エリス「そうか。騎士クンを、最強に、すればいいんだ」ミソラ「( 'ω')ふぁっ」 作:ルーピア
……このままだと、エタりそうだったので、急遽、強引に終わらせることにしました。すみませんm(*_ _)m
ending
→変な夢見たなあ……。
ミソラちゃん主催のバレンタイン戦争。
美食殿、トゥインクルウッシュの面々に、ミソラ&エリスの3チームに分かれ、あなたと夢でイチャイチャできるチケットを賭け、少女たちがチョコレート作り対決をするというなんとも奇っ怪な夢。あと、なんか、覇道皇帝も出てきたし……。
ベットから降り、部屋の壁にかかったカレンダーを確認する。
2月14日。
そう今日はバレンタインなのだ!
……だからあんな変な夢をみたのかな?
そんな分析をする。
……まぁ、夢だったんだし、そんなに深く考えなくてもいいや。
あなたは、すっかり日課となった素振りをするために鞘に入った剣を手に、部屋を出た。
2
庭先で、いつものように素振り500回を終えたあなたが、ギルドハウスに戻ると……。
「「「「……」」」」
美食殿の女性陣四人が、妙な空気を纏って、テーブルを囲っていた。
→みんな、おはよ〜。
「「「「ッ!」」」」
あなたに声をかけられ、ビクッと身体を震わせる女性陣。
「あ、おはようございますユウキくん☆」
「お、おはようユウキ」
「おはようございます。主さま」
「おはよう……」
ペコリーヌ、キャル、コッコロ、シェフィが取り繕った表情で挨拶を返す。
明らかに様子が変だ。
→みんなどうしたの? なにかあった?
「べ、別にぃ? 何もないわよ? ね、ペコリーヌ、コロ助、シェフィ?」
「はい☆」
「ええ、特に何か問題が起きたなど決してございません!」
「うん。みんなの言う通り。あなたが心配するようなことは何もないわ」
→それならいいけど……。僕、シャワーでかいた汗を流して来るね。
ギルメンみんなの態度にどこか釈然としないものを感じながらも、あなた シャーワールームへと汗を洗い流しに行った。
3
騎士クンがシャワールームへと行ったのを確認した美食殿の四人の少女たちは、テーブルへと視線を向ける。
テーブルの上には、四枚の青いチケットがあった。
チケットには『騎士さんと夢の中でラブラブできるミソラチケット★』と書かれている。
「まさかあれが、ただの夢じゃなかっただなんて………」
シェフィが呟く。
ミソラ主催のバレンタイン戦争を制したのは、美食殿だった。
「ねぇ、話を戻すけど、結局、これどうするわけ?」
と、チケットを指でツンツン突く、キャルちゃん。
このチケットを使うのか? 使わないのか? の確認だ。
「そんなの決まってるじゃないですか♪」
「結論は最初から出ております」
「そうね。……そういうキャルも、そのチケットをどうするかもう決めてるんでしょ?」
「そ、それは……まぁ……そうだけど……」
テレッとした表情で、髪の毛を弄り始めるキャル。
美食殿のヒロインたちの心は一致していた。
ありがたく使わせてもらいますよ、と。
4
ソルの塔の頂上、コントロールルーム。
「……」
いつも以上に仏頂面で不機嫌オーラを撒き散らすエリスが、アームチェアの肘掛に肘を置いて、頬杖をついている。
「ご機嫌斜めって感じですねーエリスさま★」
「……誰のせいだと思っているの? ──ミソラ」
ミソラは、にっこりと薄っぺらい笑みを貼り付けたまま、自分の顎元に指先を当てる。
「えーわたし、何かやっちゃいましたかー?」
「……チケットの件、わたしは、聞かされていなかった」
「優勝景品を用意するってちゃーんと最初に説明しましたよ?」
「景品が何かまでは、こっちが聞いても、はぐらかすばかりで、開示しなかった……」
「それは、ほら、全部、最初からネタバレしちゃったらつまらないじゃないですか」
「……はぁ」とエリスは重いため息をつく。
「……あなたは、わたしの恋のキューピット役じゃなかったの?」
「わたしは、そのつもりですよー。じゃなきゃ、騎士さんに直接チョコレートを手渡しにいけないエリスさまのために、あーんな夢の舞台を作ろと思いませんって」
バレンタイン戦争は、ミソラが用意したエリスのための舞台だった。
事の発端は、2月になったばかりの頃にエリスが突然、ミソラに言い放った一言。
「チョコレートが作りたい」
ミソラはまた、エリスさまが頭ちぇるったことを言い出したぞ……と思いながらも事情を聞いた。
要約すると、バレンタインチョコレートを作って、騎士クンに手渡して、それを目の前で食べてもらいたいそうな……。
しかし、エリスさまは特定の条件*1が揃わない限り、アストルムの表に顕現することができない。
だから、ミソラ! 超能力でも何でもいいから何とかして! との事だった。
(テレポーテーションで騎士さんをここまで連れて来れば、エリスさまの願いは簡単に叶いますけど、それじゃあ面白くないですしねー。んー、あ、そうだ♪)
「わかりましたエリスさま★ そ、れ、な、ら♪ エリスさまが騎士さんに、チョコレートを手渡して食べてもらえるよう夢の舞台を超能力でぱぱっと作ってあげますね。ただ、それにあたって、一つ条件があるんですけどー……」
その条件というのが、バレンタイン戦争の開催である。
エリスとしては騎士クンと二人でバレンタインデーにふさわしい甘い日を送りたかったが、そうしないとミソラは夢の舞台を作ってくれないと言うので、条件を飲むしかなかったのである!
そして、現在。
「あなたが本当にわたしの恋のキューピットというのなら、騎士クンに群がる他の女たちをつれて来る必要はなかったはず……」
「いーえ、恋のキューピットだからこそですよ」
「……どういうこと?」
「あの場には、数多いるヒロインの中でも、騎士さんと親密な女の子たちを集めました。そんな彼女たちとのバレンタインチョコレート作り勝負に正々堂々エリスさまが勝ったなら? それはもう実質、エリスさまがヒロインの頂点! 騎士さんのヒロイン・オブ・ザイ・ヤー間違い無し!」
「ッ!」ハッとした表情をするエリス。
「って、良かれと思ってやった事だったんですけどー。残念ながら、エリスさま負けちゃいましたからねー」
「……」
シュンとするエリス。
「敗因はやっぱり、パイロキネシスで溶かしたチョコを念動力で象った等身大騎士さんチョコレートが精巧すぎたことでしょうか? ほら、人間に寄せられすぎて作られたロボットに対して嫌悪感を抱く現象、確か、不気味の谷現象でしたけ?」
因みに等身大騎士クンチョコレートの設計者はエリスだった。
「……ミソラがわたしの事を思って、あの舞台を用意してくれたということは十分に理解した」
「それなら良かったです★」
ミソラは思った。
(まー実際のところは、エリスさまが簡単にハッピーになっちゃうのは面白くないから、なんですけどね★)
ミソラは不幸で可哀想なエリスのことが大好きだ。
ミソラは、自分よりも不幸で可哀想な存在であるエリスに、内心、優越している。
だからこそ、ミソラは、エリスが不幸で可哀想でいる間は、可能な限り、味方で居続けるつもりだった。
(でーも、恋のキューピットとしては、エリスさまと騎士さんがくっつのを応援してますよ……。エリスさまと騎士さん理想郷が作られるその時が、世界の終わり、わたしが終わる時ですから★)
本話まで、読了ありがとうございました!
突然ですが、これにて、本二次創作は、連載終了ということにします。
元々、二次短編読み切りのつもりでしたためたものですからね。
ここまで続いたのは読者の皆さんが、お気に入り登録してくれたり、感想くれたり、そして、評価をくれたり、誤字脱字を報告してくれたお陰です。
最後にもう一度、ありがとうございました!