ようこそ悪正義の教室へ   作:ざきあ

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第2章の始まりです。


第2章〜中間テスト、暴力事件編
1.新事実


 

 

あの後千秋から一緒に学校へ行こうと言われたので真は端末を弄りながらエントランスで千秋を待っているとエレベーターから姫野が降りて来た。

 

「お、姫野おはよ」

 

「…?おはよ……」

 

挨拶と済ますと姫野が真の顔を見て少し笑いながら安心したような顔をしていた。

 

「アンタ、なんか少し機嫌良いね」

 

「そうか?いつも通りだと思うけど……あぁ、前に言ってた会っちゃいけないかもって言ってた奴いただろ?」

 

「え?あぁ、うん、話せたの?」

 

「ああ、ちゃんと話して和解したよ、だからかな」

 

「そっ……なら良かった、そういえばアンタが言ってた通り貰えるポイント減ってたね」

 

「あぁ、因みにDクラスは0ポイントだとさ」

 

すると姫野は驚いた顔をしていた。

 

「え、0って……どんだけやらかしてたのさ……」

 

「彼女曰く猿山って言ってた」

 

「猿山って…………ん?彼女?」

 

「ん、あぁ、まぁ…付き合う事になったんだ、お互い知らん仲じゃないし」

 

「……ふーん、そう、まぁお幸せに、アタシ先行くから」

 

姫野は少し複雑な顔をしながらエントランスを出ていった。

 

(なんだ?……いやまさかな…)

 

真はそんな事を考えてるとエレベーターから千秋が降りてき、真の事を見つけると少し小走りで向かってきた。

 

「ごめん、待った?」

 

「いんや全然、行くか」

 

「うん!……その、手繋いでもいい?」

 

「え、いいけど、そんな事わざわざ聞かなくても…」

 

「あー、一応?」

 

「……ほれ」

 

真は千秋に手を差し出し、千秋はその手に指を絡め恋人繋ぎをした。

 

「ありがと……そういえばさっき同じクラスの人達からポイント振り込まれてるかーってメッセ沢山きてたよ」

 

「あー、何も知らないと焦るよな、多分ポイント使い過ぎて殆ど残ってないんだろ」

 

「だよねー、節約しといて良かったよ…」

 

「いくら残ってんの?」

 

「頑張って節約してたけど付き合いもあるからギリギリ6万位はあるよ」

 

「そうか……それ他のやつに言うなよ、貸して言われるから、それと足りんくなったらすぐ言えよ、貸すから」

 

「それはもちろん……え、いいの?」

 

「いくら無料商品があるからって言っても限度があるだろ……それにお前俺がいくら持ってると思う?」

 

「え、15万位?」

 

そう言った千秋に真は端末の画面を見せると千秋は驚愕した。

そこには550万以上のポイントが記されていた。

 

「ッ!?……桁おかしくない?」

 

「ちょっと色々やって稼いだからな、恐らくこれからも増えるよ、千秋を信用して見せたから他のやつに言うなよ、だから足りなくなったら言え、なんなら今10万位送ろうか?」

 

「え、いやいいよ…もし画面見られたりしたら色々面倒くさくなるだろうし……けどありがとう」

 

「気にすんな、女は色々必要な物が多いしな」

 

「ふふっ…そっか」

 

そして2人はお互いの教室へ向かった。

別れる際千秋が顔を少し赤く染め胸の辺りで小さく手を振ってるのを見て真はギャップに心を撃たれた。

 

(クソっ……普段クールで大人っぽい癖にこーゆー時のあいつ可愛過ぎるぞ俺の彼女……)

 

心を落ち着かせ、真が教室へ入ると既にほとんどの生徒が登校していてポイントについて話していた。

すると一之瀬が真に気付き話しかけてきた。

 

「おはよう浅桜君!」

 

「おはよ」

 

「浅桜君が言ってた通りポイント減っちゃったね……」

 

「そうね、Dなんて0だってよ」

 

「私も朝Dクラスの子に聞いたよ……」

 

「ふーん、AとCは?」

 

「えっとね、Aクラスが94000でCクラスは49000って言ってたよ」

 

「なるほど……とりあえずもうHR始まるから席戻るわ」

 

「分かったよ!また後でね!」

 

(俺ら以外は原作通りか……)

 

そう考えながら真は席につき教師が来るのを待っていた。

そして星乃宮が教室へ入って来ていつも通り挨拶をする。

 

「皆おはよ〜!さて、HRを始める前に、なにか質問があると思うけど、皆どう?」

 

しかし誰一人として質問をしようとせず、それに対して星乃宮は少し驚いた顔をした。

 

「へ〜、今年のBクラスの皆は優秀な子が多いみたいで先生嬉しいな〜!それじゃ、皆に色々説明しなきゃいけない事があるからしっかり聞いてね〜!」

 

それから星乃宮はこの学校のルール、Sシステム、クラス分けについて説明をしていった。

各クラスのクラスポイントについては

 

Aクラス 940cp

Bクラス 720cp

Cクラス 490cp

Dクラス 0cp

 

となっていた。

そしてAクラスの特権について話と多くの生徒が驚愕し始め騒ぎ出した。

 

「因みに、この学校が就職率、進学率100%なのはAクラスだけだから、皆頑張ってAを目指してね〜」

 

「「「「「「「「「「「「「「……はぁ!?」」」」」」」」」」」」」」

 

(流石に知らなかったら騙されたと思うよな……)

 

「ちょ、聞いてないですよ!」

 

「詐欺じゃないか!!」

 

「そんな事先生に言われても困るな〜、それが学校のルールだもん、あ、因みに今まで話した全てのルールを4月の時点で完全に見破って先生に質問してきた生徒がこのクラスに1人だけいるよ〜」

 

(ッ!?アイツ!?余計な事を!!)

 

星乃宮がこちらをチラッと見て話すと、多くの生徒は驚愕し困惑や怒りなど様々な視線が全て真に向けられた。

そして星乃宮は続けて丸めてあったプリントを黒板に貼り始めた。

 

「さて、これはこの前やった小テストの結果だよ!もしこれが本番のテストだとして、もし赤点を1つでも取った生徒は即退学になるから皆ちゃんと勉強するのよ〜?それと、このテストで満点を取った生徒はこの学年で2人だけ!このクラスの浅桜君だね〜おめでとう〜」

 

そう言いながら星乃宮はわざわざ名前を出し真に注目を集めた。

順位を見ると大半の生徒が75~85点と高得点を出していた。

真は星乃宮が言った通り100点、一之瀬は95点、神崎と姫野は85点、そして最下位は白波の65点だった。

 

(次から次へと余計な事あのクソ腹黒女!!!!)

 

流石の真もイライラしていたが、1つ質問をする為に手を挙げる。

 

「お、何かな浅桜君?」

 

「……この学校が実力主義なら今回、学年又はクラス1位になった俺にポイントは貰えないんですか?」

 

「お、いい事言うね〜、それじゃクラスで1番になった浅桜君には先生から5万ポイントプレゼントしちゃうぞ!」

 

「……少ねぇ……次回からもお願いします」

 

「はーい!じゃあ次回からはテストでクラス総合、各教科で1位から3位になった子にはポイントをプレゼントするよ〜、さて、中間テストまであと3週間だけど、私は誰も赤点を取って退学にならないって確信してるからね〜、それじゃ朝のHRはこれでおしまい!皆今日も元気に過ごしてね〜」

 

最後に意味深な事を言った星乃宮は教室を出ていった。

そして前にカラオケで話し合ったメンバー達が真の所へ集まり、一之瀬が代表して質問をしてきた。

 

「あの、浅桜君、先生が言ってた全てのルールを見破ったのって……」

 

「……はぁ……あぁ、俺だよ」

 

そう言うと皆驚愕し、驚いた顔をした。

その中1人の生徒、白波が真に怒りを表し真の机を叩きながら怒鳴り始めた。

 

「なんであなたは全ての事を知っていながら黙ってたんですか!?しっかり説明していればポイントだってまだ多かったかもしれないんですよ!?それにAクラスの特権の事だって知ってて黙ってたんですか!!?私達の事陰で馬鹿にしてたんですか!?」

 

「……言いたくても言えない事情があったんだよ」

 

「何ですかその事情って!?」

 

「白波…落ち着け……」

 

神崎が白波を止めようとするが、真はイラつきながらも例の契約の話をし始めた。

 

「るせぇなぁ…………あの時は既に学校側と契約をしていんだよ、ルールを全て話してもらう代わりに他の生徒に情報を喋るなって、だから俺はあの時曖昧に濁した話し方をしたんだ、もし喋れば俺は退学だからな、流石に退学は勘弁だ」

 

すると白波含め全員が退学という言葉に絶句した。

 

「た、退学って……」

 

「それは……」

 

「で、でも……!」

 

「なんだ?俺が退学してでもいいから説明をしろとお前は言いたいのか?ぁあ?」

 

「ッ……!?」

 

「……黙ってねーで何とか言えやおい」

 

「あ、浅桜君!それ以上は!千尋ちゃんも、浅桜君にも事情があったんだしね?」

 

「…はい」

 

「チッ……」

 

「…浅桜、その、すまん」

 

「……別にお前が謝る事じゃないだろ」

 

神崎が真に謝り、一之瀬が1度その場を収め全員が自分の席へと戻っていった。

真がイライラしながら端末を弄っていると隣人の姫野が話しかけてきた。

 

「…前から思ってたんだけど、白波ってアンタにやたらと絡むよね、何かしたの?」

 

「……何もしてない、初めて喋ったのなんてあのカラオケの時だぞ、それから一切喋ってない、向こうが勝手に突っかかってくるだけだ、まぁ俺自身アイツの事嫌いだけど」

 

「……まぁ、少しわかるかも」

 

「苦手そうだもんな……」

 

「……アイツ男子の事ガキだのなんだのって言う癖に一之瀬絡むとアイツが1番ガキなんだよ」

 

「一之瀬信者だからだろ、一之瀬が絶対だと思ってるから一之瀬が絡むと過剰に反応するんだよ」

 

「信者って……まぁ確かに言えてる…」

 

そして真はあまりの嫌気に机に顔を突っ伏してしまう。

 

「どうでもいいけど俺に絡んでくるなよな…ウザすぎるぞ……」

 

「ほぼ初対面で絡まれたらそうなるよな……アタシもアンタの立場だったら同じ事思う」

 

「わかってくれますー?ユキちゃーん……」

 

「……ちゃん呼びやめろ」

 

「……じゃあ、ユキ」

 

「まぁ、それなら…」

 

そう言われ真は少し意外そうにして姫野を見た。

 

「え、いいの」

 

「……別に、アンタなら嫌じゃない……」

 

「おぉ、まじか、絶対嫌がると思った……じゃあ俺の事も名前で呼んでくれよ」

 

「……考えとく」

 

「楽しみにしとくわ」

 

「はぁ……彼女に誤解されんなよ」

 

何故そんな事言われたのか真はよく分かっておらずユキにため息をつかれる。

 

「え、なんで誤解されんの?」

 

「……はぁ……」

 

「え、ちょ、ユキ?」

 

「るさい、さっさと授業の準備しろ真」

 

「……おう」

 

ユキはいつも通りの感じで真に対してそう言い、真は少し嬉しそうに授業の準備を始めた。

そうして二人の仲は少し深まった。

 

(コイツ……男女が名前呼びってどーゆー意味分かってないのか?)

 

(まさかほんとに呼んでくれるとは…てかなんで名前呼びだけで誤解されんだ?友達なら名前呼び位普通じゃないのか?……ん?メッセ?千秋から……え……)

 

真は男女の名前呼びが少し特別な物と分かっていなかった。

そして千秋からのメッセージを読んで嫌な予感がした。

 

 

その頃一人の少女が真に対して心の中で怒り狂っていた。

 

(なんで、なんであんな奴にあんな事言われなきゃならないの!!一之瀬さんの前だから言えなかったけど、あんな奴退学してでもいいから説明すれば良かったのに!!!!!!!そうすれば私は一之瀬さんと!!!!!)

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  • 坂柳有栖
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