白毛のミークと俺   作:BT

8 / 15
第8話 人類を舐めてはいけない

 

 空は青く、風は穏やかで、気温は暖かい。

 そして綺麗に生えそろった芝生からは、緑の香りが立ち上る。

 

 天候は晴れ、バ場状態は良。

 まさに絶好の屋外練習日和といえよう。

 

「は、吐きそう……」

 

 そんな陽気に当てられたこともあってか、調子に乗ってウマ娘と一緒に走ったヒト息子が一人、ターフに沈んでいた。

 

 というか、私だった。

 

 彼女たちからすれば、私の全力疾走は準備体操にもならない程度だろうに、律儀に並んで走ってくれたあたり、やはり私の目に狂いはなかった。

 私なんかに合わせて並走してくれる彼女たちなら、どんな状況でもミークのトレーニングに寄り添うことも可能なは……

 

「うぉえっぷ」

 

「……大丈夫?」

 

「あはは、無理しちゃってもー」

 

「はぁはぁ……楽しくて嬉しくて……我を忘れてしまったようだ……ゲボォ!!」

 

「笑いながら全力疾走してたら、そうもなりますよ~」

 

「おまけにそんな状態で800m走り切りましたしねぇ」

 

「子供のウマ娘くらい楽しそうに走ってましたよね」

 

「確かに。一緒に走ってるこっちもなんだか嬉しいやら恥ずかしいやらな気持ちになっちゃった」

 

「って、スッゴイ汗かいてるじゃないですか……」

 

「人にしてはかなり早かったけど、無理はダメですって」

 

 ミークが不安そうに覗き込み、ウラカワさんが背中をさすってくれ、仕方ないなというように困った笑みを浮かべるサポートスタッフたち。

 

 担当バや、サポートメンバーのウマ娘たちに心配かけてしまった、泣きたい。

 しかし我を忘れてしまうほどに楽しかったのも事実。

 

 大まじめな話、ウマ娘に囲まれて走るのは最高だった。

 嬉しい、嬉しすぎてやっぱり申し訳なくなり、結局泣きたい。

 

「ご心配をおかけしてすみませんウラカワさん。私はもう大丈夫ですので、改めて柔軟運動を20分ほどやって、今度は私抜きでみんなと一緒にレース形式でミークと走ってもらえますか?」

 

「おっと、了解ですよ。でもメイクデビュー前のミークちゃんと本気で勝負するわけにはいきませんし、どんな感じで走ればいいかしら?」

 

「サポーターの皆さんは六~七割ほどの力加減で、各々得意な作戦で走ってください。ミーク、君は追い込みの位置で走りながら、可能な限り全力で走ってみてくれるかな。ただし、前を走るメンバーたちの様子を、しっかり観察出来るくらいの余力を残しながらだ。できるかい?」

 

「……ん、やってみます」

 

「いい返事だ。まぁレクリエーションの続きみたいなものだから、そこまで肩ひじ張らずにね」

 

「……」(こくり)

 

 その言葉に軽くうなずき、ミークはサポートメンバーたちとともに、スタート地点へと向かう。

 サポートメンバーの何人かがミークに軽く話しかけ、それに対してミークもゆっくりではあるがきちんと反応を返していた。

 

 どうやら最初に行った私との情けない並走もあってか、ほかのメンバーたちとはすでにある程度打ち解けたようだ。

 

「で、これはどういう目的なのか聞いても?」

 

「ミークの記憶力を確認しておこうかと思いましてね。走り終わったら誰がどの位置で走ってたかをどの程度把握していたかをテストします」

 

「わぉ、いじわるなトレーナーさんだこと」

 

「あくまでレクリエーションの一環ですよウラカワさん。軽くサポートメンバーの自己紹介はしましたから、誰がどの場所を走っていたかを説明する際に、あらためてどの程度メンバーの名前を憶えているかの確認にもなりますし」

 

 私の取り繕った理由を聞いて、ウラカワさんがスッと目を細める。

 

「……本当にいいんですか?」

 

「……はい、必要なことですので」

 

「っそ、じゃあそのつもりで走りますかねー。ふふふ、現役時代を思い出すな~。うまくかく乱して順位の変動を誘発してみましょうかねー」

 

「程々でお願いしますよ、ウラカワさんたちにも今日はあまり無理をさせたくないので」

 

「あら、心配してくれるんですか♪ 了解了解っと、程々ですね~」

 

 楽しそうな様子で、スタート地点で行われているミークとサポートメンバーたちとの柔軟に加わるために駆けてゆくウラカワさん。

 

 サポートメンバーたちはミークと話しながらも、久しぶりに誰かと走るメンバーが多いのか、みなどこか高揚した空気を出している。

 しかもウラカワさんは、そんなスタッフたちを落ち着かせるどころか、もっと焚き付けてるような様子だ。

 

 ただミークはそんな中にあって、すでにじっとメンバーたちの様子の観察を始めている。

 

 あらかじめレクリエーションとは言ってあるが、周りはすべて格上だ。

 ある意味普通のレースと変わらない空気の中にあって、ミークは場の空気に飲まれていない。

 

「いいな、じつにいい」

 

 マイペースさゆえか、それとも私の言葉を信じてくれているのか。

 少なくともそうあれるということは、本当の意味でのテストに挑むための十分な強みとなる。

 

 そう、このレースを行う本当の目的、一番確認したいこと。

 

 それはいまのミークが、これから挑む壁の高さを知ったとき、どういう反応をするのかだ。

 なぜなら、伝説になりたい、そのミークの夢を叶えるためには高い確率で、シンボリルドルフやマルゼンスキーとぶつかる。

 

 そのときミークは、自分が挑む壁の高さを痛感することだろう。

 そしてそれはミークの心に強い衝撃をあたえ、最悪折ってしまうかもしれない。

 

 本来ならそうならないよう、それまでに少しずつ自信をつけさせるべきなのだろう。

 だがこれから先、想定外の場所で心が折れかけた時、丁寧にケアしてあげられる時間がとれるとは限らない。

 

 だから、どこかで早めに耐性をつける必要がある。

 そのためにベストなのは、いま、このタイミング。

 

 それに、言い方は悪いがこのメンバー相手に折れてしまうようでは……。 

 ウラカワさんはそのことに気づいていた節があるが、まあ、問題はないだろう。

 

 やがて柔軟を終え、スタート位置につくミークとサポートメンバーたち。

 今日はゲートを設置していないので、そのままではあるのだが

 

 チラリとウラカワさんがこちらを見る。

 

 私はうなずいて、彼女たちのスタート位置より20mほど前方に移動し、手を上げて数秒間とどめた後、勢いよく振り下ろした。

 その瞬間、先ほど一緒に走ったのが信じられないほどの勢いで駆けだすウマ娘たち。

 

 地面を踏み込む音、風を押し出す音、そして息遣い。

 

 そのすべてが圧となり、私の体を包み込んだかと思えば、その発生源である彼女たちが、あっというまに目の前を駆け抜けてゆく。

 心の底から楽しんでいるような横顔、そんな表情を浮かべる先輩ウマ娘たちを、後ろから必死の様相で追いかけるミーク。

 

 800mという距離は、ウマ娘のレースでいうならかなり短い距離だ。

 

 人間であれば世界記録でも100秒以上はかかるが、ウマ娘ならその半分以下で走る。

 ただ今回は流しで走っているので、55~60秒といったところか。

 

 予想通り58秒程度でゴールするサポートメンバーたち。

 2秒ほど遅れてミークが最後にゴールする。

 

 たかが2秒、だがバ身で換算すれば約12バ身、圧倒的大差だ。

 

 相手が軽く流しで走ってもこの差。

 これがいまのミークと、現役に近いウマ娘たちとの差だ。

 

 さらに現役頂点に立つシンボリルドルフやマルゼンスキーが相手だと、この彼女たちですらまったく歯が立たないほどの差がある。

 

 ゆっくりと、ミークのところに向かう。

 近づくと、サポートスタッフたちは、酸素を取り込むために激しく呼吸を繰り返すミークの姿を見て、ばつの悪そうな表情を浮かべていた。

 

 私は多量の罪悪感を硬い表情筋の下に隠し、努めて平静な声でミークに聞く。

 

「ミーク、どうでした?」

 

「ハァ……ハァ……ハァ……みま、した。……みえる、部分ハァハァ……全部……」

 

 甘く、ぬるりとした痺れが背筋に走る。

 

 ああ、やはり彼女はハッピーミークだ。

 あの……ハッピーミークだ。

 

 見ろよ罪人。

 

 かけらも闘志を失わず、自分がすべきことを第一に成し遂げ、忠実にお前を信じて走り切った、この美しいウマ娘の姿を。

 愚かにも担当するウマ娘のことを信じられず、こんなバカげた茶番を行わせたお前は、やはり最低の罪人だ。

 

 お前は―――

 

「偉いですよミーク、さすが私の担当バだ」

 

「ハァ……ハァ……ハァ……ぶい」

 

 なんの価値もない自己嫌悪に浸るのを切り上げ、ミークに声をかける。

 ミークは息も絶え絶えに、震える手でピースサインをつくった。

 

「サポーターの皆さん、ありがとうございました。ウラカワさん、休憩のついでに、念のため全員の身体に問題がないかチェックをお願いします」

 

「はいはーい。ほらみんな、あっちいくよー」

 

「ミーク、そこに座ってくれるかな。念のため脚に異常が出ていないか見ておきたい」

 

「……ん」

 

 空気を読んでくれたのか、ウラカワさんは私たちから少し離れた場所まで、サポートスタッフを移動させる。

 その様子を見送った後、私は近くのベンチにミークを座らせた。

 

 ジャージの足部分をめくり、丁寧に靴を脱がせ、かかとを持ち上げるようにして自身の膝の上に乗せる。

 

 足首部分にそっと触れ、脛のあたりまですっと指を滑らせる。

 少しくすぐったそうなミークを横目に確認しながら、私は頭の中にあるスイッチを入れた。

 

 瞬間、脳内にイメージが広がり、筋肉、骨、神経、心臓、脳、皮膚、血液、etc。

 身体を構成する各箇所の情報が流れ込み、私に理解可能な形に変換され、脳が認識した。

 

 それらの情報を注意深く、箇所箇所を慎重に“精察”する。

 

 先ほどのレースが理由で、疲労はたまっている。

 が、それ以外は何一つ問題の無い、健康なウマ娘の身体だ。

 

 おまけに骨や筋は、予想通りもともとの強度がかなり高い。

 

 だがその一方で、日常生活を行うなら問題はなくとも、レースに出るには足りない部分も多い。

 時速70kmで駆けるレースに出るには、まだまだ強化が必要だ。

 

 まずやるべきは、トレーニングで筋力や心肺機能の強化を図ること。

 

 フォームやスキルなどの、技術的なトレーニングはそれからだ。

 最大効率で、伸ばしやすい部分をグイグイ伸ばさなければ。

 

 さすがに私でも、何もせずに能力を伸ばすことはできない。

 

 ゼロはどうしたってゼロ。

 だが1でも伸ばせれば、その数値を必要な箇所に“割り振る”事が可能だ。

 

 割り振り、言い換えれば“調律”とも言えるだろうか。

 

 骨でも筋肉でも臓器でも神経でも、強い部分の一部を弱い部分に割り振れる。

 また、使い方次第では健康な部分を、故障箇所の治療にあてるということも可能だ。

 

 精察と調律、これが私が今世で得た異能。

 

 自身や他者の肉体を精察して把握し、書き換えたり置き換える。

 おまけに筋肉や神経などの身体を構成する要素だけでなく、調子や感情すら調律出来る。

 

 その気になれば、相手に触れなくても、だ。

 

 もっとも精察や調律を行うには、自身の体内にある熱量(カロリー)が必要なので、無制限に幾らでもというわけにはいかない。

 だが毎日少しずつ調律を行えば、そこまで負担にはならないだろう。

 

 前世が関係してると思われるこの能力に気がついて十数年、何度も“実験”を繰り返したので、その辺の塩梅は把握済だ。

 

 なぜこのような能力が、私に与えられたのかはわからない。

 おそらく、授けたのは三女神である可能性が高いだろうとは思うが。

 

 だが、少なくとも、間違いなく。

 この世界に生まれたのなら、この能力はウマ娘のために使うべきだろう。

 

 もっとも、人間に使用できないわけでも、使用した経験が無いわけでもないが。

 まあ、いまそれはどうでもいいことだ。

 

「……問題ないようだ。ミーク、立てるかい?」

 

「……はい……あっ」

 

「おっと」

 

 全力に近い疾走を行ったためか、立ち上がろうとしてバランスを崩すミーク。

 危ういところでそれを支えてるために、抱きしめる。

 

「……ごめんなさい」

 

「いや、謝らなくていいんだよミーク。これは私の指示通り走ってくれた結果だからね」

 

 身長差もあってか、ミークの白い髪が目の前で揺れ、光を反射する。

 ああ、本当にきれいだな……。

 

「さっ、とりあえず私の背中におぶさってくれるかい。みんなと一緒に先ほどのレースの流れを再確認しよう」

 

 ずっとそうしていたいという、反吐が出るような欲望を振り払い、ミークを離して背を向ける。

 少し恥ずかしいかもしれないが、答え合わせをするだけなら歩けなくても可能だ。

 

 時間は有限だ、できる事なら有効に活用したい。

 

「……あの」

 

「ん、どうした? ああ……嫌だったかな。すまないミーク、私もデリカシーが足りなかった」

 

 少しもじもじとした様子で、なかなか背中に乗ろうとしないミーク。

 それを見ていまさらだが、自分が随分とセクハラじみたことを要求してしまったことに気が付く。

 

「……いえ、そうではなくて……トレーナーさんのほうが、大丈夫かなと」

 

「……ははは。いやはや恥ずかしい、大丈夫だよミーク。私のほうはすっかりと回復したからね」

 

 どうやらミークは先ほどの私の情けない姿を思い出して、心配してくれたようだ。

 まったく、うれしいやら情けないやら。

 

 改めて問題ない旨を説明して、ミークを背負い、ウラカワさんたちのところに向かう。

 

「あらあら、おあついですネ~」

 

「初日というのに、少し無理をさせてしまいましたからね、当然ですよ」

 

「トレーナーさん大丈夫ですか?」

 

「ミークちゃんを背負ったまま倒れちゃだめですよ」

 

 ウラカワさんやサポートスタッフたちが、私たちの姿を見てニヤニヤする。

 自業自得だが大変恥ずかしい、このヒト息子は心も身体もとてもか弱い。

 

「では先ほどのレースと同じスタート位置に立ってください!」

 

 恥ずかしさをごまかすため、スタッフたちに気持ち大きな声で支持を伝える。

 スタッフたちは「はいはーい」と、ニヤニヤしながら先ほどのレース位置についた。

 

「さてミーク、さっきのレース展開はどんな感じだったか、覚えてる範囲で教えてくれるかな」

 

「……はい、まずオリノコリエンテさんが―――」

 

 ミークはゆっくりとした話し方ではあるが、すらすらとよどみなくレースの様子を解説する。

 最初は名前を憶えてくれていたことが嬉しかったのか、笑みを浮かべるサポートスタッフたち。

 

 私たちはゆっくりとコースを歩きながら、ミークの言葉に耳を傾ける。

 

「……私の位置からは……見えませんでしたが、おそらく前を走っていた……ウラカワさんが速度を落としたのか、ハープリズムさんが……後方に―――」

 

 だがやがて、サポートメンバーたちは、レース中盤以降もよどみなく解説を続けるミークの様子に、驚きの表情を浮かべ始める。

 

 自分よりはるかに格上の相手と走りながら、ミークはトレーナーの指示を忠実に守り続け、可能な限りレースの様子を記憶し続けた。

 はたして自分が同じ状況なら、それができただろうか?

 

 そんな思いが浮かんでいるように見えた。

 

「……以上です」

 

「素晴らしいミーク。私が見ていた状況と比べて、ほとんど違いがありません。よく覚えていましたね、えらいですよ」

 

「……ぶい」

 

 知らなかったミークの優れた一面を目の当たりにし、喜びの気持ちが湧く。

 だがその一方で、これだけの地頭の良さがあって、なぜ今まで選抜レースで勝てなかったのか。

 そんな疑念も同時に浮かんだ。

 

 しかしおそらくそれは、今のミークがそのころのミークと大きく違う部分があるからなのだろう。

 

 ()()()、ミークは言った。

 

 自分に足りなかったもの、それは信じる人と、信じてくれる人だと。

 その存在が、そこまでの大きな違いになるのかは、私にはまだわからない。

 

 だがウマ娘にとって……いや、ミークにとっては何よりも大きな違いなのかもしれない。

 

「はい、じゃあ今日はこの辺にして、軽い柔軟体操の後に、シャワーを浴びて食堂で食事にしましょうか」

 

「お、いいですねぇ。コミュニケーションの基本は一緒に食事をとることからって、相場が決まってますからねぇ~」

 

「ええ。さてミーク、そろそろ背中から降りて―――」

 

「……ん」(ペロ)

 

 食事と聞いておなかがすいてしまったせいか。

 意識的にか無意識的にかわからないが、ミークが私の首筋をなめる。

 

 その感触に、脳髄が震えるような快感が走った。

 

「ッ……こらこらミーク、人間なんてばっちいものを舐めてはいけませんよ。おなかがすいたのはわかりますが、もう少し我慢して……」

 

「……」(ペロペロ)

 

「……あの、えーっと、ミーク?」

 

 おかしい、トレーナーの指示にはきちんと従うはずのミークが。

 まるで聞こえませんと言わんばかりに、制止の声を気に留めることなく、私の首筋を舐め続ける。

 

 ……そういえば、馬は塩分を補給するために、人間を舐めることがあると前世で聞いたことがあるような。

 

「ねえミークちゃん。そんなにトレーナーさん……おいしいの?」

 

「……しょっぱくて……優しい味」

 

「へぇ……」

「ふぅん……」

「ほー……」

「そうなんだ……」

「なるほど……」

 

 なぜだか、サポートスタッフたちが、じりじりとこちらに近づいてくる。

 とても、危険な、気配、あれ、どうして?

 

「ミークちゃん、ものは相談なんだけどさ~」

 

「……顔以外なら……いいよ?」

 

「アリアリー!」絆+10

「よーし、そうとなったら!」絆+10

「鎖骨当たりとか、くぼんでてよさそうよね……」絆+10

「耳は顔に入るのかしら?」絆+10

「ハァハァ」絆+10

「これはミークちゃんのため、ミークちゃんのためだから……」絆+10

 

 まずい、塩分不足のためか、スタッフたちがなぜか掛かり気味だ。

 次回からは塩飴を持参するべきかもしれない。

 

 いや、それよりもいまは……。

 

「……ウラカワさん、さすがに私も立場上(物理的に)舐められるわけにはいかないので、お手数ですが彼女たちを―――」

 

「ねぇ水野トレーナーさん? いいことを教えてあげましょうか」

 

 何やらよくない気配を感じ取った私は、ウラカワさんに助けを求める。

 だがウラカワさんは、なぜか目を細めて、妖艶な笑みを浮かべていた。

 

「……なんでしょうか?」

 

「人間はウマ娘に勝てないの♪」絆+10

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告