2年ほどブリに投稿です。
既にイプセンの古城まで書いていたんですが、内容の日数などの調整を出来る様に書き溜めていました。
なのでイプセンの古城までは投稿が止まる前までの文章です。
今テラに入ったところくらいまで執筆しています。
生活は安定したとは言えないので、またすぐ更新が止まるかと思います。
ですが出来た部分を少しでも……
港に泊まっているブルーナルシスに乗り込めば、操舵士としてブランクさんが舵の前に立っていた。
「よお、大公殿に舵を頼まれちまってな。よろしく頼むぜ」
「わーいブランクさんと一緒に船旅ができるなんてうれしー!」
キャッキャと喜びながらブランクさんの腕に絡めばブランクさんは慌て、だけどどもりつつも「ま、まかせておけ!」と胸を張っていた。
ちらりとサラマンダーさんを見てみれば、ブランクさんに哀れむ視線を送っている。
そんな目で見ないであげて。
そして私は腕から離れ、カエルの姿になったシド大公も一緒に船に乗り、黒魔道士の村へと船は進んでいった。
船は改良したかいもあり、一日で着くことができた。
その間に私は召喚士から精霊使いに姿を戻しておく。召喚士のままでは確実にまずいし、うまくいけばウイユヴェールに行ったときに魔法が使えなかったら闘士とかに変えられるだろう。
村の探索、そんでもってそこからデザートエンプレスいって、ウイユヴェールまで飛んで……結構時間かかるだろうし、今から24時間は経つだろう。
ブランクさんとシド大公はお留守番してもらい、私達は黒魔道士の村へと入った。
村の中は静かで、前だったらお散歩してたりしている黒魔道士もいたのに活気がない。
「僕捜しに行ってくる!」
ビビはそういって村の奥へと走って行ってしまう。
私も近くの店や家の中をの覗くがだれもいない……
みんなクジャの元に行ってしまったようだった。
お墓に行ってみれば、一人ぽつんと288号が佇んでいる。
ビビは駆け寄り「みんなはどうしたの!?」と聞いたが、288号は「クジャについて行った」と答えた。
この村に残っているのは彼とチョコボの卵のお世話をしている二人の魔道士だけだそうだ。
「どうしてあんなやつと一緒に!!」
ビビはそう嘆いたが、288号は黒魔道士の寿命が短いことに、もうそろそろ皆も止まってしまうことに気がついてしまったと言った。
寿命を延ばしてあげるという甘言に惑わされてしまったようだ。
「だからってあんなやつの言うことを信じるなんて!!あいつは僕たちをモノのように扱って!!!」
「……所詮そういうものなのかもしれない、人間の言うことを聞くために造られたものなのだから」
288号はもう諦めてしまっているのか、悟りを開いてしまったのか、他人事のようにそういった。しかたないと言わんばかりに。
「……クジャと一緒にどこに?」
ビビは静かに288号に聞く。
彼は怒りに満ちていた。いつものビビと違って、我を忘れてしまいそうな気がして少し不安になる。
ぎゅっと抱きしめてあげたいけど、今はだめだ。
彼は私なんていなくても正しく前を向いていけるのだから。
「教えられないよ、仲間を裏切ることになる……」
「じゃあなんであなたはここにいるの!?なぜついて行かなかったの!?」
「…………」
それからはもう288号の口は閉ざされ、これ以上聞くことはかなわなかった。
だけどチョコボ舎にも残っていると最初に言われたので、ビビはそこへと走り、ジタンも後を追う。
「……288号さん」
私が声をかけても彼は返事をしてくれない。
私は後ろからぎゅっと抱きしめて「みんなを連れて帰ってくるから、待っててね」と言って離れて私は黒魔道士の村の入り口でビビとジタンを待つことにした。
前に歓迎会をしたときと違って、鳥の声と川のせせらぎがこの村を包んでいる。
活気ある彼らの声はしばらく聴けないだろうなと、切り株に腰掛けて目を閉じたが、しばらくしたらダガーがチョコボ舎から歩いてきていて、表情は暗かった。
おそらくビビの寿命の話や死について悩んでいる話を聞いたのかもしれない。
私は何も声をかけずにぼんやり空を眺めていれば、暗くなっていたダガーをエーコがフォローしてあげていた。
そうそう、召喚士同士仲良くやれますよ。
ふわあとあくびをこぼしてからジタンもビビも戻ってきて、クジャの居所がわかったらしいので移動することになる。
村を出て森を抜け、ブルーナルシスに乗り込むときにジタンの袖をつまんで小さく声をかけた。
「どうした?」
「あのさ、これから先あのクジャが何か罠を仕掛けてくるかもしれないんだけど、その時はなるべく私をあいつから遠ざけてほしいの」
何か意味ありげにそう伝えると、ジタンは首をかしげながら「そんなに怖いのか?」と言われたので素直にうんと頷いた。
「……無理に一緒に来なくたっていいんだぜ?ヴィエラはクジャになにかされたわけじゃないし……」
そう、因縁はない。
だからついて行く意味はないんだけど……
「みんなを助けたいんだけどあいつが死ぬほど怖い……でも隠れているのはいやだ」
ジタンは少しの沈黙の後にわかったといった。
これでクジャに捕まった後のパーティ分けの時に忘れられた大陸の方へ連れて行ってくれるだろう。
デザートエンプレスに残っているとクジャの目がどこで光るのかわからないので(脱出したり警備ロボと戦っているからクジャ見てないんだろうけども)ジョブチェンジは見せたくないからマジでアイツのそばにいたくない。
不安になりながら船は進んでいき、砂が飲まれていく砂漠に行き着いた。
この流砂の下にクジャはいる。
「気をつけていけよ!!」
ブランクさんはそう言い、船の守を務める。
船から離れて砂地を歩いて行き、流砂の始まりのような落ちそうなところで足を止め、このまま進んでいいのか不安になった。
だって流砂だぞ……普通飲まれたら沼のようにはまって死ぬよ?
「……ボク行くよ!」
そんな中ビビだけが前へ進んで……というか一歩踏み出したらそのままコロコロ転がっていきみんなで後を追う。
「くっそー!ここまで来たら行くっきゃねぇ!!」
ジタンも腹をくくったらしく、ビビを捕まえたがそのまま砂の飲まれている中心部までジャンプしおって、仕方ないのでみんなでついて行く。
流砂に飲まれたら途端に意識がなくなり、目が覚めたら狭い空間に閉じ込められていた。
ここがデザートエンプレスか。ひぇ。
金属製の壁と扉、うわあん閉所恐怖症だったら泣いてるぞ。
しばらくやることもないのでのんびりとごろごろしていたら、急に扉が開いた。
そしてクジャの声で出ろといわれる。
ジタン、ちゃんと私を指名してくれたんだ……うれしい。
そして他に出されたのはフライヤさん、サラマンダーさんだった。
あれ、4人パーティ?残った人たちは5人になる。
……私がいるせいで人数がおかしいのか、しかたないね。まぁ、べつに問題もないだろうし。
スタイナーさんがここに残るからビビと魔法剣が使えるからいいかもねぇ。
「通路の交差している広場まで進むがいい」
クジャはそう指示し、我々は目を合わせてからうんと頷いて従い、広場まで行けば黒魔道士二人が転送してくれる。
その場所はクジャの部屋?で、アイツと同じ空間に出てきたことにびびって引きつった小さな悲鳴を上げながら、サラマンダーさんの陰に隠れた。
アイツは私みたいなのには微塵も興味ないと思うからいいんだけど!更に記憶に残らないようにしたいんです!!今は!!!!
テラにいったら覚えておけよ!!
ジタンはクジャに我々のいるところに立つように言われ、渋々従っている。
「……約束は守るんだろうな」
「ああもちろんだとも、安心していってくるがいい」
そう言ってから我々はまた転送され、そこにはヒルダガルデ1号がとまっていた。
それに乗って行けというのはわかったので、クジャの目的を聞きつつ進んでいく。
「そのグルグストーンとやらがほしいが、魔法の使えぬ場所故に近づきたくはないと言うんじゃな……」
フライヤさんはお使いに行かせた理由を聞いて嫌そうに目を細める。
サラマンダーさんは黙ったままである。
「魔法が使えないってなったらヴィエラも困るんじゃねぇか?」
「いや、マジで使えなかったらジョブチェンジするからいいよ」
と、そんなこんなでヒルダガルデ1号に乗り込み、船は目的地へと進んでいく。
ヒルダガルデ2号と違ってとても快適である。
操縦している黒魔道士たちはみんな話しかけても無言で、私には更に背を向けて目すら合わせてくれない。
おそらく罪悪感でなのかもしれないから、私も無理に話しかけるのはやめた。
船室で休んでいるとサラマンダーさんが入ってきたのでちょっとびっくりした。ずっと単体行動だと思ってたからコミュニケーション取りに来るとはおもわなんだ。
「あのクジャって野郎、確かに気味の悪さは感じ取れたが……お前があそこまでおびえる相手なのか?」
イーファの樹でもおびえた様子は見ていただろうけど、また今回で見せたから、嘘だろ?って思ってんでしょ?
「……追い詰めたら何するかわからないやつだから、戦いたくない相手なの。力量もアイツの方がまだ上だから、一気に倒せる相手じゃないのと……あとは、アイツは力を求めているから、私のジョブチェンジとか、召喚獣に目をつけられたら本当に困る。今なんて人質とられてるからなおさら……」
膝を抱えながらベッドの隅で言うと、サラマンダーさんは少しの沈黙の後に「そうかい」といって出て行く。
私が驚くほど強いのは知っているから、その私がそう言うので納得してくれたみたい。
ふう、と息を吐いてしばらく膝を抱え、ようやく忘れられた大陸に着陸するのであった。
「ここが……忘れら去られた大陸」
「忘れられた大陸じゃなくて去られた大陸なんんん」
ずっと忘れられた大陸だと思ってたあああ
忘れ去られた大陸だった名前長い(
ヒルダガルデ1号からソーンとゾーンが顔を出し、目的のモノが手に入るまで戻ってくんなと言われて、渡された地図を元に進んでいく。
フライヤさんサラマンダーさんと口数少ないメンバーなので皆さんあんまりおしゃべりしないのが変な感じだ。
モンスターも難なくみんな倒していて、私は後ろで補佐を徹底していた。
こんなところで苦戦するようじゃ後でみんな困るから、手はあんまり出さない方がいいしね。
そうして険しい山脈の間を進んでいくと、何やら怪しい建物が見えた。
おそらくあれがウイユヴェールであろう。
……魔法が使えないってマジなのかな。
「……ホワイトフレイム」
ま隣のジタンに回復魔法をかけようとしたらもう発動しなくて、マジで魔法使えないから逆に感動してしまった。
「すっごいどういう原理なんだろう!!私物理しかできないわぁ!」
「……お前は物理だけでも化け物級だろう」
静かに突っ込んでくれるサラマンダーさん好きです。
さぁ、魔法が使えないなら物理系の職業にならないとね!
ジョブチェンジも魔法扱いだったらレイピアで行くからいいよ。自分も初めてプレイしたときビビとダガー連れてきたもん!レベルでごり押したもん!(25レベあればいいと従兄弟に言われたのに聞き間違えて35までレベル上げたから物理でも余裕だった)
「と、言うことでジョブチェンジ!パラディン!」
真っ白なマントに真っ白な布に包まれた姿になった私。手には大きな剣が握られている。
忍者とも迷ったのだけど、治療ができる職になっておきたかったのでパラディンにした。
ホワイトモンクはサラマンダーさんの職とだだかぶりなのでやめておいた。
「パラディンは回復もできる物理もできるいいとこ取りだよ!……ベアトリクスに少しよっているかもしれない」
このパラディンもセイブザクイーンを装備できるし、回復も攻撃もできるって言うとベアトリクスよね。
「回復がいてくれるとありがたいな」
ジタンが助かるっていうから、ついでにサラマンダーさんの技もばらしておく。
「蘇生とかオーラが使えるから実はサラマンダーさんヒーラー説」
「えっっっっっっっまじで!?」
「……一人で生きて行くには手当の方法も得とかねぇと困るだろう」
「あー一匹オオカミさんだもんねぇ」
「私も一応体力を回復させるすべくらいもっておる、何も得ていないジタンは危ういのう」
「お、オレはポーションあるからよ!あと当たらないし!」
「じゃ、いこっか」
「ヴィエラさんちょっと冷たくない?」
そんなやりとりをしてちょっと笑えてしまったが、大きな扉の前に立った。
異様な雰囲気だなここ。
「こんなでっかい扉どうやって開けるんだ?」
ジタンが拳でたたいたり押したりしてみたがびくともしない。
周りにボタンやレバーなども見つからないが……、と思った矢先に自動ドアだったみたいで扉が開いた。
「招かれてますねぇ」
「お招きに預かって光栄だぜ……」
こうして建物の中に入り、作りが異世界感半端ない。
「わぁ……構造や雰囲気が馴染みない感じだね」
テラのものだし、文明が発達しているからSFチックである。
訳のわからない光の球だったり足場だったり……いやまあ、ガイアも私にとっては異世界なんだけどさ。
進んでいると、立体映像的なので星が映し出されていた。
私は知っているので「わーなにこれ浮いてるー。何この文字読めなーい」とか言っておいた。
浮き上がった文字は誰も読むことができないはずなのだが、ジタンだけが読めたのである。
「母なる……テラ……?うーん読めないな」
「読めとるやないかーい」
私が突っ込めばジタンは「ヴィエラも読めないのか?」と聞かれる。
「読めるわけないじゃん異世界の文字なのに」
「でもココ(ガイア)のは読めるんだろ?」
「書けないけどねぇ」
「オレもそんな感じだ、文字が語りかけてくると言うか……」
ジタンは文字が読めたことに説明をしているが、彼はテラの住人だからということはクジャのみ知る。
それから開く扉を開けて進んでいき、レーザーのようなモノが飛び交っていたり、熱くない炎が揺らめいていたり……本当に不思議なところだ。
テラ人はどういう生活をしていたんだろうか。
歩いているとモンスターにも出会う。
その中で一番会いたくないのがエピタフである。なにせドッペルゲンガーを使ってきて、その仲間の姿になったら確実に戦闘不能になるからだ。
もしそいつが私になって、私が戦闘不能になったら……間違いなくこのパーティは全滅です。
今のレベルでクジャと戦えと言っているようなもんです。しぬわ。
警戒しながら進んでいると、ついにエピタフが現れる。
私はすかさず金の針をぶっさしに行き、エピタフを即死させるのであった。
「えっと、そいつがヴィエラの言ってたそっくりさんをつくるっていう敵なのか?」
一応道中でエピタフの話をしていたので、みんな理解が早かった。
「私のそっくりさんと戦いたくないでしょ?」
「「ごめんだ」」
フライヤさん以外が声をそろえていって、ふふっと笑えてちょっと和んだ。
いろんな装置をつけていくと、いろいろな映像が流れていく。
「船やら星やら……なんなんだこの施設」
「なんとなーくだけど、博物館や資料館みたいなモノじゃない?」
私がヒントを出したが、まさか異なる星、テラ資料館だとは思うまい。
インビンシブルの初期型の映像を見つつ、そして更に先へ進む。
するとまた映像が流れたが、テラの原初、そしてその滅びへの映像も見せてくれる。
「発展してんのに衰退すんのか……?」
「うーんとね、例えばアレクサンドリアやリンドブルムみたいにデカい都市があちこちにできたけど、ダリ村みたいな畑は増えないでいたらどうなる?」
「……食い物が足りなくなるな」
「そういうことー。燃料も足りなくなって、掘る人材がいたとしても掘り尽くして衰退していくんだよね。私の世界でもそうささやかれてんのよー」
あははと笑ったが、フライヤさんが「私の世界?」と首をかしげたのでああーとはぐらかす。
秘密を知っているのはジタンたちだけでいいと思うんだよねぇ……
「まぁ!ほら!こういう風になるから気をつけなよ!っていいたいんだよこの映像はさ!!たぶん!」
そうはぐらかして先に進んでいくと、また映像がある。なんでガイアにこの施設があるんだっけねぇ?ガイアと合体したときに一部建物がガイアに出ちゃったんだっけ?
これはガイアの人間に見せる意味はないから、テラ人向けだろうし、入れ物のジェノムに対しても説明する意味もない。
わからないので一人うーんと悩みながら映像を見ている。
そのまま進んでいくと、開かなかった扉が開いて中に入ることができた。
だが中にはたくさんの顔のような構造物が壁に張り付いていて、ものすごく気持ち悪かった。
みんなこっち見ている感じで……
――刹那、その構造物が一つ動き出し何かを語っている。だが異界の言葉により聴き取れない。
「こやつも敵か!?」
フライヤさんが槍を構えるが、ジタンが待ったをかけた。
「何か言ってる……」
すると私達にもわかる言葉で再びそれは語りかけた。
「来訪者よ、目の前に見える石に乗るがよい……」
「これはオレにもわかったぜ」
サラマンダーさんも爪をしまい、みんなで言われたその石に乗ってみれば、ふわりと上へと登っていった。
更に壁中の顔と近くなって気持ち悪かった。
その壁の顔たちはテラの衰退の原因と対処の歴史を語った。
それはおそらく恐ろしいほど長い年月が経っている話なのだろう。
だが重要な部分は雑音にかき消されて聴き取れない……例えば「われらがテラの――の老化こそが引き金だった」というところとか。
これは「クリスタル」だろう。
曖昧な記憶だけども、星の中枢、魂の還る場所……それがクリスタル。だが、そのクリスタルが機能しなくなり魂の循環がされず、動植物は新たに生まれなくなり死に絶えてしまった。
だったら他のクリスタルで代用しようってことでいろいろやって四回ほど大損害を被っているみたい。
やっと異なる星を襲いクリスタルを奪い、そして使い果たしたら次の星へ……って永遠の繁栄を生きるために繰り返し奪い食い尽くしてきたのがテラだったはず。
「ジタン、ココは一体何なのじゃ?」
「オレにもわからねぇさ……だけど、仲間の命がかかってんだ、グズグズしてられねぇ」
よくわからないものは置いておこうと言うことで、目的のグルグストーンを探しに行くことに。
本来の目的は資料館見学じゃなくてグルグストーンだしね。
「ヴィエラもわかんねぇんだよな?」
「間違いなくテラ出身じゃないよー地球人よー」
「そっか」
テラというものにつながりがないならいいやってことで、ジタンはそこまで聞いてこなかった。
進んでいくと、さっき通った場所なのだが、何か様子が変わっていることに気がついてジタンが足を止め、そしてまた映像が流れる。
今度は赤い星テラ全体、衛星も一緒に映し出されてくるくると回っている。
そして横にスライドしたかと思えば、隣に青くテラの色違いのような星が映し出されてそして中央にお互いがよっていき、そして重なった。
「……ああ、中央の」
ゲームでやっていたときはリマスターでやっていたといえど、映像はここまで鮮明ではなかった。
重なり合った二つの星の中央に黄色く輝くいびつな形……あれはクリスタルだ……
「ヴィエラ、何か見えたのか?」
「うーん、クリスタルかなって?」
「クリスタル?」
「内核的な?」
「内核?」
「まぁ、二つの星があわさってんのよくわからんよねぇ」
ココもわからないまま進んでいくことに。
すると先ほど乗った石の乗り物があり、乗ってみればイーファの樹のように深くまで掘られている穴の中へと外壁をくるくると回って降りていく。
普通なら遠心力だの酔うだのするが、この石の上は別空間みたいだ。
深い下の地まで降り立てば、ようやくグルグストーンのようなモノを発見する。
「さっさといただいて帰るとするか」
そうジタンがグルグストーンに手を伸ばしたその時、何か大きなモノが動く音がした。
それは我々の上空へと飛んできて、鉄でできた竜のような奇妙なモノだった。私の世界だとロボットとかメカと呼ばれるあれですね。
「なんなんだこいつ!」
「アークさんですねぇ、これ召喚獣なんですよ」
ココ掘れチョコボでお宝を集めたあげくにラストダンジョンのとこにいる伝説の鍛冶屋さんに合成してもらってようやく使えるんじゃなかったかな。
もしくは裏ボスのオズマを倒して手に入れるか(オズマは倒したことない)
「召喚獣!?」
「ココの守りに使われているんでしょうねぇ。ちゃっちゃとやっつけちゃいましょ!」
私は剣を構え、まずは手加減という小ダメージの技で攻撃。
やはりレベル差のせいで小ダメージがジタンたちの通常とおなじっぽい気がすんな。
敵の攻撃が当たったら介抱で回復してあげて、私はとにかくヒーラーになる。
「フライヤさんあぶなーい!」
「ヴィエラ!!」
たまにかばうでフライヤさんの身代わりになるが、ダメージは全然痛くないのである。
「なぜかばうのじゃ!?」
「暇だから!?」
「疑問で返す出ない!!」
どでかいブーメランや、フォトンという体力を強制的に1にしてくる技もあるが、私はアイテムマスターですよ?(自称)
フォトンを喰らったジタンをかばいつつその口にエリクサーを突っ込んで強制回復。
「むごご!!って、エリクサー!!?」
「大丈夫、めちゃくちゃ持ってるから」
25個持ってますっていったら引いてた。引くな。
「ていうか攻撃まで女の子にかばわれるのはちょっと……」
「痛くないですよお?かゆいかなぁー」
私の体力全然削れてません。その光景を見たみんなが若干引いてた。だから引くな。
「みんなは気にせずたたみかけろー!」
突撃ー!のように指示を出してみんなでアークに斬りかかり、何事もなく倒して事を終えるのであった。
「やったあやっつけたね!」
「……大体がヴィエラにかばわれちまったけどな」
攻撃を受けるってなるとヒーラーじゃなくタンクでしたね。
「終わり良ければすべてよしー。さ、みんなが待ってるから帰ろう!」
正直アークよりドッペルゲンガーが怖いよ。
そう思いながらウイユヴェールを出て行くのであった。
■