「だ、大丈夫ですか?」
「ゴフゥ……、大丈夫だ問題ない」
「あの、むしろ問題しかなさそうなんですが……」
危うく尊みで浄化しかけた所をなんとか持ち直して、こちらを心配そうに見上げるおぐりんに無事の有無を伝える。何故か物凄く呆れた目で見られたが、我々の界隈ではご褒美ゲフンゲフン…。
……さて、いつまでもこの至福の時間を味わっていたいけども状況が状況だ。この場所はかなりの物資に恵まれてはいるが奴らの数が尋常じゃないほど多い。ずっとここにいるのは賢明な判断とは言い難いため、新たな拠点を求めて脱出することにした。
「おぐりん、とりあえずコレで自衛してくれ」
「……スコップ?これでなにをすればいいんです?」
「コイツの先っちょでアイツらの首をチョンパ」
「無理です!!」
そうか無理かぁ……しょうがない。それなら俺がおぐりんを守りつつ、アイツらに突貫して退路を開くか。
──数十分後──
そんなこんなで道中邪魔してきたヤツらを、この万能器具であるバールで速やかに御還りいただいてもらいながらようやく脱出に成功。後ろでおぐりんが青い顔をしながら口を抑えているが……スルーしておこう。どうせ嫌でも慣れることになる。
駐輪したバイクの元へ向かうと、周りにはそれなりの数のゾンビ共がたむろっていた。こっちはおぐりんを迎えに行ったり、脱出したりでかなり体力を消耗しているし、なにより毎回毎回ヤツらの相手をするのは面倒だ。前々から用意していた防犯ブザーの1つを鳴らして、バイクより少し離れた場所へ投げる。……よし、いい感じにいなくなったな。
「おぐりん!早く後ろに乗って!」
「はい!」
「俺にしっかり掴まって!」
「こうですね!」
おっふいい匂い……、じゃねぇ!!
背中に感じる至福の感触といい匂いをもっと感じていたいゲフン!ゲフンゲフン!!……失礼。
おぐりんを後ろに乗せ、バイクを急発進させてその場を後にした。街道に出てからしばらく走らせていると、なんとも独特な雰囲気を放つ店が目に入る。
「なぁ、おぐりん。これってなんの店?物凄い独特な雰囲気を感じるんだけど…」
「え?……あぁ、ここはガンショップですね。色んな種類の銃が売ってるんですよ」
「は?ガンショップ!?このご時世に!?……よく営業できてたな」
なんとゆうご都合主義……。いや、ここは運が良いと思う事にしよう。じゃないと色々と面倒な気がする。
店の前にバイクを停め、店の中へと入る。銃の名前は分からないが、種類豊富でかなりの数の銃が置いてある。
「ゔぁああぁぁ…」
「そォい!!」
入店すると同時に横から初老のゾンビが襲いかかってきたので早急に御還りいただく。…あっぶね!ドア開けた途端にコンニチハってか。少しでも引っかかれたりしたらそこから菌が広がって1発でオダブツだ。改めて気を引き締めないといけないと実感した。
「あのぉ…、逆にあの状況で的確に迎撃してましたよね?どんな反射神経してるんですか?」
後ろからジト目で見られているがスルー。──あえて言うなら経験です。そのうち嫌でも出来るようになるヨ!(遠い目)
目の前の障害も排除出来たので改めて中を物色。
拳銃、マグナム、機関銃、サブマシンガン、ライフル等々……様々なジャンルの銃火器が置いてある。いや、なんでホントにこんな種類豊富なの?よく国から営業OK出たな。そこんところホントに謎なんだが……。
そこ後、俺はマグナム。おぐりんは機関銃&サブマシンガンを選んでその店を後にした。
──その後…
「あははははははァ!見て見てオコ様!どんどんゾンビが減っていってますぅ!」
「おぐりん!?」