ようこそ悪正義の教室へ   作:ざきあ

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2.特別試験

坂柳から依頼を受けた翌日、真は千秋と外にあるカフェへ来ていた。

 

「ん〜!潮風気持ちいいね〜」

 

「そうだなぁ」

 

「お昼からは無人島でバカンスか〜、楽しみだなぁ〜」

 

「んー、本当にバカンスなら楽しみだなー」

 

「え?違うの?」

 

千秋は首を傾げる。

 

「この学校の事だ、俺達をただで旅行させるなんて思えない」

 

「……そう言われるとそうかも」

 

「だろ?」

 

「えー、なんか急に不安になってきた…」

 

真がそう言うと千秋はテーブルに突っ伏してしまう。

 

「サバイバルだったりして」

 

「え、ちょ、真君やめてよ…」

 

「ハハハハ」

 

(すまん千秋)

 

そんな事を話しているとスピーカーからアナウンスが流れる。

 

 

『生徒の皆様にお知らせします。お時間がありましたら、是非デッキにお集まりください。まもなく島が見えて参ります。暫くの間、非常に意義ある景色をご覧いただけるでしょう』

 

 

「ん、もう着くみたいだね、デッキ行ってみる?」

 

「そうだな、行くか」

 

 

デッキに着くと清隆と三バカに遭遇した。

 

「おう、清隆、お前も島を見に来たのか?」

 

「真に松下か、そんなとこだ」

 

「「げっ、浅桜」」

 

「……」

 

池と山内は真を見て声を上げ、須藤は何か言いたそうに黙っていた。

そして須藤が真へ話しかけようとすると後ろから声をかけられ、清隆が突き飛ばされた。

 

「あさk「どけよ不良品」」

 

「うわっ」

 

「きゃっ!」

 

突き飛ばされた清隆は隣にいた千秋にぶつかり千秋も突き飛ばされてしまい尻餅をついてしまう。

そしてそれを見た池は突き飛ばしてきた相手に怒り出した。

 

「な、お前!何するんだよ!」

 

「あ?ここはお前らみたいな不良品じゃなくて俺らAクラス様の生徒が使うんだよ」

 

「なっ、意味わかんねーぞ!先にいたのは俺らじゃないか!」

 

「はっ、知らねえよ、お前ら不良品は端っこの方で見てろよ」

 

Aクラスの緑髪は偉そうに喋ってる。

 

「な、なんだとぉ!?」

 

「わかったならとっとと「おい」…あ?ッ!?」

 

その緑髪の男に真は少し殺気を出しながら言葉を放つ。

 

「お前、何様のつもりだ?」

 

「な、なんだよお前…」

 

「俺の事はどうでもいいんだよ、ここは俺達が先に使っていたんだ、なんで後から来たお前らにわざわざ譲らないとならないんだ?」

 

「そ、それはお前達が不良品だからだ!」

 

「意味がわからん、お前それでほんとにAクラスかよ?人としての礼儀もマナーも分かってないお前こそ不良品じゃないか?それに俺はBクラスの生徒だ」

 

そう言うと緑髪の男は驚いた顔をした。

 

「なっ!?」

 

「ああ、すまん、お前は不良品じゃないな、不良品以下のゴミだ」

 

「お、お前!!!」

 

「それに今お前がこいつらを突き飛ばした所は他の人も見ている、突き飛ばされたこいつらが訴えれば俺は証言も出来るからな、訴えられたらお前負けるぞ?」

 

「ッ!?」

 

「それが嫌ならさっさとこの場から立ち去れ!!!!」

 

緑髪の男が周りを確認するとBクラスやCクラスの生徒もいて皆こちらを見ている。

居心地が悪くなったAクラスの生徒達はこちらを睨みつけながらその場を去って行った。

 

「…チッ、腹立つな、千秋、大丈夫か?」

 

「大丈夫だけど、少しやり過ぎ」

 

「…すまん、清隆とお前が突き飛ばされて腹が立って我慢出来なかった」

 

「…そっか、ありがとう」

 

「ん、清隆、お前も大丈夫か?」

 

「ああ、オレはなんともない」

 

「そうか」

 

するとまたスピーカーからアナウンスが流れた。

 

 

『これより、当校が所有する孤島に上陸いたします。生徒は全員ジャージに着替え、所定の鞄と荷物をしっかり確認した後、携帯を持って30分後にデッキに集合してください。それ以外の一切の私物の持ち込みを禁止します。また、暫くお手洗いに行けない可能性がございますので、忘れずに済ませてください』

 

 

「妙なアナウンスだな」

 

「ああ、何か意味ありげだな」

 

「やっぱり真君の言った通りになるのかな…」

 

「さぁ、とりあえず準備しに部屋に戻ろうぜ」

 

そうしてその場にいた生徒達は部屋へ戻り準備をしてデッキへ向かった。

 

デッキに着くと生徒達がクラス毎に集まっていたので真はBクラスの生徒がいる所へ混ざった。

たまたま近くにユキがいたが、少し具合悪そうにしていたので真は心配になり話しかける。

 

「ようユキ、なんか具合悪そうだけど大丈夫か?」

 

「……ん」

 

「そうか、無理そうだったら言えよ?」

 

「……ん、ちょっとうるさい」

 

「え、あ、すまん」

 

そうこうしている内に、担任の教師らが来て、Aクラスから順番に船から降りて行く。

その際に担任に端末を回収され、荷物検査と身体チェックをされた。

 

(鞄のそこに煙草隠しておいて正解だったな…流石にそこまで見ないだろ)

 

無事荷物検査は終わり、真も船から降りて行く。

その際にあまり姿を見ていなかったCクラスの生徒を確認する。

 

(あのデカい黒人がアルベルトで、隣にいるロン毛のヤンキーが龍園か?金田と伊吹は…恐らくあれか……)

 

そうしていると全クラス船から降りたのを教師達が確認し、真島が皆の前へ立つ

 

 

始まるか、初の特別試験……俺がいる事で何処まで変わるかな……

 

 

「これより、本年度最初の特別試験を行う」

 

あなたの推しは!?

  • 坂柳有栖
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  • 松下千秋
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