ギガベースの砲撃を避けながら第八艦隊を単独突破していく。ギガベースまでの残り距離2500。護衛艦隊も装弾数の多いGAライフルによって壊滅寸前。高防御フレームであり追加整波装置を両背中と肩に積んであるティターニアに目立った損傷はない。残り距離1500。ふとホワイトグリントのステータス・パラメータを見る。明らかに先程からAPの減りが激しい。無線を繋ぐ。
「被弾が多いですよ。ホワイトグリント。」
反応はすぐに帰ってきた。
「スティグロに時間をかけすぎてしまってな… …そろそろ負荷がキツそうだ。こちら側の第八艦隊を殲滅したらすぐに帰投する。合流はせず各自帰還しよう。」
搭乗できる最低限のAMS適正しかない彼は長期戦に弱い。耐えたとしても6時間が限界だ。
なのにあんな強さを持っている現状が彼女にとって不思議だった。アナトリアの傭兵といい、彼といい何がここまで強くさせたのだろう。
ギガベースに接敵。撃ち切ったライフルをパージし、格納していたブレードに切り替える。そしてわずかな抵抗しかできないギガベースをーー
ズタズタに切り裂いた
「状況終了。ティターニア今から帰投するわ。」
無線が繋がってくる。
「助けていただきありがとうございました。」
「礼はいいわ。あくまで罠に掛かりに行っただけなんだから。それよりも帰ってから注意しなさい。銃は携帯しておくこと。捨て駒にされて死ぬはずだった場所で生き残った。口封じされる可能性もあるわ。」
「忠告ありがとうございます。またどこかでお会いしましょう。交信終了。」
無線が切られる。
彼女はこの先どうなるのかしらねと思っていた。あの歳でここまでの能力を持っているからどうにか生き残ってほしいと祈っていた。
まさかすぐに再開し、この縁が永く続くことになろうとは夢にも思っていなかった。
先の戦闘から一週間。旧コロニーアナトリアから少し離れた森の中の管制等と二棟の倉庫しかないシード管制基地で特に何も依頼がない平和な日が続いていた。
有と描かれている有澤煎餅を食べながら話す。
「依頼来ないですね。」
「仕方がないだろう。今あるのは企業同士のおままごとだ。大したものもないし基本AFで片付く。こんなんだからリンクスの質がどんどん落ちていくんだ。」
それに呆れながら彼女は答える。
「全くいつの時代の考えですか……」
「だいたいだなーーん?誰か来たようだ。」
来客を表すベルがなる。
「ジョージ・オニールではないようだが…誰だ?」
「出てきましょうか。」
「俺も行こう。」
2人でリビングと化していた管制塔を降りていく。そしてそのお客さんに2人は驚愕する。
「こんにちは。企業連からオペレータとして参りました。ミウ・バークです。ミミルではお世話になりました。」
「…は…」
「「えぇぇぇぇぇぇぇぇ‼︎‼︎」」