──ここは……どこだ…?
目の前の化物共を、ブレード状にした両腕で切り刻む。
──なんで……ここにいるんだ…?
横から迫る、2m越えの化物が突進してくる。
ジャンプで飛び越え、ブレードを脳天に突き刺す。
ひと息つくのもつかの間、奥の方から化物共の大群が押し寄せてくるが、俺の後方には避難した生存者達がいる病院がある。
その中には、絶望した大人や、明日に怯える子供がいる。……負ける訳にはいかない。
「ここを通れるなら通ってみろよ?その代わり……ぶっ殺すけどな?」
──誰が知っているなら教えて欲しい………
「って、もう死んでるんだっけ?…んまァ、どうでもいいか」
──俺は………誰なんだ?
〈拠点・教会〉
仲間が1人死んだことにより、ミレアとアンコの2名は、ショックが大きく、お互いに数日間塞ぎ込んでいた。
だが、その現状から先に復帰したのはミレアだった。
──あの人は自分達を守る為に命をかけた。だから自分達は生き延びなきゃいけない。……と。
そう言ったミレアの顔は、涙でぐしゃぐしゃになっていた。そうして2人は身を寄せ合い、ひたすら泣いた。泣いて泣いて……声が枯れるまで泣いた。
いつの間にか2人は泣き止んでいた。2人の目には決意が宿っていた。
──あなたが守ってくれたこの命……絶対最後まで生き延びてみせるから。
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──それから2ヶ月の月日がたった。
激しい銃撃戦の音が鳴り響く。しかしそれは一方的なものであった。
「ふぅ……。こちらアンコ、化物の駆除終わりましたよー。ミレアのほうはどうですかー?」
おびただしい化物共の残骸を前に、アンコは無線で通信を入れた。
その両手には、前よりも新たなサブマシンガンが握られている。
〈スコーピオンEVO3〉軽量性と携行性に優れており、泥水や水に浸かっても使えるので、例えアンコがドジっても使える1品である。
『こっちも雑魚ばっかだから、すぐ終わったよー』
通信先のミレアの周りにも、化物の山がいくつも出来上がっている。
ミレアのその手にも、新しいスナイパーライフルが握られていた。
〈バレット M82〉簡単に言えば、軽車両の装甲をぶち抜く威力がある、アンチマテリアルライフルだ。射程距離は2500メールまで及ぶ。
『こちら青空、化物共は完全沈黙した』
『こちらツバメ、同じくこっちも全部殲滅完了ゥ!』
『プルレよ。こっちはあともう少しで終わるから。そんで、あんた達は手が空いてるならこっち手伝いなさい』
あれから仲間も3人増えて、今じゃ生存者も救助出来るくらいには戦闘力も増した。
〈部隊アウロラ〉──ラテン語で夜明けを意味するこの部隊は、現在[小倉あんこ]、[
数こそ少数であるが、ひとりひとりの戦闘力が高く、数多くの
幸いにも、空気感染することは無く、傷を負うことによる接触感染でなければ感染はしないようである。
──まだまだ夜明けの光は遠く離れていた。