ようこそ悪正義の教室へ   作:ざきあ

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8.ストーカー

 

 

あれから数日後、今日は遂に審議がある日だ。

一之瀬達はネットの掲示板等で目撃者を探したがあまりめぼしい情報は手に入らなかったがDクラスの生徒である佐倉が実は目撃者であると清隆達に話を審議の場に立つことになったと千秋から聞いていた。

 

「今日か……」

 

「……何が?」

 

「ん?CクラスとDクラスの審議だよ」

 

「……あぁ、結局アタシ達特に何もしてないけど大丈夫なの?」

 

「さぁ、どっちが勝とうが俺には関係ないしな」

 

「ふーん、けどアンタの彼女Dクラスじゃん」

 

「まぁな、cpは無いけどppなら足りなくなったら俺があげてるからまぁそーゆー心配は無いよ」

 

「……あっそ」

 

そして特に何も無く放課後になり、審議が始まる。

真は1人でパレットでお茶をしながら読書をしていると金髪の自由人が現れた。

 

「やぁ……ピースボーイ?」

 

「ん?おお、高円寺か」

 

「1人寂しくティータイムかい?」

 

「まぁ、千秋と待ち合わせしててな、お前は?」

 

「ふっ、私はたまには1人でゆっくりしたいと思ってね、そうだ、君と少し話をしたかったんだよ」

 

「話?」

 

「ああ、今回のイベントに関してねぇ、君はどのような結果になると思うかね?」

 

そう言いながら高円寺は真の向かいに座りニヤニヤさせながら聞いてきた。

 

「…俺が言わなくてもお前なら何となく分かってるんじゃないか?」

 

「もちろんさ、けれど君の意見も聞かせてみたまえ」

 

「はぁ……まぁ、審議でどんなに頑張ってもDクラスにはダメージが入るだろうな、過程がどうであれ結果的にDの方がやらかしてんだから」

 

「そうさねぇ、レッドヘアーボーイの言う事が正しくとも、彼は結果的に相手に怪我を負わせてるからね」

 

「ああ、だから審議では勝てない」

 

「ハッハッハっ!その言い方だと審議以外では勝てるような言い方じゃないか?」

 

笑いながら話す高円寺に真は少しニヤケながら答える。

 

「まぁな、ま、俺は別のクラスの人間だからそこまで考えても伝える事はしないさ、既に気付いてるやつがいるだろうしな」

 

「ほう?それは誰かね?」

 

「それは自分で考えてみろよ、好きだろそーゆーの」

 

「ハッハッハっ!君はホントに愉快な男だ、中々有意義な時間を過ごせたよ、これで私は失礼させてもらうよ」

 

「ん?おおう、じゃあな」

 

そう言って高円寺が席を立ち去っていくと入れ違いで千秋がやって来た。

 

「やっほ真君、高円寺君とお茶してたの?」

 

「よっ、まぁね、いきなり話しかけられてな、それで審議は?」

 

「んー、なんか延期になったみたい」

 

「へぇ、そうか、分かった」

 

「なにかするの?」

 

千秋が首を傾げて聞いてくる。

 

「何もしないよ」

 

「んー、そっか…勝てると思う?」

 

「無理だろ、どうやってもDクラスにダメージは入る」

 

「だよねぇ……はぁ、中間の時に退学になってれば良かったのに…」

 

「けどあの時救済方法聞いてきたのは千秋だろ」

 

「あの時はそうした方がいいと思ったからだよ、まさかこんな事になるとは思ってなかったよ」

 

「まぁなー、須藤はあの短気を治さないとな」

 

「今回の事で反省してくれればいいけど……」

 

そんな事を話しながら時間は過ぎていった。

 

 

 

千秋side

 

 

翌日の放課後、私は真君からお願いされていた佐倉さんの尾行していた。

 

(今日は珍しく何処か行くのかな?……そういえばこの方角って確か…)

 

そう思った私は尾行を続けていく、すると佐倉さんは例の店員がいる電気屋へ入っていった。

 

(え、嘘でしょ、一人で大丈夫かな……え??)

 

入って数分、佐倉さんは一人の男と店内から出てきた。

例の店員だ、少しやばいと思った私は何時でも真君へ通話を出来るように端末を操作した。

そして2人について行くと近くの路地裏へ入っていく。

 

(やばいって…何してるの佐倉さん……真君に連絡しないと……)

 

そう思い私は真君へ通話をかけた。

 

 

 

真side

 

 

(ううむ……ラノベを教室に忘れたっぽいな……取りに行くのめんどくさいけど続き気になるんだよな……しゃーない、行くか……)

 

そう思いながら学校へ戻ってラノベを回収し帰ろうとすると特別棟の方から清隆と一之瀬が歩いていた。

 

「あ、浅桜君!」

 

「ん?一之瀬に清隆じゃん、珍しい組み合わせだな、審議の帰りか?」

 

「いや、違うぞ、帰ろうとしたらたまたま会ってな」

 

「うんうん!」

 

「へぇ、そっか「ピリリリリリ」ん?」

 

会話をしていると端末に着信が入り画面を確認すると千秋からであった。

 

「悪いちょっと待ってな……もしもし?……は?まじ?……わかった、千秋はそこを動くなよ、すぐ行く」

 

そう言って通話を切ると一之瀬は少し心配そうに聞いてきた。

 

「ど、どうしたの浅桜君?」

 

「清隆、今すぐ佐倉の所へ向かうぞ、ストーカー男と会ってるみたいだ」

 

「…わかった、位置情報はオレが見る」

 

「一之瀬は警備員へ連絡してくれ、清隆、急ぐぞ!」

 

「え?う、うん、わかった!」

 

そして真と清隆は猛ダッシュで佐倉の元へ向かった。

 

 

 

千秋side

 

 

佐倉さんとストーカー男は裏路地へ入って行き私は建物の陰から様子を見ていた。

すると佐倉さんが突然手紙のような物を地面に投付ける。

 

「もう、こんな物送ってこないで下さい!!!迷惑です!!!」

 

「なっ!?僕達の愛の結晶を!?なんて事をするんだ愛里!?」

 

(キモっ……ホントにやばい人じゃん……真君早く!!)

 

そう思っているとストーカー男は佐倉さんの腕を掴み地面へ倒し上に乗りながら気持ちの悪い事を言い始めた。

 

「嗚呼!愛里〜、いい匂いするねー!」

 

「い、いや!」

 

「嗚呼!これが愛里のおっぱい!大きくて柔らかい!」

 

「ひっ!いや!」

 

「愛里、僕と一緒に気持ちよくなろう?大丈夫!優しくするから!」

 

「たす……けて……」

 

(これ以上はっ!!!)

 

これ以上はマズいと思った私は端末で写真を撮りながら2人の前に出ていった。

 

パシャパシャ

 

「「え?」」

 

「うっわ〜おじさん女子高生襲ってるとかやば〜」

 

「ま、松下さん?」

 

「なっ、ちがっ!彼女がカメラについて聞きたいって言ってきて」

 

そう言ってストーカー男は佐倉さんから離れ私と向き合った。

 

「いやいや、ちょっと前から見てたけど、思いっ切り襲ってたじゃん、動画も撮ってるから言い逃れ出来ないよ?」

 

「ち、違う!」

 

「これ警察に届けたらおじさん明日から有名人だね!」

 

「や、やめろ!」

 

口調を変え強気に出てみるが怖いものは怖い、さっきから足は震え、気を抜けば声も震えてしまいそうだ。

 

「な、何をすれば黙っててくれる?」

 

「は?」

 

「ポイントか?50万位までならおじさん出せるよ?」

 

「いや、ポイントとかいらないから」

 

「そ、そうかい?なら仕方ない…」

 

「ッ!?」

 

そう言ってストーカー男は懐から刃渡り15cm以上のあるナイフを取り出し、1歩こちらへ進んできた。

殺されるかもしれない、そう思った私はその場を動けなかった。

距離にして約10m弱、走ってこられたらすぐに詰められる距離だ。

 

「き、君が悪いんだよ?」

 

「こ、来ないで…」

 

「君が僕の事を脅すから悪いんだ!」

 

「ッ!?」

 

そう言ってストーカー男は私に向かってナイフを向けながら走ってきた。

やばい、殺される。

助けて真君!!!

そう思った瞬間だった。

 

「千秋!!!!!!」

 

彼の声が聞こえた。

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