学校と契約を交わした翌日、真は春の陽気にやられウトウトしていた。
「……眠い、帰りたい…」
「まだ2時間目終わったばっかだから」
「ん?おぉ…声に出てたか…」
「はぁ…」
真が独り言の様な事を呟いたら隣の席の姫野に聞かれていたらしく呆れた顔で溜め息を付かれた。
「そーだ姫野、授業中スマホ弄らん方がいいぞ」
「は?なんでアンタにそんな事言われなきゃなんないの、てかこっち見んな」
「いや…たまたま目に入ったんだよ…それよりあれ見ろよ」
そう言いながら真は教室に設置されている監視カメラを指さし姫野もそれに釣られ上を見上げた。
「は?なに……え、監視カメラ?」
「イエス、敷地内至る所にある物と同じだ」
「……確かに色んなとこで見かけたけど、何でそれが教室にも……え、まさか授業中とかの様子見られてるの?」
「恐らくな、だからスマホいじったりするのやめた方がいいぞ」
「あっそ……ありがと……」
姫野は少し頬を染めながら真にお礼を言うと前の方から一之瀬が声をかけてきた。
「浅桜君、姫野さん、今の話本当?」
「…アタシはコイツに言われるまで教室のカメラに気付かなかった」
「まぁ、何の為にあるのかって聞かれたらそー答えるしかないんじゃないか?」
「そっかー、とりあえずありがとう!あ、浅桜君放課後少し時間貰えないかな?」
「え……」
一之瀬に言われ、真は思わず嫌そうな顔をしてしまった。
「えと…前に監視カメラの事教えてくれたし、10万ポイント貰った時も浅桜君凄い落ち着いてて私と目があったよね?神崎君と柴田君が学食で浅桜君に気になる事を言われたって言ってて…」
(ヤバっ、目付けられた)
「いや、放課後はちょっと…」
「ダメ……かな?」
一之瀬は少し悲しそうな顔でこちらを見つめ、真はなんとも言えない気持ちになり承諾してしまった。
「わーったよ…けど俺は何となく思った事を言っただけだから」
「ほんとっ!?ありがとう浅桜君!」
「ちょっ、近い!!!あとなんで手を握る!?」
「え?あ!ご、ごめん!///」
「いや、いいけど…」
嬉しさのあまり一之瀬は真の手を握りながら顔を近付けてしまい、真にそれを指摘されると顔を赤く染めながら謝ったが、2人の間に少し気まずい雰囲気になってしまう。
それを見ていた姫野は呆れた様子で思わず
「はぁ…イチャイチャするなら別の場所でしてよ」
「にゃ!?ち、違うよ!?///」
「姫野、イチャイチャってのはな…」
「いや、聞いてない」
「あ、はい…」
「と、とりあえず浅桜君!放課後よろしくね!///」
「りょーかい」
一之瀬は早くこの場を立ち去りたく強引に話を終わらせ自分の席へ戻って行った。
「……アンタ意外とチョロいな」
「待て姫野、アレは無理だ、お前もあんな顔されたら断れないだろ」
「……確かに」
その時銀髪の少女がこちらを物凄い顔で睨んでいたが2人は気付いていなかった。
そして時は過ぎ放課後、真は一之瀬や神崎、白波他数名の女子生徒といったメンバーでカラオケボックスに来ていた。
そこには意外にも姫野も同席していた。
「それじゃ、皆気になった事があるみたいだから少し話し合おうか!とりあえず、監視カメラの事とポイントについて皆気になってる感じかにゃ?」
(……にゃ?ってなんやねん猫かコイツ、素でこれをやってるんだよな…)
「そうだな、それと学食では少し事情が合って聞けてなかったが浅桜は【貰えるポイントが少ない】と発言したが、アレはどーゆー事なんだ?」
神崎がそう言うと、皆真を見ている。
「あー、ほら、月初めなのにわざわざ無料の不味そうな山菜定食食うなんて余っ程ポイントに余裕が無いか物好き位だろ?だからそう思ったんだよ」
「ま、不味いって…浅桜君そーゆー事は作ってくれてる人に失礼だよ!!」
一之瀬は少し頬を膨らませながら怒った表情をしたが、この時他のメンバーはみな同じ事を思っていた。
((((((いや、そこ??))))))
「あー、うんすまん、とりあえず俺はそう思ったから貰えるポイントが少ないんじゃねって言ったんだ」
「でもそれって浅桜君の妄想かもしれないんですよね」
少し棘がある言い方でこちらを睨みながら銀髪の少女、白波は真に問う。
真は何故睨まれてるのか分からなかった。
「…あぁ、そうだな、これは俺の妄想だよ」
「そうやってあたし達を困らせないで下さい」
「ちょっ、白波さん!?浅桜君はただ意見を言っただけだよ?」
(やけに攻撃的だなコイツ…あぁ、そっか、教室での一之瀬とのやり取り見てたのか…めんどくさ…)
そう思っていると両隣に座っていた姫野と神崎から真へフォローが入る。
「……妄想だとしても、信憑性は高いんじゃない、教室のカメラとか」
「そうだな、学食だけでなくコンビニやスーパー、自販機等至る所で無料商品が見られる、ここのメニューにもあるぞ」
「……そうですね」
そう言われた白波は少し気まずそうにしたが一之瀬が雰囲気を切り替えようとする。
「とりあえず、今までの話をまとめると、教室とかにあるカメラは私達の生活態度や授業態度、それによって来月から貰えるポイントが減るかもしれないから今は無駄遣いに気を付けよう!って事だよね浅桜君?」
「……あくまでもこれは俺の妄想だ、違っても責任は取らないぞ」
濁した感じで話す真に姫野と神崎、一之瀬は疑問が生まれるがこれ以上の追求はこの場でしない事にした。
その後Bクラスでは学級委員を作ろうと話になったので真と姫野は用事があるといい退散した。
その帰り道姫野は真へ疑問をぶつけた。
「なんでアンタそんな曖昧なの?」
「……妄想だからだ」
「……あっそ、けど意外と合ってると思うよ」
「どーだろうな、俺からしたら当たって欲しくないけど」
「貰えるポイントが減るって言われたらね……節約しないとか…」
「なんだお前もうそんなに使ったのか?」
そう聞くと姫野は少し黙って若干恥ずかしそうにしながら答えた。
「……欲しかったスピーカーとかヘッドホンが売ってたから思わず」
「…なるほど、なら明日からは節約生活だな」
「アンタは?」
「俺はポイントに余裕あるし、本当に欲しいと思った物以外基本買わないかな、それに使い過ぎたら金銭感覚狂いそう」
「そっ……はぁ……」
「足りなくなったら貸そうか?」
姫野は最初断るがその後少し考え込んで
「いやいい…………いやごめんやっぱ借りるかも……」
「おま……そんなに使ったのか……」
「あと5万位……」
「…………足りなくなったら言えよ」
「んっ……ごめん」
隣を歩いている姫野は顔を俯きながら謝ってきた。
そんな姫野に対して真は優しい顔しながら思わず頭を撫でながらこう伝えた。
「そーゆー時はありがとうだろ」ナデナデ
「………………」
「ん?どーした?」ナデナデ
「なんで頭撫でてんだよ///」
「え、あ!?す、すまん、弟と妹がいてな…その癖でつい……ごめん」
真は咄嗟に手を避けて謝るが姫野は顔を紅くしながら睨み付けるようにジト目をする。
「いや、いいけど……いややっぱ許さない」
「え」
「……お腹すいた、肉食べたい」
「……うっす、奢ります姉御…」
そして2人は焼肉屋へ行き真の奢りで肉をたらふく食べ、姫野は少し上機嫌になったので真は安堵した。
その翌日、一之瀬は朝のHRが終わると教壇に立ち昨日話し合った事を話し始めた。
最初こそ皆困惑していたが話が進むにつれ皆一之瀬を信用していった。
そして学級委員なるものを発表していく時、真と姫野は自分には関係ないと思っていたがその期待は裏切られる。
「それじゃー、最後に庶務!これは神崎君が是非ともお願いしたいって事で、浅桜君と姫野さんにお願いしたいって思ってるんだけどいいかにゃ?」
……ん?
「「は?」」
「どうかな2人共?」
「いや待て何故そうなった」
「コイツは兎も角アタシがなる意味がわかんない、他に適任者がいると思う」
「ちょっと姫野さーん????」
2人が混乱していると神崎が理由について話し始めた。
「この監視カメラの事やポイントについて意見をしたのは浅桜だ、俺や一之瀬だけでは分からなかった事だからな、是非俺達の手伝いをしてもらいたい」
「なっ……」
「ならアタシは??」
「姫野さんは浅桜君と仲もいいみたいだし、浅桜君1人じゃ大変かなって思って、その…迷惑だったかな?」
ここで一之瀬必殺悲しそうな顔が姫野へ炸裂し姫野はダウン
渋々2人は庶務になったのであった。
その日Bクラスにゾンビが2体出現した。
多くの生徒はこれに納得していたが1人の少女はこれ納得していなかった。
(なんで一之瀬さんはあんな男を頼るの……私の方が一之瀬さんと先に仲良くなったのに!私の方が一之瀬さんに相応しいのに!!)
姫野難しい……
主人公と絡むとキャラ崩壊起こす模様
あなたの推しは!?
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坂柳有栖
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神室真澄
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一之瀬帆波
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姫野ユキ
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椎名ひより
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伊吹澪
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堀北鈴音
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櫛田桔梗
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軽井沢恵
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松下千秋
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長谷部波留香