鉄オル「ガンプラバトルしようぜ!」現地民「ヒェッ」 作:単眼駄猪介
改めて見ると文才がないなぁ……と思いますねぇ……自分が無知なだけかもしれませんが。
二回戦、モンハンニキの緊急会議を後でタツヤに話すことにしつつ、俺は次のガンプラ、ガンダム・マルコシアスをGPベースにセット。
端白星はまだデザインの段階だが、最悪モンハンニキにグシオンリベイクとかを貸すのもありだろう。
どのみち、俺の製作するガンプラは実弾もビームも異様に耐久度が高い事が知られてるしな。
「ガンダム・マルコシアス、行くぜぇ!」
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ステージは某特撮ヒーローによく登場する採石場のようだ。
全長18mのMSからすれば工場にしろ、山にしろ小さな物だ。
「敵は……いた!」
フウガは視線をさ迷わせるが、すぐに目標を見つけて敵をロックオンする。
「フフフ………この俺のドーベン・ウルフ改に勝てるかなぁ!?」
と、相手の言葉と共にバックパックから大量のミサイルが吐き出される。
フウガは避けるも熱誘導型の様で、マルコシアスにしつこくついてくる。
「FAZZのミサイルを流用したのか!?」
「そうさ!しかし、まだドーベン・ウルフのターンは終わらない!!行け!インコム!」
上空に滞空し続けるドーベン・ウルフはマルコシアスにインコムを放つ。
しかし、その数は五。
注意しておくが腕のインコムは含まれていない。
「我がドーベン・ウルフは更にカスタムを施したのだ!早々負けんよ!」
「だが、エネルギーの消費は激しい筈!」
インコムの攻撃を避けるマルコシアス。
四方からの攻撃に晒されつつも、システムの再現により超常的な感覚による回避を行う。
もし、なければフウガは幾つか被弾をして詰んでいただろう。
時折腕でビームを弾きつつ、ゆっくりとドーベン・ウルフに近付くも次なるミサイル攻撃や、拡散メガ粒子砲によって近付けなくなる。
直撃コースのミサイルはバスタードメイスで叩き落とすが、ビームはあえて受ける。
しかし、衝撃と熱は逃がしてくれない。
「しかもリフレクターとしても機能する!」
鉄仮面ネタを披露しつつ、ドーベン・ウルフの放つビームをインコムのリフレクター部分で反射し、背後からもビームが飛んでくる。
「さ、避けられない!?」
余りにも高度で凄まじい製作技術と操縦技術。
マルコシアスと言えども熱でボロボロになり始める。
観客席にいるレイムは悲鳴を思わずあげる。
まさか、今までタツヤ以外に負けることのなかったフウガが追い込まれている、と。
「畜生………機体が熱で爆発しちまう!」
「フハハハ!今度こそ、このドーベン・ウルフが世界を制覇するのだぁ!」
トドメ、とばかりにインコムを収納してライフルを連結してビームキャノンの発射体勢に入る。
勝ちを確信したドーベン・ウルフの男。
しかし、ここで墜ちる訳にはいかないフウガは切り札を切る。
「チッ、予選で使いたくなかったけど!」
「何ぃ!?煙幕だとぉ!?」
フウガはサイドアーマーの裏に懸架されていたスモークグレネードで身を隠したのだ。
「マルコシアス!少しだけ、本気で頼む!!」
彼は自覚していた。技量不足であると。
元々鉄オルの機体は射撃より血みどろの格闘を主な戦い方である。
故に、序盤から近接戦闘でバトルをしていたフウガは常にハードモードな戦法を強いられている。
だからこそ、マルコシアスの力を少しでも解放しなければ今のフウガは勝てない。
彼自身がそう悟っていた。
マルコシアスは応える。
己を生み出してくれた主人の為に、出力リミッターを少しだけ解除する。
「煙幕だろうがなんだろうがこのドーベン・ウルフで打ち勝つ!さあ、俺は逃げも隠れもしない!来い!」
ドーベン・ウルフのファイターはそう宣言する。
それに応えるべく、フウガもテンションとスロットルを全開で突っ込む。
「イクゾォォォォォ!!」
「インコムよ、行け!」
頭部とバックパックから吐き出されたインコムがマルコシアスを取り囲むが、マルコシアスは先程とは全く違う動きでインコムをバスタードメイスで叩き潰す。
インコムの攻撃を避けるだけで精一杯だった時とは大違いである。
「チィ!しかし、これならば!」
ならばとドーベン・ウルフはビームライフルをリフレクターに当てる。
反射されたビームはマルコシアスの後ろに進むも、バスタードメイスで防御される。
「ダニィ!?」
「マルコシアスの真の力……見せ付けてやるさ!!」
マルコシアスの真の姿が顕になる。
腰部とウイングバインダーが動き出し、そこから短剣が姿を現す。
「切り刻むぜぇ!」
「フッ、その一騎討ち、承った!!」
どちらも突撃を開始する。
一つ違うとしたらドーベン・ウルフは残りのミサイルを余す事なく、マルコシアスに撃っている事だろうか。
しかし、短剣で器用にミサイルは迎撃され、時に腰部のレールガンで破壊される。
「チェェストォォーー!!」
ドーベン・ウルフのビームサーベルが振り下ろされる……のではなく、腕のインコムが振り下ろされるのと同時に射出され、バスタードメイスが明後日の方向へと弾き飛ばされる。
しかし、出力が上げられた今のマルコシアスは自分の獲物を離すことはない。
その手にガッチリあるが、しかしインコムもいつの間にかビームサーベルを手放して、バスタードメイスを掴んで引っ張っていた。
「クッ!やる!」
「フフ……!卑怯とは言わせんよ!」
ファイターはどちらも笑顔でバトルを楽しんでいた。
フウガは凶悪な顔で、相手は至って普通そうな笑み、というよりは少し傲慢そうな顔である。
どちらも癖がありそうな二人のバトルはクライマックスに入る。
右腕のアームでマルコシアスの左腕を抑えながら、ドーベン・ウルフはトドメを刺すべく動く。
「トドメのビームキャノンだ!!」
残った左腕でビームライフルと胴体を連結させて、エネルギー充填を始める。
既にマルコシアスのナノラミネート装甲はビームで多くの部分が剥がれており、この一撃を貰えばマルコシアスは消し炭になるだろう。
しかし、ネットやガンプラでガンダム・フレームを知るものならマルコシアスのバスタードメイスのとある仕込みは既に解るだろう。
フウガは相手が隙を見せるまで、それを隠していた。
「俺のドーベン・ウルフにここまで来たのは素晴らしい!故に!最高の一撃で終わりにしよう!!」
高らかに勝利を叫ぶドーベン・ウルフ改のファイター。
それにフウガは笑みを深める。
「ああ………俺の、マルコシアスの一撃でだがな!」
「なっ!?もう貴様に使える武器など……ハッ、まさかぁ!?」
相手は気付いたようだがもう遅い。
腰部のあえてフリーにしていたアームを動かして、短剣をドーベン・ウルフのバックパックに突き刺し、動きを固定させる。
そして、バスタードメイスから抜き出された大太刀が姿を現す。
「この瞬間を待っていたんだァァァ!!」
「……ク、クハハハ!見事!俺の屍を越えていけぇぇぇ!!」
大太刀で頭から下まで斬る。
そして、爆散。
勝利の女神………いや、悪戯の悪魔は今日はドーベン・ウルフに着いていたようだ。
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ふぅ………危なかった………
それが、このバトルを終えてからの感想だった。
正直、サブアームの事は世界大会まで隠したかったが、これは俺の努力不足と言うことだ。
と自分を戒めていると、誰かに話し掛けられた。
「クククッ……貴様、名はなんと言う?」
「あ、ドーベン・ウルフの人」
そう、ドーベン・ウルフ改を駆っていた先程の対戦相手。
しかし、意外と天然なのだろうか。
「あ~……名前、モニターあるよ?」
「む?………フフフッ、これは俺の失態だな」
しかし、中二病が勝っているようで反省するだけにしやがった!?
コイツ、筋金入りだ!?
「だが、改めて名乗ろう!俺はキラ・クロウだ!次こそは勝つぞ!そして貴様もドーベン・ウルフ教に入れてやるぞ!」
「いや、それは遠慮しとく……えっと、俺はイレイ・フウガだ。俺だって、次も負けないさ!」
お互い、新たな抱負と反省を持っていた。
そして再戦の誓い。
熱いな……(涙目)
「フフフ………貴様なら世界大会に行けそうだな。いや、いく筈だ!俺を越えたのだから、負けるでないぞ?」
そういって彼はGPベースから降りた。
「あっ、そっちは従業員の控え室なんで!此方です!」
…………やっぱり天然が入ってる(断言)
毎度のごとく保持武装一覧。
バトルの度に変わるので、別にフウガが作れてない、とかではないです。
あえて持たせてないだけです、重量軽減目的とかで。
天然の中二病とか良いよね!
面白くて良いよね!?(脅迫)
【ガンダム・マルコシアス】
・バスタードメイス/大太刀 ・腰部レールガン
・短剣
【ドーベン・ウルフ改】
・ビームライフル ・ビームサーベル
・リフレクターインコム×4 ・頭部インコム
・拡散メガ粒子砲 ・腕部インコム
・熱誘導ミサイルポッド