私のいつか帰るところ   作:にくはるまき

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現在は記憶の場所、リッチ戦が終わったとこまで執筆しました。

ざっくりなネタバレしますが、永遠の闇倒した後の話も書くのですぐには完結しません。

オチはあるんで迷走はしないです。たぶん


今回イプセンの古城、短くなってしまったので、前回のグルグ火山と一纏めにしておけばよかったと後悔してますがもうおそいですンァァァ。





イプセンの古城

 

イプセンの古城にたどり着いた我々は、変な形をしている城を見上げて各々声を漏らした。

なにせひっくり返したような、上下鏡あわせのような見た目の城だからだ。

コレなんでこんな形なんだっけ?

テラから出てきちゃったときに変形したとか?

 

「とりあえず三人はオレに付いてきて残りはココで待っていてくれ」

 

ジタンがそういったとき、サラマンダーが待ったをかけた。

何故一々群れる必要があるんだと。

 

「ヴィエラもそうだ、こいつだって一人で強くなっている。仲間なんて必要ない」

 

そんなこと言われてちょっとウッて声が出た。

確かに私はみんなと一緒にレベル上げしてない。だって私は皆より20くらい上のレベルにあるから一緒に居ても私が最初から最後まで終わらせてしまうんだもの。

 

「そ、それはそうだけど、私は皆と一緒に居たいから一緒に居るんだよ。一人は寂しいし……」

 

「何も教えることもしねぇくせに師匠面もするしな」

 

あの、ザクザク刺さる言葉を放つのはやめてくださいサラマンダーさん、けっこう致命傷です。

 

こうしてどっちが先に目当ての鍵を見つけられるかといって、サラマンダーさんは先に中へと入っていった。

私はこの後の展開を分かっているので呆けた顔をして古城を見上げ、私もメンバーに入っていたので、ビビ、ダガー、私の三人を連れてジタンも古城の中に入った。

 

「あ、宝箱」

 

「ココの宝箱も変な色してるよな……ヴイユヴェールもそうだし」

 

青い宝箱を開けて、中に入っていた古びたダガーを手に取った。

宝箱が青いのはテラの物だという違いなんだよね。

 

「オシャレでイイネ」

 

「そうかぁ? ツーか中身が古びたダガーって……」

 

「一応持っておいたら?」

 

「んー……」

 

ジタンは不満げだけどとりあえず懐に入れて、そして周りの探索をすると何か書かれているのを見つけた。

 

「大は小なり、ねぇ」

 

「どういうことだ?」

 

さあね、って私はしらを切って進めば、モンスターと出会う。

まず最初にジタンが斬りかかるが、全くダメージが入っていなかった。

 

「な、なんでだ!?」

 

「ジタン! ファイガを放つから離れてて!」

 

ビビがそう言ってモンスターにファイガを放てば、モンスターは黒焦げになって転がった。

 

「ど、どうなってんだ?」

 

「……うーん、もしかしたら、さっきの書かれていた大は小なりかも知れないよ? この城なんか変じゃん? 逆さまだったりとかさ。もしかしたら武器の威力が変わってるのかも」

 

そうヒントをあげたら、次の戦闘で古びたダガーを使ってみたところダメージが入ったのだった。

つまり私も今精霊術士だからレイピアが通じないだろうなって感じ。まぁ、私は状態異常がかけられたらそれで良いさ。

 

そうやって城を登っていったら、目的の部屋に既にサラマンダーさんがいた。

 

「やっときたか」

彼はそう言って鼻で笑う。

そして群れているから来るのが遅くなる、つまり足手になると言った。

だから一人の方が楽だとね。

ていうか我々は宝箱とか探してたから遅くなったんで別に他が足手まといとかじゃないし。

 

「オレの方が正しかったんだ、これからお前に付いて行く理由もない、あばよ。次に会うときは敵同士かもな」

 

「私にはまだ勝ってないぴょーん」

 

「……次こそは勝つ」

 

そう言ってサラマンダーさんは出ていってしまった。

やれやれと肩を落としたが、ジタンも意見は無かったらしくオレ達はオレ達でやることをやろう、と切り替えた。

 

壁に取り付けられている鏡を取って見ると、何か書かれている。

 

「我が力は高き山の熱き場所にて守られる……」

 

「取った場所ってコレ閉ざされた大陸じゃない? 壁全体が地図になってる」

 

「あ、たしかにそうだな。何かのヒントになるかも知れないな」

 

そしてその鏡を受け取ってよく観察してみるとまだ何か書いてある。

鏡の謎が解けず苦悩しているという感じの内容で、名前がドクトル・コーラルってあった。

コーラル……サラマンダーさんもコーラルなんだよな。なんか繋がりがあるのかなぁ。この辺詳しく解説が無かった気がするんだよね。

 

その他にも鏡を取り外していき、とりあえず回収は終わったので、一旦ココを出ていこうと言うことになった。

 

その時、どこからか『鏡をモドセ』と声が聞こえ、そしてさなぎのような虫のような怪物が現れた。

 

「そりゃ見張りくらいいるよねー」

 

「テラへのエネルギーとぎレタ……大事なエネルギー……。テラの邪魔スル奴はキサマラか」

 

怪物は少し片言だ。恐らくテラの言葉では無くガイアの言葉だからかもしれない。

もしくは元々話すのは上手くないのか。

 

「ワガ名ハ ダハーカ。もう一度言ウ、鏡モトニモドセ」

 

「返せって言って返せるわけねーんだけどな」

 

ジタンがそう言えば、ダハーカの鎌が襲いかかり、皆後方に飛んで戦闘態勢に入った。

 

「ドンムブかけてやるわ、ヘビーダスト!」

 

なんで動け無くなるだけのドンムブかというと、ドンアクでは攻撃してこない状態になってしまう(ドントアクション)だから、それではつまらないからである。

動きを封じるくらいだったらコチラの攻撃を当てられるし、そして戦ってる感を味わえるでしょう。

 

私のヘビーダストのせいでダハーカは動け無くなり、だけど鎌の攻撃やら大きな身体を使った攻撃もまだできる。

さぁ、みんながんばれー

 

って、応援していたら倒すことが出来て、なんとか大きな戦いは終わった。

それからとりあえずみんなの所に戻ってから、手に入れた鏡を調べようと言うことになり、敵を倒しながら古城を出る。

だけどそこにはサラマンダーさんは居なかった。

 

先に戻ってそのままどこかへと去ったのかと思ったのだけども、どうやら我々が先に古城から戻ってきたとみんなが言っていて、サラマンダーさんはまだ中にいるようであった。

 

「オレ、ちょっと探しに行ってくるわ」

「私もー。一応名前だけの師匠だからね!」

 

こうしてジタンと二人で古城へと戻り、色々歩き回っていれば、トラップの穴が開いて私が落ちる。

そしたらそこにはサラマンダーさんも転がっていた。

 

「あ、みっけ」

 

「ぐ……っ、ヴィエラ……?」

 

「大丈夫かヴィエラ! てかサラマンダーもそこにいるのか?」

 

天井に空いた穴からジタンが覗いていて、居たよーと言えば彼も降りてきた。

 

「何をしに来た……オレを笑いに来たのか?」

 

ひねくれてるサラマンダーさんは私達を睨み、私はしゃがんでからホラとポーションを渡した。

 

「大事な仲間がいなくなったらさみしいじゃないか」

「そうだぞ、オレはすくなくとも仲間だと思ってるから探しに来たんだ。当たり前だろ?」

 

「……あたり、まえ?」

 

ようやく仲間と言うものを少し分かってきたのか、困惑していた表情は少し和らいだ用に見えた。

 

彼にとっては知らない感情。

彼は幼い頃から良い環境で育ったわけでは無いから、盗賊のタンタラスみたいな仲間意識が高い人達ならまだしも、きっと弱肉強食の世界で生きてきたから分からないんだろうな。

こうやって私達と過ごしてきて、それでも良く分からなかったんだろう。

 

「分からないことがあったらこの師匠が解決してあげるからね」

 

「ハッ、また弟子かよ」

 

「じゃあ世話焼きおねーさんになろっか?」

 

「……お前、オレより年下だろ」

 

「世話焼きの妹とかも一部ではご褒美なんだぞ」

 

業界ではご褒美です。

と、そんなことはサラマンダーさんは1ミリも理解できないだろうから詳細は伏せておいて、彼の手を引いて立たせてあげてようやく皆の所に帰ろうと細い道を歩いた。

 

そんな私達は一緒に古城を出ようと思ったんだけど、1つやり残していたことを思い出して、私は彼らの手を引っ張って奥へと進んでいく。

 

「お宝の匂いがするのよ~」

 

「おお! そりゃロマンがあるな!」

 

「…………」

 

サラマンダーさんは無言で付いてきてくれて、そしてたどり着いたそこには封印されているかのような大剣と謎の壺が2つ、台座が3つある部屋だ。

 

「何だこのデッカい剣……。何かバチバチしてて封印されてるのか?」

 

ジタンが下から眺めていて、私も隣に並んで大剣を見上げる。

 

「クレイラの時の召喚獣って覚えてる?」

 

「ああ、空から現れててあっという間にクレイラを滅ぼした馬乗ってたアレだろ? そう言えばダガーは使えるのかな?」

 

ちゃんと覚えているらしいし、そしてそう言えばダークマターをトレノで入手したのかは知らないな。あとで聞いてみよ。

 

「この剣、あの召喚獣オーディンの剣だったとおもうよ。なんでココに封印されているのかは不明だけど」

 

なにせイプセンってテラの宝箱があったからテラ管轄だと思うんだけど、どうしてココにこんなオデンの剣があるのか全然知らないんだよな。

 

「これがあの召喚獣の剣!?」

 

「まぁちょっと弄ってみようか」

 

壺を台座から移動させたら、封印されていた何かの力が壺に入っていき、そして中には香水かな……? アイテムが入っていた。

 

「ジタン、これダガーに渡してあげて。確かオデン用のアイテムだったと思うから」

「お、オデン……?」

「ごめんオーディンね、うっかり縮めた」

 

てへへなんて言ってたら、後ろからサラマンダーさんが「お前もその召喚獣を使えるのか?」と訊いてきた。

 

「私の使える召喚獣の中にオーディンはいないよ。同じくエーコにだけ使える召喚獣や、私だけに使える召喚獣もある。まぁ、私は異世界から来てるから、ダガーと同じ名前のバハムートを呼べるけど、姿が違ったりするかな。……あー、シヴァやイフリートも同じ名前だけどちがったりだねぇ」

 

この世界で呼んだこと無いけど。

 

「あんな力を使わないお前にすらオレは勝てないのか……」

 

「意外と私も努力してるんだよ? とあるおっきなドラゴンをバッタバッタなぎ倒して強くなったんだから」

 

グランドドラゴンさんには大変お世話になっております。

 

そしてとりあえずやることは終わったので古城から出て、みんなちゃんと戻ってこられたと言うことでみんなが安心していて、それを見たサラマンダーさんも、周りが自分のことを仲間だと思っているというのを感じたのか、少し微笑んでいた。

そんな彼に横からもたれたら、フンと言われたけども、彼の表情はそのままだった。

 

それからみんなでヒルダガルデに戻り、そこに書かれていることを整理し、この鏡の場所をみんなで一斉に叩く作戦を立てた。

 

人数配分がアレなので、今回私はお留守番する事にした。

 

「みんなが攻めている間にヒルダガルデが狙われたら大変だからね」

 

そう言うと納得してくれたのか、各自みんな鏡の示す場所に向かっていき、私はのんびりしながらお昼寝していて、太陽が沈む前にみんなを迎えに行けば無事に全員倒せたと言っていた。

 

まぁ、元々私がいないのが当たり前だからそうなるよね。

 

ようやく全ての鏡を設置したので、輝く島……テラへの入り口がひらかれ、我々は乗り込む準備を整えた。

島の上空でホバリングしていたが、計器に異常を発し始めたヒルダガルデは段々と島へと引きずり込まれているようであった。

 

「ジタンどうするの?」

 

不安そうにエーコが見上げ、ジタンは船体から飛び降りて乗り込もうと決断する。

恐らくクジャの使っていたワープのようなもので落下死はしないと判断したらしい。

無謀すぎる……。クジャなら銀竜に乗っているから別に落下しないしって思ったけど、当然無事にテラへと行けるので黙っていた。

 

みんな不安な顔をしていたけどそれ以外方法は無く、ジタンと共に魂の光が吸い込まれていく輝く島へと落ちていく。

 

ああ、ついに私はテラに来てしまったのか。

ガーランド、そしてクジャ相手にどう動こうか……ね。

 

 

 

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