感想とかモチベ爆上がりになります。
……頭が痛い…
………くらくらする……
「うぉぉ…いでぇ…」
昨日帰ってからなんかしたっけ…頭が異様に痛いんだが…
そう思いつつふと頭を触ると…
べっとり血が付着していた
「ウソだろ」
ウソじゃなかった。普通に血が出てた。
まわりを見渡すと木、木、木、でかいキノコ。簡単に言うと…森だなこれ。足元には血がべっとり付いた大きめの岩。
ふーむ、これはつまり…
「ずっこけて頭をぶつけたって所か?」
多分そうだろう。そう思ったところで力が抜けて…ぶっ倒れた。
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「……!……久様!」
「……えっ?」
「天久様!起きてください!」
「……えっ?」
思わず同じことを2回言ってしまった。
とりあえず今の状況をまとめよう。目の前の女性に担がれながら空を飛んで、誰かの名前を叫んでる。てんく?天狗じゃなくて?それとも天空じゃなく?
「……あの、本当に大丈夫ですかっ!?やけにボーッとしてますし……」
「あの…すみません、ここどこですか…?」
「は?」
「だからその…ここどこですか?」
「あの…その……もしかして頭を打って記憶が飛んでらしたりします……?」
「えっ」
なるほど、記憶喪失した時ってこんな感じなのか。そりゃ何もわからんし困惑だわ。
「と、とりあえずお屋敷に向かいましょうか…」
「は、はい。」
『比那名居邸』。それなりの大きさのお屋敷である。世間一般では豪邸なんだろうが如何せん周りのお屋敷も大きくて相対的にそう表現してしまうのである。
あと周り、敷地内にも桃の木がある。桃畑か?
そんな桃の匂いが充満するお屋敷の一室で件の女性……「永江衣玖」さん……から簡単な治療を受けていた。
「これでよしっと。痛みはありますか?」
「痛みは…ちょっと痛いくらい?」
「天人じゃなければ即死でしたね。」
「いやこわっ」
話を聞く限り俺………「比那名居天久」という名前らしい。………は崖っぷちで足を滑らせ、そのまま落下。頭からごっちんと落ちたらしい。ドジっ子かな。
ちなみにここ、天界は空にある大きな島……みたいな感じだそうな。ちなみに比那名居邸は天界の端に位置しているとかなんとか。わぁ辺境。
「とりあえずっ。比那名居の次期総領となるお方が記憶喪失では笑えないのでこれから天久様には隠し通してもらいますね。」
「無茶ぶりではお姉さん?」
「仕方ないでしょう…とりあえず簡単なことはあらかた教えますのできっちり頭に叩き込むように。」
「えっ…えぇ〜……」
露骨に嫌な顔攻撃。あっ、睨まれた。
「……わかりましたね?」
「…はい」
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「幻想郷…天人……異変………巫女…………」
自室でぶつぶつと独りごちる。
如何せん量が多すぎて頭にはいりきらん。とりあえずは天人、天界に関することを頭に叩き込んでおこうか。
あと………
『口調直してください。少なくとも総領様と総領婦人様には敬語で、かつ父上母上と呼ぶように。』
だそうな。お堅いねぇ…おかーさんおとーさんでいいでしょうに。ちなみにそれを言ったら睨まれた。怖い。
「んでもってこれか……」
ゴトッと机に置くは金属か定かではない、綺麗な装飾が入った回転式拳銃。木材で出来たグリップに月明かりに照らされて深い蒼色の銃身が薄く光る。
名を「緋想の火砲」。そう、銃である。嘘だろ。
どうやら比那名居家が管理している2つの武具の内の一つであるとか。もう片方はおと…父上が所有しているとか。
「とりあえず今は使うなって釘を刺されたし…触らないでおくか。」
同じく綺麗な装飾が施された木箱に仕舞い、机の上に置いておく。
「はぁ…意味がわからん。何もわからん。」
何もわからん。自分がなんなのか、本当に自分なのか。今置かれた状況が飲み込めず、理解できない。
俺からしたらいきなり変な所に連れてこられたようなものなのだから。
まぁでも……どうせやるしかないんだろうな……他に道もないし。
「よしっ!明日から頑張るかっ!」
そういい気付けに頬をパチッと叩く。あっまって頭痛い。
……こうして俺の謎めいたこの「幻想郷」での生活が始まったのだった。