皆さんドM…………あれ?杖を持った少女が…………
2章第4話始まります。
ある日の晩、真がコンビニから帰っていると寮の近くで清隆の姿を発見した。
(ん?清隆だ、何して……え?)
声をかけようとすると清隆は物凄いスピードで建物の間へと入っていったので真は急いで建物の陰から観察しようとすると、そこには黒髪の女子生徒の手を掴んだ堀北会長と、その堀北会長の手を掴んでいる清隆の姿が確認できた。
(ああ……これって例の……)
そう思っていると堀北会長が清隆へ攻撃し、それを清隆はいなし、少し話しをしていた。
するとひと段落終えたのか堀北会長は突然真へ声をかける。
「浅桜、出てこい」
「え?」
(なんでバレるかな…まぁいいか)
声をかけられた真は少しダルそうに姿を現した。
「こんばんは、お久しぶりです会長、それに清隆も」
「真…いたのか」
「……」
「よく気付きましたね」
真が笑いながら問うと堀北会長はため息をつきながら答えた。
「はぁ…ワザと気配も消さずにいたからな」
「あらま…」
「まぁいい、お前、今回は何をするんだ?」
「何をって、何をですか?」
「ふん、惚けるつもりか、お前は既に中間の必勝法を知っているだろう」
「……さあ」
「……ふっ、あくまで言わないつもりか」
「なんの事だか……」
「……鈴音、Aクラスへ上がりたければ死に物狂いでやれ、そこにいる男は恐らく学年で1番強いぞ」
真は惚けた顔して適当に返事を返すと堀北会長はこれ以上無駄だと何を聞いても無駄だと思ったのか女子生徒に一言声をかけ寮へとは反対方向へ去っていった。
「……はぁ、清隆、俺戻るから」
「え、ああ…」
「待って」
真が寮へ戻ろうとすると女子生徒に声をかけられた。
「なんだ?」
「貴方が浅桜真君?」
「そうだけど?」
「そう、ならさっき兄さんが言っていた必勝法を教えて」
「…お前Dクラスか?何故敵のお前に教えなきゃなんねーんだ」
「不本意ながらね、貴方はそこにいる男の友人なのでしょ」
「……友人だからと言って教えると思うか?」
「なら松下さんはどうなの?」
「は?なんでお前知って……あぁ、高円寺か…」
「ええ、恐らくDクラスの生徒全員が貴方と彼女が恋人関係である事を知っているわ」
「…だからどうした?」
するとその鈴音と呼ばれていた生徒は遠回しに脅した言い方をした。
「もし教えてくれないのなら、彼女の恋人である貴方がその必勝法というモノを教えてくれなかったとクラスメイトに話すわ、そうしたら彼女の立場は「ァア?」ッ!?」
一言、その一言を言われ真は過去の事を思い出し鈴音に対して殺気を出しながら言葉を放った。
「お前誰に物言ってるんだ?脅しか?もし千秋に危険が及ぶ様な行為をすればお前を潰す、もちろんその周りの人間もだ」
「ッ……!?」
「手段問わずお前らを俺は潰す、その覚悟があるならやればいいさ、ただ言っておくが、今喋った事の証拠はないからな、お前がクラスで上の立場の人間でもない限りお前の言葉を信用する奴は果たして何人いるのやら……」
「くっ……」
そう言われた鈴音は悔しそうな顔をし黙ってしまった。
「真、これ以上は……」
「ん、あぁ、悪い、ついな」
「はぁ……堀北にはオレから言っておく、お前は寮に戻っててくれ」
「堀北?さっき会長の事兄さんって言ってたけど兄妹だったのか」
「……」
「そうみたいだ」
「…ふーん、まぁいいわ、じゃあ清隆、俺は戻るわ」
「あぁ」
そう言って真は部屋へ戻っていった。
(やっぱこの頃の堀北は好きになれねぇな…)
それから約1週間経ち、真は一之瀬に頼まれていた勉強会を図書館でしていた。
メンバーはBクラスからユキと浜口、Dクラスからは千秋と佐藤が参加していた。
千秋とユキは顔を合わせた時お互い少し気まずそうにしていたが特に何も言わず、勉強会は順調に進んでいた。
(佐藤って平均点下回ってなかったっけ…まぁいいか…)
「浅桜君、ここなんだけど…」
「ん、ここはな…ん?佐藤ここ範囲が「ンだとゴラァ!!!!」i……」
「ちっ……るさいな…」
「な、何事でしょう…」
「今の声って……」
怒鳴り声が聞こえた方を見ると、入学初日に上級生と揉めていた赤髪の不良が男子生徒の胸倉を掴んで揉めていた。
「はぁ…ちょっと行ってくる」
「き、気を付けてね……」
「え、ちょ、浅桜君、大丈夫なんですか?」
「大丈夫……だと思う」
真は揉めている生徒達の近くに行き注意するべく声をかけた。
「おい、うるせえぞ」
「アァ!?部外者は黙ってろ!!」
「はぁ…場所を選べよ、他に利用者もいるんだろうが、そんなに喧嘩したいなら外でやれよ、迷惑だ」
「……チッ」
「わ、悪い…」
「そもそも喧嘩売ってきたのはCクラスのコイツらなんだよ!」
「わーたからっ、落ち着けよ、ポイント減るぞ?」
「へっ、コイツら不良品のDクラスだから減るポイント無いけどな」
「ンだとテメェ!!!!」
「あーもう!お前らどっちも喋るな!!!!」
「はいストップストップ!!!」
「「ッ!?」」
これ以上騒ぐと流石に問題になると思い真は2人を黙らせる。
するとそこに一之瀬も止めに入り、Cクラスの生徒はその場に居ずらそうにし、図書館を後にした。
その去り際に試験範囲と違う所を勉強していたDクラスの生徒に馬鹿にしたように捨て台詞を吐いて去っていった。
「全く……って清隆、お前一緒にいたなら止めろよ…」
「…すまん、須藤の気迫にやられて動けなかった」
「お前……はぁ…まあいいか」
すると櫛田が先程Cクラスの生徒が言っていた事について聞いてきた。
「あ、浅桜君、ちょっと聞きたい事あるんだけどいいかな?」
「なんだ……?」
「その、さっきCクラスの人達が言ってた試験範囲が違うってどういう事かな?」
「ん、あぁ、さっき佐藤にも言おうとしたんだがな、お前ら先週範囲変わった事聞いてないのか?」
「「「「え?」」」」
「ちょ、ちょっと待って?ここは範囲外なの?」
「どれ……違うな、変わった範囲は……」
真は各教科の変わった範囲を教えると清隆以外のメンバーが絶句した顔をしていた。
「嘘だろおい……」
「どーすんだよ!あと1週間しかねぇぞ!!」
「……まぁ、あと1週間あるんだ、頑張れ」
そう言って立ち去ろうとする真へ堀北は声をかけた。
「待って浅桜君、前に言っていた必勝法と言うのを教えてもらえないかしら……」
「な、なんだそれ?」
「はぁ……なんで俺がお前らに教えなきゃならねぇんだよ……」
「ンだと!?さっさと教えやがれ!!!」
すると須藤は真の胸倉を掴んで吠え始めた。
「須藤君!」
「やめなさい須藤君!!」
「……それが人へモノを頼む態度か?だからお前達Dクラスは不良品って呼ばれてんだろ」
「テメェ!!!!」
「いい加減にしなさい!!!退学になりたいの!!?」
須藤が真を殴ろうとしたその時、堀北が須藤へ怒鳴りその場を収めた。
「……チッ!!」
「はぁ……とりあえず私は茶柱先生に確認しに行くわ、浅桜君はもう戻っていいわよ」
「……ふんっ」
真は鼻を鳴らしながら元いた所へ戻ると千秋が少し怒りながら睨んできた。
「真君、なんで止めに行ったはずの真君が喧嘩しそうになるの?」
「いや待て、別に俺は何も言ってないぞ、アイツらが余計は事を喋ってそれに須藤がキレたんだ、俺は悪くない、OK?」
「ふーん……まぁ特に大事にならなくて良かったよほんと…」
「……悪かったよ…」
「もう!見ていたこっちはヒヤヒヤしたんだからね!」
「ご、ごめんって……」
「むー!」
千秋は頬を膨らませながら真を叱りつけていると他の3人は皆同じ事を思った。
(((真(浅桜君)が尻に敷かれてる…)))
「と、とにかく、Dクラスはどうやら試験範囲が変わった事を知らされてないみたいだから……」
「え、それって先週の話では…」
「え、嘘でしょ!?」
「真君、それホント……?」
「それがホントなんだよな……とりあえず教えてやるからそんな顔すんな…」
「お願いします…」
その後神崎がBD両クラスに中間の過去問を配り、皆はそれに喜びテスト当日を迎え、3日後にテストは返却された。
無事Bクラスは誰ひとり赤点を取らずに終了し全員歓喜を上げていた。
(とりあえず無事終わったか……Dクラスはどうなったのかな……)
すると真の端末に着信が入り画面を見ると千秋からだった。
(やっぱ須藤が赤点取ったか……)
真は一旦廊下へ出て通話を繋げると周りの音がやけにうるさかったが気にせず喋り始める。
[もしもし、どうした?]
[もしもし真君?その、赤点を取ってしまった人への救済処置ってあるかな…]
[…あるにはあるけど、ポイントかかるぞ?]
[そっか、とりあえず教えてもらってもいいかな…]
[1つ目は退学阻止のポイントを払う事、もう1つは教師からテストの点数を買う事、自分の点数を売って平均点を下げる事だな]
[なるほど……ありがとう]
[3つ目に関しては出来るかわからんぞ、払うポイントは教師に聞いてくれ]
[分かっ[浅桜君ちょっといいかな]…]
[平田か?どうした?]
[もしポイントが足りなかったら場合借りる事は出来るかな……]
[……利子付きでいいなら貸してやる、毎月0.5割増だ……とりあえずそっち向かうわ]
[分かった……ごめんね]
[別に、んじゃ]
そう言って一旦教室へ戻りユキへ伝言を頼んだ。
「ユキ、頼みがあるんだな」
「……なに?」
「一之瀬が俺の不在に気が付いたら腹痛でトイレに行ったって言っといてくれ」
「……分かった」
「さんきゅ、今度なんか奢るわ」
そう言って真はDへ向かった。
…リトルガールに襲撃されました……何とか無事です。
次回は千秋サイドからお送りします。
あなたの推しは!?
-
坂柳有栖
-
神室真澄
-
一之瀬帆波
-
姫野ユキ
-
椎名ひより
-
伊吹澪
-
堀北鈴音
-
櫛田桔梗
-
軽井沢恵
-
松下千秋
-
長谷部波留香