聖獣以外が気絶していた。
「流石に龍解は驚かせ過ぎたかな・・・?」
「そうですね。私達で彼女達を運ぶので刹那様は修行を続けてください」
「ん。了解」
「それじゃあ手伝って、ステラ、レイラン、《カリン》、《メイメイ》、《ハク》」
サクヤの言葉に朱雀のレイラン、青龍のカリン、玄武のメイメイ、白虎のハクが返事をして皆を運んでいく。僕は見送った後、森の中へと歩を進めて行った。今回のゲームでは魔力しか使えないからかなり戦い方が限られる。もう少しバリエーションが欲しいな・・・。やっぱり一か八か部長に頼んでみるかな。
----もう一度,あの魔道書,を貸して欲しいって・・・。
刹那サイド終了
〜オマケ《一方デバイス達は・・・》〜
セ「えへへ〜刹那〜激しいですよ〜♡」
エ「ちょっと!何時まで寝てるんですか!激しいのは貴方の頭の中だけにしてください!」
ロ「いやそれよりも外だ!刹那の怒りが激しいどころかヤベーぞ!これキレるどころじゃねーって!」
駄バイス一機を起こしてました・・・。
〜終わり〜
ステラ「アレ?私の出番は!?セリフは!?」
サウザー「滅びるがいいセリフと共に!」
ステラ「いや、オジサン誰!?」