昼休みの件があった日の放課後、帰りのHRが終わると一之瀬は帰宅しようとしていたBクラスの生徒全員に集合をかけ、今後の事について話しをする。
貯金の件と勉強会の件、それらは全員の承諾が得られた事でスムーズに話し合いが終わったので真は帰宅しようと廊下に出ると一之瀬に呼び止められた。
「浅桜君、少しだけ時間貰えるかな?」
「…勉強会なら参加しないぞ」
「ポイント払うって言っても?」
「…いくらだ」
「んー、合同でやるし、人が少し増えるからにゃ〜……」
一之瀬少し考えた後閃いたとばかりに笑顔で答えた。
「2万でどうかな!」
「……断る」
「にゃ、にゃー!?にゃんでー!?」
一之瀬は断られると思ってなかったのか驚き目を見開いていた後少し悲しそうな顔を真へ向ける
「少ない…最低4万」
「え、えぇ〜、でもDクラスの人には1週間1万ポイントって言ってたじゃん!」
「あれはアイツらから対してポイント貰えないと思ったからだ、貰えるやつからは貰う」
「うぅ〜、意地悪だ〜」
「これがビジネスってやつだな…」
「悪徳商法だ〜!」
一之瀬は頬を膨らませ少し怒った顔をしたが真は怖いというより可愛いと思ってしまった。
「そんな頬膨らませても怖くないぞ、むしろ可愛いな」
「にゃ!?か、可愛いって……///」
「まぁ……BD合わせて4人だけなら2万でいいぞ、それ以上は4万だ」
「え、ホントに?」
「あぁ、それと条件がある」
「条件?」
「あの小テストで75点以上取っている生徒のみ、教え方は自習して分からなかったらその場で聞くスタイル、馬鹿に教えるのは疲れるんだ…これでいいなら見てやる…」
すると一之瀬は笑顔になり真の手を握りお礼を言ってきた。
「ありがとう浅桜君!その条件で構わないからお願いね?ポイントは今払えばいいかにゃ?」
「……中間終わってからでいい、それと一之瀬…」
「分かったよ!何?」
一之瀬は手を握ったまま首を横に傾ける。
「こーゆー事あんま男にしない方がいいぞ、勘違いされっから」
「え……?あっ!?///」
真が手を握っている事を指摘すると一之瀬は顔を真っ赤にしながら慌てて手を離し物凄く恥ずかしそうにしながら真に上目遣いで謝ってきた。
「そ、その、ご、ごめんね…嫌だったよね…///」
「嫌とかじゃないけど、お前みたいに可愛い奴にこーゆー事されると、男って生き物は勘違いをするかもしれないからな、気を付けた方がいいぞ」
そう言うと真は苦笑いをし無意識に一之瀬の頭を撫で始め、一之瀬は驚きと恥ずかしさのあまり固まってしまった。
「にゃ、えと、うぅ…///」
「ん?」
「あ、浅桜君なんで頭にゃでてるにょ……///」
「……すまん、無意識に…」
「あっ……」
真が手を離すと一之瀬は少し残念そうな顔をしていたが真は早くこの場を去りたく急いで帰ろうとする。
「あー、まぁとりあえず勉強会の件はさっき言った条件でよろしく、じゃ、俺は帰る」
「あ、うん、分かった…」
そして一之瀬は帰っていく真の背中を見つめながら立ち尽くしていた。
(浅桜君に頭撫でてもらった時のこの気持ちはなんだろ……それにしても気持ちよかったな……まだ撫でてくれないかな……って何考えてるの帆波!?///)
一之瀬は顔を赤くし茹でダコみたいになっていた。
その数時間後、一人の男が真の部屋へ訪れていた。
「よぅ、とりあえず入ってくれ」
「ああ、邪魔するぞ」
「適当に座っててくれ、コーヒーお茶カルピスモンエナ、どれがいい?」
「……コーヒーで頼む」
「りょーかい」
真は注文されたコーヒーを入れ持っていった。
「それで、話とはなんだ?」
「単刀直入に言う、神崎、俺の隠れ蓑になってくれ」
そう言われた男、神崎隆二は少し困惑して返事をした。
「隠れ蓑とは…どういう事だ?」
「簡単な事だ、俺が情報や作戦を神崎に伝えるからそれを皆に伝達して欲しい」
「……浅桜の代わりにか」
「YES、俺はなるべく目立ちたくない、ひっそり端の方にいたいんだ」
「なるほど…だが何故俺なんだ?」
神崎は少し困惑した表情で真に問いかけると少し真剣な顔をしながら話し始めた。
「神崎が優秀だからだ」
「……俺が優秀?」
「あぁ、学力や運動神経が高く、頭の回転も早い上にBクラスの副委員長、オマケに口も硬そうだしな、比較的クラスの中心人物であり一之瀬とも距離が近い」
「……」
「それに俺がBクラスの中でも信用しているのはお前とユキ位だからな」
「……姫野か」
「ああ、けどこれはアイツ向きじゃないからな、だからお前に頼んでる、もちろん報酬が欲しければやるよ」
そう言われた神崎は少し考え返事をする。
「……分かった、俺はお前の隠れ蓑になろう」
「そうか、助かるよ」
「だが報酬はいらない」
「……え、いらないのか?」
真が意外そうな顔をすると神崎は少し口角を上げながら答える。
「あぁ、浅桜は同じBクラスの生徒だしな、なんとなくだがお前は目立つのを嫌っている様な感じもする、それにお前と共にいると俺自身成長が出来ると思っている」
「……そうか」
「それに俺の事を信用してくれているんだろ?なら報酬はいらない」
「りょーかい、ならとりあえずまずこれを渡しておくよ」
真は机に置いてあった茶封筒を神崎へ渡した。
「これは?」
「今回の中間の過去問だ、オマケで前回の小テストの過去問もついてる、確認してみろ」
「ああ……これは!?」
神崎が過去問に目を通すと目を見開いて驚いた。
「これがどういう事かお前ならわかるだろ?」
「……なるほど…確かにこれなら赤点を取る生徒はいないだろうな」
「これを一之瀬に渡すタイミングはお前に任せるよ」
「分かった…浅桜、これはいつから用意していたんだ?」
「…入学2日目だ」
「…そうか、お前は本当に優秀な奴なんだな」
そう言われた真は少し気だるげな顔をし外を眺めながら神崎に質問をした。
「どーかな……とりあえずそれについては任せるよ、それともう1つ質問をしたいんだがいいか?」
「ん、なんだ?」
「もしも、試験で[クラスから退学者が1名出るかわりに500cpの譲渡]又は[退学者が出ない代わりにcpの変動は無し]…この2つのうちどちらかを選択しなければならない状況が来たらお前はどちらを選択する?」
神崎は何とも言えない複雑な表情し答えた。
「…………意地の悪い事を聞くな…」
「もしかしたら今後この様な試験が出てくるかもしれないからな」
「……勝つ為なら前者だが…クラスの事を考えると後者…すまない、すぐには答えが出せそうにない…浅桜はどちらを選ぶんだ?」
神崎が真にそう質問を返すと真はなんの躊躇もなく答える。
「前者だ、使えない人間を切り捨てる、俺は勝つ為なら多少の犠牲は問わない」
「浅桜……お前は……」
「まぁこんな事を言えば一之瀬は必死に俺を説得しようとするだろうな」
「……ああ、一之瀬は優しい人間だからな」
「……アイツは正義のヒーローみたいなやつだからな」
「お前は違うのか?」
真は苦笑いをしながら神崎に告げた。
「俺は皆の為行動してる訳じゃない、自分の為に行動する人間だからな…」
「だが結果的に皆が助かっているぞ」
「それはあくまでも副産物だ、本来の目的なんかじゃない」
「……そうか、分かった、今はこれ以上何も言わない」
「…そうしてくれ」
「とりあえず、俺は部屋に「ピリリリリリリ」…」
「あぁ、すまん俺だ」
神崎が立ち上がり自室に戻ろうとすると真の端末へ着信が入り真はそれを受け取った。
「もしもし、どした?……おん…りょーかい…ああ、また後でな」
通話が終わり真は少し申し訳なさそうに神崎に謝る。
「悪い悪い、彼女からだったから」
「……姫野か」
「…………はい?」
「……ん?」
何故か神崎からユキの名前が出て真は困惑した。
「何故ユキ?」
「…お前達は付き合ってるんじゃないのか?」
「……いや待てユキはただの友達だぞ?」
「……そうなのか…てっきり付き合ってるものだと皆思っているぞ」
「付き合ってねーよ……ん?皆?」
真は嫌な予感がした。
「あぁ、Bクラスのほぼ全員がそう思っているだろうな」
「……嘘だろおい…」
「姫野はお前にだけはやたら素直だし、2人が喋ってるとそう言う雰囲気になっているからな……」
真は知らなかった、まさかクラスの連中にユキとそんな関係だと思われてるなんて知らなかった。
「この事ユキ知ってると思うか……?」
「……恐らくクラスの女子達に色々聞かれているだろうな…」
「……うぉおおお!神崎!仕事だ!噂を消すんだ!!!ユキに怒られる!!」
「……まぁ、微力ながら協力する…」
その日の晩、真と神崎は2人が付き合っていないとクラスの連中に説明に勤しんでいた。
ストック切れかけてます。
あなたの推しは!?
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坂柳有栖
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神室真澄
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一之瀬帆波
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姫野ユキ
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椎名ひより
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伊吹澪
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堀北鈴音
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櫛田桔梗
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軽井沢恵
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松下千秋
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長谷部波留香