原作を知らないただのチート転生者が仲間を死なせないために頑張る話 作:蘭 ノイ
同室の1人が死んだ。そう聞いたあと、同じ部屋の奴らと一緒に、外に出て、『命令か、意思か』どちらで死ぬのかという話をした。
これは、その後の話だった。
当然消灯時間も迫っていた為、俺たちは数分でこの話を切り上げ、ゾロゾロと自分の部屋に帰っていた。
しかし、俺はもう少しここに残るつもりだった。
夜でも明るい、星々や月を見ていないと、また今日も眠れない予感がしていた。
同室の奴らが帰っていく中、1人ここに留まる気配がした。
……エレンか。
エレンは、俺の隣まで来て、座った。
「なあ、ノア……。俺も死ぬ時のことを考えることはあるよ。でも、ここまでお前が考えていたなんて、知らなかった。」
「そりゃあ、俺だって考えるよ…。次は誰が死んで、俺は何番目か…ってね。」
この言葉は、確か俺が尊敬している奴が言っていた言葉のはずだ。そいつが、誰だったかは思い出せないけど。
「お前は、死なないよな?」
エレンが不安そうにこちらを伺っている。
「訓練兵であるうちは、絶対に死なない。でも、調査兵団に入ってからは……分からないな。」
「そう……か。」
「それに、いつかは俺たちは死ぬんだ。それが、老衰でも、病気でも…巨人に食われる最期でもな。
だから、覚悟をしておくのは、悪いことじゃないんじゃないか?」
「……俺は前、『俺が死んだら、どうする?』って、お前に聞いたよな?
その時、お前は、悲しむって、お前の兄の時と同じように、1週間は食が通らない…そう答えたよな?」
「あ、ああ…。そうだったな。」
「俺は、お前が死んだらどうするか。何て言ったか覚えてるか?」
「いや、思い出せない…」
「俺は、
『お前が死んだら…、どうするかは分からない。
けどな、お前を殺した奴、そして、そいつの仲間……いや、巨人だろうな。
全ての巨人を憎んで、絶対に駆逐する。
元々俺は全ての巨人を駆逐するつもりだが、お前が死んだら、俺の持てる手段全てを使って、駆逐すると思うよ。
俺に出来るのは、そのくらいだからな。
やっぱり悲しいだろうけど、その前に怒りが出てくるんだ。
でも、絶対に、そんな状況になりたくない。いや、なっちゃいけない。』
そう答えたはずだ。
……お前だって、今はそう思ってるだろ?」
「ああ。そんな状況にならないようにするために、俺たちは訓練してるんだからな。
俺は、お前を1人で巨人と戦わせるなんて事は、絶対にさせない。
約束しよう。
俺は、お前と一緒に、いつか巨人を絶滅させる。」
「ああ……約束だからな。」
※エレンが途中で言った『』の中は、7話 真実 の中でノアが回想したシーンの続きです。