エリス「そうか。騎士クンを、最強に、すればいいんだ」ミソラ「( 'ω')ふぁっ」   作:ルーピア

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頭がちぇるってるエリスさまのお話


エリス「……ギリッ(歯ぎしり)」

【エリス】

 

騎士クンが覇道皇帝を打ち倒してから、アストルムの『現実』時間で1249600秒*1が経過した。

 

わたしは現在──

 

『はい、あーん……』

 

『あむ。もぐもぐ……』

 

『……ど、どうかな? 美味しい?』

 

『ユイの作ったオムライス凄く美味しい!』

 

『良かったぁ……』

 

『ユイも食べた方がいい』

 

『そうするね。あむ……。うん、美味しいね♪』

 

「……ギリッ*2

 

ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!

 

──映像画面上に映る、ギルドハウスで騎士クンとイチャついている草野優衣による精神攻撃で脳が破壊されていた*3

 

……騎士が口をつけたスプーンで関節キス! 羨ましい! 羨ましい! 羨ましい! 羨ましい! 羨ましい!

 

どうして其処に居るのが、懲役の元凶で、大罪人であるお前で、わたしじゃないんだ!!!

 

『……(わたし今、騎士クンに食べさせてあげたスプーンで、そのまま食べちゃった……!? これって関節キ……!)あわ、あわわわわ……! きゅうぅぅ……』

 

咀嚼を終えてから、おくれて関節キスであることに気づいた草野優衣がバタンキューする。

 

騎士クンの唾液の付着したスプーンを躊躇なく口に入れ、その味を舌で堪能するなんて!

 

なんて卑しくて、淫乱な女! ああ、羨ま……汚らわしい!

 

それを見て、草野優衣に駆け寄るのは、騎士クンに草野優衣があーんして手作りオムライスを食べさせるという余計な提案した獣人族のアバターを操る女、安芸真琴。

 

『ユイ!? どうしたんだよおい!しっかりしろユイーッ!!』

 

『……ぷ、ぷしゅうぅぅ*4

 

騎士クンと草野優衣の中は徐々にだが確実に深まっていってしまっている!

 

 

覇道皇帝が倒された今、アストルムの『現実』世界は至って平和だ。

 

その平和な時間が、騎士クンと彼に群がる邪魔な女たちとの仲を深める余裕を与えてしまっている。

 

このままではまずい!

 

このままでは近いうちに騎士クンが数多いる女共の誰かの√*5に突入してしまう。

 

というか今までループする度に騎士クンが誰の想いに応えたのかを見せつけらることが、どんな膨大なアストルムでのログを脳に焼き付けられるより苦痛だった。

 

それが草野優衣なら発狂する自信がある。

 

今までは、草野優衣の控えめで臆病な性格+覇道皇帝がわたしのもとに来る条件が騎士クンか草野優衣を消すことだったから2人が結ばれた世界線は存在していなかった。

 

が、覇道皇帝が倒され脅威のない今の世界では大いに有り得る!

 

 

 

この草野優衣の願った『世界』のためには、ずっと続く『冒険』のためには『敵』が必要だ。

 

アストルムの運営装置でもあるわたしが、この裏側から表の『現実』世界に行くためにも……。

 

そして、草野優衣と7冠を始末し、わたしの願い、騎士クン、2人だけの理想の世界、理想郷(エリュシオン)を叶えるためにも。

 

だから、お願い……。

 

「help! ミソラ! ミソラ、早く! 早くこっちに戻って来て!」

 

自分で動けない、わたしは『現実世界』で計画のための駒を集めているミソラがアストルムに戻ってくることを祈るしかなかった。

 

この後、ミソラが戻ってくるまで何度も草野優衣に脳を破壊されたことはミソラには秘密だ。

 

知ったらあの子、絶対、嬉しそうな表情で「可哀想なエリスさま★」って言うだろうし……。

 

 

*1
だいたい二週間くらい

*2
歯ぎしり

*3
略して、脳破壊

*4
ユイちゃんがオーバーヒートして情報の処理が追いつかなくなった時に出る例の効果音

*5
それなんてギャルゲー?





ユイちゃんのお話は完成し次第投稿しますm(*_ _)m
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