CoCシナリオキャンペーン『魔法科高校の劣等生』 作:虚憑き
初投稿です。
魔法科にコズミック成分を混入させてみようという試み。
《彼は現代日本に住む、特段は目立った特徴の無い社会人だ》
《趣味も友人達とのTRPG(大体KPをやらされる)と多少珍しいがその程度のものだ》
《さて、そんな彼の下にある日、不審な荷物が届くところから本キャンペーンは始まる》
「……誤配送か?」
部屋でゴロゴロしてたら宅配が来て、頼んだっけ?と思いながら受け取ったらマジで覚えがない件について。
開けちゃったけどコレ大丈夫なんかな?なんか芸術品っぽいんだけど……指紋拭いたほうが良いのか?いや、拭く物あったっけ……雑巾…か、ヨシやめよう。
《彼の下に届いたのは精緻な意匠が施された銀色に輝く鍵のようなものだ》
《ような、と形容したのはそれが玄関等に使うものよりも2回り以上は大きいためだ》
《彼は、その物体を眺めている》
「…んー、『銀の鍵』みてぇだな」
《それは、彼の知るゲームに登場する『アーティファクト』と酷似したものだった》
《それを眺めていた彼は突然、それを使用したい、という衝動に駆られる》
…ふ、と使ってみようという衝動に駆られ、キョロキョロと辺りを見る。
いや、別に悪いことをするわけじゃないんだけど。
推定誤配送のもので遊ぶってのはちょっと…ねぇ?
「えーと…左に何回か、右にそれ以下の回数回すんだっけ…」
大体シナリオによって規定は違うが、原作だとどうだったっけ?
まぁ、こういうのは気分だしな。
細かいことは気にせず使わなければ。
「ヨシ!開けー、ゴマ!なーんて」
《彼は鍵を中空にかざして言葉を発する》
《
《彼がその言葉を唱えた直後、部屋に静寂が訪れる》
《物音を発していた物体が床に倒れ、動かなくなったからだ》
《密室で行われ、容疑者も何も見つからなかったこれは、一つの怪奇事件として忘れられていくことになる》
《実態はともかく…ね》
《さて、今彼は自身の
《HOは今は明かさないので推理して楽しんで欲しい》
《体は向こうでいいものを用意している》
《あの体では魔法も使えないし、目的から少し外れているからね》
《お馴染みの転生チートってやつも付いてるから、安心してほしい》
《ん?私が誰かって?》
《
☆ミ
《彼が目覚めるとそこは待合室のような場所だった》
《机に椅子、机の上に何かの原稿に見える紙、少し離れて椅子に座っている女生徒が見える》
目が覚めたら、知らない(知っている)天井だった。
何を言っているか分からないかもしれないが私も混乱しているので安心してほしい。
有り体にいうと魂だけで他人の体にお邪魔しています、という状態だ。
だからなのかはわからないが、自分の覚えのない知識を自分の知識として認識している。
吐きそう(SANチェック並感)。
「え、えと顔色が悪そうですけど大丈夫ですか?」
「大丈…いえ、少し手洗いに行ってもいいですか?緊張からか吐き気が…」
「大丈夫ですか!?」
女生徒、【中条あずさ】先輩から心配げに聞かれたので少しふざけてかえしたのだが、大分心配された。
なんかすごく申し訳ないことをしている気になる。
「え、えと、会長に連絡?答辞を遅らせて貰って、いや先に保健室?」
「中条先輩、混乱させてしまって申し訳ないです…冗談なんです…」
「へ?…あ!いや、こちらこそ慌ててしまってすみません!」
逆に謝られてしまった。
それほど心配される顔色ということなのか私。
「とはいえ、手洗い自体には行ってきても大丈夫ですか?少し、顔を洗いたくて」
「はい、それでしたらまだ余裕はありますので大丈夫です。場所は分かりますか?」
「えぇ、出て左に曲がった後、少し歩いて右手側でしょう?」
コクリ、と頷いたのを確認してから部屋を出て、トイレを目指して歩く。
着いたら真っ先に洗面台に立ち寄って水を出し、頭から被った。
《じゃー、と蛇口から冷たい水が流れている》
《まだ春先の時期である今、水は冷えていて、彼の頭を冷やす一助となっただろう》
きゅっ、と蛇口を閉めて魔法で水気を飛ばして乾かす。
壁にもたれ掛かって鏡を眺めながら、独り言を漏らす。
「…これ、どうしような?」
思い出すのは合格通知書が届いた時のことだ。
より正確には合格通知書とともに届いた別の用紙、その内容なのだが。
「
はぁ、と溜息をつく。
ねぇ色々と待って?
《君は目的を達成するに当たって行動を起こすのも、起こさないのも自由だ》
《勿論関わる、関わらないも選択できるとも》
《何故かって?どう動いても楽しい娯楽足り得るからだよ》
《…まぁ、失敗したら君で遊ぶだけさ》