デート・ア・ライブ 魔法と鋼を使いし者   作:猫舌

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とある刹那の日常


〜数年前、刹那小学6年生〜


「それじゃあ出席取るぞー。ん?五河はどうした?」

「先生ー、五河君から手紙預かってまーす」

「ほう?どれ・・・」

『今日からマキブで新機体が解放されるので試乗に行って来ます』

「五河あああああああああああああ!」





〜ゲーセン〜


「中々悪くない機体だね・・・」コノシュンカンヲマッテタンダー!


第36話 《ゲーム開始!眷属達の力!》

刹那サイド

 

 

修行を初めて数週間が過ぎた。僕の創った世界は外の世界と時間の流れが違い、お仕置き部屋での一週間は外での一時間で、お仕置き部屋の中でなら歳を取ることはない。ただし、半年経つと強制的に追い出されて外の世界で一週間は待つ事になるが・・・。そんな世界での修行を終えた十香達は皆、著しい成長を遂げた。面白い収穫もあったしね。元の世界に帰った僕は部長の屋敷にお邪魔させてもらっていた。部長と紅茶を飲んでいると、ヴァルケンハインさんが一冊の本を持って来る。その本は真っ白な表紙に黒い線で魔法陣が描かれていて、一見只の本にしか見えないが、コレは恐らく今回のゲームでの勝利の鍵となる物だ。

 

 

「さ、どうぞ」

 

 

そう言ってヴァルケンハインさんから本を渡された僕は其れを受け取る。すると本は淡い輝きを放ち始め、ページを捲ると何処の国にも属さない謎の文字が示されている。だが僕には何故かそれが読めるのだ。本を見て部長が言う。

 

 

「前にも話したけどその本はお父様が生きていた頃から家にあったのだけど誰が見てもページが真っ白で光もしなかったのよ。でも貴方が触れると謎の文字が記されて尚且つそれを読めるなんて適合者以外に考えられないわ」

 

「適合者って・・・これってもしかして・・・?」

 

「ええ。コレは恐らく持ち主を選んで移動する特殊な神器よ。本には何て書いてあるのかしら」

 

「はい。本には僕が今まで使っていたり見た事のある魔法や武器、見た事もない魔法が記録されています。恐らく今までの適合者の戦闘情報を記録してるんだと思います」

 

「驚いたわ・・・それじゃあそれは他者の魔法も再現可能な訳なのね」

 

「恐らく。試しに撃ってみたいので部長、もう一回僕とあの世界に来てもらえますか?」

 

「分かったわ。直ぐに行きましょう」

 

 

僕は部長を連れてお仕置き部屋へと入って行く。其処で試しのつもりで危険種と戦ったのだが・・・想像以上の力を発揮し、そのコントロールに時間を要してしまった。それを続けたり、美九をお仕置き部屋に叩き込んでスパルタ特訓したりしていよいよゲーム当日となった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜ゲーム当日[アルカード家]〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「では皆さん、準備は宜しいでしょうか?」

 

 

グレイフィアの声に頷き、僕達は転移の準備をする。そんな僕達を心配そうにエネとロックを抱えたセシアが見つめる。

 

 

「大丈夫だよ。絶対勝ってくる」

 

「それに刹那様には私達眷属がいますから」

 

「はい・・・どうか無事で・・・」

 

「では、転移します」

 

 

セシアに手を振って僕達は転移した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・おお、凄いな此処」

 

 

転移が完了し、僕達の目の前に広がっていたのは古代遺跡の広がるフィールドだった。すると目の前に魔法陣が現れレイザー達が現れる。レイザーの周りにはこの前の人達ともう一人しか居なかった。

 

 

「えっと・・・他の眷属は?」

 

「ふ、ふひ!お、お前らなんてコイツ等で十分だ!」

 

「刹那。レイザーはあの性格だから眷属なんて集まらないし無理やり眷属にしようとすれば彼女達が止めるわ」

 

「皆さん・・・苦労してるんですね」

 

「分かってくれるか・・・」

 

 

僕の言葉にピンク髪の女性が涙を流す。するとレイザーが怒鳴り始めた。

 

 

「お、お前・・・俺の《シグナム》を泣かせたな!?ゆ、許さん!」

 

「君そう言うけどこの前の扱い少なくとも今の言葉と正反対だよ?」

 

「う、うるさい!お、俺以外の手で泣かされるのは嫌なんだよ!れ、レイチェル待っててね。も、もうすぐ俺が君と他の子達を・・・フヒヒ」

 

「刹那、絶対に勝ちなさい。私と桜は参加できないけど全力で応援するわ」

 

「分かってますから腕を離してください。右腕が悲鳴を上げてます」

 

 

部長が握り締める僕の腕からギリギリとヤバい音が聞こえて来る。部長は渋々離し、僕も準備をする。左手を突き出すと白い本が出現する。光り始める本を開いて1ページ目の魔法を唱える。

 

 

「《魔導衣展開》・・・」

 

 

唱えると僕の服は、大きめのローブを身に纏っていた。(イメージはファイアーエンブレムのルフレのローブを白にした感じ)

まさか僕の変換武装より上の魔法耐性と物理耐性を持った装備が記録されているとは思ってもいなかった・・・。皆も僕が創った戦闘服と武器と認識阻害の仮面を付けている。これでレイザーは僕の眷属が十香達だと分かっていない筈だ。暫くするとサーゼクスさんとセラフォルーさんが転移して来た。

 

 

「あ、セラフォルーさんお久しぶりです」

 

「うん!久しぶりだね〜!今日は頑張って!」

 

「僕の事は無視なのかな?」

 

「いえいえ。さっきまで電話してたから良いかなって思いまして」

 

「確かにそうだね・・・」

 

 

話が終わるとサーゼクスさんは皆に話し始める。

 

 

「今日のゲームは私とセラフォルー、其方の二人だけがギャラリーだ。他の者達には伝えていない。これは刹那君達への当然の権利だ。ジャッジはグレイフィアが務めるよ」

 

「私の最後の仕事です。一つたりとも反則は認めません」

 

「さ、最後とはどういう事で・・・?」

 

「私はこの仕事を持ってグレモリー家を出て、刹那様の下でメイドをする事になります。以後、サーゼクス様の身の回りは姉の仕事となります」

 

「お、お前はまた・・・殺す!」

 

「ええ・・・理不尽」

 

 

そしてサーゼクスさん達が転移して消え、僕達もそれぞれ再び転移する。今度は遺跡の外に出てレイザー達の魔力を遺跡の中から感じた。僕は改めて作戦の説明をする。

 

 

「それじゃあ再確認だ。眷属の数は全部で6。でも個々のはかなり強い筈だ。特に敵の女王の銀髪の女性だよ。彼女は魔力の桁が違う。七罪は女王を倒すのに全力を尽くして。美九と狂三、メイメイとハクは七罪の援護」

 

 

僕の言葉に四人は頷く。

 

 

「残りのメンバーは金髪の僧侶を最初に倒す事。ステラと十香をメインに皆は援護しつつチャンスがあればバンバン攻撃して。用意されたステージだから周りの被害は考えなくていい。その間に僕が王を潰す!」

 

 

全員が頷き、構える。そして・・・

 

 

『刹那様対レイザー様のゲーム、開始です』

 

 

戦いの火蓋が切って落とされた・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

戦いが始まり僕達は突撃して行く。すると遺跡を進んで中庭の様な場所へ出る。其処には赤い服装にハンマーを持った少女と銀髪の獣人が居た。僧侶と騎士と女王は・・・居た。上手く魔力を隠したつもりだろうけどこっちの全員は既にそれを無効化するレベルの探索能力を身に付けている。

 

 

「来たな。私は戦車の《ヴィータ》だ。お前ら全員ぶっ潰す!」

 

「俺は兵士の《ザフィーラ》だ。此処から先は通さん!」

 

「悪いけど自己紹介は後だ。皆!」

 

 

僕達は加速魔法を使って少女達の間をすり抜けて走る。そこから分散し、僕と七罪達は女王達の所へと向かった。走り続けていると遺跡の建物の内部へと侵入する。進むと大広間へ出る。其処には銀髪の女性が黒い翼を広げながら僕達を上から見下ろしていた。

 

 

「私は女王の《リインフォース》だ。済まないが私達にも譲れないものがある。降伏してくれ」

 

「皆!頼んだ!」

 

 

僕は再び加速魔法を使い、女王の間を通ってレイザーの元へと向かう。後ろからは激しい戦闘音が聞こえる。大丈夫・・・皆強い子だ。僕は僕の仕事に集中する。絶対にレイザーを倒す!決意を胸に更に加速する。少しだけ左手の本の輝きが増した気がした・・・。

 

 

刹那サイド

 

 

三人称サイド

 

 

「チッ!いい加減倒れやがれ!」

 

「断る!ステラ、まだか!?」

 

「待ってよ!この狼強くて・・・さ!」

 

「・・・いい拳だ。だが甘い!」

 

 

十香達は予想以上に苦戦していた。ヴィータと名乗った少女の手にあるハンマーを十香は刹那に創ってもらった剣で防ぐ。ステラもザフィーラと名乗った獣人の拳に防戦一方だった。その他のメンバーは残りの三人を探して先へ進んだ。囮にならなければよかったと後悔し始める十香とステラだが・・・

 

 

「此処で負けたらセツナに申し訳が立たんからな!」

 

「そうだね。負けられないよ!」

 

 

二人の目には勝利の二文字しか写っていない・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「居た!彼処にゃ!」

 

 

黒歌が指を指した方向に僧侶が見えた。その横には初めて見るもう一人の眷属が居る。十香達に任された黒歌達は遂に第一目標を見つけた。すると建物の壁の向こうからピンク髪の女性が剣を持って突撃して来た。

 

 

「名乗らせてもらう。私は騎士の《シグナム》!」

 

「なら私も名乗らせてもらうかにゃ。私は黒歌。元指名手配犯の乙女にゃ」

 

「お前があの・・・面白い。その力、見せてもらおう!」

 

「良いけど・・・他のメンバーはいいのかにゃ?」

 

 

黒歌が視線を横へズラすと既に其処に他のメンバーは居なく、僧侶達と戦闘を始めていた。

 

 

「構わん。私達の僧侶がそう簡単に敗れる訳が無い」

 

「甘く見てると痛い目見るにゃ。こんな風にね!」

 

 

そう言って黒歌はシグナムに拳を叩き込む。かろうじて剣の腹で防いだシグナムは後ろへ仰け反る。その一瞬の隙を逃さず黒歌はもう一発拳を叩き込んだが、その拳はシグナムの剣の鞘に防がれ、シグナムの振り下ろした剣をモロに喰らった。痛みに耐えながら黒歌は拳をもう一発シグナムに叩き込む。拳はシグナムの顎を捉え、シグナムはフラフラと地面に倒れこむ。

 

 

「何故だ・・・私の剣は直撃した筈・・・」

 

「当たり前にゃ。すっごい痛いよ。でも・・・」

 

 

そう言って黒歌は回復魔法で自分の身体を直してシグナムに言った。

 

 

「あの人の隣に立つにはコレ位で倒れる訳には行かないからにゃ♡」

 

「・・・フッ。そうか・・・黒歌よ、お前の主に頼みがある。私達の本当の主を助けてくれ・・・」

 

「・・・にゃ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・《デアボリックエミッション》」

 

「ック!《マ・セシルド》!」

 

 

一方、リインフォースと戦っていた七罪達は絶望的な状況だった。リーンフォースの魔法は殲滅魔法ばかりで防ぐ事しかできないでいたのだ。その他のメンバーも援護しかできず、決定打は未だに撃てないでいる。

 

 

「これ以上は魔力が無いだろう。降伏して欲しい」

 

「ふざけるんじゃないわよ・・・!こっちは人生掛かってんのよ」

 

「私達も主の命が掛かっているのだ・・・負けられん!」

 

「何よそれ。あの焼き鳥は病気か何かのかしら?」

 

「違う。私達の本当の主だ。その為にも負けられん!」

 

「それはこっちもよ!これならどうかしら?《サンダースマッシャー》!」

 

 

七罪は雷をリインフォースに向けて放った。

 

 

「無駄だ。《スターライトブレイカー》・・・」

 

 

その魔法はリインフォースの収束砲によってかき消され、七罪を襲う。だが七罪も防御魔法でギリギリ乗り切っていた。攻撃はリインフォースが勝り、防御は七罪に分がある。お互いが再び魔法を放とうとした瞬間、建物の外から爆発音と凄まじい魔力の衝突を感じた。

 

 

「クッ!勝負はいずれ付ける!」

 

 

そう言ってリインフォースは天井に穴を開け、飛び出して行く。七罪達も慌てて追いかけた。そして外へ出ると・・・

 

 

「くたばれ!《ディバインバスター》!」

 

「ふ、ふひ!お、俺は不死身だ!」

 

「クソッ!誰がニューハーフだこの野郎!《ザケル》、《ザケルガ》、《テオザケル》!」

 

「し、死なないけど痛くないって訳じゃないんだぞ!」

 

「よっし良い事聞いた!ならトラウマレベルまで痛めつけて降伏させてやる!」

 

 

血まみれになりながら戦う王同士の姿だった・・・。

 

 

三人称サイド終了

 

 

 

 

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