倉庫D、所謂廃品置き場です   作:ノラカタリナ

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エルデンリング発売から購入までの時期に発生した怪文書
呪術廻戦×アークナイツの成れの果てとも言う

故にシャマレのみ続投
出てこないけど

あと拙はダクソ3DLC未突入です許してハイマ玉投げないで


攻守半減してヘドバンでフィニッシュ!

 

 ある時期を境に、日本の呪術界にとある噂が流れ始める。なんでも『依頼されて向かうと既に呪霊がぐちゃぐちゃの惨殺死体になっている事があるらしい』と。

 

 最初は依頼のブッキングが偶然多発したのだろうと思われていた。が、1ヶ月、3ヶ月、半年と時が過ぎても噂が収まらない。むしろ全国に広まり、また実際にそれに遭遇したといった事例も相次いで報告された。

 

 明らかに何かがおかしい。聡い者たちは身の安全の為に全国規模で結託、調査が開始された。

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 一人の男が、真夜中の雑木林を駆け抜けている。必死の表情からは、何かから逃げている事が容易に察せる。

 男は呪術師だ。呪術師なのだが、しかし直接の呪霊との戦闘は不得手で、術師の等級としても3級に届かないくらいの弱小と言っていい術師である。

 直接戦闘は不得手な分、索敵・追跡は得意なので、もっぱら脳筋寄りな相棒と共に依頼を受けている。今回もそうだった。

 

 最近よく聞く『ぐちゃぐちゃ呪霊』の話は、有志の調査で発生の傾向がなんとなく分かり、次の発生予想エリアが自分たちの所在するエリアであるということは聞いていた。相棒共々それは承知の上、『ぐちゃ呪』に関する情報には追加手当が出るのでそれを狙う腹積もりでさえあった。

 おそらく、窓も自分たちも、『ぐちゃ呪』の方に少々意識を割きすぎたのだろう。依頼の呪霊は3級よりちょっと強い単体。3級の相棒に自分の援護があれば問題は無いだろうとタカをくくっていた。

 

 が、実際はどうだ。交戦開始直後、ヒトデみたいな呪霊は突如として2体に分裂。最悪なことに分裂して戦闘力低下なんてことはないらしく、片割れが相棒の足止めを徹底し、もう片割れがこちらに襲いかかってくる。タイマンで勝てる確率は千に一つか万に一つ程度なので、即座に逃走。今に至る。

 

 

 

「はっ……はぁっ……あぁクソ!」

 

 男が悪態をつく、事前に頭に入れた地図によるともうそろそろ雑木林を抜けてしまう。帳も、その少し先までの範囲にしか下ろしていない。

 

 呪霊はそのヒトデのような星型の体で側転するように追いすがってくる。たまに木にぶつかって勢いは失っているが、最高速度なら人の足では逃げきれないだろう。

 

 逃げれないのならば立ち向かうか?否。断じて否。男の術式は呪力感知とその詳細な解析に特化しており、絶対的に攻撃力が不足している。呪力を纏い殴るなんてのは不得手中の不得手。

 

 故に逃走を継続。足止め嫌がらせくらいなら心得はある上に、分裂呪霊のもう片割れと戦ってる相棒なら時間はかかるだろうが仕留めてこっちに来てくれるだろう。

 

 

 

「ん?」

 

 と、ここで男の術式に感あり。呪力を持たないものらしい故に感知が遅れたが、前方に人らしき反応が。

 

「マジィな」

 

 ちょうど雑木林の途切れる所にポツンと。帳内に一般人は普通入れないが、たまーに不運(ハードラック)(ダンス)っちまったラッキーボーイが入ってしまうこともある、らしい。

 

 タイミングの悪いラッキーボーイを巻き込むワケにもいかない。底の見えつつある自身の呪力を躊躇いなく込め、進路変更のために嫌がらせ特化の『見た目だけは必殺の呪力弾』を構えた。その時。

 

 

《そのまま真っ直ぐ走り抜けろ》

 

 よく通る低い男の声だった。

 何が何だか分からないが、直感がビンビンに『従え』と訴えるので男は即座に構えを解除。再び全力ダッシュ。

 

 

 

――ゴゴゴゴゴ

 

 そして男は感じてしまう

 

 呪力のようで、しかしあまりにも違う

 

 より原初の、まさに『呪い』というべき

 

 おぞましい感覚

 

 

 

「っ!」

 

 なんかもう男は既に泣きそうだったが、死にたくないので走った。過程をすっ飛ばした直感と術式が『あのヤベーとこに行け』と全力で警鐘を鳴らすので走った。

 

 そして見えた。夜闇でわかりづらいが確かに人がいる。が、なんだあれは。西洋甲冑っぽいのに身を包み、手にはポールウェポンの類らしきもの。間違っても21世紀に居ていいやつでは無い。

 

 男は頬を何かが伝うのを感じつつ走った。

 

 西洋甲冑が武器に何か塗るような行動をとる。武器が薄紫に光り出す。

 

 男は視界がぼやけるのを全力で阻止しながら走った。

 

 発光したそれは斧槍のようだ。ただ人骨が巻きついているように見える。

 

 男は走馬灯をキャンセルしながら走った。

 

 

 

 そしてついに、武器を両手で構える甲冑の隣を男が走り抜ける。待ってましたとばかりに、甲冑が武器を振り上げ……。

 

 精神的限界に達した男は崩れ落ちるように膝をつく。そして背後からのそれ(・・)を聞く。

 

 

 

ガンッ

 

ガリッ

 

メキッ

 

グシャ

 

グチャッ

 

グチッ

 

グチッ

 

 

 

 それはまさしく、硬質な殻を砕き、中の血肉を叩き潰しすり潰す音だった。明らかに、尋常な世界に存在してはいけない音だった。

 

 

 

ェアアアアアアアアアアア!!!!

 

 

 

 幾度の不快音の後、この世ならざる叫びが上がる。音が衝撃を伴い、近くに居た男はあえなく吹き飛ばされる。運悪く頭を打ち、意識を闇へと手放す直前、男は目撃してしまう。

 

―――『ぐちゃぐちゃ呪霊』と呼ぶに相応しい惨状と化した呪霊と、聖なる旗の如く突き立てられた、瞳孔の爛々と輝く異形の骸骨の絡みついた呪われたおぞましい斧槍。

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

「おっ、ねぼすけのお目覚めだぁ」

 

 男は目を覚ます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

設定すら文章化してなかったので今書きまーす

 

主人公(灰の人風味)の獲物は「狂王の磔」「説教者の右腕」「小アメンの腕」。すなわち事実上の呪具たち。絵面が猟奇的すぎる

防具は考えてないけど重装かつ頭が仮面かなんか。大剣を耐える強靭はある

 

4級術師索敵男くんの相方の方にシャマレは向かいました。最後のセリフは3級脳筋相方君です

呪霊は某ンゲリオンTV版の某ヒトデです。ユニゾンアタックは必要ありませんが一体分の脅威度だと誤魔化してきます




錆付き錨に黄金の地をつけてラスボス前に出没する鈎指カボチャリナがいたら私かもしれません
皆も指輪指使え

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