デート・ア・ライブ 魔法と鋼を使いし者   作:猫舌

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第37話 《激突!王VS王》

刹那サイド

 

 

レイザー陣営の女王を突破し、レイザーの元へ駆け上がる。進むと開けた場所へ着き、其処には両腕から炎を出現させ、翼を展開したレイザーがいた。

 

 

「き、来たな。こ、此処がお前の墓場だ」

 

「悪いけどこんな所で死ぬほどこっちも暇じゃないんだよ」

 

 

お互いに軽口を言いながら間合いを取る。そして均衡を破ったのはレイザーだった。

 

 

「お、お前みたいなニューハーフに負けるか!」

 

 

プツン!

 

 

「僕だって君みたいな《見せられないよ!》に負けるわけ無いでしょ?」

 

 

プツン!

 

 

「ふ、ふひひひひひひひひ・・・」

 

「あはははははははははは・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「殺す!」」

 

 

その言葉を皮切りに僕の本が光を増す。僕は魔法を唱えた。

 

 

「《アクセルシューター》、シュート!」

 

「ふ、ふひひ・・・《十字火》!」

 

 

僕の魔力弾と十字の炎がぶつかり合う。威力は僕が勝ち、レイザーの顔面を消し飛ばした。だが、直ぐに再生されてレイザーはニヤニヤと笑う。

 

 

「流石フェニックスと言うべきか・・・」

 

「ふひひ・・・《不死鳥の鉄拳》!」

 

「いっ!?ガハッ!」

 

 

そして一瞬で僕に距離を詰めて炎の拳を叩き込んできた。何とか防御するが、威力に負けて吹き飛ぶ。立ち上がると何時の間にか天井に穴を開けていたレイザーが外へと出る。僕も急いで後を追った。

 

 

「こ、これで終わりだニューハーフ!」

 

「誰がニューハーフだこの野郎!」

 

 

僕は電撃を撃つが何度やっても再生する。ええい!アイツは残機無限のマリオか!?するとレイザーは魔力を貯め始める。なら此方も・・・!

 

 

「お待ちください!それを使ってはいけません!」

 

 

レイザーの女王の言葉に違和感を覚えた僕は防御魔法を発動する。

 

 

「《アイギス》!」

 

 

僕の周りを巨大な盾が包み込むと同時に閃光と衝撃が襲いかかる。やがて静かになり、アイギスを解除すると、周りは何も無い荒地へと変わっていた。その中で一人、レイザーが微笑んでいる。するとグレイフィアのアナウンスが流れた。

 

 

『刹那様陣営の騎士、戦車、僧侶、兵士、レイザー様陣営の騎士、戦車、僧侶、兵士、リタイアです』

 

 

今ので七罪意外がやられた!?レイザーの、フェニックスの力を見誤っていた事に冷や汗を流す。レイザーの背後から魔力のぶつかり合いを感じた。七罪達が戦っているのだろう。七罪も最後まで諦めていない・・・なら僕も王としての責務を果たさねば!だが今の防御で殆どの魔力を使い切った・・・。そう思っていると、僕の本が輝きを増した。その光はまるで諦めるなと言っている様で、僕の中の何かがこみ上げて来るのを感じた。

 

 

「まだだ・・・まだ終わってない!皆の為にも負けられないんだ!」

 

 

その瞬間、僕の本の輝きは最高潮に達し、本は純白から金色へと変わった。僕は右の指をレイザーに向ける。

 

 

「・・・SET」

 

 

僕の指を中心に魔法陣が大量に展開される。今までに出した事のない数の魔法陣だそして叫ぶ。

 

 

「《スターライトブレイカー・サウザンドシフト》!」

 

 

魔法陣から大量の収束砲が発射され、レイザーを焼き尽くす。だがレイザーは再生を続けて余裕の笑みを崩さない。僕も思わず笑ってしまった。まさか此処までバカ正直に引っかかるとは・・・!僕が指を鳴らした瞬間、役目を終えて霧散して行く筈の魔力が集まり、レイザーを拘束する。僕は次の魔法を唱える。拳に魔力と霊力を集めて放った。

 

 

「《ヘブンズナックル》!」

 

 

聖なる力と魔力を合わせた技・・・悪魔の体で受けたらどうなる?目論見通り、レイザーの腹部を貫通し、レイザーは回復しない事に驚いて居た。

 

 

「な、何で・・・そ、それにお前の魔力は・・・」

 

「ああ、この本ね。魔力以外でも魔法が使えるんだよ」

 

 

そうこの本は魔力を使わずとも持ち主の想いの力を使って発動する事がメインの物だ。僕が最初から本当の力を使わなかったのは最後まで力を貯める為。消費する力もあれば、使えば使う程貯まって行く力もあるのだ。今の僕はやる気に満ち溢れている。心の力は満タンだ。いくら使っても湧いてくる。どんどん行くぞ!

 

 

「《三十二式エクスブレイド》!」

 

 

その言葉と同時に光の剣が出現し、レイザーへ直撃し、光の柱が上がる。レイザーは光に焼かれながらも此方を睨みつける。

 

 

「ま、まだだ・・・」

 

「もう投了した方が良いよ。多分これ以上は取り返しが付かなくなる」

 

「う、うるさい・・・!れ、レイチェルは俺の物だ!」

 

「部長は物じゃない!」

 

「黙れ黙れ!お、俺にはまだコレがあるんだ!」

 

 

そう言ってレイザーはナニカを取り出した。それは黒い蛇だった。それをレイザーは躊躇いもなく飲み込むと、一瞬で傷が塞がり、魔力が膨れ上がった。

 

 

「これで・・・貴様を・・・あ、あがあああああああああ!?」

 

 

だが魔力が以上に膨れ上がり、レイザーの形が歪んでいく。レイザーの体がグチグチと嫌な音を立てて膨れ上がる。やがて其れは巨大な不死鳥へと変わった。だがそれは不死鳥というには程遠く、翼の彼方此方から瘴気が溢れている。

 

 

Farrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrr!

 

 

レイザーが吠えると瘴気が一気にフィールド中へ充満する。

 

 

『両陣営の女王、リタイアです。これ以上は危険な為、中s・・・』

 

 

アナウンスにノイズが走り、何も聞こえなくなる。中止って事はあのレイザーはイレギュラーと言う事になる。僕はこれからの打開策を考えながら本を捲る。アレを破るにはこれしか・・・やるしかない、か・・・。

 

 

「ライ、アル!禁手化《龍解》!」

 

『おう!』

 

『我らに任せろ!主は今の内に何とか外と連絡を!』

 

「頼んだよ!」

 

 

ライとアルがレイザーに突撃し、遠くへ行く。僕も其処から距離を取って着地し、障壁を展開してからサクヤに念話を繋ぐ。式神とのリンクは正常だ。サクヤがすぐに念話に出る。

 

 

『刹那様!ご無事ですか!?』

 

『僕は平気。状況は?』

 

『はい!フェニックスから放たれた瘴気の所為で此方から何かをする事は出来ません。フェニックスを殺さない限り何も変わらないと魔王様方は判断されました』

 

『僕に殺せって事か・・・困っt『刹那!』セシア?』

 

『リミッターを自力で外してください!貴方の魔力と霊力を同時に開放すればフィールド自体が崩壊します!』

 

『その手は僕も考えたけどダメだ。フィールドが壊れた後の余波とレイザーの処理が困難だ』

 

『そんな・・・』

 

『何か・・・何か方法は・・・そうだ!』

 

 

僕は思い付き、本のページを捲り、あるページで止める。

 

 

『あった・・・これなら!』

 

『あったとは・・・?』

 

『説明は後!それじゃ!』

 

 

僕は念話を切って急いでライ達の所へと向かう。やがてライ達の所へ着くと、ライ達は何とか持ちこたえている状態だった。

 

 

「遅れてごめん!でもコレで・・・《アイスコフィン》!」

 

 

その瞬間、レイザーの全体が厚い氷に包まれて地面へ落下する。だがこのままでは直ぐに中からレイザーが出て来る。でもこれなら・・・

 

 

「卑弥呼、ジャンヌ!」

 

『うむ!任せい!』

 

『何時でもいいぞ!』

 

「《封印術[一ノ型]》!」

 

 

レイザーの周りに神炎と神光が出現し、五芒星を作る。

 

 

「《封印術[ニノ型]》!」

 

 

そして神炎と神光の五芒星が光の柱となってレイザーを包み込む。すると氷塊から黒い何かが取り出され、それは断末魔の様な叫び声を上げながら消え去った。光の中ではレイザーが元の姿で気絶している。まさか封印魔法と霊力を使った物まであるとは思ってもいなかった・・・。しかも神剣2本を使った封印術なんて・・・一体誰の?そんな事を考えながら僕はライ達を回収し、レイザーを地面に下ろした。その後、皆との通信も回復して僕はレイザーを肩に担いで転移した・・・。

 

 

刹那サイド終了

 

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