入学式翌日、今日から普通に授業を受けるが内容に関しては教科担当の挨拶等によるオリエンテーションみたいなものだった。
生徒達は皆、教師達のフレンドリーさに気が抜けたのか徐々に私語が増えていったが一之瀬の一言で真面目に授業を受けるようになった。
そして昼休みになり、
「おーい浅桜!よかったら一緒に学食行かないか?」
「ん?あぁいいぞ…確か柴田と神崎だっけ?」
「おお!覚えててくれたか!俺が柴田颯!よろしくな!」
「神崎隆二だ、改めてよろしく」
「ん、よろしく」
3人で学食へ向かってる途中で2人から質問をされた。
「そーいや浅桜って一之瀬と前から知り合いなのか?」
「え?」
「あぁ、自己紹介の時浅桜だけ名前呼ばれていたからな、俺も少し気になっていたんだ」
「あー、いや、クラス分けの掲示板見てる時俺が具合悪そうに見えたみたいでな、それで向こうが声掛けてきたんだよ」
(そーいや一之瀬のやつ自己紹介の時俺の名前言ってたな…………)
「なるほどな!やっぱ一之瀬って優しい人なんだなー!」
「そうだな、柴田は一之瀬みたいなやつがタイプか?」
真はニヤニヤしながら質問を返すと柴田は顔を少し赤らめていた。
「ばっ、ち、ちげーよ!確かに可愛いとは思ったけどよ…神崎はどーなんだよ?」
「ふむ、確かに一之瀬みたいな人間は誰からも好かれそうな感じだからな、浅桜は?」
「んー、嫌いではないけど、好きでもない、普通だな」
そう答えると2人は意外そうな顔をした。
「え、まじ?」
「そもそも会ってまだ2日目だぞ?」
「まぁそうだな、お互いどんな人間か分からないからな」
「そーゆー事」
そんな話をしていたら学食へ到着していた。
3人は注文をする為列へ並びそれぞれ注文をし、空いている席へ移動し談笑しながら料理を食べていく。
「いやーメニューは豊富だしボリュームもいいな!」
「値段も500ポイント以下のものが多いしお手頃だな」
「だよな!てかさっきから気になってたんだけど、先輩達の何人か無料の山菜定食食べてないか?」
そう2人が話していて真は思わず言ってしまった。
「貰えるポイント少ないからじゃね」
「「え?」」
「あっ……」
(やっちまった……)
「浅桜、それはどーゆー事だ?」
「来月も10万ポイント貰えるんじゃないのか?」
「あー、それは……ん?」
(金髪ポニテギャルに金髪爽やかイケメン……ヤバっ)
真の目にとある集団が移り、その瞬間真は神崎の陰に隠れパーカーのフードを被る。
「あ、浅桜?」
「どーしたんだいきなり隠れて……「悪いちょっと黙ってて」…」
2人は訳が分からなかったがとりあえず黙ってる事にした。
そうしていると3人の横を1人の男子生徒と数人の女子生徒が通って行った。
「平田君、あそこなら皆座れそうだよ!」
「そうだね、ありがとう軽井沢さん」
「佐藤さん蕎麦好きなの?」
「うん!篠原さんは焼き魚定食?」
「そうだよ〜、松下さんは……」
その集団が通り過ぎた事を確認した真は隠れるのをやめフードを外した。
「……その、浅桜、あの中に知り合いがいたのか?」
「まぁ……そんな感じ」
「そうか……まぁ、深くは聞かないが……」
「そうしてくれ……」
少し気まずい雰囲気になっていた所を柴田も空気を読み
「あー、えと、と、とりあえずさっさと食べて教室戻った方が良さそうだな!」
「あぁ、そうだな」
「……すまん」
「気にすんなよ浅桜!」
その後3人は残っていた物をなるべく早目に食べ、教室へ向かっていた。
その最中に部活動の説明会が放課後に行われると放送され柴田にサッカー部へ勧誘されたが真と神崎は部活へ入る気は無いので断っていた。
そして放課後になり真はある所へ向かっていた。
「ここか?」
いきなり開けるのも失礼かと思いノックをすると中から女子生徒の声がする。
コンコンっ
「どーぞー!」
「失礼します」
真が中に入ると10名の上級生と顧問の教師がいる。
「およ?見ない顔だね、新入生?」
「そですね」
「んー?部活説明会はこれからなんだけど…入部希望かな?」
「いえ、いきなりで申し訳ないんですが、賭けをしに来ました」
その言葉を聞いて全員が驚いた顔をして目の色を変えた。
「へぇ、もう気付いたんだ、君クラスは?」
「Dです。」
そう言った瞬間さらに驚き、まるでカモが来たとばかり思っているような顔になった。
「D!?……そっかそっか!いいよやろうか!チェスは得意なのかな?」
「まあそこそこ」
「OK!いくらかける?」
「とりあえず5万でいいですか?」
金額を聞きその女子生徒はニヤリとしながら承諾し自分は倍の額をかけると言った。
「あ、先輩、ノゲノラって知ってます?」
「知ってるよ〜、アレやりたいの?」
「やりましょう」
「いいよーん、それじゃ……」
「「盟約に誓って、アッシェンテ!!!」」
それから約2時間後
「……チェックメイト」
「お前……強いな…」
「どもでーす」
あの後10名の部員達と部活説明会から帰ってきた部長を合わせた11名と対戦し全勝
そして真の所持ポイントは……
《3158085pp》
(そこそこ稼げたな……部長や3年の人達はやっぱ3桁以上持ってるっぽいな)
「いやー君強いね!そーいえば名前聞いてなかったよ!」
「あー、浅桜です。因みにDじゃなくてBクラスです」
「浅桜君ね……え?Bなの!?」
「はい、Dって言った方が賭けに乗ってくれると思いまして」
「な、なるほど……」
「先輩達、俺がDクラスって言ったら驚いてましたけど、やっぱりクラス分けに意味はあるんですね」
「え、えーと……」
そう言うと皆困った顔し口を閉ざした。
「あー、困らせるつもりはないんでこれ以上は聞かないです。その代わりと言っちゃなんですが、3年生の方で今まで受けた中間、期末テストの過去問売ってくれませんか?」
すると今度は部長から
「……いいだろう、俺が売ってやる、ポイントは要らない、その代わり来月に今日のリベンジをさせてくれ」
そう言われ真は思わずポカンとしてしまった。
「それくらいは構いませんが、いいんですか?」
「ああ、実際お前と指していたら面白かったしな、卒業までに一勝しておきたい」
「分かりました、それじゃ今夜に過去問の方お願いします」
「ああ、分かった」
真は部室を出た後、電気屋へと向かいボイスレコーダーやペン型やネクタイピンタイプのカメラ等を購入し帰宅した。
「……フゥー……やっぱ原作知識あると強いな……明日は教師へ質問するか……口止め料いくら稼げるかな……」
そう言いながら銀色の缶に黒い星が書かれている黄金色の飲料を口にした。
「……勝利の美酒…なんてな」
この時の真の顔は笑っていたが、とても人に見せれる笑顔ではなかった。
そして翌日、朝7時とまだ生徒が誰も登校していない時間帯に真は職員室へとやって来た。
「失礼します、星乃宮先生いらっしゃいますか?」
「んー?浅桜君じゃない?どーしたのこんな時間に?」
「いえ、質問…というか答え合わせをしたくて」
「答え合わせ?」
「はい、俺の話聞いてくれますか?」
「んー、分かったわ!話してみて?」
「それじゃあまず、来月の貰えるポイントについてですが、これは10万ポイントじゃないですよね?」
「んー、ごめんねそれに「とりあえず全て話してからでもいいですか?恐らく俺が今から言う事全て来月にならないと先生方は話せない事だと思いますので」…………分かったよ、それじゃあ全部聞かせてもらおうかな」
「ありがとうございます、それでは…………」
そこから話した内容はSシステムとは何なのか、そしてこの学校のルール、要はクラス分けの意味を話した。
話しているうちに他の教師達は目を見開き有り得ないものを見た様な顔をしていた。
「クラス分けに関してはこんな感じの考察です、それでこれが最後です。恐らくですが進学率や就職率が100%なのはAクラスのみの特権ですよね?」
「ッ!?」
(今までで1番驚いた顔をしているな……流石に喋り過ぎたか?)
「…どうしてそう思ったのかな?」
「簡単な話です。クラス分けに意味があるならそーゆー特典があるのは1番上のクラスのみって、まぁこれに関してはとあるアニメを見てたから思ったんですけど」
「あ、アニメ……?」
「えぇ、バカテスってアニメ知りません?」
「え、えーと、ごめんねー先生アニメ全然知らないんだー……」
そう答えた星乃宮は若干顔を引き攣らせていた。
すると向かいに座っていた強面の教師が声をかけてきた。
「星乃宮少しいいか」
「ど、どうしたの真島君?」
「話がある、浅桜済まないが少し待っていてくれ」
「分かりました」
「茶柱と坂上先生も」
「あぁ……」「分かりました」
そして4人は奥へ姿を消した
そのとき真は
(……坂上ってイラストだと老けて見えたけど意外と若そうだな)
なんて呑気な事を考えていた
教師side
「ちょっと真島君どうするの!?Sシステムだけなら許容範囲だけどクラス分けとAクラスの特権まで分かっちゃってるよあの子!?」
「あぁ……分かっている……異例過ぎて俺もどうしたらいいか……」
「とりあえず他の生徒へ口止めをした方がいいでしょう……Sシステムだけならまだしも……」
「私もそう思うな……Aクラスの特権を今他の生徒に知られれば……」
「とりあえず理事長へ報告する、星乃宮、浅桜にこの事を漏らさないように伝えてくれ、もし情報が伝わるような事になれば……」
「分かってる、とりあえず放課後に契約をしてもらう事も伝えるよ」
「ああ、頼んだ」
そう言って星乃宮は浅桜の元へ向かった
「ふぅ……」
「恐ろしい生徒ですね……」
「たった2日でこれだけの情報を集め分析したのか……」
「……奴の資料は読んでいるが、まさかここまでとはな……」
「それより、彼が言っていたバカテスというアニメはそんなにこの学校に似ているんでしょうか……」
「「……」」
「すみませんなんでもありません」
「いえ……」
「私も少し気になってはいますので……後で調べてみますか……」
坂上は若干顔を赤く染めたが他の二人も少しバカテスが気になっていた。
3人がそう言っているが彼等は知らない。
浅桜は情報を集め分析したのではなく元々知っていた事を……
だが浅桜は原作知識が無くとも恐らく自分で情報集め自己分析し解答をしていたであろう……
浅桜side
4人が居なくなり数分後、星乃宮が戻ってき
「ごめんね浅桜君、おまたせ」
「いえ、大丈夫です」
「とりあえず、放課後にもう一度職員室に来てもらっていいかな?その時に色々お話する事があるから!それと今話した事は絶っっ対に他の生徒に話したらダメよ?」
「え、なんでですか?」
「な、なんでって、この学校のルールだから!」
そう言い星乃宮は物凄い勢で顔を近づけてきて、真は思わず焦ってしまう。
「わ、分かりましたから……ちょっと近いです……」
「あ、ごめんねっ、とにかく言っちゃダメよ!?」
「り、りょーかいです」
その後教室へ向かい何事も無かった様に過ごし放課後へ……
そして真は再び職員室へ向かう。
「失礼します」
「ん、浅桜君いらっしゃい、ここだと話せないから生徒指導室へ行こうか!」
星乃宮に連れられ生徒指導室へ入ると1年担任の3人と1人の眼鏡をかけた男子生徒がいた。
「生徒会長……?」
「うん、君がどんな生徒か興味を持ったみたいでね」
「なるほど……(まぁ、そうなるよな)」
するとその生徒は眼鏡を上げ、真を睨むように目を向け挨拶をした。
「お前が浅桜か……入学式でも挨拶をしたが改めて挨拶をさせてもらう。この学校の生徒会長、3年Aクラスの堀北学だ」
「どうも、1年Bクラスの浅桜真です」
両者挨拶をした所でAクラス担任の真島が話し始めた。
「さて、浅桜、お前が今朝星乃宮に話した事は君達新入生は5月1日まで普通は知らない事だ、よってお前には口止めをさせてもらう」
「はぁ……」
「これがその契約書だ」
そういい真島は真に契約書を渡し、真はそれに目を通したが
「…………これに納得したらサインをすればいいんですか?」
「ああ、そうだ、なにか不満があるか?」
「そうですね……9割は納得してます」
「……残りの1割はなんだ?」
「この口止め料、少な過ぎません?」
「……」
「あ、浅桜君!?」
契約書に書かれていた口止め料は50万ポイント
普通の生徒であれば納得する額だか真は不満に思った。
「Sシステムだけならまだしも、俺が話したのはクラス分けとAクラスの特権というかなり重要機密。しかもほぼノーヒントですよ?この学校は実力主義なんですよね?……会長さんはどう思いますか?」
「……そうだな、俺も入学して1週間でSシステムのみに気付き同じように口止め料を貰ったがお前と同じ額だ」
堀北会長は真にそう告げた。
それを聞いた真はニヤりと笑いながら真島に問う
「だ、そうです、Sシステムのみ見破った生徒とクラス分けとAクラス特権も見破った生徒が同じ額……おかしいですよね?巫山戯てます?実力主義と豪語する割には聞いて呆れますね。俺の事馬鹿にしてるとしか思えないんですが?その代償は退学ですよ?割に合いませんね」
最初は笑いながら話していた真だが途中から呆れた表情をする。
それに焦った星乃宮が止めようとするが真島は冷静に、堀北会長は笑っていた。
「浅桜君!?それ以上は…!」
「いや、星乃宮、大丈夫だ」
「ふっ、まさか教師を脅すとはな…これは浅桜の勝ちですね」
「ああ、そうだな、俺もこうなる事は想定していた」
「なるほど、それでいくらプラスされるんですか?」
「100万プラスされ合計150万ポイントだ、すまないがこれ以上は上げられん」
「いえ、十分です、俺もそれ位が限度だと思ってましたんで、その内容で契約しますよ」
「ああ、そうしてくれ」
その後契約が済み、ポイントが支払われ帰宅しようとしたところ、真は堀北会長に呼び止められる。
「浅桜、少しいいか?」
「なんすか?」
「お前、生徒会に興味は無いか?」
「……ないっすね、めんどくさそうですし」
「ふっ、そうか……浅桜、端末を貸せ」
「え、はぁ……」
そう言われ堀北会長に端末を渡すと物凄い速さでフリック操作をし、端末を返された
「え、はや……って、え?ポイント増えてるんすけど?」
「何、俺からの入学祝いだ、俺の連絡先も登録しておいた」
「ど、どうも」
「生徒会に興味を持ったら連絡してこい」
そう言い堀北会長は去っていった
「……普通興味持った相手だからといって初対面の相手に100万も渡すか…?なんか嫌な予感が……はぁ……」
そう溜め息を付きながら真は端末の画面を再度確認する。
そこには約550万ポイントを超えた額が表示されていた。
原作チートメガネパイセン登場です。
実際に生徒が教師を脅したらどうなるのかは分かりませんがそこら辺はご都合主義ってやつです。
あなたの推しは!?
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坂柳有栖
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神室真澄
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一之瀬帆波
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姫野ユキ
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椎名ひより
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伊吹澪
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堀北鈴音
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櫛田桔梗
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軽井沢恵
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松下千秋
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長谷部波留香