それぞれの五線譜を   作:めるびー

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初めまして。
最近何か新しいことに挑戦したくて初めて見ました。
処女作故、つたない部分目立つとは思いますが、最後まで頑張りたいと思っているので大目に見ていただけると幸いです。


出会いは最悪

「お待たせいたしました

 新婦様のご準備が整いましたよ」

ふと思い出していた

彼女と出会った高校二年の日

あの夢のような日のことを

 

 

「焼肉定食 焼肉抜きで」

「焼肉定食 焼肉ありで」

 

同じメニューを頼んでいるくせにまるで正反対なことを言っている二人。

焼肉定食のメインである焼肉を抜いた精進料理のようなメニューを頼んだのは上杉風太郎、この学校で入学してからというもの毎回全テストで100点を取っている秀才である。

方や一方高校生男子として平均的なメニューを頼んだのが太田奏、成績に関してはこれといった特徴はない彼は、高校生にしては珍しく作詞作曲を自分で手掛けるシンガーソングライターだ。

そんな彼らがなぜ一緒にいるかは単純、彼らは幼馴染というものだった。

 

 

───────────────────────────────

 

「なぁ風太郎、いい加減その修行僧みたいなメニューやめろよ。

 お前がそんなの頼むせいでわざわざ俺が焼肉ありっておかしなことを言わされてるんだぞ?」

 

「別にいいだろ。それに奏、お前はわかってないかもしれないが実はこの学食で最安値はライスと思われがちだがそれは違う。焼肉定食から──」

「もういいよ、それ10回は聞いたぞ。」

 

席が本格的に混む前に座ってしまおうと適当に見繕った席に座ろうとすると

ガシャッ

風太郎と謎の女生徒がちょうど同時に席に着いたらしい。きれいにお盆をぶつけていた。

 

「あの! 私のほうが先でした

 隣の席が空いてるので移ってください」

 

「ここは毎日俺たちが座ってる席だ あんたが移れ」

「関係ありません 早い者勝ちです」

 

思いっきり喧嘩していた。

 

「席ごときでこんなに揉めるもんかね…風太郎、こっち座るぞ」

「だがな、奏」

「いいから、復習の時間、なくなるぞ」

 

こういう時に勉強の話を持ち出すのは風太郎にとっては効果覿面だ。

渋々、といった感じではあったが勉強のほうが優先だったのか、風太郎は素直に俺の正面に座った。

そのままいつも通り食べていると隣の女生徒がまた声をかけてきた。

 

「! 行儀が悪いですよ」

「テストの復習してるんだ、ほっといてくれ」

「食事中に勉強なんて…よほど追い込まれているんですね

 何点だったんですか?」

「あ おい!見るな!」

「ええー…上杉風太郎くん 得点は…

 100点」

「あーめっちゃ恥ずかしい!」

「お前、俺にできなくなったからって初対面の人にそれやるか?普通」

「わざと見せましたね」

「えっと、ごめんね。風太郎は頭はいいけど性格がちょっと…いや結構ひねくれてて」

「余計なお世話だ」

 

女生徒はむむーっ。と少しうなった後おもむろにパンッと何か閃いたように手を打った。

 

「そうです! 私良いこと思いつきました

 せっかく相席になったんです 勉強教えてくださいよ」

「ごちそうさまでした」

「ええっ!? 食べるの早っ…」

 

プルルル

「奏、すまんがらいはからだ。また後でな」

 

女生徒が何か言い終わらないうちに風太郎はさっさと行ってしまった。

 

「えっと、風太郎が本当にごめんね。

 また俺からも言っとくよ。」

「いえ…あなたが悪いわけでは、しかしあの人は一体何なのですか。」

「学年1位様だよ、悲しいことに」

「そういえばあなたはどうなのですか? 彼…上杉君と一緒にいるということはあなたも頭がいいのでは?」

「それが残念、俺は成績だけで言うと中の下だ。人に教えられるほど良くもない。 あいつとつるんでるのは、幼馴染だからだよ。」

「そうなのですか、そういえば私、あなたの名前は知りません。」

「あぁ、俺の名前は太田奏。2-3だよ。そういえばうちの制服じゃないけど君は?」

「失礼しました、私は中野五月です。今日から転校してきました。」

「へぇ、転校生か。おっと、そろそろ俺もいかなくちゃ。じゃあ中野さん、また機会があれば」

「はい、お話に付き合ってもらってありがとうございます。」

 

こうして俺も食堂を後にした。

 

────────────────────────────────

 

「そういえばー、午後から転入生来るらしいよ。」

「あー 中野さんだっけ?」

 

クラスに戻るとそんな声が聞こえた。

どうやら中野さんはうちのクラスに来るらしい。

俺と風太郎は違うクラスだしあまり相性も良くなさそうなので本人たち的にもよかっただろう。

 

すると教師同伴で先ほどの中野さんが教室に入ってきた。どうやら同じクラスだったらしい。

 

「中野三玖です、よろしくお願いします。」

「三玖…?あれ、さっきの人は五月って…」

「なんだ、太田知り合いなのか?なら、学校の案内とかは任せていいか?」

「はぁ…」

 

気づいたら中野さんは席が隣だったらしくすぐ近くまで来ていた。

 

「あ、中野さん。さっきぶりだね。」

「さっき…?私たち初めましてだよね?」

「あれ…?」

 

──────────────────────────────────

 

「中野五月です、どうぞよろしくお願いします。」

 

昼食の後らいはから聞いた話では俺は金持ちの転校生の家庭教師をすることになったらしいが、もしかして…

 

(この人知ってる!)

(転校生でお金持ち…ということは俺はあいつの家庭教師をするのか!?)

 

「…どーも」

 

思いっきり目を背けられてしまった。

 

(ま…まずい、このままでは家庭教師どころじゃない。

 どうにか謝らないと…)

 

──────────────────────────────────

 

こうして俺たちの悪夢のような日々が始まった。




とりあえず1話、読んでいただきありがとうございます。
まだまだオリ主の影が薄くてわからないと思いますが次回以降もよろしくお願いします。
感想や誤字、脱字。他にも何かありましたらコメントいただけると嬉しいです。
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